ロックマンエグゼ世界でエックス的なナビを持ってしまった 作:黒兎可
よく店や施設などにありがちなのだけれど、古ければ古い程、名前に一般名詞が使われたりする。デンサン小学校だったり、コトブキマンションだったり、アットタウン美術館だったり。歴史が古い分、先に名前を付けたことにあまり文句を付けられないってことなのかしら。
その点でいうと私の家は、恐れ多くも「骨董デンサン」なんて、思いっきり地域の名前のついてる骨董品屋。アンティークショップというとオシャレかしら。お祖母ちゃんが創業して、現在は私が、学校から帰って来てから店番をやっている。私がいない時間は変らずお祖母ちゃんがやっているのだけれど、私が将来ここを継ぎたいと言っているのを聞いて、快く色々と教えてもらっていた。
とはいえ、うちは今日も静か。もともとそんなにお客が多いお店ではない。一回の取引金額が多かったり、あるいは自分で目利きして仕入れて販売するのが定石。
まあ要するに、普通の人間は聖徳太子ではないってことね。
とはいえ、人が少ないからといって私にとって「静かな空間と言う訳ではない」のだけれども。
骨董品は骨董品で、それはそれで煩いことも多い。
「湯呑さん、…………あなたの持ち主はもう帰ってこないわ。いい加減諦めて、素直になってくれないかしら」
外見上は変らないけど、これで淹れると味が渋くなると売られた、それなりに値が張るこの湯呑。プラシーボ効果もあるのではと両親は言っていたけど、私にはその理由がわかる。
万物の声が聞こえる、なんて気取れはしないけど。それでも私は他の人よりも多くの
だからこの湯呑が、本当は一番最初の持ち主である富豪の娘さん――おそらく100年以上前に亡くなっている方――の手に戻ることを望んでいることも、わかってしまう。
とはいえ当然それは実現できない。だから、じっと言い聞かせ続けて使うことで、実際の湯飲みとして扱えるように調きょ……、教育しているのだ。
「お嬢様だって、あなたが渋い味を出し続けることを望まないと思うわ。だって…………、旦那様から初めて送られたプレゼントなのだもの。愛着があるからこそ、あなたは大事に……、あら? もっと渋くなったわね。
ひょっとして、旦那様に嫉妬したのかしら」
まあ、中々うまくはいかないのだけれど。それでも段々と味がなめらかになっていくのを、毎日メモして確認している。
前は飲めるレベルですらなかったのだから、大した進歩ではないかしら。
ちなみに、こういうことをするとお祖母ちゃんは豪快に笑ってその調子その調子と私に言っていたけれど、お父さんやお母さんは少し気味悪そうに私を見ていた。小さい頃から今でもずっと。だから私は、自分というのがいまいち人から理解されにくいというのも十分実感している。
そう言う意味では、サロマは珍しくアタリだった。小学校時代に、彼女の飼育(でいいのかしら?)していた苗から声を聞き、水分が少し多いとその言い分を届けたところ。それが切っ掛けで親交ができて、今でもたまに「占ってください!」と植物を持ち込まれることもある。
占いは少し応用的な使い方だからちょっと違うのだけれど……、まあ可愛い妹分のような、そんな気持ちで私は彼女を見ていた。
話を戻すわ。渋くなったお茶を飲み干してから、またしばらく言い聞かせ、最低限飲めるレベルまで味を落ち着ける。
「今日はお客さんが来ているので、少しで良いから協力してくれないかしら。
…………フフ、さあどうかしらね。私とはさして縁が深いわけでもないのだけれど、見ていて飽きないから。それに……、あの子は人一倍、静かなのだもの」
だって、彼
少し笑いながら他の湯飲みにもお茶を入れて、私は店のカウンターへと戻る。
少し番台のように座敷が高く置かれているそこに座り、隣の「彼」にもお茶を手渡した。
「………………ガンサイくん、お茶よ。って、聞こえてないわね」
「『――――あぁ~~~~! 一体どうしてここで暴発するんだこの頂点!? ただの整列じゃないか、もうちょっと頑張ろうよねぇ?』」
うんうん唸りながら、
