ロックマンエグゼ世界でエックス的なナビを持ってしまった   作:黒兎可

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第47話「お子ちゃまにはわからないでちゅかね~!」

 

 

 

 

 

 夏休みの自由研究かな? と思った僕の感想は、ケイ君的には大当たりだったけど粒度的には冗談じゃない。この場合の粒度っていうのは、プログラムや作業工程の細やかさを指す、らしい。エイリアさんがたまーに使ってるのを聞いてて、なんか感覚で覚えてしまった。まあそんなことは置いておいて。

 

『せっかくだから、面白そうだし三人で新垣君のナビを改造しちゃおうよ! それっぽい感じで強くすれば、研究したってことにできるでしょ?』

 

 一体何を言ってるんだこの子は、と僕も新垣君もたぶん似たような顔でぽかーんとしてケイ君のことを見ていたと思う。けどまあ、どうやら彼はプログラミング関係は強いみたいなことを言っていたので(本当かよ……?)、メインフレーム自体の調整はケイ君がやるとか何とか。とはいえ期間は1月あるかないかだし、その間ずっとナビ作りする訳でもない。つまり、そこまで本気でナビを完成させなくてもいいだろうと思っている。自由研究はあくまで自由研究だしね。

 そういうのとは別枠の話として、僕個人の感想としては。フルスクラッチというのもそれはそれで面白そうだと、そういう感想もないわけじゃない。プログラミングはそこまでだけど、全身のモデリングに挑戦するというのも面白そうだと、職業病(?)じゃないけど血が騒いだような、そうでもないような。せっかくだしトライしてみたいという、好奇心は今が平和な状況ゆえのことだし、まあいいんじゃないかな?

 

 意外なことに、僕が乗り気になったら新垣君は反対しなかった。こう、意外と僕の顔をちらちら伺っていたような反応してたし、何だろう? ド直球に、さっきあらん限りに子供っぽい文句を垂れていたのを僕からどう見られてるのかとか、そういうの気にしているんだろうか。そこまで親しい友達というわけでもないけど、新垣君なりに何か気を遣ってるのか何なのか。まあ、冷静になったなら何よりだ。

 それにだけど、もし完成とは言わずともアーマーパーツなりが一部でも出来上がったりすれば、結果的に彼のナビのバッテン君のパワーアップにもつながるのだ。決して新垣君にとってマイナスなことはない、はずである。

 

 唯一、たぶん僕も彼も想定していなかったトラブルはといえば────。

 

『ざーこざーこ、デザインざーこ! そんな変な形よく自分のナビにさせられるって思ってるね、格好良いつもりなの? 右半身に対して左半身貧弱すぎるでしょ、やーいやーい! 口先番長!』

『うがあああああああああッ!』

『ぱねぇっス、ユウキさんぱねぇっス……!』

 

 絶叫する新垣君を煽ってるのは、エックスじゃないよ? むしろ僕とエックスは止めに掛かった側だ……ケイ君の煽りを。

 大森君が「ぱねぇ」しか言わなくなるくらい、新垣君を延々と煽るケイくんのテンションもよくわからない。 どっかに電話してから戻って来て、ケイ君はかなりイライラした様子で新垣君を煽っていた。素の目つきが鋭いと言うかクールな印象なので、険のある表情をしてるとちょっと洒落にならないって言うか、ね? 多分見覚えがあるから原作ネームドキャラなんだろうし、僕もどう反応したものか……。

 

 いやそれはともかく。うん、そう。企画の第一段階として、それぞれ新垣君の求めるパワーアップ後の要件にしたがって絵を描いて、イメージを膨らませようっていうのを最初にやってみたんだ。ブレインストーミングじゃないけど、新垣君本人がどういう仕様と外形にしたいかっていうのが全然頭の中になかったみたいで、それを膨らませるためっていう側面が強い。そう、えっと……、アイデア出し! アイデア出しみたいなものかもしれない。

 ただその最初の段階で、前世含めてある程度3Dモデリングをこなしてる僕や、言うだけあって絵心がけっこうあったケイ君と違い、新垣君は完全に運動特化型小学生らしい運動特化型な文科系活動をしていた(暗喩)。

 

 へたっぴ……というよりは、うん、まあ、描き方がわからないんじゃないかな? ということで一つ。ちなみに絵自体はこう、なんとなくこう、エイリア○に出てくるパワーローダーのような、そうでもないような、まあそんな形を描きたいように見えなくも、ないような、そうでもないような……? 当然のようにケイ君が煽った通りに左右のバランスが異常にくるってるけど。

