ロックマンエグゼ世界でエックス的なナビを持ってしまった   作:黒兎可

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バンチョーマン戦周りのリテイクで時間かかりました。


第18話「気合見せろよ、このダメナビ!」

  

 

 

 

 

 バトルオペレーション・セット――――イン! して対峙するバンチョーマン。HPは500。

 両手を学ラン風アーマーのポケットっぽいところに入れてる姿に、謎の威圧感がある。

 なんなら背負ったバットも含めて、そのいかつい顔に妙に既視感みたいなのも覚えるけど、僕はバンチョーマンなんてナビは知らないので、これは一体何なんだろう……?

 

『フフフ……、こういうのは「久しぶり」だがな。存分にお前の力を見せてみろ、エックス! 敵対している相手に、引き金を躊躇うなよ?』

『――――!』

 

 そしてバンチョーマンのエックスに向ける、この何とも言えない視線というか笑顔の具合というか…………。名人はそんなバンチョーマンに苦笑いしながら「ではルール説明と行こうか」と微笑む。

 

「今回は私のサブフォルダを一つ貸してあげよう。このフォルダを使って、バンチョーマンのナビチップを先に打った方の勝ちだ。今回は試験用フォルダだから、バンチョーマンをバトル中に引き当てるのは残りチップが半分を切ってから、後は確率になる」

「あ、はい。……って、コード結構バラバラですね」

 

 みゆきお姉さんに貰ったような電子データのフォルダが一つにまとまったバトルチップを貸してくれた名人。構成を見るとガッツパンチとかダッシュアタックとか、それこそガッツシュートが使えそうなフォルダ構成なんだけど、中途半端にチップコードがバラバラでそうもいかない。近接中心かと思えばストーンキューブとかアイスキューブ、リカバリー系やバリアチップがあったりと、バリエーションはそれこそバンチョーマンの見た目通りといった構成だ。何故か入ってるフレイムソードがちょっと不思議だけど、それはおいておいて。 

 個人的にガッツパンチだけは「本物のガッツマンベースのチップだ!?」と感動ものだったので、名人に後で一枚持ってたらトレードしてもらいたいな……。

 

 話を戻して。バンチョーマンの性能は、それこそフットワークの軽いガッツマンといった感じだ。

 開幕早々にいきなり100バリアを張ってきたりして、腕を構えるバンチョーマン。見た目はなんとなく、今まで戦ってきたナビとかよりも「様」になっている。

 

『オーラナックル!』

 

 低威力だけど拳を振りかぶってこちらにシュートしてくるのとか。動きが結構俊敏でV1(だよね?)のはずなのにエグゼ3のガッツマンV3あたりを思い出す。

 

 こっちもガッツパンチを(飛ばすコマンド入力に失敗したのかこの時代はコマンドがないのか空打ちしたので)近接で構えたら構えたで、背中のバットを構えて。

 

『スタンディングバット!』

 

 とか言って横一方に炎のスイング。当然痛いし地味に熱い。そして射程がワイドソード範囲だったり炎属性っぽかったりして、フレイムソードがチップフォルダに入っていた理由に思い至った。

 オーラナックルのダメージが直撃10、遠距離5、スタンディングバットが50ダメージとなっているので、おそらく前者がバスター、後者がチャージショットの扱いなんだろう。オーラナックルは連射できず、振りかぶるのにも少しモーションがある分対応はしやすいってバランス調整だ。

 

「ば、バリアのせいで地味に怯まない……」

『フハハハハハ! そんなものかエックス、ネットナビの可能性を見せてみろ!』

「どうしたバンチョーマン、いつもよりもテンションが高いな……?」

『気のせいだぞエグチ! さぁやれ、やるんだエックス!』

『――――――――ッ?』

 

 そしてエックスマン共々、僕もそろって何か妙に戦い辛かった。俊敏に前後上下順々に移動するバンチョーマンは流石に名人のナビって感じだし、向こうもバトルチップを順々に消費していくのは判るんだけど、そういうことじゃなくってこのバンチョーマンのテンション。

 元々エックスマンよりも大きいんだけど、それだけには収まらない妙な威圧感みたいなものがあるというか、そのせいで本来の大きさよりももっと大きく見えると言うか。

 

