推しの子『アイ生存IF√』   作:たんさー

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第5話 催事

数ヶ月後

 

それは、とある星野家での夕食時のできごと

 

「お祭りだーーー!!!!!!!!!!お兄ちゃん!!!!お祭りだよ!!!!!!」

 

「うるせぇ。‥祭り?あー。明日、うちの小学生のPTAでやるやつか。」

 

「そう!!!私も売り子やるんだけど‥ママは来るでしょ????」

 

「あーー。明日かーー。私、みやこさんのとこの事務所での仕事があるからな〜。それ終わったら行けるかも」

 

そう。あれからアイは結局、裏方に周り、みやこさんのとこで事務処理などをすることになったのだった。

 

「やったぁーーーー♪♪♪ママ好き!!!!♡」

ルビーは食事中にも関わらず、アイに抱きつき、胸に頭を擦り付ける。

 

「うんうん。食事中だから、ご飯食べてからにしようねルビー。」

 

と、アイはルビーを嗜める。そう。あれからルビーとアイの関係性は少し変わった。ルビーからアイへの矢印は常に100万%だけれども、アイはそれを全て受け止めるのではなく、しっかりと駄目な時は受け流すようになったのだった。だからといってイチャイチャしなくなったというわけでは全くないのだが、時と場合を弁えて、しっかりと叱るということがアイが出来るようになったのだ。これは間違いなく、成長ということができるだろう。

 

「エヘヘヘヘヘ//////」

 

まぁ、叱ると言っても、ルビーには全く効いていない様子だけれども。

 

「まぁとりあえず、来れそうだったらみやこさんも誘うとして、ルビーは何の出し物やるんだ?」

 

「えっとねぇ‥焼きそば☆」

 

「あー。なるほどな。似合ってるぞ」

 

「ムキーッ!!!どういう意味だお兄ちゃん!!!私を馬鹿にしてるなら受けて立つよ!!!お兄ちゃんの頭に焼きそばかけるからね!!!!!」

 

「焼きそばをかけるな。かけるならソースをかけろ」

 

「焼きそばかぁ〜☆美味しよね〜。うん。確かに熱血って感じがルビーに似合うね♡」

 

「デヘヘヘヘヘ////そうかなぁ~照れるな〜//」

 

「言うほど焼きそばとルビーに熱血なイメージあるか???」

 

という感じで、星野家で祭りにいくことが決まったのだった。

 

 

 

 

▽▽▽

 

 

 

 

当日 小学校19時

 

色鮮やかな光や、良い匂いがまき散らされている。祭り独特の華やかで神秘的な空気が流れている中。その一角にて

 

「いらっしゃーーーい!!!とっても美味しい焼きそばだよ♡食べてってくださ〜い!!」

 

ウオオオオオオオオオ

 

凄まじい人だかりが出来ていた。そうなのだ。ルビーは学校一の美少女として話題で、そんな娘が売り子として本気を出せばこんな人集りできるのは自然の摂理なのだ。行列は2時間待ちで、もはやその焼きそばの行列の途中に他の屋台がついでみたいな感じになっていたのだった。

 

もちろん。アクアとアイ、みやこもこの列に並びながら他の屋台の食べ物を食べたりしていた。

 

「にしても、それ、よく考えたわね。」

 

「えへへ。でしょ?アクア、ママのお面、よく似合ってる?」

 

「え、う、うん。似合ってるよ。」

 

そう。アイは外に出るとき、星野アイだとバレてはいけない。でも、素顔で言ったらもちろんバレる可能生がある。そこでこの、プリキュアのお面だ。

 

ちなみに普段は、マスクにサングラスで顔を隠している。

 

アクアとしては、自分の母親がプリキュアのお面を付けてはしゃいでいる姿は複雑な気分になるのだが、合理的だから仕方がない。

 

「あ、見てアクア!!!踊ってるよ!!!!」

 

「え、ああ、盆踊りだね」

 

「私も踊りたい!!!」

 