 ニュアンスは伝わるから、と言えば、うるせぇ! って文句言い返されたけどね。まあ、そりゃ大きなお世話なのはね……。絵、描くのって大変だし。僕だって誇るような画力があるわけでも無い。テクスチャ塗ったりするので最低限は出来るつもりだけど、それでもビデオマンの時みたいにぬっぺりと最低限の色を入れるだけの方が楽と言えば楽なんだ。

 

 とにかくそうやってアイデア出しをして、まとまった方向性は3つ。

 

『①ものすごいパワーファイターらしい頑丈な外見と大きさ』

『②大きさに比例してノーマルチップへの威力補正』

『③愛嬌ある少しずんぐりむっくりしたシルエット』

 

 ①については新垣君の描いた比率が、大体バッテン君と思われるナビの絵から比べて3倍くらいのサイズ感だったから。大きさだけで言うとゼロウィルスの時にちょっと遭遇した、ネット運送系トラックナビのコンボイマンとかを思い出すスケールだ。ただあっちとちがって変形機構は特に指定がないので、大きさについても本当に3倍にするというより、大きくて強そう! くらいの話だろう。

 ②についてもそんなノリで、大きく描かれてるナビの腕に、そのサイズに応じた大きさのソードが生えてたりする絵も描いてたから。多分、大きさに合わせて補正をかける処理を入れてやると、イメージに沿った感じになるんじゃないかな? ということだ。

 で問題の③なんだけど…………。ケイくんから一言。

 

『基本的なデザインは、新垣君のこの丸と棒が集まって出来上がった感じのゆるキャラっぽい感じから逸脱したら駄目だよね。だって、本人が「こういうナビにしたい!」ってさっきまでエラッソーに講釈垂れてたんだし』

『いやバッテンの新しいデザイン作るって話だったろ、そりゃ俺が欲しいって要素話すだろ何かおかしいか!? というか、丸とか棒とか言うの止めろ!』

『えぇ~? でもでも、僕とかガンサイ君とかがリファインするにしたって、この頭に手足が生えてるみたいなデザイン自体を崩しちゃったら、それはもう新垣君がデザインした新垣君のナビって体じゃなくなっちゃうよね~? この大きさでガッツパンチとかさせようって考えてる時点で、さっきガンサイ君に色々言ってた以上にずるっこいことになってるし』

『うっ!!?』

『いや~アレですよアレ、コジローこれくらいしないとガンサイさんに勝てる気がしないってことでしょ?』

『ケンカ売ってるのか明日太!!』

 

『コジロー ……』

『ウホッ』

 

 まあ色々ケンカ腰になりながらも揶揄われて遊んでる分には、あれはあれで仲が良いと言えなくもないんだろうけど、なんとなくかっかしてる新垣君の姿を見てると胃が痛くなってくるのは何故なんだろうね。

 後ついでに言うと、色々やりあってる中でぼそっと呟いたエックスの「否定はしないんだね」発言が地味にクリティカルかもしれなかった。

 

 僕個人としては、何度も言うけど新垣君個人のネットバトルの腕ってそこまで悪いとは思わないんだけどなあ……。熱斗君? あれは別格。原作主人公サマだという前提をもってしても、こっちがバトルチップを選んでる途中であっさり必要なチップを出してPETも手元もほぼ見ず声掛けだけでまともな指示もないのに、気が付くと戦況がいつの間にか相手側に持っていかれてぽんぽん負けさせられた立場を考えても見て欲しい。

 はっきり言って、熱斗君のバトルの腕は「怖い」の一言しかないのだ。当たり前のことを極めてるとかじゃなくって、何か知らないけど気が付くとこっちが不利に追い込まれてる。むしろあれを前にしてライバルを自称して立ち向かい続けるデカオ君の株がストップ高。

 

 ま、まあ、そんな恐怖体験の話はともかくとして(?)。デザインをリファインするにしても、新垣君の描いたデザインを崩したら新垣君のナビじゃない、というのは、自分としてはなんとなく納得ができるところだ。何だかんだ僕だってエックスのアーマーデザインは没案が60個くらいはあるけど、最終的に自分がデザインしたっていうものが動いているっていうのは、けっこう感動するものだ。

 せっかく一緒に自由研究するって流れになってるんだから、ぜひ彼にもそんな感覚を少しでも味わってもらえたら良いんじゃないかな? と思うわけだ。

 まあ、デザインのブラッシュアップはこの感じだと僕メインでケイ君サブとかになりそうだけどね(大森君もそこまで描くの得意じゃなさそうだった)。

 

 ちなみにエックスに言わせると。

 

『シュッとした3頭身カ〇ビィ?』

「もっと他に言い方探そうか……」

 

 エックスも別に新垣君に色々言われたのを根に持ってる訳ではないだろうけど、まあそんな感じのデザインには違いない。でも何かこう……、何かこうロックマン系のやつで見たことあるような、このデザインって何か、何だっけ……?