私のいるカウンターの隣にデスクトップのパソコン1つ、ディスプレイを2つ接続し、PETでプラグインしながらナビパーツ制作の依頼をこなしている。あくまでオブジェクトとアニメーションまでが彼の仕事なのだけれど、いまのところ評判は良い。そんなことをやっているのが、私より頭1つとちょっと身長が小さいくらいの、小学生の男の子だというのだから、特に理由はないけど微笑ましくなる。
鐘引ガンサイ。ネットナビ「エックスマン」のオペレーターな男の子。正直、外見や言動にあまり特徴はない子といえる。表面上で言えば、少しマセているくらいかしら? よく私のスカートや胸元に視線がいってるのを感じるし、知り合いのオフィシャルネットバトラーのお姉さんの方を見ている時も、そんな視線のさまよい方をしている。
まあ単純に顔を見るのが恥ずかしい、という「声」も聞こえるから、あまりツッコミを入れるのも可哀想なのだけれども。
彼は諸般の事情があって、現在はウチのアルバイトのような立場だ。……厳密に言えば、私が彼のために立ち上げた副業のアルバイトなのだけれど、そういうヤヤコシイ、グレーゾーンな話はちょっと面倒くさいのでパスさせてもらう。
重要なのは、なんだかんだ私は彼に貸しが多いのである。なので、都合がついたらウチの店で一緒に店番しましょうという誘いを向ければ、特に否とは言われない。お客さんも少ないから基本はモデリングやってて良いと言ったのも良かったかもしれないけど、そういう事情から私と彼は、一緒にお店にいる。
なんとなく集中している彼の頭をひと撫でしてから、少し微笑み、私はカウンターから入口の方をじっと見て、耳を澄ます。
家デート、というには色気も何もないけれど…………。お祖母ちゃんに言わせると、何をどの程度の頻度で繰り返しやったかという親密さがモノを言うらしいので、特に問題はない。そもそも彼と私に「そういう」縁があるとも思ってはいないので、あくまでも揶揄う目的だ。
なので特に問題はない。カタカタと、キーボードを操作してモデリングを操作しているガンサイ君の音が聞こえるだけで、今は十分。
「『あー、もう…………、王冠の形状が崩れるよ、力業で調整してたのかな元デザインやってたオペレーターさん。でも将棋の駒からチェスの駒っぽくするって話だし、実際どうなのかな……』」
「また
『あ、ありがとう! みゆきお姉さん!』
「エックス?」
顔を向けずに指摘した私に、後方から「ガンサイくんと全く同じ声の」感謝が届く。それを聞いて困惑するガンサイ君だけど、知らぬが花といったところかしら。知ったところで、彼自身に自分をどうこう出来る話でもないし……、完全に私事になるのだけれど、これはこれで非常に安心することでもあった。
鐘引ガンサイと、エックスマン。この両者は一般的な人間と相棒のネットナビとは事情が異なるらしい。
例えば…………、ウチの店に来る同年代の子で言えば、桜井メイルちゃんと光熱斗君かしら。
メイルちゃんとネットナビのロールちゃんは、お互い普通の人間とネットナビ。多少人格構築度合いが普通のネットナビよりも人間に近いのか、聞こえて来る「声」が非常に多彩だったりするけど、それでもあくまでネットナビでしかない。メイルちゃんも、バトルチップを装填する時に何故かPETを縦にする変わった癖があるけど、普通の恋する女の子。熱斗君へ常に熱々光線な「声」が放たれていて、ちょっとだけ微笑ましく、こっちまで照れてしまいそうになる。
熱斗君とロックマンの場合は、色々異なる。ロックマンから聞こえて来る「声」は、あれはもう只の人間のものだ。技術的にどういうことをやっているのか不明だけど、それこそネットワーク上に人間が一人生まれているとしか言いようがない。それでいて熱斗君から聞こえる「声」と共鳴しているくらいだし、魂の性質は親友や兄弟……、双子の方が近いかしら、そういう性質を帯びている。あまりにもその共鳴の輝きがまぶしく、実態を捉えるためにとネットバトルをして、性質を感じ取ってそう結論付けた。占ってはいないので
