数十分も連れまわされて――私が勝手に豪炎寺さんについて行っているわけですが――おかげでたどり着いてしまった大通り、学校近くまで逆戻りする羽目になってしまい、夕日に代わって街頭の灯りが目立っているような時間帯。
そんな頃になって、ようやく私は根競べに勝ちました。
「……はぁ。本当に、いつまでついてくる気だ米田」
「いつまでも。理由を話してくれるまでずっとストーキングしちゃいますよ? ……だってサッカーやめちゃった理由、私はちゃんと本心で話したのに豪炎寺さんは誤魔化したままって、そんなのずるいと思いません?」
「………」
ぶっちゃけ本心といっても話した内容は豪炎寺さんと似たり寄ったりのあやふや理由なのですが、しかしいかにも真剣なふうに言ってやれば幾らかは攻撃力を持ってくれたようです。再び豪炎寺さんは押し黙り、歩き続けます。
そして日が沈み切り、冷える空気と減る光量にさすがに色々と心配になってきた頃でした。
「……豪炎寺さん?」
豪炎寺さんがふと立ち止まりました。背中にぶつかりそうでしたが踏み止まって顔を覗き込み、その視線の先を一緒になって見上げました。
病院です。まさか私の見立て違いで本当に怪我しているのでは、と一瞬思いましたが、どうやら診察を受けに来たわけではないようです。
「……わかった。そこまで知りたいのなら、教える。家までついてこられたら、たまったものじゃないからな」
「私も豪炎寺さん家まで行かずに済んでよかったです」
これ以上連れまわされていれば、時間的にも土地勘的にも家に帰れなくなってたかもしれないので。
という言葉は呑み込んでおくことにして、私は豪炎寺さんに続いて病院の中に入りました。
受付での手続きの会話を聞く限り、やはり豪炎寺さんに怪我はなく、目的はどうやらお見舞いであるようでした。そしてその名前、同じ豪炎寺の名字を持っていて、しかも受付の看護師さんの様子から豪炎寺さんもかなり頻繁にお見舞いに訪れているという感じです。さすがにこんな遅い時間で、おまけに人と一緒というのはというのは珍しかったようですが。
ともかくそこまで知れば、入院しているのが豪炎寺さんにとってどういう人なのか、簡単に予想が付きました。
「……妹の夕香だ」
案内された病室で眠っていたのは、小さな女の子でした。目立った傷もなく、点滴が繋がれている以外はほんとうにただ眠っているだけのように見えましたが、しかしだからこそ感じる異様な雰囲気。
「もうずっと、眠り続けている」
「それは……事故か何か、ですか?」
「ああ。俺が一年の頃、フットボールフロンティア決勝戦の直前に、な」
それからずっと昏睡状態だということです。そんな妹を見つめる豪炎寺さんの眼は、いつかの時と同じ、深い後悔に塗れていました。
「試合、楽しみにしていたんだ。必ず応援に行くからかっこいいシュートを打って勝てって、笑っていた。……なのに、スタジアムに向かう道中で……」
「……事故に遭ったと。つまり豪炎寺さんがサッカーをしないのは、妹さんのためってことですか」
「ああ……。夕香が事故に遭ったのは、俺がサッカーをしていたせいだ。夕香がこれだけ苦しんでいるのに、俺だけのうのうとサッカーをするわけにはいかない……。そうだろう……?」
豪炎寺さんがサッカーをしていなければ、夕香さんが応援のためにスタジアムに行くようなことはなく、事故に遭うこともなかった。彼が言っているのはそういうこと。
確かにサッカーから遠ざかるには納得の理由でしょう。あれだけ頑ななのも、自身ではなく妹さんが関わるとなれば理解できます。それだけの、悲劇的な事件です。
ですが、しかし――
「くだらないですね」
それがサッカーをしない理由なら、私の“サッカーに飽きた”とどっこいどっこいと言わざるをえません。
故に出てしまった一言。豪炎寺さんは一瞬私の言ったことを理解できなかったようでぽかんと呆けていましたが、すぐに我を取り戻し、理解した言葉に対して表情に怒りがせり上がってきます。
「お前……」
「ああ待ってください。『くだらない』っていっても、それは夕香さんの事故のことじゃないです。それを豪炎寺さんが“サッカーをしない理由”にしちゃってることですよ」
しかし豪炎寺さんの怒りが頭まで上ってしまう前に付け加え、止めました。そもそも私は別に豪炎寺さんの事情が聞きたかったわけではないのですが、だとしても、そう思います。彼の後悔は、ただただ『くだらない』ものでしかありません。
