俺氏、アイドルと付き合うことになる   作:atacs

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第36話

side主人公

 

 

 

宮崎旅行から数日が経った。

 

 

 

「雨宮、宮崎どうだった?」

 

 

 

小枝が聞いてきた。

 

 

 

「中々にすごかった」

 

 

 

「まあそうだよな。お前がずっと探してたお兄さんが見つかったもんな」

 

 

 

「まあな。そんな感じで近い内また宮崎に行くことになったよ」

 

 

 

「葬儀関係か?」

 

 

 

「まあな。それより、あの件どうだ?」

 

 

 

警部の方を見て聞いた。

 

 

 

「雨宮、あっちで話そう」

 

 

 

俺たちは廊下に出た。

 

 

 

「で、どんな感じだったか?」

 

 

 

「お前の言った通り、警部はカミキと繋がっているみたいだ。その証拠に週に2,3回カミキプロダクションに出入りしている」

 

 

 

「何曜日とかはわかるのか?」

 

 

 

「一応わかる。基本的に月曜、水曜が多いな」

 

 

 

「1回あたりどれくらい時間がかかってる?」

 

 

 

「だいたい20〜30分くらいだな」

 

 

 

「なるほど」

 

 

 

「どうしてそんなに警部はカミキと頻繁に会っているんだ?何か弱味でも握られてるんじゃねぇのか?」

 

 

 

「どうなんだろうな」

 

 

 

何で警部とカミキは繋がっているんだ?カミキがいくら大女優のいり芸能事務所って言ったって警部と繋がるのは普通考えられない。

 

絶対裏がある。警部はカミキと何を話しているんだ?どうにか知りたいところだがカミキプロダクションにはあの時以来一度も行っていない。もし警部について行ってこっそり話を聞こうにもどこかしらで確実にカミキにバレる。どうにか内部の人間とコネクションがあればいいんだが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1人いるじゃないか。

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「まさか刑事さんから会いたいって言ってくるとは思いませんでしたよ」

 

 

 

「そうですかね」

 

 

 

「ええ。刑事さん、そこまで芸能界に興味なさそうですもん」

 

 

 

「そんな感じしますか?」

 

 

 

「だってあの時私が連絡先交換したいって申し出たのにすぐに交換しなかったじゃないですか」

 

 

 

今目の前にはあの大女優方百合ユメがいる。

 

 

 

「いやいや、俺のような1刑事が大女優の方百合さんと連絡先交換なんて」

 

 

 

本当はアイにバレたら何されるかわかんないからなんだけど。ま、バレちゃったけど。

 

 

 

「そんな気にしなくていいですよ〜。それでお礼どうしましょうか?私とデートとかどうですか?」

 

 

 

「大丈夫です」

 

 

 

「そんなはっきり言われるとは...」

 

 

 

こんなことしたらアイに何されるかわからんから無理だ。それに彼女には少し手伝って欲しいことがあるからな。

 

 

 

「じゃあお礼どうしましょう」

 

 

 

「あの、お願いがあるのですがそれをお礼としてやっていただけないでしょうか?」

 

 

 

「はぁ。ちなみにどんな要件ですか?」

 

 

 

「カミキ社長が週に2,3回に俺が所属している捜査1課の警部がカミキ社長と会っているんですよ」

 

 

 

と警部の写真を見せた。

 

 

 

「この人事務所で見たことあります」

 

 

 

「本当ですか?」

 

 

 

「はい。何回か事務所で出会っています。なんか毎回応接室で何か話していますね。で、どうしてそんなに気になっているんですか?」

 

 

 

「実はある事件のことで疑問に感じたことがありまして」

 

 

 

俺はどうしてカミキと警部の密会を調べたいかを所々伏せながら話した。

 

 

 

「そんなことがあったんですね。だから社長のことが気になっていたんですね」

 

 

 

「はい」

 

 

 

