雷門中のベータちゃん! ~連載版~   作:もちごめさん

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第四十一話 新入部員!?

「……また途中で失速か……。だが、シュートを打つまではもう完璧だ! 俺でも文句のつけようがねぇ! だから……あと少しだ! もう一回……いや、あと何回かで、きっと今度こそ【炎の風見鶏】を――」

 

「ダメです! もう何時間もぶっ続けじゃないですか! これ以上はオーバーワークです! ……試合までもう何日もないんですよ? 無茶して怪我でもしちゃったらどうするんですか!

 

 

 とうとう怒ってしまった秋さんのもっともなお言葉に、備流田さんと、そして私も、特訓の手を止めざるを得ませんでした。

 

 【炎の風見鶏】の習得を試み始めてもう三日、それだけ経ち、備流田さんがコーチもさながらつきっきりで指導してくれているにもかかわらず、私は未だにそれを成功させることができていません。

 パートナーを風丸さんに替え、しかしやっぱりうまくいかないからと豪炎寺さんに戻しても尚、最初の頃から一ミリも上達しない現状。だから成功させられない原因は私にあるのでしょうが、具体的に私の何が悪いのかはさっぱりなままです。

 ずっと昔に完成させた【ダブルショット】や【スピニングアッパー】、あるいは壁山さんの高所恐怖症が悪さをしていた【イナズマ落とし】とも全く違う状況で、結局どうすればうまくいくのかなんて何もわからず、「必殺技を真似することはそこまで難しくない」といういつかの自分の発言を悶々と思い返しながら、日を繰り返すことになってしまっていました。

 

 だからこそ、日に日に増して今やもう溢れんばかりの焦燥感は私を特訓に駆り立てていたのですが、しかし秋さんの言う通り、今無理をして試合に影響を残してしまうわけにはいきません。スタミナ枯渇でベンチに下げられてしまうのはもう勘弁です。

 だから、ちょっとだけ休憩を取ることで妥協します。

 

 

「それじゃあ、お言葉に甘えて。……五分くらい休んだら、また特訓再開しちゃいましょう」

 

「ご、五分!? え、えーっと……俺としては正直、もうちょっと欲しいところなんだが……」

 

「……同感だ。というか、昨日も練習しすぎなくらいだったんだから今日の特訓は抑えめにすると、最初に話し合ったはずだろう」

 

 

 私の妥協にドン引きな風丸さんと豪炎寺さん。共に【炎の風見鶏】の特訓をしていた彼らは、もうだいぶ限界ギリギリな様子です。

 

 

「……っていうか私、今日はもう練習終了だって言ったつもりだったんだけど。……もう。わかったわ。ただし休憩時間は十分! ちょっとじゃなくて、しっかり身体を休めること! いい?」

 

「はぁい」

 

 

 とどめに秋さんにもそう言われては仕方がありません。妥協をさらに妥協して、私たちはフィールドの脇、赤錆の浮いた汚い鉄階段をベンチ代わりに身体を休めることになりました。

 

 朽ちかけの鉄板の座り心地はあんまりよくありません。この点に関しては、いつもの河川敷が恋しくなってしまいます。しかしあそこは、今でこそ御影戦の頃のように偵察隊が押し寄せるなんてことはありませんが、やはり必殺技の特訓をするには不向きな場所。であれば総合的には、今の環境の方がマシでしょう。

 備流田さんと初めて出会った廃倉庫。その中の秘密のサッカーグラウンドを貸し出してくれた彼には、やっぱり感謝するべきです。

 

 たぶん、イナズマイレブン時代からの秘密の練習場所なんでしょう。倉庫なだけあって外からの監視はできませんし、そもそも倉庫の中なんかにグラウンドがあるだなんて、誰であっても想像できるはずがありません。

 だからここで特訓する限り、【炎の風見鶏】の情報が漏れ出す心配は皆無です。三日の内の一日、特訓の合間に出席しなければならなかったフットボールフロンティアの開会式、そこで眼にした敵チームは誰も彼も自身に満ち溢れた顔をしていましたが、必殺技をお披露目したその時には、きっと表情に驚愕を彩ることができるでしょう。……それまでに完成させることができれば、ですが。

 

 と、なかなか運動の熱が取れない身体をパタパタあおぎながら、頭の中で開会式の様子を蘇らせていると、ふと思い出しました。唯一その開会式に出席せず、先導役の女の子に一人行進させて羞恥責めにしていたあの謎の学校。

 

 

「世宇子中……でしたっけ。あの学校の情報、やっぱりまだ謎のままだったりしちゃうんです?」

 

「え? う、うん。音無さんもさっぱりだって。……いきなりどうしたの?」

 

「いえ、ただボーっとしてるのも暇なので、何かおしゃべりをと思って」

 

