ロックマンエグゼ世界でエックス的なナビを持ってしまった 作:黒兎可
続きます…
何と言うか、ホビーアニメとかに居る主人公とかのライバルキャラみたいな……? ベ〇ブレ〇ド回したり、ビ〇ダマ〇やったりしてそうな…………。いや最近の流行とか全然知らないけど、エグゼ当時はそんな感じだったはずだ、うん。
僕から見た彼の服装の、第一印象はそんな感じだった。頭に巻いたバンダナ、猛烈にはねっ返る後ろ髪、ノースリーブなハイネックっぽいのに材質は薄そうでどう見てもタンクトップなその上になんかよくわからない謎の発光する飾りみたいなやつ……、いや最後のだけマジで何? いや、まったく装備の意味がわかんないんだけど、なんとなくさっき名人と一緒にネットバトル大会の実況してたあの人がそんな感じのものをつけていたような、そうでもないような……?
とにかく、そんな男の子(同い年くらい?)の子が口走った言葉が問題と言えば問題だった。スターマン? スターマンって、例のゼロウィルス事件の時にさんざん立ちはだかって来た、あのスターマン? 教授って、元WWWのナビみたいな感じだったけど、そのスターマンだとしたらちょっと意味が解らない。
いかにネットナビとはいえ、そう簡単に釈放(?)されるものなんだろうか。全然そのあたりの法律とか知らないんだけど、それも持ち主が変わってる……?
「どう思う? エックス」
『同名説もあるかな、ガンくん。基本的にネットナビの個体認識って、名前よりパーソナルコードに依存しているところあるから』
「パーソナルコードねぇ……」
確か疑似人格プログラムだったり、PETの登録だったりに関わっていたような記憶はあるけど、うーん……?
『ネットナビのパーソナルコードは、そのナビに割り当てられる固有の番号……、じゃないな。ハッシュ値だったかな? で、そのハッシュ値をもとに疑似人格プログラムも色々な性格の計算をする時の一つの基準として使っていたり、PETに登録することで持ち主のPETとナビの関係を確実にさせたり。まあ、だからかなり複雑に暗号化されてコピーも禁止になるように作られてるらしいんだけど……』
ハッシュ値の意味はよくわからないのはおいておいて、とにかくナビ固有のものというよりもナビの存在自体がそのパーソナルコードに依存してるって感じかな? つまり同じ姿形のナビでも、パーソナルコードが違えば別なナビであると。
エックスとぼそぼそとそんな会話してから、ちらりと、あの男の子の方を見る。向こうは一緒にきてるらしい叔母さんが暴走してるっぽいのに頭悩ませてて、僕の視線には気付いていないけど、お陰で衣装をしっかり確認できる。
基本、この「ロックマンエグゼ」世界において、ネットナビのオペレーターは自分の衣服にそのナビのマークを印字する文化がある。熱斗君でいえばバンダナ、メイルちゃんでいえば髪留め、デカオくんでいえばシャツの左胸……といったように、マークが個人やその家系で共通のものをつかったりというくらいには、結構浸透している文化だ(僕でいえばシャツの中央だし、エイリアさんで言えばベルトとか)。まあ僕のお母さんとか今日同行してるやいとちゃんみたいに、必ずしもって訳じゃないんだけど、それでも多少はナビとオペレーターの共通性というか、誰がパートナーかを察することができる。
で…………、その話でいくと、男の子の首から下げてる光るよくわかんない飾り物、あれの中になんとなーく星形のマークが見えるような、視えないような。まあ、僕らの知るスターマン自体ああいうマークだったし、名前が同じだけだとしても方向性は大きく外れてはいないんだろう。
というわけで断定はできないけど、九分九厘スターマン……、たぶんあのスターマンだと思うんだけど、やっぱりますます状況がわからない。ナビが仮に釈放されたりとかすると、親類とかになるのかな……? いや、あの教授さんのビジュアルと全く似てないかと言われると微妙なラインと言うか、うーん、どうだろう? 結構あの人、画面に映ってた時はやつれてたし、元々の顔が知りたいようなそうでもないような……。
「叔母さん、またバトルチップ占い勝負とかやめてよね。破棄するの面倒くさいし、ナンバートレーダーそんなに長時間占領できないし」
『パネルスチールは光君に渡したっけ』
「いや光はよく借りパクするからバトルチップ、それ見込んで仕込んだっていうのもあるけど……。まあ言えば返してくれるけど」
熱斗君!? って、いや、うん、えっ君クラスメイトなのかい? 密かに声だけ聞いてると、僕よりちょっと低い所から「あら、星河くんじゃない」とやいとちゃん。どうやら本当にクラスメイトらしいけど、えっ、借りパクってさあ……? いや、星河くんにツッコミを入れるよりも先にねぇ、ええと。
あ、もしかしてゲーム中でバトルチップとかアイテムをそこらじゅう探索して拾い集めてるから、そういうことか? 確かに無造作にバトルチップとか置いてあっても、野生のバトルチップがポップするような話じゃないから誰かが元々持っていたものっていうことなんだろうけど……。