 

 まあそんな風に思い悩んでいる今現在。初日から数日たって、せっかく夏休みだからということで才葉のエンドシティ方面(大体名古屋ぐらい?)に来ていた僕。お城の観光に来たわけじゃない。何かこう、ちょっとオシャレっぽい喫茶店が出来たと言う話を聞いて、ちょっと足を延ばしてみたんだ。みゆきお姉さんの方のバイトのお金は下ろせない……というか下ろすつもりは「まだ」ないので、せいぜいアイスコーヒーとプリンか何かを食べて終了という感じのお金なんだけど、構いやしない。ずっと部屋に閉じこもってモデリングしてても気が滅入って来るし、何より小学生の夏! 何か夏っぽいことしないと話にならないんだ!

 

『そこで友達と遊びに行くってのが出てこないのがガンくんらしいよね~。海行ったり山行ったりしないで、一人こうして寂しく────』

「エックス、シャラップ」

 

 うん、案の定煽って来るエックスにはPETにチョップしておくとして。

 運よく二人掛けの席に座れたので、壁側に背を預けながらバッグを開いて、ノートパソコンを置いておく。一緒にペンタブとかも用意しておいて、アイデアスケッチできるようにしつつ…………、低次元ネットワーク(※いわゆるインターネット)でネットサーフィンだ。

 うん、まあ、いざオシャレっぽいところに来たところで、あくまで気分転換だし頭の中の作りが変わったりするわけでもないからね……。

 

 あくまで気分転換にと、メール整理したりネットサーフィンしながらアイデアを練ったり、モデリングのイメージデッサンしたりをしておく。ちょうど夏休み最終週目前に、やいとちゃんの依頼の納期が決まってるので、そこまでに両方とも何とかしたいところだ。エックスもプラグインしておいて、参考になりそうなのをピックアップしてもらったり。

 やいとちゃんの方はお金も発生してくるので落としたりしたくないし、新垣君の方も友人関係……、友人……、うん多分友人関係的な信頼関係として。うん。

 

「女の子向けのサプライズなナビのアイテムねぇ……」

 

 しかしこう、フワフワされる依頼はちょっと苦手だ。みゆきお姉さんが相変わらず忙しいらしく連絡がつかないので、僕が直にやいとちゃんとメールして依頼内容の詳細を聞いたんだけれども。何でも、アメロッパにいる病弱な友達を元気づけてあげたい、というようなことらしい。

 メール文でのやりとりだから表情まではうかがい知れないけど、多分いつもみたいにあのでこっぱちに悪い目つきな感じで言って来てるんだろうなあと思うと、ちょっとフフって笑ってしまう。なんだかんだニアミス的な回避の仕方ではあるけど、原作の人物と「事件に関係なく」関わっていられるのは、それなりに面白い感覚だ。面白いというか、興味深いというか。趣深いとも言えるかもしれない。なんとなく、有名人と隣り合わせで生活してるような感覚がするような、そんな感じだ。

 

 事件に関わっていない、というのが重要。

 何より重要なのだ。

 

「とはいえ僕、そういう類のネタってないからな……。エイリアさんたちに聞いてみるか?」

『エイリアさんもみゆきお姉さんも、ちょっと普通とはずれてそうな気もするけどね』

「火の玉ストレート……」

『せっかくだし、その辺の人とかに聞いてみたら? ガンくん一応まだ子供だし、変なこと聞いても推定無罪してくれるでしょ』

「その言い方も色々問題がありそうだけど……」

『う~ん、例えば……後ろの方のあっちの席のお姉さんとか』

 

 後ろの席? と思ってエックスが指さす方向に振り向いてみると。こう、何というか……、ナチュラルメイク風なギャルっぽい? 人が居た。いや、ギャルというか、恰好はギャルっぽくないんだけど、まとってるけだるい感じのオーラと目元の感じと、あと雰囲気かな? うん。