「まあ社長って前から思ってたけど優しくていつも笑顔でいるんですけどなんかその気持ちが読み取れないんですよね。で、何か裏でよくないことやってそうって勝手に思ってたんですよ。今日刑事さんから聞いて何か納得できました。ということは刑事さんは私にその警部さんと社長の会話をどうにかして記録して欲しいって感じですか?」

 

 

 

「そうですね」

 

 

 

俺はICレコーダーを取り出した。

 

 

 

「警部とカミキ社長は月曜と水曜に会っています。方百合さんの都合のいい時でいいのでこのどちらかの日にこのレコーダーをうまくテーブルの裏に隠すなりして設置してください。密会が終わったらレコーダーを回収して俺に渡してください」

 

 

 

「わかりました。うまくいくかわかりませんがやってみます」

 

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

 

上手くやってくれよ。そう願うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

俺はさらに警部の経歴を調べた。警部は数年前まで長野県警で働いていたみたいだ。そういえば警部がこっちに来た時期と女優の姫川愛梨が軽井沢のコテージで自殺をした時期と似ているな。時期的には警部が来た時期の方が後なんだが。

 

その後も警部のことを調べていったが気になる情報は見つけられなかった。後は方百合さんしか頼れないな。

 

 

 

「お前も残業か?」

 

 

 

小枝がやってきた。

 

 

 

「あれ、お前帰らなかったけ?」

 

 

 

「俺もお前と同じ残業だ」

 

 

 

「ふ〜ん」

 

 

 

「なあ、雨宮今から飲みに行かねえか?」

 

 

 

「別にいいけど俺今日、車だぞ?」

 

 

 

そんなこんなで俺たちは有楽町の飲み屋街に出向いた。

 

 

 

「なあ雨宮この前の白井裕司の件覚えてるか?」

 

 

 

「ああ」

 

 

 

「やっぱり何かおかしいよなあれ。未だに携帯が見つかっていないとか」

 

 

 

「そうだよな」

 

 

 

「携帯どこいったんだろうな。というかどうして警部白井さんの携帯を探させないんだろうな」

 

 

 

そういえば前鑑識が言っていたがあの時の警部のポケットが膨らんでいたって言ってたよな。

 

白井さんは亡くなる前にカミキと接触していた。警部はカミキと繋がっている。まさかだが...

 

 

 

「雨宮どうしたそんな怖い顔して」

 

 

 

「白井さんって亡くなる前に俺たちと会ったよな?」

 

 

 

「ああ、それがどうした?」

 

 

 

「その翌日に亡くなった。で、その現場には警部が一番最初に到着した、で警部が白井さんの携帯を盗んだのではと思ってな」

 

 

 

「それ、本当なのか?」

 

 

 

「それはよくわからない。でも俺さ、前にあの事件を担当した鑑識に話を聞いたんだよ。そうしたら鑑識が警部のポケットが普通では考えられないくらい膨らんでいたって言ってたんだよ。さらにその日の夜にカミキと会っている」

 

 

 

「確かにそう考えると携帯を見つけさせないようにしたいからそうしているということだよな。その推理はかなり当たってそうだな。でもどうして警部とカミキはつながってるんだろうな」

 

 

 

「さあな」

 

 

 

「さあなって...。話が変わるけど小西、最近階段から落ちたみたいだぞ」

 

 

 

「まじかよ。俺そんな話聞いてないぞ」

 

 

 

「てっきり本人から聞いてるのかと思ったよ。そういや最近小西とあんまりしゃべってなかったな。何かあったのか?」

 

 

 

「まあちょっとな」

 

 

 

アイと喧嘩したなんて口が裂けても言えん。でも小西階段から落ちるとは、やはりアイとのことでショックをうけてたのかな。しかしけがはしてなかったぞ。

 

 

 

「でさ、あと一歩のとこで男の人が助けたんだってよ」

 

 

 

「そうだったのか。だからあいつケガしてなかったのか」

 

 

 

「小西が言ってたんだが金髪でカッコイイ人に助けてもらったって言ってたな」

 

 

 

「ふ~ん」

 

 

 

ん?金髪の男?カミキか?んなわけないか。

 

その後も小枝と仕事の愚痴を話したのだった。

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