それはそうと、やいとちゃんの声掛けでこっちに気付いた例の星河君。僕らをちらっと見てバンダナの位置を調整すると、やいとちゃんの方を見て「何その集団」とツッコミを入れた。いや、ごもっともだと思いますハイ。やいとちゃんの背後にはピンクの小さなメイドさん、僕の肩に手を乗せて絡んでくるのは金髪碧眼なお姉さんだし、一体何がどうなってるんだという感じではあった。
隣の叔母さんらしい人に断りを入れてから、列を抜けてこっちの方に近寄って来る星河君。……よく見ると、ちょっとアヒルみたいな口元してるなこの子。
「何日かぶり? ハロー。で何? そのチーム。関東のオフィシャルトーナメントに殴り込みでもかけにいくの?」
「野暮用でね~。ま、お仕事がらみ? じゃないけど、そんな感じよ。プライベートな話だから、あんまり言わないけど。
星河くんこそどうしたの? 夏休みは天体観測するんだーってメイルちゃん相手に力説してたじゃない」
「今日は叔母さんの付き合いで
「占いバトルって何よ……?」
「さあ。…………で、えっと、さっき『スターマン』って言ってたの聞こえたけど、何? そっちの奴って父さんの知り合い?」
「『聞こえてた!?』」
ぎょっとなる僕とエックスに、星河君は「この距離だし」と苦笑い。……ちょっと力が抜けた笑い方が、なんとなく疲れたような感じがしてる。ついでに今占い師と色々話してる叔母さんらしい人が、占い師さんと一緒に大声でお互いヒートアップしてるみたいで(どっちも女性?)騒がしく、それを聞いてまた表情が引きつっていた。
うん、この見るからに苦労性の気配……。
なんとなく彼とはお友達になれそうな予感。
「で、何でスターマン知ってるのさ」
「あー、えっと…………? どこまで話しちゃって良いですかね、エイリアさん」
とりあえず訝し気にこっちを見て来る星河君……、まだ自己紹介するような段階じゃないと思うので放置するとして、そんな彼の疑問に答えるべくまずはエイリアさんに確認だ。何故確認かと言えば当然、僕らとスターマンとが知り合ったタイミングに由来する。
例のゼロウィルス事件は、
当然単なる市民ネットバトラーとして、ぺーぺーな僕とエックスはアウト。そんな訳で、エイリアさんはオフィシャルだし炎山君の先輩なんだから多少はあるんじゃないかと思っての確認だった。
「私のレベルが5相当なので、ある程度は話せますけど~~~~ ……それよりお姉さん言いたいことありますよ~?」
「?」
「何です? この、えっと……、…………」
そして星河君、エイリアさんから視線を向けられてぷいっと視線を逸らした。照れてるとかそう言う感じじゃ無く、明らかに顔色が悪くなってる。人の注目がすごい苦手だってことかな……。
僕、別にそこまで苦手ってわけじゃないけど、なんとなく彼にはシンパシーを感じる。一方的に。何かこう、えっと………‥、同族的な?
そんな星河君と僕の雰囲気なんて酔っ払いパワーで無視して、エイリアさんは僕の肩を押して星河君に正面から向き合わせた。
「──────そんな話をするより先に、まずお互い自己紹介です! 知り合いの知り合いでも知り合いになるんですから、そういうセンシティブな情報を確認するならお互い、最低限は友達にならないとですよ~?」
私だって初恋の相手の名前聞く前に別れて後悔しちゃいましたから十代のころ~、と。何だかぼんやりした感じの目でそんなことを言われた僕らは、まあ、こう「お、おう……」って感じで二人そろって頷いた。
名前知らないと後悔することもある、という話をされて今の状況に何の関係があるかという気もするんだけど……、星河君を見ると、あっちもあっちで微妙な感じの表情でうんともすんとも言えない。二人きりだと完全に暗黒お見合い会場(意味不明)なんだけど。
そんな僕らの前に、お互いのPETから。
『うちの“トップオブザぼっち”ことガンくんがごめんね~。そっちは?』
『こっちもウチのシズくんがごめんね。クラスでも話し合う子があんまりいないから、さながら教室と言うブラックホールを流れる
「「黙れいッ!」」
そんな風に、二人そろって煽って来るPETにそれぞれチョップを一発ずつ入れた。
※ ※ ※
星河静夢。静かな夢と書いてシズムと読む、とのことだ。
「…………以上」
「あー、あはは……」
「…………」
「鐘引ガンサイ、です」
「そうか」
「うん」
「…………」
「………………」
「シケてるわねぇ、小学生同士のくせに」
腕組んだやいとちゃんが、僕と静夢君の会話にガンを飛ばして文句を垂れてきた。やいとちゃんも小学生のはずなんだけど、どう考えても分が悪いのでスルーだ。でもいや、だってさぁ……。何かこう、お互いのテンポを調子を合わせてコミュニケーションとろうとしてたら、何かわかんないけど強引に軌道修正させられて、ねぇ?
