side主人公
今日も劇団ララライでカミキヒカルについてのことを調べていた。
「カミキ君はかなり演技力がありましたね。嫉妬するくらい」
「なるほど。他に何か特徴とかありましたか?」
「う〜ん…好青年というイメージしかありませんでしたね…」
「そうですか…」
収穫なしか…。
「あ、刑事さん」
「何でしょう?」
「これ、あまり関係ないかもしれないかもしれないんですけど4年前に劇団ララライを辞めるって言ってましたね」
4年前か。兄さんがいなくなった時期と同じだな。
「その時の様子はどんな感じでしたか?」
「特に変わりはなかったんですけど看板役者なのに急に辞めるって言ってたんで変な感じはしましたね」
「ちなみにその前後で何か動きはありましたか?何日かいなかったとかなんでもいいので」
「たしか辞めるって言い出す前に何日か遠出していましたね」
「遠出ですか。ちなみにどちらに?」
「そこまではちょっとわかりません」
「そうですか」
♢♢♢
カミキは劇団を脱退する前に少し遠出をしていたのか。これは金田一さんに聞いてみるか。あまり関係ない気もするが。
「今日も来ているのか」
声がしたほうに振り向くとそこには金田一さんがいた。
「カミキのことで気になることがありましてね」
「ほう」
「ところで金田一さん、カミキさんって劇団を辞める少し前にどこか遠くにでかけたと聞いたんですがどこに行ったか知っていますか?」
「たしか宮崎に行ったとか聞いたな。知り合いと行くみたいなことを言ってたな」
「そうですか」
「どうしてそんなこと聞くんだ?」
「いえ、彼が辞める前にでかけたのが少し不思議に感じて」
「そうか」
♢♢♢
今日もカミキのことを調べるために劇団ララライに行ったがカミキは宮崎に行ったこととその後に劇団を辞めたことくらいしか情報を得れなかった。これからどうしようか…。そう考えていると携帯が鳴った。
「はいもしもし」
『次郎君か。今事務所に来てほしいんだがいいか?』
「いいですけど…」
『じゃ待ってるぞ』
一体何のようだ?俺は苺プロダクションに向かうのであった。
♢♢♢
「この人が刑事さんですか」
「社長、この人は?」
「彼は鏑木勝也と言ってなテレビ局のプロデューサーだ」
「鏑木です」
「プロデューサーが俺に何の用ですか?」
「実は今僕がプロデュースしてるバラエティー番組があるんだがそこで楽屋泥棒が3回連続で発生してるんだ」
「楽屋泥棒ですか。どうして警察に通報しないんですか?」
「通報したさ。だけど犯人がわからないんだ」
「監視カメラとかは?」
「確認したけど怪しい人影はなかったみたいなんだ。そこで君にお願いがあるんだ」
「何でしょうか?」
「君が楽屋に入って泥棒を捕まえて欲しいんだ」
「わかりました。いいですよ」
「ありがとう」
「ちなみに誰の持ち物が盗まれるんですか?」
「方百合ユメちゃんの持ち物なんだ」
あの方百合ユメか。すごいな。とりあえずアイにこのことがバレないようにしなくては。バレたら色々と終わる。
♢♢♢
そして当日になった。俺は仕事がなかなか終わらなくて予定よりも少し遅れてテレビ局についた。
「すいません。遅れました」
「次郎君!」
「ど、どうしました?鏑木さん」
鏑木さんが慌てて俺の元にやってきた。
「方百合ちゃんの持ち物がまた盗まれてしまった!」
「何ですって!?」
♢♢♢
俺は関係者を待機させ、応援を呼んだ。
「雨宮刑事、方百合さんの荷物を調べました」
「どうだった?」
「特に方百合さん以外の指紋は検出されませんでした」
「そうか…」
だよな。普通はそんな指紋とか残すはずがない。
とりあえず俺も方百合さんの楽屋を見ておこう。
「第一発見者は鏑木さんですか?」
「ああ。トイレに行って戻る時に片百合ちゃんの楽屋のドアが空いてて変だなと思って覗いたら荒らされていたからね」
「刑事さん」
「どうしました?方百合さん」
「犯人ちゃんと捕まるでしょうか?」
「大丈夫です。まかせてください」
方百合さんは不安そうに聞いてきた。無理もないだろう。過去に3回も楽屋泥棒にあって警察が介入したにも関わらず犯人が捕まらなかったんだから。
俺は楽屋を色々見てみた。方百合さんの楽屋派はメイクをするための机と椅子があり、ちょっとした畳が敷かれたスペースがありそこにはちゃぶ台が置いてあった。すると何ヵ所か気になる箇所がでた。
「方百合さん、このちゃぶ台ってズレてました?」