「え、でも列が‥‥」

 

「列は、私が並んどくから、行ってきなさい」

 

「ほら、みやこさんもそう言ってくれてるし、行こ!!!」

 

「まぁ、それならいいか‥」

 

アイはアクアの手を引いて、中央の踊り子達が盆踊りを踊っているほうへ行く。

 

「踊ろ!!アクア!!」

 

「え、あ、うん」

 

そうして、二人は踊る。踊るアイの姿を見るのなんていつぶりだろうか。太鼓の音に合わせて、浴衣をたなびかせながら周りに合わせて踊るアイの姿は、何処までも神秘的で、美しかった。まるでこの踊りが、場が、音が、全てアイの為にあるかのように、周りの踊り子達の全てがアイのバックダンサーなのではないかという気さえしてくる。

 

実際、アクアがふと周りをみると、ざわざわしており、皆がプリキュアのお面を付けた浴衣姿の謎の美しい踊り子に魅力されている。周り全てを自分の引き立て役にし、一瞬でその場の主役になる能力。隠しきれない程の圧倒的なアイドルとしての素質。それを改めて見せ付けられている気がした。

 

このままだと、星野アイだとバレるかもしれない。そんなことを思ったけれど、だけれども、アクアはアイを止めたりはできなかった。

 

誇らしくなってしまったからだ。

 

自分の母親は、星野アイは、こんなに凄いんどぞと見せびらかしたくなったからだ。本当はアクアだって、もう一度アイドルとしてステージで踊る彼女が見たい。だけれども、それは父親をどうにかしてからだ。流石にそうじゃないと許可できない。でも、今日ぐらいは、このぐらいは良いだろう。すこしでも輝いている彼女が見たいのだ。

 

気が付くと、アイは太鼓が叩かれている上の舞台にあがらされており、その上で盆踊りをおどっていた。焼きそばに並んでいた人々までもがなんだなんだと謎の踊り子をみようと密集する。

 

アイは、しばらくすると、アクアの方に手を伸ばし、

 

「アクア、一緒に踊るよ♪」

 

と言う。アクアはもちろん断れるわけなく、共に舞台に上がる。

 

「アクア、踊るのって好き?」

 

「‥やるのは嫌い。でも、ママがやるのを見るのは好き」

 

「えー。ママはアクアが踊るの見たいけどなー♪」

 

「‥そんなこと言われても、踊るの得意じゃないし」

 

「アハハハ。得意じゃなくてもいいんだよ。上手いか下手かなんて結局は見る側の感想なんだから。ママは、一生懸命やってるアクアが見たいんだ♪」

 

「‥わかった。頑張ってみる」

 

「うん♪」

 

アクアは、見様見真似で、踊る。決して、上手では無いだろう。それはアクア自身、よく分かっている。だけれでも、他でもない星野アイに見せてと言われて、断れるわけがないのだ。腕をあげ、足をあげ、それを太鼓の音が止むまでやる。そして、それが二人が踊り終わると、 

 

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ 

ヒューヒューヒューヒュー

 

「良かったぜーーー!!!」

 

「最高だったよ!!!!」

 

「謎の仮面美女?踊り子と、美少年!!!!神秘的過ぎる!!!!」

 

「天才!!!!!!」

 

と、周りから拍手喝采が湧き上がる。

 

アイとアクアはお礼をすると、すぐにその場から離れた。そして、

 

「アハハハハ。うん。うん。よく頑張ったね〜〜〜!!!アクア♡」

 

とアクアにアイが抱きつく

 

「とっても良かったよ♪不器用なんだけど、頑張ってるって感じがして☆」

 

「‥うぐ。だから、やりたくなかったのに‥」

 

「ううん。アクアって頭良いから大抵のことをすぐこなしちゃうでしょ?だから、こうやって不器用なとこを見れてママとっても嬉しい!!!!」

 

「‥‥まぁ、それならいいけど‥」

それを、圧倒的な才能を持ってるアイに言われたくはないけど。とアクアは思った。

 

