side主人公
「どう?」
「どうって…」
俺は今アイの姿を見て驚いている。今日は非番でアイも休みであるはずなのに…アイは衣装?を着ていた。
「何でアイドルの衣装?を着てるんだ?しかも今まで見たことないやつだけど」
アイが今着ている衣装は新しい衣装だった。その衣装はチャイナ服みたいな感じでこれはこれで大人っぽくて良いな。
「ま、いいんじゃない?」
「雑すぎない?もっとさここが良いとかさ」
そう言われてもな…
「今までのもかなり良かったが今回のは大人っぽくなってて良いね。何というかセクシーな感じ」
「えへへ」
あ、喜んでる。
「でもどうして衣装変えたの?」
「なんか私たちB小町も20代だから今までの衣装だといろいろあったりイメージ刷新とか佐藤社長が言ってた」
「ふ〜ん」
「あと、私の胸が前より何故か大きくなったからかな」
「へえ」
心当たりしかねえ。
「よく私の胸揉んでたもんね」
「言うな言うな恥ずかしい」
「その照れ顔可愛い〜」
「でもどうして新衣装ここで着てんの?」
汚したりしたらまずいのに何で?
「だって…見てもらいたかったんだもん」
と少しふてくされたような顔をしていた。すっげえ可愛い。
「ね、今の姿写真撮ってみない?」
「え?撮って良いの?」
「君だけだよ?」
というわけで急な俺だけの撮影会が始まった。
俺は部屋に置いといた一眼レフを持ってきて撮影した。俺は一眼レフを持っているのは良いが望遠レンズばっかりでまともにはアイの全体像を撮影することができないのでかなり前にカメラとセットでついてきたキットレンズの広角レンズを使って撮影に望んだ。
パシャ
パシャ
パシャ
キメ顔をしたポーズやベロだしのポーズ(推しの子原作番外編39と構図は同じ)などを撮った。
「彼氏に撮られるとか初めて」
「そりゃそうだろ」
「こんな有名なアイドルを1人で撮影できるとか次郎は本当に幸せ者だね」
「ハハそうかもな」
「誰にも言わないでよ?」
「そんなの当たり前だろ。この関係を壊すようなことしねえよ」
そして撮影が終わった。
「次郎〜」
とアイは抱きついてきた。
「ちょっ」
「ん〜!」
胸元をグリグリしてきた。ちょっと痛いからやめて?
その後数分間これが続いた。
「流石に足が疲れたからソファ行かない?」
「もっとこうしてたいけどしかたないなぁ」
俺たちはソファに座ってテレビを見ていた。あと1時間くらいしたらアクアたちが帰ってくる頃かな。そうぼんやり考えていると横に座っていたアイが太ももに頭を乗っけてきた。
「どうした?今日はやけに甘えてるな」
「だってこんなことするのあんまないじゃん」
「まあな」
ふと思い返すと盛ってばっかだったような…。
「私って普段テレビとかだと完璧なアイドルを演じてるでしょ?」
「そうだな」
「だからさ甘えるっていうのがいまいちわからなかったんだ。でも次郎と付き合えてからその意味がだんだんわかってきたんだ。しかも次郎なら私の全てを曝け出せるし、余計甘えれるんだ」
それは嬉しいが監禁は流石に笑えんぞ…。
だがアイの生い立ちを考慮すると甘えることはなかなかできなかっただろう。彼女は1番愛されるべき親に愛されなかったからな。だが俺と付き合う(強引に)ようになってからは少しずつであるものの甘えるようになってきた。多分だが素面のアイを愛しているのは俺くらいだからだろう。他にもいるかもしれないが。
「次郎撫でて」
「はいはい」
「ん〜〜」
かなり気持ちよさそうだ。まるで猫みたいだ。
この体勢のままでテレビを見ていた。見ていた番組のテロップには『大女優 型百合ゆめ 登場!』と出ていた。そしてその大女優がテレビで話していた。なんかこの女優どっかで見たんだけどな…。画面と睨めっこしていると
「ねえ、何で私のこと見てくれないの?」
と黒星を添えた目で話してきた。え?待ってくれ、これだけでアウトなの?ちょっと判定厳しすぎやしませんかね。
「もっと私のこと見てよ?甘えさせてよ?」
「ご、ごめん」
もう一回頭を撫でてやると
「よろしい」
良かった…
「まだ足りないな〜」
ファッ!?これ以上はナニをしろと!?
「ね?今からここでスる?」
「マジで言ってる!?もうそろそろアクアたちが帰ってくるんだぞ!?しかもその衣装でスルのはまずい!」
「良いじゃん。その方がたのしいかもよ?背徳感あるし」
「そういう問題じゃない!」
「いいからいいから」
と言って起き上がり俺の膝に乗っかった。ヤル気満々じゃないですか。
「……一回だけだぞ」
「はいはい、じゃキスしよっか」
数十分後
「はあはあ、どうだった?」
「なんかいつもと違って背徳感を感じた」
「私も」
「でもその衣装どうすんだ?汗ですごいことになってるけど」
「アクアたちが帰ってくる前に何とかするよ」
と話していると
ガチャ
玄関が開いた音がした。アクアたちとミヤコさんが帰ってきた。
「まずい、服整えなきゃ!」
慌てて服を元に戻した。
「「ただいま」」
「おかえりアクア、ルビー」
「ママどうしてそんなに汗かいてるの?」
とルビーが聞いてきた。
「そ、それはね〜…」
おい、あんた完璧で嘘つきなアイドルだよな?なんかいい嘘ついてくれ。
(何とかして)
アイは俺にそう目で語りかけた。嘘でしょ!?なんて答えりゃいいんだよ!……これしかねえ!
「虫が部屋に入ってきてそれを退治してたんだ」
どうだ?
「ふ〜ん。大変だったね」
よし!ルビーは何とかなった!でもアクアはかなり疑ってる。まるで『お前らしたんだろ?』と言いたげな目だった。こいつ早熟すぎない!?さらにミヤコさんはかなり驚いた顔をしていた。そりゃそうだろうな。こんな嘘大人にはバレる。しかもアイが今きているのは新衣装だ。それでさっきまで致していたからな。
ルビーがなんか興奮している…。まさか嘘が通じなかった?
「ママ!その服何?もしかして新衣装!?もっと近くで見ていい!?」
違ったわ。推しの新衣装見て興奮してるだけだわ。
「う、うんいいけど?」
「ハアハア…最っっ高…!」
「あははは…」
さすがのアイもルビーのガチヲタっぷりには苦笑いしていた。俺もルビーがここまでのヲタクだったのかと思っているとミヤコさんがすごい形相で話しかけてきた。
「アイ、次郎君後でとっっっっっっっっても大事な話があるからきてくれる?」
「えっと…「きてくれるわよね?」はひ!」
その後ミヤコさんに大目玉くらったのは言うまでもない。
アイの新衣装は原作の番外編39にあるアイのイラストとほぼ同じです。