「いえ、私がここを出る前はズレてませんでした」
「なるほど。ということは犯人の仕業か」
他にもちゃぶ台の上に置いてあったお茶がぶつかった衝撃かこぼれていた。そして部屋には黒いマーカーが落ちていた。
「方百合さん、このマーカーはあなたのですか?」
「いえ、私のではないです」
「それ、俺のだ!こんなとこにあったのか」
外から1人の男の声が聞こえた。
「あなたがこのマーカーの持ち主ですか?」
「ああそうだ」
「山瀬君」
「山瀬君?」
「はい、彼は山瀬タツノリ君と言いADをしてます」
「そうですか。まさかあなたが犯人ですか?」
「違いますよ!第一俺は盗まれた時間スタジオにいましたもん!」
「本当ですか?」
「本当ですよ!スタジオに行けばわかります!」
「そうですか」
俺たちはスタジオに向かうのであった。
◇◇◇
「また楽屋泥棒ですか!?これで何度目なんですか?」
と呆れながら話しているのは川口明夫、ADである。
「まあまあ落ち着きましょう」
と川口を宥めているのは戸愚呂吉彦、彼もADである。
「雨宮君、これはあとどのくらいで終わるんだい?収録とかがあるんだが」
鏑木さんは焦りながら聞いてきた。
「それはわかりません…」
「早くしてくれよ」
「…善処します」
「片百合さん、あなたが楽屋を出た時間を覚えていますか?」
「はい、確か18時50分ごろだと思います」
収録開始が19時だったから犯行可能時間は10分か。
「そういえば山瀬さ、片百合さんが来てからトイレに行ったよな。さっき警察から聞いたんだが片百合さんの部屋にはお前のマーカーがあったんだろ」
と川口は疑ってかかった。
「おいおい待ってくれ!俺はそんなことしてない!」
「でもマーカー落ちてたんだぞ。絶対お前しかいねえだろ」
「何だと!?」
「落ち着いてください」
俺は2人を宥めた。
今の状況から犯人は山瀬さんしかいない。だが楽屋のちゃぶ台の上にあった茶がこぼれていて床にも溢れていた。山瀬さんの服にはそれらしい汚れがない。他にも鏑木プロデューサーも怪しい。
「とりあえず関係者の事情聴取を行います。良いですね?」
俺はとりあえず事情聴取をすることにした。
◇◇◇
1人目鏑木勝也
「鏑木さん、あなたは楽屋が荒らされていたのを発見した前は何をしていましたか?」
「私はトイレに行ったね」
「なるほど。何か証拠になるものはありますか?」
「そうだね。楽屋のそばで斉藤ミヤコさんと会って少し話しながらトイレに行ったね」
「なるほど、ちなみにミヤコさんは今どちらに?」
「確か同じフロアのスタジオにいるはずだよ」
「誰か斉藤ミヤコさんを探してきて」
「わかりました」
1人の警官が探しに行った。
その後ミヤコさんを見つけた警官は事情を聞いてきた。
「雨宮刑事、ミヤコさんは鏑木プロデューサーと話をしていました」
「そうかご苦労だった」
これで鏑木プロデューサーの疑いは晴れたな。
2人目山瀬タツノリ
「だから俺はやってないんだって!」
「ですが楽屋にはあなたのマーカーが落ちてたんですよ?」
「それが俺にもわかんねえんだよ!俺のマーカーがなぜかあそこにあったんだよ!他のやつにも聞いてみろ!俺収録前マーカー探してたから!」
「わかりました」
その後彼はスタジオでマーカーを探してることが発覚した。
3人目川口明夫
「川口さんは犯行時刻の前後何をしてました?」
「トイレに行ってました。僕今お腹痛くて…ちょっと長い間トイレにこもってましたが…」
「それは本当ですか?」
「本当ですよ。周りの人にも聞いてくださいよ。スタジオで胃薬飲んでるんですから」
「なるほど。ちなみにどこのトイレを使っていましたか?」
「このフロアの男子トイレの入って2つ目のトイレです」
「誰か確認してきて」
1人の警官が確認しに行った。
数分後
「雨宮刑事、川口さんの行った通りの場所を確認してきましたが特に変なものはありませんでした」
「そうか」
さらに彼はスタジオで胃薬を飲んでいたことも判明した。
4人目戸愚呂吉彦
「僕もその時間帯トイレに行ってました。鏑木プロデューサーのあとですが」
「なるほど」
「でもトイレに出た時には事件が起きてましたよ」
「そうですか」
その後も関係者を事情聴取したが怪しいのは山瀬さん、川口さん、戸愚呂さんの3人まで絞った。
「そういや、川口さん、あんた今、白い靴下履いてないけどどうした?」
「今日暑くてさ脱いじゃった」
「ふ〜ん」
一体誰が犯人なんだ?
実はアイもテレビ局にいる。