最強個性で最高のヒーローを目指す僕の話   作:なゆさん

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いつものように思いつきで書きます。


1話

 僕の名前は全野開人(ぜんのかいと)、今は八木開人。今年雄英高校に入学しようとしている新高校生だ。

 

「行ってきますお父さん。」

 

今日は入試の日。僕は今は唯一の家族である、血の繋がっていない父にそう告げる。

 

「だ、大丈夫かい?私が校長と交渉しても……というかやっぱり推薦を蹴らなかった方が良かったんじゃ?やっぱり今から根津校長の所に――」

 

直前になってブツブツ言い出すお父さん。

 

「それは散々話し合ったよお父さん。お父さんも最後は良いよって言ってくれたじゃん。」

 

「そ、それは…そうだが…やっぱり心配で」

 

「心配してくれるのは嬉しいけど、これは僕が決めた事だから。」

 

「開人くん…!」

 

「それに、()()()()()()()()()()に二言はないでしょ?()()()()()()

 

「あぁ!頑張っておいで!私も、モニターから見守っているから!」

 

「ありがとう。」

 

そして、僕は軽い足取りで歩いて行く。最高のヒーローになる、その第一歩を踏み出す為に。

 

 

 何故僕がナンバーワンヒーロー、オールマイトの家族になったのか。それは、僕の過去に原因がある。

 僕は普通の家庭に生まれ、普通に育っていた子供だった。

 ただ普通じゃなかったのは、僕は生まれつき普通の子よりも要領が良かった。ハイハイも、言語学習も、走り出すのも。更に僕は生まれてから、一度も病気や怪我をしたこともなかった。

 明らかに普通じゃないこれらの理由はすぐに分かった。僕の個性は『全開』。ずっと発動しているタイプの個性だ。これだけ聞くと、ちょっと便利程度の個性だと思うかもしれないが、実際はとんでもない最強個性だった。まず、僕はこの個性のお陰で僕の体の潜在能力を全開に出来る。人間は、実際の身体能力の殆どを使い切れていないと言われているが、僕はコレを全開に出来る。脳も100%使えるし、身体能力も100%使える。更にこの個性、常に全開の状態を保つので、常にベストコンディション、スタミナ等も常に全開だ。休憩せずに永遠に走れるし、睡眠、食事も、できるし気持ちいいけど、しなくても全く問題ない。後、これが一番ヤバいのだが、()()()()()()()()()()()()。どういう事かというと、例えば僕が刃物で刺されたとしよう。普通は傷を負い最悪死に至るが、そうなれば僕は全開で動けなくなる。するとどうなるか?刃物が刺さらない。炎の場合は無傷、低温に晒されても凍らない。つまり無敵なのだ。何よりも硬く、熱や冷気にも強く、一切の身体的外傷を受けつけない最強の個性。更に老化したら動けなくなるから老化しない、つまり不老不死の可能性もあるそうだ。

 そんな最強個性を持っていた僕だが、別にエリートになりたい訳でもなかったので、両親と妹の四人家族で、幸せに暮らしていた。―――だが、終わりは唐突に訪れた。

 家がヴィランの襲撃に遭ったのだ。狙いは恐らく僕。何処から情報を手に入れたのか、僕を連れ去ろうとしてきたのだ。両親は殺され、妹の寝ていた家は燃やされた。

 そして、いくら最強の個性を持っているとはいえ僕はまだ5歳そこらの子供。ヴィランに敵う筈もなく、連れ去られそうになった時に来てくれたのが、オールマイト。あっという間にヴィランを倒し、僕を救ってくれた。

 その後、身寄りのない僕を引き取り、英才教育を施し、自分の秘密も教え、僕の家族になってくれたのだ。

 僕もそんなお父さんのようになりたい。誰かのヒーローで在りたい。そう思って、ヒーローを目指した。幸い、力は有ったからね。

 

 

 そしてそのまま成長し、オールマイトの子供として名が定着したり、特別に個性使用許可証を貰ったり色々あった。

 そして6年前、お父さんがヴィランに大怪我を負わされて帰ってきた。内臓を破壊され、痛々しい傷跡が深く残っていた。それでもヒーロー活動を続けるお父さんに、尊敬が深まったがそれ以上に心配になった。内臓をやられたせいで痩せ細り、活動できる時間にも限りができ、それでも目の前の困ってる人を片っ端から救っていく。少しでもお父さんの負担を減らす為に頑張ったけど、それにも限界がある。僕はどんどん焦っていった。

 

 

 そして先日、お父さんが後継者を見つけて来た。ワンフォーオールを使いこなすにはまだ何もかもが足りない無個性の少年、緑谷出久。お父さんは彼にヒーローとしての資質を見い出した。僕の方が良くない?って思われるかもしれないが、僕はワンフォーオールなんてものを継げる程の、お父さんの意思を継げる程の人物にはなれない。僕に一番足りないのは笑顔。人を安心させられないのだ。両親をヴィランに殺されてから、上手く笑えなくなってしまった。面白い事があっても表情を作れない。そんなやつが、人々の希望となるべき個性ワンフォーオールを継ぐなんて、できるわけがない。そんな訳で辞退した。お父さんは僕に過酷な運命を背負わせたくなかったらしい。そもそも僕にワンフォーオールを継がせる気はなかったようだ。

 

 

 そんなこんなで今日この時、僕は雄英高校に行く。夢を掴む為に。お父さんを超える為に。最高のヒーローに、成るために。

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