「暇だというなら皆の練習でも見ていればいい。お前の場合は特にな。皆に指示を出す機会も多いんだから、データが多くて困るということはないだろう」

 

 

 秋さんに続いて無粋なことを言ってくる豪炎寺さん。どうせ休憩するならおしゃべりを楽しんだっていいでしょうに。

 しかし特訓特訓と言い続けた手前、無視するのも難しいところです。仕方なくおしゃべりは諦め、他の皆さんの練習風景に眼を向けます。

 

 パス、ドリブル、ブロック、それに必殺技と、全体的にまんべんなく、皆さんしっかりと練習しています。いい仕上がりです。

 帝国戦でもその実力を発揮できたわけですし、次の試合も上手く動いてくれるでしょう。至らないところは私が指示してやればいうことなし。

 だから本当に、後は私が【炎の風見鶏】を完成させさえすれば――と、休憩で押し込めた焦燥がふと込み上げて、それを呑み下すために僅かに首を上に向けた、その時でした。

 

 

「……? あれ、もしかして……」

 

 

 たまたま向けた視線の先、少し高い位置にある窓ガラスに見えた人影。へばりつき、食い入るように皆さんの練習風景を観察している、宮坂さんがそこにいたのです。

 

 

「……どうして?」

 

 

 彼がここを訪れたことは、まあいいでしょう。風丸さんの件での確執もありますし、中に入りづらいのも納得はできます。

 でもどうしてあんなに必死に、まるで覗き魔の不審者みたいなことをしちゃっているのでしょう。

 

 

「ベータ? どうかしたのか?」

 

「あ……ええっと……」

 

 

 困惑ばかりを頭に巡らせていると、風丸さんが不思議そうに聞いてきました。ハッとして振り返り、宮坂さんのことを教えてあげようとして――しかし一瞬だけ踏み止まります。今、彼と宮坂さんを会わせてしまってよいものでしょうか。

 考えてしまいましたが、しかしすぐにかぶりを振ります。よくないのだとしても、私がそれを判断するべきではないでしょう。躊躇を捨て、窓の方を示しました。

 が、しかし。

 

 

「はい。あの、あそこに宮坂さんが……あら?」

 

「……誰もいないな」

 

 

 さっきまで彼がへばりついていた窓ガラスには、誰の姿も見えはしませんでした。

 ちょっと目を離した隙に消えてしまったようです。

 

 

「宮坂ってぇと、陸上部だっていうあの坊主か? それがあそこに……って、いるわけねぇだろあんなところに。大人でも届きやしねぇよあんな窓」

 

 

 そして私たちに釣られて眼をやった備流田さんの、呆れ声。確かに、言われてみれば窓は少しどころかかなり高く、特に長身でもない宮坂さんではとても届かないでしょう。大きめの脚立か何かがあれば届くかもしれませんが、バランスの悪い足場で“ちょっと目を離した隙”に消えてしまえるものでしょうか。

 

(……ということはつまり、私の気のせい?)

 

 いえまさか。私ははっきりと眼で見たのです。

 そういうことを主張しようとした、その時でした。

 

 

「やっと見つけたぁ! 探しましたよ、雷門サッカー部の皆さん!」

 

 

 やたらと元気のいい男のこの声――もとい、宮坂さんの声が、倉庫の扉を開け放って現れました。

 

 いきなりのことに練習の手が止まってしまう皆さんを横目に、彼はずんずん私たちの階段へとやって来て、そしてこれまた元気よく、風丸さんに笑いかけます。

 

 

「全くもう! 河川敷のグラウンドが空っぽで、どこにいるかと思いきや……まさかこんな汚い倉庫にサッカーコートがあるだなんて! 町中しらみつぶしにする羽目になりましたよ!」

 

「そ、そうか……それは、悪かったな……?」

 

 

 宮坂さんの、最後に見たそれとは全く違うテンションに、気まずくなる間もなく面食らった様子の風丸さん。

 そして私も勢いに押され、窓のことやら聞きたいことはたくさんあったのに一つも言葉が挟めません。以前の怒りと悲しみが今の彼に欠片も無い、というのもそうですが、今はそれ以上に彼の『汚い倉庫』発現。その管理者である備流田さんがこの場にいるのに、どうしてそうも簡単に貶せるのでしょう。

 他の皆さんだったならともかく、宮坂さんは私と同様、備流田さんがこの倉庫から出てきたところを見ているのだから、察しくらいつくものだと思うのですが……。

 

 それとも、意外と鈍感なのでしょうか。だとしたらこの先の人生苦労するだろうなと、益体もない呆れを思いつつも落ち着けて、未だ今の宮坂さんとの距離を掴みかねている風丸さんに代わり、話を前に進めるべく尋ねます。

 

 

「それで……随分頑張って私たちのこと探しちゃってたみたいですけど、いったいどんなご用なんです?」

 

 

