俺氏、アイドルと付き合うことになる   作:atacs

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第33話

side主人公

 

俺はアイがカミキに病院の場所を教えたかどうかが気になってかなり急いで宿に戻った。

宿に戻った俺はアイの部屋に向かった。

 

「次郎、どうしたの?そんなに焦って?あ、もしかして、一緒に寝たいとか?」

 

「違う。一つ聞きたいことがある」

 

「なに?」

 

「アクアたちを産む時のカミキに病院の場所教えたか?」

 

「うん」

 

「なるほど、ありがとな」

 

「でもどうしてそんなことを?」

 

「いやあともう少しでわかる気がしてな」

 

「どういうこと?」

 

「じゃ」

 

「待ってよ、次郎。というかなんでこんな遅くに帰ってきたの?」

 

「色々」

 

アイが俺が遅くに戻ってきたのを聞きたそうにしていたがまともに答えたくなかった。

 

俺は部屋に戻ってから今までのことを整理した。

 

・アイはカミキと恋人関係でアクアたちを産んだ。

・カミキはアイが孕んだのを知ってから連絡を絶った。

・アイが極秘で入院した病院をアイはカミキに教えた。

・カミキはリョースケと宮崎に行った。

・アイを担当していた兄さんをリョースケは殺害した

・その後4年経ってアイは新居に引っ越した。それをカミキに漏らしてカミキはリョースケに伝えた。でアイを殺害しようとしたが俺を刺してしまう。その後自殺

・警部はカミキと繋がっていて内部情報を横流ししている。

とにかく今すべきことはカミキと警部を調べる必要がある。俺は小枝に電話した。

 

『ヨォ雨宮、聞いたぞ、お前他県の捜査に勝手に参加したらしいな』

 

「警部が言ってたのか?」

 

『ああ、かなりご立腹のようだ』

 

「そうか、俺クビになるかな」

 

『それは大丈夫そうだ。たまたま遺体を見つけてその遺体がお前の兄さんだったことを考慮しておくよう上に言われてたみたいだから大丈夫そうだ。でも警部は気に食わなかったみたいだが、で、休暇中の君が電話かけてくるとは』

 

「頼みがあるんだが、今警部はいるか?」

 

『いないけど、というかこんな時間にいないよ』

 

「それもそうだな。で頼みなんだが警部の動きを調べて欲しいんだ」

 

『どうしてだ?』

 

「この前警部とカミキは繋がってると言ったろ。なんで繋がってるのか気になるからさ」

 

『なるほど、確かにお前、言ってたもんな。内部情報がカミキの耳に入ってるって。でも今このタイミングで調べるんだ?お兄さんの遺体が発見されて色々大変だろ?』

 

「兄さんを殺した犯人が俺を刺したリョースケだったんだよ。リョースケはカミキと繋がってる可能性が大いにある。そんな状態でカミキのことを調べようとすると警部にバレるかもしれん。そうなるとどうなるかわからん」

 

『そういうことね。了解、調べておくよ』

 

「くれぐれも警部にはバレないようにしろよ」

 

『わかった』

 

兄さん、絶対に真犯人を見つけてやるからな。

 

 

 

 

 

 

sideルビー

 

ニュースで先生の遺体が発見された

それを聞いたとき私はショックを受けた。私がアクアたちを産む日に突然行方をくらましたとママから聞いていた。最初は女性トラブルでトンズラしたのかと思っていたけど次郎お兄ちゃんの話から失踪したということがわかった。でもどこかで生きていると思った。

私がママみたいなアイドルになって先生を見つけて……ということをよく考えていた。でもそれは叶わなかった。

 

『せんせ好き!結婚して!』

 

『残念だったな、16歳になったら真面目に考えてやるよ』

 

ふと昔の会話を思い出した。

 

 

『せんせぇ…これ…あげるね…、一回だけB小町のライブに行ったときに当てたんだ…』

 

 

 

『私だと思って…大事に…して…ね』

 

『わかった、ずっと大事にする…!ずっとな…!』

 

『えへへ……』

 

なんで先生は殺されなきゃならなかったの?なんで?ひどいよ…、

 

気がついたら床が濡れていた。どうやら泣いてしまっていたみたい。

 