これが、ガンサイ君たちの場合はかなりややこしいことになる。真実は占ったからわかっているのだけど、そこがシンプルな割には、現状に至るまでが複雑なことになっているというべきかしら……。言ってしまえば、彼とエックスマンは「一人」なのだった。難しい話を省略すればそうなるのだけど、その上で彼らが別々の個人としてふるまえるだけの何かしらが存在しているのだろうというも、理屈はわからないけど科学的にどうこうっていうのはわかる。
それに加えて……、彼の場合は魂が魂だ。
何歳ぐらいのころから「目覚めていた」かはわからないけど、彼の魂には前世らしきものが混じっている。表面上、おマセさんに見えるのは、実態がそもそも私より年上のお兄さんだからだ。聞こえて来る「声」は声音だけは年相応のものだけど、発言は明らかに俯瞰しているし、何かあれば流されやすいのは、大人に近い自意識が「これくらいなら出来るだろう」と色々タカをくくってしまうから。
そういう所が可愛いとも言えるし、なんとなく目を離せないとも言えるのだけど……。ま、まあ、私が年上好きか年下好きかという話はどうでも良い。
重要なのは、彼等は別個体として存在しているからこそ「一人」としてふるまい続けることが危険ってことだ。1個体として完全に振舞っていないからこそ、エックスマンの状況が「完全に」ガンサイ君へと適応されることはない。だけど仮に、彼等が完全に1個体としてふるまったなら……。それはフルシンクロですらない、ただの1つの生命体となってしまう。
すなわち、エックスマンの死が精神だけでなく、肉体すら殺すことに繋がる。
だからこそ私も、彼が限界を超えないように最低限はサポートしていたのだ。
特に何か謂れがあるわけではないけど…………、年上のお姉さんとしては、ちょっと縁の出来た男の子が「簡単に死んでしまいそう」だというのなら、目立たない程度に手を差し伸べるくらいは、やぶさかじゃない。
それくらい、年長者としてはやるべきだと、一般的な倫理観だと思っている。
「ガンサイくん、お客さんよ」
「ここの面のシェイプが……って、えっ? いやえっと、まだ誰も来てないというか――――あっいらっしゃいませ!?」
からんからん、と入ってくるのは、私と同年代くらいの男の子。白と赤の腕時計(何か嫌に
私とガンサイ君とを見て「子供が店番……?」と不信がっていたので、デンサンの人ではないわね。ガンサイ君はともかく、私はよく目撃されている方だもの(定時制で午前授業だけしかしていない都合上)。
とりあえず自分が承ると言う話をして、何か探し物かと聞きながら彼を見ると…………。あら? これは、えっと、あら? 本当にどうしたことかしら。
「オレの顔に何かついてるか?」
「い、いえ、そんな訳ではないわ。……少し変わってると思って」
一瞬息が詰まる。顔が青くなった自覚がある。これは、初めて見るケースね。
間違いなく「人間じゃない」。声を聞けばわかるというか、明らかにチャンネルが違う、ノイズ交じりの電子音めいた「声」。肉声ではない声がそれなのだから、魂をうっすらと視ても、それはうなずける。どっちかというと、ネットナビが実態を得て現実世界で活動しているような、そんな違和感のある魂だ。
一体何なのかしら、彼。……PETの方の彼女もネットナビ「じゃない」し、本当、一体何なのかしら。
とにかく問題を起こさず、満足して帰ってもらわないと。……話を聞くと、何か古いテレビ……厳密に言うとその基盤を探しているらしい。うちは骨董店なのだけどと断りを入れるけど、品物自体はかなり古いものらしい。…………PETの方から「それがないと帰れないの、帰るためには絶対必要なんだから!」という「声」がうっすら聞こえて来るけど、指摘しない方が良いかしら。
結局ウチの店にはなかったということで肩を落とした彼に、電気街の方の知り合いの店を紹介しておいた。古い基盤というなら、何かしらの家電の中古品が出回っているあっちの方が妥当だろう。
感謝されながら見送ったけど、正直ちょっと心臓がバクバクいってる。……まさか現実世界であんなモノを見ることになるなんて、思っても居なかった。