そうして二人は、焼きそばの列に戻ったのだが、何故かあと1時間は並ぶ予定だったのがもうみやこさんは屋台の前に居てルビーから焼きそばを買っていたのだった。

 

「あ!!二人共!!こっちよ!!何でかわかんないけど前の人達が列から抜けて行っちゃって、なんでかしらね‥」

 

「あははは。なんでだろうねー(棒)分かんないよねー。アクア?」

 

「そうだねー(棒)」

 

「?うーん?まぁ、とりあえず、もう私達の番だから、あ、ルビーー!!」

 

と、前の客に焼きそばを手渡していたルビーがこちらを向き

 

「あ、いらっしゃ、え゛え゛。ま、ママ‥その服‥ゆ、ゆか、浴衣‥????」

 

「え?うん。そうだよー♪みやこさんが貸してくれたんだけど、似合ってる?☆」 

 

「お、おかわわわわわわわわわわわ//////////」

 

「あ、あれ、ルビー???」

 

「わわわわわわ//////////」

バタッ

 

「あれーー????ルビーーー???大丈夫?!!」

 

「ルビー!!!」

 

「‥ハァ。多分だけど、働いて疲れたとこに、急な推しの供給過多で、脳がバグっただけだと思うから、俺があっちに寝かしてくるよ」

 

「あー。でも、本当にルビー大丈夫?」

 

「大丈夫。ちょうど俺も休憩したいところだったし、んじゃあ、二人は引き続き楽しんで」

 

「あー。うん。じゃあ行こっかみやこさん。」

 

「あー。まぁ、じゃあ取り敢えずこの水を起きたら飲ましてあげなさい。近くで少し見て回ってきたら帰ってくるから。」

 

「おっけ。」

 

 

 

 

▽▽▽

 

 

 

 

「ハッ!!!」 

 

「あ、起きたか?」

 

「ママは?????」

 

「みやこさんと二人で祭り回ってる。」

 

「うぐぐぐ。二人でお祭りデートか???許せねぇなぁ‥‥。」

 

「お前が倒れたからだろうがバカ妹」

 

「‥うぐぐ。あれ、そういえばお兄ちゃんはなんか係とか無いの?」

 

「無い。あったけど、面倒くさかったから、女子に頼んだらすぐに代わってもらえた。」

 

「このカス兄が‥」

 

「フンッ‥。‥お前も、もう一回観たいか?」

 

「はぁ?何が?」

 

「アイドルとしての、星野アイをだ。」

 

「‥当たり前でしょ。‥出来れば武道館でみたい。」

 

「‥まぁ、そりゃあそうか。俺もだ」

 

「何?気持ち悪いんだけど」

 

「いや、改めて、やらなくちゃいけないなと思っただけだ。」

 

「??」

 

この日、改めて星野アクアは誓った。復讐は成す。でも、殺しは無しだ。牢屋の中に入れられたら武道館に立つ「推し」を見ることができない。だからこそ、「推しの子」として、必ず、「推し」を、武道館に。そう、決意した。

 

 

 

 

 

▽▽▽

 

 

 

 

数年後

 

「ルビーーー!!!お弁当忘れてるよ!!!」

 

「あ、ごめんママ!!!ありがと!!!」

 

「おい、早くしろ。あんまり母さんに迷惑かけんなよ」

 

「もぉ!!待ってよお兄ちゃん!!!!」

 

「アハハハ。あ、ルビー、リボンが少し曲がってる♪ちょっと動かないでね♪よし☆」

 

「それじゃあ、ママ、「行ってきます」!!!」

 

「うん。アクア。ルビー。いってらっしゃい♪」




とりあえず、星野家の平和な日常が書きたかったので、ここまでしか書いてないです‥

続きは思いつき次第投稿する‥かも‥?

漫画見たのだいぶ前で、アニメで補完したいから、書くとしてもアニメと同じぐらいのペースになるかもです。

てことで、続くとしたら次回はアニメ2話の話をやりまーす。
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