「ルビー大丈夫!?」

 

ママが慌てて近寄ってきた。そして私を抱っこした。

 

「どうしたの?そんなに泣いちゃって何か怖い夢でも見た?よしよし、ママがいるからね」

 

ルビーの体になってから初めて心の底からママの中で泣いた。

 

 

 

 

sideアイ

 

今朝のニュースでゴロー先生が亡くなったことを知った。どうやら失踪ではなくて殺害だったみたい。犯人がリョースケ君だったのは驚いた。先生に私のアクアとルビーを見せたかったな。でもそれはもう叶わない。そんな時次郎のことが気になった。次郎は昨日遅くに帰ってきた。そして私の部屋に来てカミキ君に入院した病院のことを聞かれた。最初は何が何だかわからなかったけどすぐに部屋を出て行った私の声にも応じず。あの時の次郎はなんというか今までに見たことないくらい張り詰めたような顔をしていた。

 

ドタッ

 

ルビーが膝をついていきなり泣き出した。

 

「ルビー大丈夫?どうしたの?そんなに泣いちゃって何か怖い夢でも見た?よしよし、ママがいるからね」

 

その後ルビーが泣き止むまで抱きついた。

 

 

♢♢♢

ルビーは今日かなりナイーブみたいなので誰かに子守りをしてもらいたいが社長、ミヤコさんはかなり忙しいので厳しそうだ。

本当はあまり使いたくない手だけどルビーをほったらかすわけにはいかないしなあ…。

私は次郎に頼ることにした。

 

「子守か?」

 

次郎は目に隈ができていて私が搾りすぎた時よりも生気を感じられなかった。

 

「うん、無理だったら全然いいんだけど」

 

「別にいいよ」

 

「本当?大丈夫?無理してない?」

 

「ルビーがさっき大泣きしてたんだろ?心配してたらパフォーマンスに影響出るかもしれないだろ?俺に任せとけって」

 

と次郎は快諾してくれた。

 

 

 

side主人公

寝ようとすればするほど兄さんとの思い出がどんどん出てくるせいで全く眠れなかった。ただこれからも寝ようとしても眠れない気がするので気晴らしにアイについて行くことにした。

 

「子守り?」

 

「うん、無理だったら全然いいんだけど」

 

「別にいいよ」

 

「本当?大丈夫?無理してない?」

 

「ルビーがさっき大泣きしてたんだろ?心配してたらパフォーマンスに影響出るかもしれないだろ?俺に任せとけって」

 

ルビーはほぼ我が子のようなものだからな。今までにないくらいに大泣きしたらそりゃ心配になる。

こうして今日はルビーの側にいることにした。

 

 

 

 

 

 

sideアクア

 

次郎が僕の死体を発見した。次郎はニュースを見るに僕を殺した犯人がリョースケということがわかっているみたいだ。前から思っていたが一般人であるリョースケがアイの入院先、新居を知っているというのはどう考えてもおかしい。斉藤社長は漏らしたとは思えないし、ミヤコさんもシッター初期の頃はかなり怪しかったがルビーの天才的な演技で丸めこめたからない。ということはリョースケと繋がっていた人間がいる。それは僕たちの父親だろう。次郎が色々動いてる雰囲気があるので僕と同じことを考えてるに違いない。しかしさっきの顔付きからして次郎はかなり精神的にキテいるんじゃないだろうか。もし、これ以上酷くなるようだったら

 

 

 

 

 

 

正体を明かすことも考えないといけない。

 

あとルビーの様子もかなり気になる。例のニュースを見た時見たこともないくらいに泣いていた。赤ん坊の頃ですら本心から泣いたことがないのに。あの反応からするにルビーの前世は前世の僕と何かしらの関わりがあったに違いない。それもかなり深めの。

まずは前世での女性の付き合いを思い出せるだけ思い出した。前世の僕は何人もの女性と遊んでいた。だがその女性全員B小町のことを知らなかった。

そうなると次に思いつくのは受け持ってきた患者さんだ。とはいっても田舎の病院だったこともあり年寄りばかりだった。となるとB小町のファンはあの子しかいない。

まさか………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  さりなちゃん?




この世界線のルビーちゃんはアイがいるのもあって闇堕ちしない気がする。
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