一日目は、僕としては満足のいく結果だった。友達もできたし、体力テストも一位だった。緑谷君も除籍にはならなかったし。
今日は二日目。今日から雄英カリキュラムが始まる。午前は普通の勉強、午後からヒーロー基礎学だ。と言っても、僕はそこまで心配はいらない。もう大学までの理系文系両方の科目高校3年間分は頭に入っているし、ヒーロー仮免許持ってるし、ぶっちゃけ僕は学びよりも経験の方を積みに来たのだ。僕はこの雄英高校で、僕にヒーローとして足りない部分を、完全に無くしてみせる。
午前の授業は先生がプロヒーローな事以外は、いたって普通の授業だった。そして午後、
「わ〜た〜し〜が〜!」
聞き馴染みのある声が聞こえてくる。
「普通にドアから来た〜!」
「「おおー!!」」
教室から歓声が上がる。
ゆっくりと教壇に登る父さん。
「私の担当はヒーロー基礎学。ヒーローの素地を作るため、さまざまな訓練を行う科目だ。単位数も最も多いぞ。早速だが、今日はコレ!戦闘訓練!」
どこからか[バトル]と書かれた札を取り出し、そう告げる。
「そしてそいつに伴って…こちら!」
壁から、番号の書かれた棚が現れる。こういうとこ、雄英って凝ってるよなぁ。
「入学前にもらった個性届と、要望に添ってあつらえた
「「おおー!!」」
またも教室から歓声が上がる。
「着替えたら順次、グラウンド・βに集まるんだ。」
「「はーい!」」
そして、グラウンド・β。
それぞれのコスチュームに着替え、グラウンド・βの中に入る僕達1-A。
「緑谷君。そのコスチュームちょっとダサくない?」
思わず本音が出る。
「ダサッ……」
「開人君!流石に本当の事とはいえもう少しオブラートに包んだ方がいい!緑谷君が可哀想だ!」
「本当っ……」
あ、緑谷君がものすごく落ち込んでる。自分のデザインだったんだ。その服。
「でも、お父さんをイメージしたのは分かるよ。分かりやすい。」
「え!?……そ、そんなに?」
「ああ。」
「うわああああ……。」
慰めようとしたのに、ついついもっと落ち込ませてしまった。
「ごめんね。君を傷つけるつもりはなかったんだ。」
「……いや、いいんだ。僕のデザインセンスがなかっただけだから。」
あー、これは相当落ち込んでしまっている。多分、励ましてもあまり効果はないだろう。
「ハイハイそこ!そろそろいいかな?」
おっと、そろそろ時間か。仕方ない。緑谷君はこのままで行こう。
訓練は、二対二の屋内戦だった。と言っても、僕は余りで一人チームだったけど。そして組み合わせのくじ引き。
「すまないが、開人君は特別扱いさせてもらうよ!体力テストの結果を見てもらえば分かる通り、経験も実力もこの中では抜きん出ているからね!開人君一人対二チーム、つまり四人で戦ってもらう!」
おおー、そう来るか。確かにそうすれば力の差があっても両者得るものがあるかもしれない。
「開人君と、ヴィランとして戦ってもらうチームは…………こちら!AチームとDチームだ!!」
あ、緑谷君と爆豪君のチームだ。大丈夫かな?あの二人。ヴィランチームとはいえ、チームプレーは見られる筈。仲悪いままじゃ成績に響くぞ?それに、僕はチームプレーも出来ないようなヴィランには負けない。
◆◇◆◇◆
―――一方緑谷達―――
「みんな!相手は開人君、いや、リトルオールマイトだ。無策で行っても各個撃破されて終わる。そもそも、開人君は屋内での複数対一を何度も経験してるだろうからね。」
緑谷が言う。
「同感だ。オレより速い機動力、オールマイトにも劣らないパワー、その全てが脅威だ。だからこそ、ここで勝てれば大きくヒーローとして、レベルアップできる。」
「うん!私も精一杯頑張るよ!」
緑谷の言葉に二人が賛同する。しかし、
「……おいデク。」
「な、何?かっちゃ――」
「俺を、騙してたのか?」
「あ、それは、えっと……」
「楽しかったかずっと?ああ!?すげえ個性じゃねえか!オールマイトみてえな超パワー!いつも影では俺を見下してたのか!?」
「ち、ちが――!!」
「うるせえ!!!」
爆豪が緑谷を睨む。
「クソナードが!!俺を見下すんじゃねえよ!!……見てろ。アイツは、俺一人で殺る。」
そう言い残し、部屋から出る爆豪。
「なんなんだ、まったく彼は……。緑谷君!気にする事はない!訓練開始まで俺達で作戦を練ろう。」
「う、うん……。」
――モニター室――
「うーむ。これは相当だな……。」
会話を聞いていたオールマイトは、前途多難な二人に、どうすればいいか頭を悩ませていた。
◆◇◆◇◆
そして5分後
『訓練開始!!』
僕は、ビルの中に侵入した。
「さてと、お手並み拝見といこうか。四人共。」
投稿空いた割に展開遅くてすみません。
元々一話の予定だったものをちょっと長くなったんで2話に分けました。