「だってほら、夕香のためにって言っちゃってますけど……豪炎寺さんがサッカーをするのを一番望んでいたのは、他でもない夕香さんじゃないですか」
だって第一、その“サッカーをしない理由”は理由にすらなっていないのです。
「ッ……!!」
気付かなかった、というよりは気付きたくなかったんでしょう。息を呑み目を見張る豪炎寺さんへ、続けて私はそのことを突きつけます。
「いいですか? 夕香さんが事故に遭ったのは豪炎寺さんじゃなくて事故を起こした人のせいですし、自分のせいでお兄さんがサッカーをやめたと知ったら、悲しむのは夕香さんです。『自分のせいで~』なんていうのはその実、豪炎寺さんは夕香さんの事故を乗り越えられていないだけ……罪悪感から逃れるために、ただ言い訳してるだけでしょう?」
「言い訳……?」
「ええ、だから『サッカーはもうやめた』、なんじゃないんですか?」
『もうやりたくない』ではないのです。やめただけであるのなら、まだどこかにサッカーをする意思はある、ということ。私のように。
「だからあなたはあの時、ユニフォームを着て私たちと戦った。心のどこかではサッカーがしたいって思っていたから、楽しんでたから、あんなシュートが打てたんです。そうでしょう?」
「サッカーが……いや、俺は……あの時……」
なんだというんでしょう。そこまで自分の本心を認めたくないのか、俯き顔を反らしてしまう豪炎寺さん。
しかし私の推察が正しい証拠は山のようにあり、見せつけた今、いつまでも見ないふりなど続くはずがありません。つまりあともう一押し、論破も目前であり、故に私は一つ切り札を切りました。
「私も……楽しかったんですけどね。豪炎寺さんとのサッカー」
しおらしく小首をかしげる動作付きで。
客観的にも美少女と言って差し支えない容姿の私ですから、きっと随分絵になる光景であったでしょう。豪炎寺さんもちゃんとイケメンの部類ですし。
いえまあ豪炎寺さんの顔立ち等々はともかくとして、彼はこんなことを言われて「違う」と大声を出せるタイプではないはずです。なし崩し的に認めざるを得ないだろうとが策して、そして凡そその通りになりました。
「……楽しかった、か。そうか……」
僅かに覗く笑み。これはもう認めたも同然でしょう。硬かったサッカーをしないという意志、私はそれを見事に言い負かしてやったのです。
なのでもう、染岡さんの件の憂さ晴らしはそれで十分満足。後は適当に煽っておきます。
「とまあそんなこと言っちゃいましたけど、別に私はサッカー部に入れって言うつもりはないですよ?」
「……なんだ、そうなのか? 俺はてっきり……」
「ええ。ストライカーは私一人で足りちゃってますから」
お前みたいなヘボはいらない。そんなふうに聞こえたら、あるいは反骨心を刺激できたかもしれません。そして巡って入部まで決意してくれるなら、走り込みでダウンしてしまうようなサッカー部が少しはマシなものになるでしょう。一ポジションでも一流選手に塗り替えれれば、レッテルと一緒に“弱小”の看板を下ろせるはずです。
そうなればあるいは女子更衣室設置の予算くらいは、などなど雑念を抱えつつ、しかし面には出さずにニコニコ笑顔。保っていたおかげで豪炎寺さんも私の挑発を仲間同士の挑戦と捉えてくれたようで、お返しの好戦的な笑みが宿りました。
「ふっ……言うじゃないか。なら――」
と、しかしその時、豪炎寺さんが決意表明をする前に、突然病室の戸が開きました。
「……修也、こんな時間にお客さんか?」
「っ! 父さん……」
現れたのは、豪炎寺さんによく似た白衣の男性。曰く、豪炎寺さんのお父さま。
途端に豪炎寺さんから不敵の気が失せ気まずそうになったのが気になりましたが、ひとまず意識から締め出します。
「初めまして。豪炎寺さん……じゃなくて、修也さんのお友達の米田です。修也さんの妹さんが入院なさっていると耳にして、お見舞いがしたくて無理矢理押しかけてしまったんです。ご迷惑でしたらごめんなさい」
大事な娘さんの病室に他人を入れてしまった豪炎寺さんをフォローしつつ、先んじて頭を下げられてしまえば怒れる人など皆無です。
豪炎寺さんの様子から厳しい方なのかなと思った故のことでしたが、どうやら非情というほどではないようで、彼はしばらく黙って私を見つめた後、静かに頷き言いました。
「そうか……。いや、ありがとう。私たち以外に見舞いに来る人間などいないからな。賑やかなほうが夕香も喜ぶだろう。修也共々、これからも仲良くしてやってくれると嬉しい」
「……はい、もちろんです」