 顔立ちは可愛い感じだけど、左目の下にオレンジなダイヤのペイントがしてあって、上手く言えないけどつまらなそうにしてる表情が険しいような気がする。

 耳元にはピエロをデフォルメしたようなイヤリング。黒髪のツーサイドアップ……というかアニメ的漫画的なツインテールというか。妙に太い三つ編みのツインテールは重力に若干逆らうようにふわふわしてて、多分あれ髪は相当長いし癖が強いんじゃないかな? というような感じだ。衣装は黒いジャケットに加えて、赤に白い水玉模様のワンピース風。足元はかぼちゃパンツみたいなのが見えていて、左右の長さが違うしましまソックス。

 

 容姿と格好について書きだすと情報量が多いけど、そんなお姉さん……多分みゆきお姉さんと同じかちょっと上? くいらいの人が、ものすごく大きなグラスに注がれてる水色のサイダー(身体に悪そう)を呑みながら、ノートパソコンを見ながらつまらなそうにカタカタと何か入力していた。

 ……うん、その、時々「チッ」とかものすごい舌打ちしたり、明らかに「近寄ってくんな」オーラみたいなのが出ててものすごく苦手なタイプなんだけどエックス……。絶対すっごい気が強いタイプの人だって。絶対「ぶっちゃけありえないし~」とか「キモッ」とか連呼してくるタイプの人だって……。

 

『だけどあのお姉さんの恰好、ハイセンスじゃないかな?』

「ハイセンスかなぁ……? まあ、ハイセンスかもしれないけど……」

 

 少なくとも僕みたいな小学生とか、そういう辺りのセンスとは全然違う。あのメイルちゃんですら私服はダ……い、いや、まあキャラクター相応のものでしかないので、こういうオシャレさんな衣装をしてる人は珍しい気がした。

 もしかしなくても、ネームドキャラの誰かなのかもしれない。……全く見覚えがないから少なくともエグゼ3とか、あの時期のアニメには出てないことは確定だけど。

 

 そんなことを考えてたら、ちらりと半眼で睨むようなお姉さんと、視線が合った。

 

「……さっきから何じろじろ見てんのよガキ、ちょっとそこから動かない!?」

「えぇ!? そ、そんなには見てないですけどォ!」

 

 基本的に、容姿について整理するくらいの時間、つまりは数秒くらいしか見てないはずなんだけど、妙に自意識過剰な感じの反応だ。すっとノーパソを持って立ち上がるとギャグ漫画みたいに妙に素早い動きで接近してきて、僕の対面に堂々と腰掛けるお姉さん。

 あーあーパソコン設置したら当たり前のような顔してそのまま飲み物もえっさほいさと運んできてるし、完全に居座るつもりだこれ。というか僕、奥の方だからお姉さんその位置にくると逃げられない……。

 

「人が大学のレポートで頭悩ましてるって時にガン飛ばしてくるなんて、良い度胸じゃないの!」

『ガン飛ばし。ガンくんだけに』

「もうちょっと捻ろうかエックス。というかユーモアセンスとかまだまだ先────」

「訳わかんない事言ってないで黙りなさい! ちょうど良いわ? 今退屈してたとこだし…………」

 

 何か腕組んで「ちゅごごごご」って音を立てながら真っ青なサイダーを飲み干してるお姉さん(身体に悪そう)は、ニヤリと不敵に笑って何か取り出した。

 それは、PETのLAN端子の受けだった。受けのソケットがいっぱいついてるそれは、いわゆる「僕の前世」での小型ルーターとかUSBの中継っぽく見えるそれは、さらに本体からケーブルが伸びていて、それを彼女は自分のノートパソコンに接続した。

 

「ちょっと軽く揉んであげる。ネットバトル、準備なさい! 筐体ないけどアタシのノーパソで充分代用できるくらいのメモリはあるから」

「何でやらないといけないのさ……」『何でやらないといけないのさ……』

「私が退屈な上にムシャクシャしてるからに決まってるじゃない! 頭足りないおこちゃまは大人の言うことを聞くものでちゅよ~! 様付で呼んで跪いたり、何か貢いだり、〇ねって言ったら〇んだり!」(※音声モザイク)

「何で赤ちゃん言葉……?」

 

 それはそうと何という無茶苦茶な……。混乱と困惑でぼそっと「常識とお友達じゃないタイプの人かな?」と呟いてしまった僕を誰が攻められよう。そして、何か地獄耳なのか何なのかそのセリフを拾ってきた彼女は「信じらんないんだけど!?」って絶叫。

 

「これでもエンドユニバーシティ(※名〇屋大学的な何か)の教育学部なんだけど!? この辺じゃ(あったま)ばちくそ良いのよ、頭ばちくそ! むのーとかてーのーとか、ガキ何かじゃ比べ物にならないくらい頭良いんだから! お子ちゃまにはわからないでちゅかね~!」

「えぇ……?」

 

 最高に頭悪そうな発言を連発する彼女に、嘘でしょ? と言わんばかりにリアクションせざるをえない僕の表情筋。「失礼なガキねぇ!」とプリプリ怒った様子の彼女は、やっぱり教育学部の「き」の字も出てきちゃいけなそうなノリと物言いだし、何だこのお姉さん……?