「みゆきお姉さん、お疲れ様」
「…………ええ、ありがとう」
CG作りに飽きたらしいガンサイ君は、私に「お茶しない?」と言ってくる。少し休憩しようと声をかけてくれるのは普通の気遣いの範疇なんだけど……。ガンサイ君とエックスマン、どちらかと言えばエックスマンのPETの方からより強く「結構コミュ障だし、こんな感じで接客業大丈夫なのかな」とかいう「声」が視えて来るわね。
余計なお世話よ、と少しいらっときた。なので揶揄う目的で「ガンサイ君は良い子ね」と言いつつ彼を抱き寄せ、胸に顔を押し付け両手で頭と胴体を固定した。年上のお姉さんが可愛がっているという風な振る舞いに見せかけているけど、本人は「むー! むー!」と息苦しくて必死ね。ざまあないわ。
……そしてエックスマンの方から、ものすごい絶望の感情が伝わってくるわね。あちらは身体がないから、そこは仕様がない。
私のスカルマンって男性型だし、そういうのはエイリアさんのナビにでもやってもらいなさい。
その後は本当に特に何もなく、お互い静かに過ごしてから彼を家に帰した。
恐怖体験のようなものはもう起こらなかったので、安心してぼうっと、古物の声に耳を傾けられた。
「やっぱりガンサイ君は、ちょっと静かよね」
あくまでもちょっとだけれど。他のネットナビと異なり彼らは一人でしかないので、その分聞こえて来る声のやかましさがちょっとだけ少ない。それもあって、あの子の傍は少しだけ他の人より過ごしやすかったりした。
――――だからこそその日の夜、占い師「みゆみゆ」としての私に届いた、とても占い師宛てではないその依頼を前に、私は黒い笑みを浮かべた。
「……なるほど、そういうことね。少し占って視たけれど、今度はそういう形であの子が巻き込まれると言う事かいしら。一体ゴスペルは何を考えているのかしら。
…………でも殺し屋さんから依頼がくるなんて、あなたのせいかしらね
『コシュー……、コシュー……、何でもかんでも不都合なことを、こっちのせいにするな』
「あら? でも貴方ってもともと『殺し屋ネットナビ』なのだし、何より貴方だって
『コシュー……、…………そんな一地方の適当な風習など知るか』
「だけれど、これは流石に断れないわね。………………あら、最悪私も捕まってしまうかしら」
私のもう一体のナビ……、これから必要になると視えたからこそ、救出したそのネットナビに愚痴る。
ここからの選択肢は、かなり限られる。何よりガンサイ君が「激動の運命」へと既に舵を切ってしまっている以上、彼個人で賄いきれない部分を知る誰かがいなければ、彼の生命はあっという間に消滅してしまうだろう。
オフィシャル、あるいは科学省のエイリアさんは……、どうやら科学的なアプローチから情報を集めているようだけど、それでも真実に迫ることは出来ていない。おそらく私とエックスマン本人以外、誰も、正確な所を判っていないのだから、仕方ない話ではあるのかもしれない。
だからと言って、私がその話を誰かにしたところで…………、今までの自分の経験から、理解されないどころか怒りを買うことなど容易に想像できる。
「悩ましいわね。…………最悪、あの子に色々責任をとってもらったら良いかしら?」
『…………みゆき、お前変なダークチップでも使ってるのか』
「あら心外ね。……私は正気よ、大体常に」
『コシュー……、コシュー……、…………スカルマン、お前からも何か言ってやれ』
『キッシェッシェッシェ…………、みゆきも天然だからね。自覚ないけど』
『コシュー……、面倒な……』
「ちょっと二人とも?」
結構真剣に、最悪ガンサイ君に娶ってもらおうとか考えていたからこそ、呆れたようなネットナビ二体のリアクションに耐えられず、思わず威圧してしまった。
・みゆきお姉さんに見えてる世界:
本作ではこんな感じです。目立つのが苦手、内気という公式の性格の由来となる部分をそれっぽく肉付けしたイメージになります。日常生活は聴覚、占い時には視覚でそれぞれ魂のあれそれを視るイメージ。
・家デート……?