 その分こっちも不思議と恐怖を覚えて、緊張して、微妙な判断を誤る。 

 

『――――エックスバスター!』

『ほぅ――――! フフフ…………、すばらしいぞエックス! 「縁もゆかりもないのに」よくぞ我が威圧に耐え抜くとは。実に素晴らしい!』

 

「どういうことです? 名人」

「バンチョーマンはその振る舞いと見た目の威圧感から、ネットナビの疑似人格プログラム的に若干苦手意識を与えがちでね……。問題ないナビもいるのだが、どうやら君のエックスもその大丈夫なタイプのようだ」

 

『違うぞエグチ。このエックスは恐怖で震えながらも、なおこちらに立ち向かってきているのだ! フフフフ、フハハハハハ、ハーッハッハッハ! それで良い、それでこそだ、それでこそ電脳世界! それでこそ我々の(ヽヽヽ)新たなるステージ!』

 

 バンチョーマンのテンションが本当によくわからない。

 それはそうとして、こっちもこっちで早い所「バンチョーマン(S)」を使うため色々やっているのだけど、これが上手く行ってない。電子チップを使用したバトルオペレーションのシステムはゲームのノリなんだけど、ADD(チップを5枚以上読み込むためのアクション)の仕様がエグゼ3と違ったりして若干使い辛かったりして、想定通りにチップ消費が進んでいなかった。

 この感じだと電子フォルダでのバトルはやっぱり経験しておかないと、わからない部分が色々ありそうだな……。

 

「バトルチップ『エリアスチール』、データスロットイン! ダブル!」

『ぬぅッ!』

「固定したか、良い判断だ!」

「続けて『ガッツパンチ』、データスロットイン!」

『――――!』

 

 よし、バリアを剥いだ! エリアスチール重ね掛けでこっちの行動可能エリアを拡張して拘束、振りかぶった姿勢からお互いクロスカウンター的にガッツパンチ! エックスマンの方はバリアがないからダメージが通るけど、基礎HPを上げた関係でまだ200は残ってる。

 バンチョーマンの方も今のでバリアが剥げたので、すぐさま列を移動して後方へ。バスターチャージが間に合えば今のバンチョーマンなら移動に若干時間がかかるはず――――。

 

「バトルチップ『エリアスチール』、データスロット・イン!」

 

 あっ! エリアスチールし返された!

 流石に名人、こっちのチップ選択に対して温存していたらしく、バンチョーマンの横方向移動を担保した。

 だけど丁度、バンチョーマンが振りかぶったタイミングがエックスマンのチャージが終わったタイミングと重なる。

 

『オーラナックル!』

『エックスバスター!』

 

 ゲームではありえない光景なんだけど、バンチョーマンのナックルとエックスマンのショット2連発が相殺。煙的な何かが上がった瞬間、ダッシュアタックをデータスロットイン!

 スライディングなんだかライ〇ーキックなんだかって攻撃がバンチョーマンの胴体に決まって、後退させる。

 

 なんだろう、こう……、純粋にネットバトルしてる感じで、楽しい。

 シャークマンの時みたいな話で、やっぱりデリートされる可能性とかデリートしちゃう可能性とかなく、つまり後腐れないってのが嬉しい。

 

『見事だ、エックス! やはりお前()また、私の見込んだとおり可能性があるようだ…………、我々の次のステージ、無限の可能性がな!』

 

 ただし、バンチョーマンはちょっとどうなんだろう、ウーン……?

 

 ダメージが通ってるのは良いんだけど、バンチョーマンが本当に何か、下手なラスボスみたいなこと言い出してて怖い。一体エックスマンの何が彼の琴線に触れたのだろうか、ちょっとついていかなかった。

 ただ名人はそんなバンチョーマンにあまり何か言わず、粛々とバトルチップを――――。

 

「バトルチップ『バンチョーマン』、データスロット・イン!」

 

 あっ!

 

 驚いた僕。現在のチップリストに、バンチョーマンは出てきていない……! 