そんな心境で相手を見れば、静夢君も「やってられない」みたいな顔をしているような気がする。やっぱり何となくだけど、僕と同じような星のもとに生まれているんじゃないかって気がしてならない。
『初対面の相手にぼっち仲間認定は端的に言って失礼だよガンくんさぁ』
『シズくんもそんなものだから気にしないでいいよ、今日の星座のラッキーが最底辺でも気にしなくていいように』
「エックス!」
「スターマン! というかやっぱり例え下手かお前!?」
うん、何と言うかまあ、お互いそう言う感じで、テンポだけは合うんだけど梯子が外されてしまって何が何やらって感じだった。
おかしいな、別に僕そこまでコミュニケーションに難があるタイプじゃないはずなんだけど……。エックスに煽られ過ぎて本当にぼっち気質が覚醒した? 呪い?
『僕のせいにするの止めなって。顔怖いってガンくん。
まー、元の気質はどうあれクラスから遠い所にいたらスキルも落ちるでしょ。度胸も』
「度胸ねぇ…………」
『あ、そっちは事情ありかー。シズくんとは大違いだね、こっちは小学一年生の頃の事まだ引きずってるし。いい加減立ち直らないと』
「その頃お前、僕のネットナビじゃないだろ!? インストール前のノーマルナビから引っ張ってきたログか?」
『引っ張って来たっていうより引き継いだって方が正しいんじゃない? シズくん、別にナビに愛着全然持ってなかったでしょ。だからナビの方も全然気にせず全部記録してたみたいだし』
宇宙っぽい柄のスカーフ巻いてただけだし、と聞こえるスターマンの声に、どういうこと? と顔を見合わせる僕とエックス。……と、ちょっと離れたところで腕を組んで後方から見守るようにうんうん頷いてるエイリアさん。エイリアさんは一体何を目指してるんですかね……というかそうやって腕を交差させると、結果的に寄せて上げることになるのでデカいものがさらにデッカくなってすごいことになってる。
今度は星河君すら恥ずかしがってそっちから視線をそらしてたくらいだ。うん、まあ、気にせず会話する方が助け舟になるかな?
「えっと……、星河っていうとちょっとアレだから、静夢君って呼んで良い?」
「いいけど。……えっと、鐘引?」
「うん。そっちも好きなように」
僕としても星河君と呼ぶのが正しいんだけど、ただ星河というとゼロウィルス事件で色々あった時のラスボスだった
個人的にエグゼで星河というと、「ロックマンエグゼ」の系譜的続編にあたる「流星のロックマン」を思い出す。ゲームを買ったりはしなかったけど(※ZXは買ってた)、情報についてはぼちぼち友人経由で入って来てたのと、アニメを毎週とはいわないけど見ていたので、割と覚えているような覚えていないような感じだ。
少なくとも主人公のスバル君をはじめとした、主要人物くらいは多少抑えてると思う。……たぶん。
さて。エイリアさんによる確認で、セキュリティレベルについては僕と星河君は全然ダメダメだったんだけど、やいとちゃんがまさかのレベル8とエイリアさんよりも高かった。「私の10年って一体……」と酔っ払い特有の面倒なテンションで落ち込みかけたりしたものの、つまり必要に迫られればやいとちゃん、エイリアさんから必要情報をたやすい感じらしい。権力怖っと、僕と静夢君とで戦慄したのは言うまでもない。
まあ、当然のように「そんな悪代官みたいなことするわけないから、小学生相手に及び腰になるの止めてもらって良いです?」とかこちらもなぜか丁寧語になるやいとちゃん。
後方では相変わらず星河君の叔母さんが暴走してるし、ちょっとした地獄絵図だった。
で、まあ最終的に裁量は僕にゆだねられたと言うか……、酔っ払いのテンションでどうこうというのはまずいだろうということで、色々濁しながら話すと言う程度の流れになった。
静夢君の方も少しは事情があるだろうしということで、そこも含めてお互い、探り探りで情報共有。
こっちから提供した情報は「星河というらしい男がゼロウィルス事件の関係者で」「僕も巻き込まれた立場で」「その上でスターマンをナビとして使っていた」という程度の情報。仮にも世間をあれほど騒がせた大事件なんだから、彼本人にまさか「主犯だった」とまで伝えるのは、色々酷な気がした。
教授本人についても僕は良く知らないのもあって、それがこちらの言葉に真実味を持たせたかもしれない。ひょっとしたら熱斗君なら色々知っているのかもしれないけど……、そのあたりはまあ、おいおい。うん。ちょっと尻込みだ。
さて。結論としては、スターマンはスターマンだった。……だったんだけど、完璧に僕らが知るスターマンとは言い難い存在だった。
『つまり、パーソナルコードが違うんだよ。疑似人格プログラム、メインフレームは