前日に「…………暇ならウチの店に来てくれるかしら、明日。予定が入らないのは視えているから、お願いしたいところね」「だから何でわかるのさ!?」という感じのやり取りの末に押し負けるガンサイ。実際問題エイリアより迷惑かけられずお世話になりっぱなしなので、都合がつけば休日1日潰すくらいのことには諦めがついている。
ちなみにお昼はみゆきお姉さん手作りなので、ちょっと役得だとエックスに煽られていたり。
・作成してるチェスっぽいナビのパーツ:
一体何ングマンなんだ……。ちなみにナビだけでなく他の駒のリデザインも依頼されている。元デザインが雑なモデリングで出来上がっているのを、ガンサイがブラッシュアップしているのが今回のお仕事。
登場は当然(?)エグゼ3編予定。
・メイルちゃんの癖:
しいて言えばアニメ版エグゼのクロスフュージョンの際のバンクが使いまわしなことのネタ。バトルチップ横刺しなのになぜか縦持ちになっている矛盾解消ということで、本作ではこんな感じでお願いします汗
・「一人」になってはいけない理由:
実際のところについては番外編じゃなく2編か3編のどっちかで(未定)。みゆきさんは占って視た結果、指摘してあげている。
・人間じゃない来客:
多分正式登場? はカオスにする予定のオペレーションSS編にて。
・謎のメール:
たぶん闇の雅な誰かさんから。誰なんだ一体……!(すっとぼけ)
ちょっとだけネタバレすると、ガンサイ最終決戦時にみゆきお姉さんが手助けしたのを「影から」目撃されていたのが原因。果たして……!
【BONUS STAGE】
「だから骨董屋にはないって言ったろ? ベアトリーチェ」
『でもでも、そんなこと言ったって! リサイクルショップだと、古すぎてもう捨てられてるパターンじゃない!? アレがないと、
だってパr…………、光? こっちの世界と私たちの世界とじゃ、技術発展のレベルと段階が色々違うのだもの。同じパーツで入ったって情報をそろえないと、全く別な世界に飛ばされたら最悪じゃない!?』
「オレもまさか、アイツらの残党のネットワークに侵入したらこんなことになるとは思ってなかったけどさぁ。……まあ何にしても、次はあの美人さんの言ってた電気街の方だっけ?」
『……光? あの骨董屋の子の顔、話してる時じーっと見てたわよね。浮気したいの? ん?』
「え!? や、やだなぁベアトリーチェ……。オレはリーチェ一筋だって」
『つーん。本当かしら、あなたってばアナウンサーのハットフィールドさんとも、ちょっとアレなことになってたみたいだし?』
「いやオレのせいじゃないって、まだ引きずってるの!? あーもう……、わかった、帰ったらどこか一緒に旅行行こう! せっかく
『ちゃんとお金払って旅行に行ってくれるなら、まあ……』
「ハワイとか行く?」
『水着とか着た事なかったわね、そういえば。
…………で、今度は水着のお姉さんたちを相手に鼻の下伸ばす気?』
「藪蛇だった!? いや違うから、機嫌直してくれよー、リーチェ……」
『そこは光の甲斐性に期待するわ! ……で、メトロで行くの?』
「いや、流石に時間かかりすぎるから
『大丈夫よ、光』
「じゃあ、あそこのネットワークテレビにするか――――」
「――――電波変換!