 まあ風丸さんと陸上部絡みであることは間違いないでしょうが。

 しかし、笑顔の宮坂さんからは思いもよらない答えが返ってきました。

 

 

「はい! 俺、サッカー部に入部したいんです!」

 

「……さ、サッカー部に入部!?」

 

 

 思わずといったふうに、グラウンドの円堂さんから驚きの声が響きました。

 同じく騒めく皆さんと、そして私たち。だってそれは、サッカー部を『風丸さんを奪った』と敵視しているはずの宮坂さんから出てくるはずのない言葉です。

 

 

「入部ってことは……陸上部、やめるってことか……!? いいのかよ、宮坂!?」

 

「全くです。あんなに風丸さんに『陸上部に戻って』って言っちゃってたのに」

 

「えっ? あー……その、それはもういいんです! そんなことより今はサッカーがしたくって! えっと……ほら、大会で皆さん、すごい活躍だったじゃないですか! それで憧れて……だから、そういうことです!」

 

 

 理由は微妙にフワフワとしていますが、とにかく意志は固い様子。風丸さんと私からすればちょっと信じ難いですが、宮坂さんの眼は冗談を言っているふうにも見えません。

 

 

「あの時と比べたら、まるで別人だな。憧れただなんておだてられても、照れる以前に不気味でしかねぇよ」

 

「ぶ、不気味ッ!?」

 

「そんなこと言うなよ染岡! ……何はともあれ、サッカーに興味を持ってもらえたのは嬉しいよ! 入部の件なんて、こっちから頼みたいくらいさ! よろしくな、宮坂!」

 

 

 それでも疑念を消せないのは染岡さんも同様だったようですが、そんな事も円堂さんには無関係。大好きなサッカーをプレーする仲間が増えたことにお喜びな様子です。サッカーボールを片手にやってきた彼は手を差しだし、宮坂さんは染岡さんのせいか若干ビクビクしながらその手を握りました。

 

 そのビクつきは、かわいそうなことに備流田さんの大笑によってさらに増してしまいます。

 

 

「はっはっはっ! そうかそうか! よくわからんが、要するにお前もサッカー魂に火を付けられちまったわけだ! そりゃあそうだよなぁ! ベータの奴にあんなシュート見せつけられて、滾らねぇ奴なんているはずねぇよなぁ!」

 

「しゅ、シュート……? えっと、あの……はい、そうですね!」

 

 

 ビビり過ぎて頭から飛んでしまったのでしょうか。宮坂さん自身も目撃したはずなのに眼を瞬かせ、明らかにわかってない感じで頷く彼。

 備流田さんはそんな彼の肩を嬉しそうにバンバン叩き、そしてふと、何かに気付いたように真剣な眼差しを彼の脚に向けました。

 

 

「しかし……随分短期間で仕上げてきたんだな」

 

「え? ええっと……?」

 

「身体だ! 前会った時は明らか陸上選手って感じの走ることしか考えてねぇ筋肉してたのに、今や立派にストライカーのそれに変わってやがる! ……さてはベータのマネしてシュート練習しまくってたか?」

 

「えッ……えっと、は、はい! そうです!」

 

 

 何かと思えば、ただの胡散臭い筋肉診断だったようです。またビクリと身体を跳ねさせてしまった宮坂さんはどうやら真に受けてしまっているようですが、あんまり気にして話を合わせることなんてないと教えてあげるべきでしょうか。

 そんな親切心が芽生えるくらい、宮坂さんはカチコチでしたが、しかし自分で脱したようでした。備流田さんに勢いよく背を向け、皆さんめがけて叫びます。

 

 

「そ、それじゃあ早速、練習しましょう! 確か【炎の風見鶏】、でしたっけ? 俺、あれやりたいです! せっかくストライカーとして鍛えてきたんですから、イナズマイレブンの最強必殺シュートを、ぜひ!」

 

「おい待てよ! 新入りがいきなり何言ってやがるんだ! ……てかそもそも、こんなよくわからん奴を入部させるだなんて、俺は認めねえぞ! だろう?! なあベータ!」

 

 

 新たなストライカー候補の登場に、染岡さんまでビビってしまったのでしょうか。備流田さんの筋肉診断を信じている人が多いようで嘆かわしいですが、それはそれとして、染岡さんが求める同意を私は提供することができません。

 

 

「私は別にいいと思いますよ? いいじゃないですか、入部させちゃえば」

 

「はぁ!?」

 

 

 だって別に、問題はないと思うのです。

 もちろん、必死に取り繕ってまで入部を果たそうとすることには私も不穏を感じます。『私たちに憧れてた』というあの言葉もどこまで本気かわかりませんし、やっぱり陸上部をあっさり切り捨てたあの態度は不可解です。