当然、疑似人格に齟齬が出来るから初期設定されたログ以外は破棄されてるものだから、この通り超新星爆発ほやほやさ!』
「ちょっと何言ってるかわかんない」
『ちょっと何言ってるかわかんない』
「もっと上手な例え覚えろよ……」
そろった僕とエックスの返答に、相変わらず宇宙人っぽいデザインラインがあ火ってるスターマンはけらけらと笑っていた。……いやけらけらっていうか「ティンクルティンクル♪」って感じだけど(音声に出して笑ってるし)。何だろう、以前戦ったスターマンよりキャラ付けが適当というか、雑と言うか……。
以前のスターマンそのものな部分もあるような、かといって同一人物というには違和感があると言うか、双子みたいなそんな印象を受ける。
なるほど、なんとなく以前のスターマンもそんなこと言っていたような……。教授と誰かのために、みたいなことを。正解としては、教授の息子さんのためにってことか。
「でも、どうして? 受け取ったの最近って言ってたけど」
「……もともと、母さん離婚した父さんが、小学校入学のころに誕生日プレゼントに作ってたらしいんだけど。面会謝絶だったり色々母さんが徹底的に接触排除して、ごたごた揉めて、何か結局投獄されて」
『シズくん言葉選び、いくら興味ないからって土星も泣くよ? 逮捕だから逮捕』
「だから星に関係した言葉選び適当だなあ……」
ネットサーフィンしていいからもうちょっと学習しろよ、という静夢くんにスターマンはにこにこしたまま。あー、あれはもしかして緊張をほぐそうとしているのかな。というか、普通に悪いことを聞いてしまった。本人も深刻そうに振舞ってないので、あえて調子を見るために軽く謝ってみると「気にしないで良い」と肩をすくめられた。
「で、父さんも
「スピ……?」
「
「…………な、なるほど?」
「ま、まあ、そういうことだ。
とはいっても、叔母さんもつま先くらいはスピリチュアってるから、自活そのうち考えないといけないんだけどなー」
その「スピリチュアった」という隠語みたいな言い回しにかなりどろどろと重苦しい事情が込められてるような、そんな気配が静夢君の表情からひしひしと伝わってくる……。本人かなり悩んでるみたいだし本当は誰か紹介したりしたり相談させたりした方が良さそうだけど、別にそこまで仲が良い訳じゃないからなあ。
とはいえ「前世」的なリアル経験からして、人のつては何が生きてくるか判らないところがある。とりあえずアドレス交換はしておいて、彼との面識はちゃんと繋いでおいた。
ちなみにやいとちゃんは「本当家庭複雑ねぇ……」と心底同情する目で見ていて、会話自体にはノータッチ。
「まあ何と言うか……、人生いろいろあるからね。あえて誤解を恐れずに言うと、なるようになるよ。きっと」
「前向きだなあ……」
伊達や酔狂で全身不随からここまで立ち直ってはいない。肉体的には今もちょっと怪しい気はするけど、少なくとも精神的には。だからといって、そんな僕の気持に相手も迎合しろとはいえないので、出来ることと言えば精々今は声掛けくらいだろう。
幸い熱斗君の学校に通っていて「何ともない」ということは、食事がとれないとか虐待されてるとかそんな子供が大変な目に遭い続ける状況には陥っていないんだと思いたい。そこら辺は、多少は「主人公補正」的な理屈から問題を解決していてもらいたいものだ。熱斗君。
『あれ? ってことはスターマンって弱くなってるのかな。たぶん、僕が前に戦ったスターマンからして』
『うーん、たぶんね。聞く限り、以前のボクは
一方、エックスとスターマンは何故か急速に仲良くなっているみたいだ。何だい君たち、オペレーター煽るの大好き同盟でも結成するつもりか何かで? いやマジで怖いからそういう目的なら止めてね? いや、本当に。
で、お互い趣味の話とかに花を咲かせようと……、ヒソヒソ話でオペレーター同士も連携を強めないとヤバくない? って話を振ったら相手も似たようなことを考えていたので、親睦を深めようってことになったんだけど。丁度そんな時だった。
────視界一帯が、突如プラネタリウムの中に放り込まれたように、宇宙空間みたいな感じに変化したのは。
「『何これ!?』」
「宇宙?」『天の川キターッ!』
「何か今日、そういう催し合ったかしらグライド」『ただいま調査いたします、やいと様』
「ああ、あわわわ…………!」
いや、何かこう、プラネタリウムの中にいきなり放り込まれたみたいに、いきなり真っ暗になったと思ったら「平衡感覚が狂い出した」。足場が波打って、ぐるんぐるん回されてるみたいで、いやちょっといきなり何が起こった? 文字起こしし辛いから状況の整理が大変なんだけど……!?