 エックスマンの眼前のバンチョーマンは、一瞬両腕をくっつけてからまたオーラナックルの構えをとる。どうやらナビ本人がナビチップを使用する場合、疑似的なボディの生成は行われず本人が動作するみたいだ。 

 エックスバスターをまた二連射したけど、今度はほぼ目の前まで迫って来てた。と同時に、まるでフミコミザンみたいにバンチョーマンの長身がエックスマンの目前まで踏み込んできて。

 

『オーラ・オールラッシュ!』

 

 そして目にも止まらない速度で、エックスマンへとオーラフィストのラッシュを叩き込んだ! いや、これラッシュっていうかJ〇J〇じゃないの!? 第三部のやつ!!? あと痛いよ! 凄い痛いというか、凄い物理で痛い! ネットバトル楽しかったけどこういうの止めないかなぁ!!?

 打撃の音声的に10ヒットくらいした気がする。数値は一発一発の威力がそこまで高くないのか100。

 

 お互いHPには余裕があるけど、ルールを決めての試合なのでここでゲームセットだ。

 

「大丈夫かい? バトル中、凄い表情をしていたが」

「だ、大丈夫です、はい…………」

 

 胸とか肩を抑える僕を、名人が気遣う。でも僕は大丈夫と答える他ない。あくまでこれは「感覚的に」痛いとなっているだけなので、身体的なダメージは発生していないからだ。……もしかしたらショック死とかはあるかもしれないから注意したいところだけど、少し呼吸を整えて休めば大丈夫、大丈夫……。

 大丈夫のはず、たぶん。

 

「あまり何かあるようなら、言ってくれよ? 私も専門ではないからな。

 では、大丈夫そうなら少し講義といこうか」

「こ……、講義、です?」

「ああ。今回は、バトルチップの取り回しとADDすることについてだな。今回のバトル中、君は何回ADDしてチップ表示を拡張した?」

「えっと……、チップを選ぶとフォルダ拡張がまたなくなっちゃうから、多分十五回くらい? ですかね」

「なるほど、うん。今回のフォルダ構成だと、私は3回くらいしかやっていないな」

「よ、よく引き当てられますね……!」

 

 そこがミソなんだ、と名人はサムズアップ。ついでにバンチョーマンは二本指で画面越しにこっちへと胸を張って指さしてくる。

 

「今回のフォルダ想定は『切り札が中々出てこない状態』という試験テーマだったんだがね。私がADDしたタイミングは、いずれも『チップ表示10枚』のコード確認だ。一回確認した後は、チップかコードが揃うように調整して使用していった、というような流れになる」

「はぁ……?」

『お陰で使用しないバトルチップのストックもかなり多かったな。初手ダッシュアタック4枚を全て使わなかったのは笑ったぞ』

「その後ガッツパンチを使い切る予定だったから、そこは仕方ない。バンチョーマン、お前の動作モーションは速い方だが特別速いと記載するレベルではない。フレイムソードもモーションがスタンディングバットと共通だから、振りかぶりに隙が大きいのと一緒だ。

 今回のエックスマンは、対してチャージショットの範囲と速度が大きいと見た。だからそういう戦法を取ったという訳だ」

『なるほどな』

 

 バンチョーマンが名人と、今回のバトルについて振り返ってる。ついでに「どういう相手に対して」「どういう戦法を取ったか」というのをしっかり話していて、戦っていた時の意図は判りやすかった。

 

『――――』

「つまりエックスバスターで先手をとられないように立ちまわってた、ってことですか?」

「そういうことだ。かつ、その上で1度に多くのチップを見るのではなく、1回に多くのチップを消費し続けて様子を見ていた、ということになる」

 

 時にチップフォルダは下手に確認し続けるより、消費速度を上げた方が有利になると言う事だ。名人はそう言いながら帽子のキャップを前にずらし、バンチョーマンと一緒に高笑いした。

 

 

 

   ※  ※  ※

 

 

 

 名人のリモート授業は、生徒たちに大盛況だ。

 どうやら職員室の一角にブースを作って、5年生の学年全体に配信しているらしい。

 

 大森君も「学校に来てるんスか!? 本物の名人!」と大興奮だ。彼の公式大会で69連勝というのはそれくらい凄い話なのだろうけど、個人的にはいまいち実感がつかめていない。名人個人はともかく、その成績が凄いのかどうなのかがわからないのは、やっぱり僕がネットバトルから縁遠い人生を歩んでいたことが原因だろう。

 