 言動子供っぽいし、年上だけどみゆきお姉さんみたいなタイプじゃ全然ないなあ……。

 

 …………というか大学生? えっ、みゆきお姉さんより年上!? このワルガキっぽさで!!?

 

「別にウィルス入れたりしないから、とっととプラグインしまちょ~ね~。

 ────────プラグイン! サーカスマン、トランスミッション! うふ♡」

 

 そして、やっぱり例によってビシバシとポーズを決めてプラグインするお姉さん。

 その時の動きも含めて、やっぱりどこか子供っぽい感じのお姉さんだった。

 

 まあ、何と言うかプラグインするときにウインクしてきたのは可愛かったけど…………、このお姉さんの相手するの、物凄く疲れそうだなあ……。

 

『そういえばガンくん、右手』

「ってうあああああ!?」

 

 そしてまあ、無意識だったけどさっきからずっと右手の親指を軽く咥えてしまっていたらしい。本当この癖何なんだよ本当さあ……。

 あー、そしてなるほど。さっきから赤ちゃん言葉で煽られてたのってそういう……。

 

 

 

 

 


【作者メモ】

 

結基(ユウキ) (ケイ)

 元ネタは鷹岬諒先生の漫画版ロックマンエグゼの「ケイ・ユウキ」より。ガンサイがひたすら見覚えはあると言っているのも、まあ、つまりそういうことです。電話から戻ってくる時、ちょうどメトロラインで爆破テロが起こっているはず……。

 イェティングマンもそういうことなので、「キグルミのような」というガンサイの読みは当たっていたりする。

 ちなみにガンサイ的には、ゲーム版の方だと名乗りが違うのと、登場シーン数自体はあんまりなかったのもあって記憶があやふやになっている。

 

・コジローのネットナビ強化作戦:

 メタな意図としては、エグゼ6の時点でガッツマンと肩を並べた時に、シルエット的な見劣りをしないような感じにしたい、みたいなニュアンス。

 ちなみにややずんぐりむっくりなデザインを見て、ガンサイは珍しくXネタの何かと何かがシンクロしそうになっている。果たして……!

 

・才葉シティとエンドシティ:

 どっちも現実の県は一緒なので、本作でもそんな扱いです。

 

・謎の性格終わってそうなお姉さん:

 一体何ロルなんだ……(チ□ル)。

 ちなみに年齢設定および学校学部などは本作設定。少なからずあの性格でワイリー様が引き込む以上、それなりに頭は良いだろうということで。なお作中描写を踏まえて、頭は良いけど頭は悪いくらいのニュアンスの予定です(矛盾)。

 

 

 

【折り畳み式PET(1、2モデル)でのプラグインポーズ】

・謎のお姉さん(チロル)

「プラグイン! サーカスマン────」

 一気に端子を引き抜いてプラグイン。

「────トランスミッション!」

 プラグインしてから両手でPETを握って胸元に持ってきて、あざとく微笑みながらウインク一発。わざわざ媚びを入れるところがポイント。

 

 

※追記

 

・熱斗君のネットバトルの腕前:

 要するに「ゲームでの対戦相手側から見たプレイヤーの動き」を先鋭化したらどうなるか、ということ。現実世界でのポーズやカスタム画面の待ち時間が作中に影響されないのをリアルに描写すると、一瞬でパターン見切ってきたり一瞬でメンタルリセットしてミスも減らし、一瞬でバトルチップを選出して一瞬でコマンド入力したり、一瞬でタイミングを読んでギリギリ回避したりカウンターしたり……みたいな、言葉にすると一見普通のことのようでいて総合すると相当意味不明な形でアドバンテージを取られて、負けるという流れ。

 熱斗君自身は本作中で実際に一瞬でそれらのことをこなすので、多分伊達に光親子三代の血をひいてない頭の良さ?をしている。

 

 

 

 

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