「あら~? これは……、
「うわッ! っていうか重っ」
『…………役得だねぇガンくん』
『むしろエイリアの方が役得なんだけどねぇ…………。アンタもどうしてずっとイライラしてるんだいエックス』
そんでもって、マイペースに何か色々言ってたエイリアさんが、転ぶついでに明らかに狙って僕の方にダイブしてきて、押しつぶされた。
……何にどう押しつぶされたかは、こう、まあ、うん、柔らかかったとは言っておきます。はい。
【おまけ】
星河シズムもビジュアルイメージがないと厳しいかな? ということで、描いてみました。
【作者メモ】
・星河シズム:
本作エグゼ2編的には、実は最初の方から名前が出てる? 星河君。本作的には教授のお子さんで、教授とは小学校入学前から会っていない。結果的にパパさんの悲願として、自作したスターマンについては望まぬ形とは言え叶った。
元ネタとしてはオペレートSSの「ほしかわ」君がベース。本作では、エグゼ2冒頭で教室にパネルアウトを仕込んで熱斗君に借りパk……、拾われた男の子が彼だったということにしています。
・熱斗君借りパク疑惑:
ドラ〇エに対する勇者ヨシヒ〇ではないですが、そんな感じのネタ。拾ったチップは自分のアイテムとして使うしわらしべ長者するかもしれないし、最悪チップトレーダーに投入している疑惑。そのあたりは「ネットバトル」同様にゲーム的メタ的なナニカに熱斗君も縛られているので、気が付くと拾って使ってしまうのだった……。多分メイルちゃんには怒られている。
・エイリア「自己紹介しましょう!」:
名前を知らないせいで初恋の相手が誰なのか知らない……、一体いつの頃の話なんだ(すっとぼけ)。
・やいとちゃんのセキュリティレベルが高い:
このあたりはアニメネタ。なお、本作ではエイリアが適当に話しているのでガンサイに勘違いされているが、当然色々情報を知ろうとするなら手続きはいっぱい必要。
・リニューアルスターマン:
もともとノーマルナビを使っていたシズムだったが、父親が使っていたスターマンのペナルティ後を親族のナビということで渡すがどうするかと問われ「性能がノーマルより上なら」ということで入手したような流れ。仲良くなるのが早いのは……パパさんの努力のたまものということで。
ペナルティとしてはアニメ版のエレキマンやマグネットマンより重罰を受けている。以前の自律・特化型ネットナビだった時代のデータログ(記憶)、戦闘パターン、違法改造メモリ増設、インストールされた改造データなどなど大半を失い、さらには人格形成の根幹すら書き換えられた汎用型ネットナビ。ネットナビの権利は軽い……。
HP100、バスターは転移から豆バスター、チャージはキラキラメテオ(10*3)。現在、フロートシューズを仕込めないかシズムが検討中。
・ごたごた、およびスピリチュアった:
真面目に描写すると危険がアブナイ話になるので、ここはお茶濁し。仮に触れるとするとエグゼ4編になってくるので、あくまでフレーバーだと思っていただければ。あくまで本作用に、教授がああなった過去を生やした際の、諸々のアレそれということで。
ただヒントを一つだけ出すと、離婚後は「星河」姓でなく母親の姓を名乗っていたのに、現在は星河を名乗らざるをえなくなっている。