 そしてイベント? 的に、お手本ということでクラスから一人代表を出して、皆のお手本をしてもらうと言う話に。自分が自分がと前に出たがるクラスメイトは、もしかしたら名人ともバトルできるかもしれない! というので浮足立っているのかもしれない。

 まあ、ありがちな話だなーと適当に構えて居たら、大森君が「だったらガンサイの兄貴が良いと思います!」とか挙手した。

  

「い、いやいや恐れ多いよ!? っというか何で推薦? 皆自分でやりたいやりたいって手を上げてるじゃん!」

「でも実際、ウチのクラスでバトルの腕一番が誰かと言えば、ガンサイの兄貴しかいないっす!」

「後、兄貴って呼ぶの止めようか。僕ら同い年じゃん……」

『――――――――』

 

 エックスマンがチャットで「孤 高 兄 貴」とか煽ってきたのにいつものようにチョップを入れた。

 そして大森君が言った一言で、何故か皆が一歩引き始める。いや、その、あからさまに友達じゃない人がドッジボールに混ぜて! ってきたのを避けるような子供たちみたいな生々しい反応しなくってもさ……。

 

『そうじゃなくって、名人と戦うかもしれないなら、ガンくんの方が良いバトルしそうって思われてるだけじゃない?』

「そんなに皆、僕のバトルの腕とか知らないでしょエックス……」

 

 他のクラスメイトのリアクションを伺いながら、結果として担任の先生は僕を選んだ。教卓の前に立ち、一度だけ周囲を見渡してから…………、なんかクラスメイトの前に立つって早々なかったから、ちょっと緊張するな。

 

「プラグイン! エックスマン・トランスミッション!」

 

 それはそうと腕を交差して、ぐるっと回して振りかぶりプラグイン。いつもの動作といつもの口上は忘れずに、だ。

 

 隣のクラスからはノーマルナビ(緑色)が数体。カスタマイズタイプはエックスマンだけのようだ。……えっと、ただノーマルナビの中に、一体だけオレンジと茶系統の目つきが悪いナビがいる。

 

『気合見せろよ、このダメナビ! この中で最強は俺達だって証明するんだ!』

『バッテンって名前つけたの、お前だろ! ちゃんと名前で呼べ!』

 

 バックに映る画面の男の子とケンカしてる……。ちょっと日に焼けた感じの、元気そうな子だ。後ろで女の先生が「新垣くん、これからお話があるから静かに!」と叱ってる。

 新垣君……、うーん、なんか口調の感じからしてガキ大将タイプに見えなくもない様な、そうでもないような。

 

 最初は小手調べがてらに、ウィルスバスティング。敵はみんなメットールで数体の連戦だけど、皆できるだけ早く倒してみて! というオーダー。

 チップフォルダは自分のものを使って良いということだったから、みゆきお姉さんにもらったサブフォルダをちょっと改造したものを使わせてもらった。

 

「バトルチップ『スプレッドガン』、ダブルデータスロットイン!」

『――――――――!』

 

 このあたりは慣れたものだ。テレビ局の電脳で色々戦ったのに比べれば、無限涌きとかじゃないから気楽に戦うことができる。

 なお引きが若干悪かったので、順位は二番目。三番目だった新垣君がエックスマンと画面越しの僕を見て「ぐぬぬ……!」って顔してるな…………。いや、別にそんなに早く倒したからって特典があるわけでもないし。名人に良い所見せたかったとか? ってことだとしても、そもそも小学生レベルのバトルで一体どうしろっていう話だ。

 

『さて! 一般解禁されたネットバトルについて、チップフォルダの運用方針や動かし方が今後変わっていくが、皆は知っているかな?』

 

 運用が変わる? 疑問を浮かべる僕たちに、名人が説明を続ける。

 

『1回のバトルにナビが読み込めるチップの制限が変わったのは知っているだろう。それに加えて、例えば電子フォルダでやり取りする際の、ADDの仕様が変更される。今まではADDする際には特に制限もなかったが、今後は「チップを数枚選択して」「その選択した枚数を消費し」「消費した枚数分のチップリスト」を閲覧できるようになるぞ?

 今回のバトルオペレーションV2、ベータ版を皆に一度試してもらって、今後のアップデートでの動きを考えてもらおう』

 

 じゃあ二人組を作ってくれ、と、名人がぼっち殺しの文句を言ってくれた。幸い今回は4クラスなので仲間外れは生まれないシステムなんだけど……?

