side主人公
アイの家に行ってから数日が経った。俺は仕事に復帰した。俺は今までの犯人の捜査記録や犯人の動きなどを調べていった。そしてあることが気になった。
それは犯人がアクアに似ている男と出会っているということだ。
さらに犯人の動きを追っていくとどうやら数年前から接触をしているようだ。俺は犯人の知人に話を聞きにいくことにした。
「リョースケさんとはいつ頃から知り合いになられたんですか?」
「高校からですかね」
「なるほど。初めて会った時はどのような感じでしたか?」
「少しヲタクのような感じでしたけど普通の人でした。ただ、数年前から様子がおかしくなりました。」
「詳しく教えてもらえませんか?」
「はい、確か僕と彼が大学生になったあたりからですね。」
「なるほど。」
「あ、あとこれ、前の事情聴取で言ってなかったんですけど、彼がおかしくなる少し前に、『最近、俺の推しアイドルのことを知ってる芸能人と仲良くなったんだ。そいつ、まだ二十代で自分の会社立ち上げてタレント育てているんだって。』って言ってました。」
「その芸能人ってどんな姿でしたか?」
「なんか金髪の髪で男の僕からしてもイケメンでしたね。」
「なるほど…。」
この事件、何か裏があるな。早く山内警部に報告しないと。
「…、と言うことなんです。警部。これ、単独犯ではない気がするんですけど。」
「そうか?俺は単独犯だと思うぞ。第一、その芸能人と会ったっていうだけでおかしくなるなんて考えられない。」
「ですが、犯人がおかしくなり始めた頃と同じ時期からこの男と会っているんですよ。」
俺は防犯カメラに映ってた金髪の男の写真を見せた。
「ただの偶然だろう。」
「その芸能人が星野アイの自宅を教えたってことはないでしょうか?」
「そんな証拠ないこと言うな。いいか、この事件は単独犯によるものだ。」
と、警部はあまり俺の言うことを聞かなかった。
「なんだよあいつ!ただ親が警察の上層部だからってだけで警部になったようなもののくせに。」
「まあまあ、雨宮。落ち着け。仕方ない。これ以上逆らったら、お前、お兄さんの捜索に支障がでるぞ。」
確かに頑張って刑事までになったのにここで問題を起こしたら兄さん探しに影響がでかねない。仕方ないか…。だがとても悔しいぜ…。兄さんを見つけたらまたこの事件を調査するか。
「おい、雨宮、さっきからお前のスマホ鳴ってるぞ。」
誰かだろうか。携帯を見てみるとアイから電話がきていた。
「もしもし」
『あ、次郎君!今日の夜って暇?一緒に夕飯食べない?』
「いいよ。」
『じゃあ、家で待ってるね!』
「わかった。」
「今の誰だい?」
「知り合い。」
「ふぅん、知り合いにしては嬉しそうな顔してたけどな〜。もしかして彼女?」
「ば、ばか。そんな関係じゃねえよ。」
俺、そんな顔してたのか。
side 星野アイ
連絡しちゃった…。でもOKしてくれちゃった。頑張って料理作らなきゃ。
「あなた、本当にあの男の人、好きなのね。芸能界にいるんだからもっといい男見つけられるのに。」
「だって私に言い寄ってくる男たちはみんな嘘つきだもん」
「よく言うわ。その割には芸能人とイイ関係になったくせに」
「それとこれは違うの。」
私だって前はそうだった。芸能人と恋をしてみようかなって思った。だけど、あの男のお陰でその気は無くなった。所詮芸能人は嘘つきばっかり。だけど、あの人は違う。命懸けで守ってくれた。こんなので惚れないわけないじゃん。早く会いたいなぁ。
山内ノリヒト
雨宮次郎の直属の上司。性格がわるく、そこまで優秀でないにも関わらず、警部になっている。雨宮達には嫌われている。