 しかし彼が腹の奥底に企みを抱えていたとしても、それは風丸さんを陸上部に取り戻したいという、それだけ。例えば内部からサッカー部をかき乱し、廃部まで追い込んでサッカー部そのものを潰すとか、そういうあくどいことを考えている可能性もなくはないですが、そんな大それたたくらみが成功するわけがないのです。

 つい最近入ったばかりの新入部員が部の命運を握れるわけもありませんし、不祥事を起こしても、それがよほどのものでない限り本人が罰せられるだけ。何よりそんなことをすれば、当の風丸さんの信頼が地に落ちてしまいます。

 説得するにしても風丸さんは恐らくもう何を言われてもサッカーをやめることはないでしょうし、もし仮にやめたとしても部の人数は足りているのだから無問題であることは、いつかにも言った通り。あらゆる理由から、宮坂さんの入部に反対しなければならないということはありません。あるいは本当にサッカーに目覚めてくれたのなら、選手層が増えてよりよいでしょう。

 

 

「かわいい後輩が増えちゃうんですから、私的には宮坂さんの入部、賛成ですね」

 

「だよな! みんなも賛成だって! ……染岡、あんまり一年を虐めてやるなよ」

 

「……別に、虐めてるとかそんなんじゃねぇよ」

 

 

 いつの間にか部員の皆さんと決でも取っていたのか、染岡さんを宥める円堂さん。罰が悪そうに視線を逸らす彼を認めて、反対意見はすべて折れたと受け止めた宮坂さんから喜びの声が上がります。

 

 

「やったぁ! それじゃあさあさあ、“善は急げ”ですよ! 風丸さん、早く【炎の風見鶏】の特訓を――」

 

「だから図々しいって言ってんだよ一年! ……フォワード向きだか何だか知らねぇが、何日か練習しただけの素人に必殺シュートを託せるわけがねぇ」

 

 

 それはまあ、ごもっともです。案外とまともな反対理由を掲げていた染岡さんでしたが――しかし。

 

 

「つまり、実力を証明すればいいわけだ」

 

 

 その時、宮坂さんから、今までの底抜けに明るい声でもビビった声でもない、にやりと不敵に笑みを浮かべたような声が零れました。

 そして次の瞬間。

 

 

「うお――ッ!?」

 

 

 そこらに落ちていたボールを拾い、瞬時に染岡さんに向かってドリブル。染岡さんも驚きつつ反射的にブロックしようとしましたが、宮坂さんの瞬時の加速が彼を置いてきぼりにして、

 ズバンッ。と、放たれたシュートが、ゴールネットに突き刺さりました。

 

 ノーマルシュートながらひしひしと力強さを感じる、素晴らしい威力です。少なくとも、宮坂さんのサッカー選手としての能力が素人離れしていることは、もはや染岡さんも認める他ないでしょう。

 

 

「これで文句ないでしょう?」

 

「くっ……」

 

 

 実際、それを認めた彼は悔しそうに唇を噛んでいます。

 そして染岡さんをそうしてのけた宮坂さんの態度は、備流田さんの琴線に触れるものだったようでした。

 

 

「なんだ、なかなかのハングリー精神持ってたんだなお前! いいぜ、嫌いじゃねぇ! ……それに風丸の後輩ってんなら、息も合うかもしれねぇしな!」

 

「備流田さん、つまり……風丸と宮坂が?」

 

「おう! 風丸、宮坂、お前ら二人で【炎の風見鶏】やってみろ! 教えてやる! ベータはしばらく豪炎寺とだな! もうそろそろ十分経ったし、練習再開だ!」

 

 

 そうして【炎の風見鶏】の特訓に、新たに一人、加わることになったのでした。

 私と豪炎寺さん、そして風丸さんと宮坂さんのペア二組。それぞれ分かれて行われた練習は、三人で代わる代わるにやるよりもずっと効率的だったはずです。今までの閉塞を打破する一手になるかもしれないと、多少の期待はあったのですが――しかし。

 

 結局、どちらのペアも最後まで【炎の風見鶏】を成功させることはできませんでした。

 

 私たちの場合はまあある意味順当な結果なのでしょうが、期待されていた風丸さんと宮坂さんのペアもが全くの成果ナシ。完成の気配すらなかったそうです。

 曰く、期待したほど二人の息が合わなかったのだとか。陸上部の先輩後輩とはいえ、舞台がサッカーではその関係もうまく発揮できなかったのかもしれません。

 それに宮坂さんは習熟したフォワードと見紛うほどの才能を持ってはいますが、実際のサッカー歴はほぼ皆無であるはずです。サッカーの基本も知らない素人にいきなり必殺技の特訓をさせたわけなのですから、そもそもからして色々と無理があったのでしょう。

 

 ということに思い至ったのが、試合前日最後の練習の終わり際。もはや立ち返って基本練習をさせられるような時間もなく、そしてそのまま翌日、試合の日を迎えることになってしまったのです。

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