 

『おいお前! お前、その、なんかスゲー金持ちみたいにカスタムしまくってるナビのオペレーター!』

「いやアナライズしたら名前上に出てくるじゃん、ナビの頭の上にさ…………」

 

 新垣君が、エックスマンと僕を指さして、何だかイライラしたように言ってくる。新垣君のナビも「金持ちのボンボンが……!」とか色々文句を言って来てる。確かに小学生がナビをカスタマイズしようとするなら、自力で出来ないならどこかにお金をかけて依頼するしかないだろうから、そう言う感想にはなるのかもしれないけどさ。

 いやゴメン違うんです……、エックス本体はともかくアーマーは自作なんです…………。わざわざ言葉にして言うと煽ってるみたいになるから、上手い返しはできないんだけど。

 

『父さんのおさがり? みたいなものだからねー、ある意味』

「お下がり言うか、なんか色々ありそうな感じと言うか……」

 

『なんかよく判んねーけど! お前、絶対俺が戦って勝つからな! デリートしてやるからな!』

『いや流石にマズいだろデリートは……、負けるつもりはねーけど』

 

 新垣君はテンションが上がりすぎてるせいか問題発言だ。彼のナビ(バッテンとか言ったっけ)もツッコミを入れてる。ついでに名人の実演をしていたバンチョーマンも「デリートはいかんぞデリートは!」と、なんだか教官みたいに「ズビシッ!」と指さして注意していた。

 

『ネットバトルでのデリートは、バックアップがあるからと言って過信するものではないッ! 例えバックアップから再生されるのだとしても! そこにあるのは「デリートされたナビ」と厳密には同一の存在とは呼べないからだッ!』

『えっ? 同じじゃねーの?』

『違うぞ少年! 君のそのバッテンも、バックアップしてから今現在までの、オペレーターと共に歩んだ経験が! 失われる! その時、お互いそこまでそろっていた息が合わなくなる、途切れるということは十分に考えられる。

 共に歩み続けるからこそ、そのつながりや可能性が常に最新の形で保たれているのだ。これを甘く見てはいけない――――自分のナビを大事に思うのなら、なおさらだ』

 

 新垣君はバッテンとにらめっこするようにして、フン! とお互い顔を逸らした。

 名人は苦笑いしながら、2チームそれぞれに号令をかけて、バトル開始だ。

 

『では準備いいかな? 両チーム、バトル・オぺーレーション! セット――――』

『『『『――――イン!!!!』』』』

 

 

 

 その後、特筆することもなく新垣君には勝った。

 何と言うか、普通に勝ってしまって「何でだー!」って絶叫を上げさせてしまった。うん、ゴメン。ゴメンだけど、もうちょっとバトルオペレーションに慣れてもらってないとさ、ね?

 単純スペックでも申し訳ないんだけど、基礎性能にカスタムしてたりチップフォルダの火力が高いとかじゃないと、今のエックスマンは止められないんだ……。HPも底上げされたから、戦い方にもかなり余裕ができちゃったし。

 何より、新垣君とバッテンも微妙に息が合って無かったりで、このあたりは数少なくとも、命のやりとり(?)をしたこっちの経験値が勝った感があった。

 

 まあだからといって調子には乗らない。

 こうやってイベントが続くとそろそろまたゼロウィルスとかそっちのイベントも来るんじゃないかなーって気もしてたし…………、実際その予想は外れなかった。

 

 

 

 

 


【作者メモ】

・バトルオペレーションV2:バトルシステムが段々エグゼ1からエグゼ2になっていくよ!みたいなことです。本作ではナビがバトルオペレーションという外部アプリを呼び出してバトルに突入してる、という形なので、読み込むアプリの全体バージョンが変わると言うこと。

 

・バッテン:エグゼ6だと確か名前がないのですが、今後の展開的に必要になるので作成しました。

 

・なんだか言動の怪しいバンチョーマン:タイチョウ、オカラダノホウハ……?

 

 

 




※前書きの通りの理由で長くなったので、結果的にターボマンは次回送りですスミマセン汗
 
※新垣コジローのナビの名称変更
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