妙に歓迎されてしまいましたが、まあちょっと激しめの社交辞令でしょう。親子らしく表情の硬いお父さまに、私は笑顔で応じます。
そしてちらりと一瞬、窓へと視線を向けました。外はもう随分暗くなっており、そろそろ家路につかなければ本格的に帰れなくなってしまうかもしれない頃合い。
「……もう結構な時間になっちゃいましたね。私、そろそろ帰らなきゃ。今日は無理を言ってしまってごめんなさい、修也さん」
「い、いや……」
「待ちなさい。……こんなにも暗い中、女の子を一人で帰らせるわけにもいくまい。修也、途中まででも送ってあげなさい」
「いえいえ、大丈夫です。家はそこそこ近いので」
たぶん私の猫かぶりに動揺しているのだろう豪炎寺さんですが、お父さまに言いつけられて気を取り戻したようです。机に立てかけられていた鞄を手に取りました。
「……父さんはまだ仕事があるし、どのみち俺も歩いて帰るんだ。道は幾らかは一緒だろう」
「んー、それもそうですね。じゃあ途中まで」
少しだけもったいぶって頷いて、それから先に病室の戸へ。
「それでは、お邪魔しました。またね、夕香ちゃん」
挨拶をしてから、戸を引き開けました。
が正面、開けたスライド式扉の先にあったのは廊下の風景ではなく、松葉杖をついた一人の男の子の肩でした。
「きゃっ!」
「うわぁっ!」
たぶんちょうど戸に寄りかかっていたのでしょう。男の子がバランスを崩してこちらへ傾いてきました。受け止めて、辛うじて倒れずに支えることに成功しましたがしかし、突然のことで心臓がどきどき鳴ってしまいます。
なにせ松葉杖。脚の包帯からしても、彼は明らかに怪我人だったのです。
「ご、ごめんよ! 大丈夫だったかい!?」
「え、ええ、私は平気です。……というか、あなたの方こそ大丈夫でしたか……?」
「ああ、俺は大丈夫。ありがとう、支えてくれて!」
顔に汗はかいていますが、どうやら怪我をした、あるいは悪化してしまったということはなさそうです。安堵に胸をなでおろしていると、背後から豪炎寺さんのお父さまが顔を出しました。
「君は……確かリハビリ中の子だったか。無理をして歩いては治るものも治らなくなるぞ」
「……すみません先生。もう少しで完治できるって思ったら、いてもたってもいられなくて……。部屋に戻ります……」
察するに、病院が定めた以上にリハビリに励もうとしたのでしょう。しかしとはいえあわやという事態に遭遇し、お医者さんであるお父さまの眼光を浴びればその元気も失せたようで、私たちにも会釈をした後、彼は脚を庇いつつトボトボと去っていきました。
その後姿と身の内の安堵に、私はふと思います。
豪炎寺さんも、もしやこんな気持ちだったのではないでしょうか。いえ、彼の場合では実際に夕香さんを昏睡状態にしてしまった――少なくとも彼はそう思ってしまったわけですから、私と違って安堵なんかなかったでしょう。
もしさっきの男の子が私のせいで足の怪我を悪化させてしまったとしたら、その時私は果たして、自分を責めずにいられるでしょうか。そう考えれば病室でのあの詰問、夕香さんの気持ちを語るなんて無責任だったかもしれません。
しかし言ってしまったものはもはや取り消すことなどできず、私は豪炎寺さんとの家路の道中、分かれるまで少し気まずい思いをする羽目になったのでした。
翌日。私はちょっとだけ気落ちを引きずりつつも昨日のように走り込みをと思っていたのですが、しかし秋さんから話があるということで、ひとまず私たちは学校ではなく河川敷のグラウンドに集合していました。
そこには先に来ていたらしい円堂さんと染岡さんの姿がありました。昨日見たので何をしていたのかはわかりますが、しかし他の皆さんにとっては謎です。あるいは二人してサボってたのでは、なんて疑念が生じてもおかしくないので、それを言い訳にして、私はしゃべります。
「お疲れ様です染岡さん。今日も必殺技の特訓お疲れ様でした。あとどれくらいで完成できちゃいそうですか?」
「なっ……て、てめぇ、何で知ってやがんだ!?」
「必殺技!? 本当か染岡!?」
「どんな技なんスか!? 見てみたいッス!」
バラされてしまったことへの怒り。困惑と混じって私へ向けられたそれですが、湧いた皆さんのおかげで押し流されてしまいました。
そして響いた壁山さんの開示要求ですが、受けてたちまち苦い顔になってしまった染岡さんを見るに、まだ完成はしていないようです。それも当然、一日や二日で必殺技なんて編み出せるはずがありません。
が、当然だとしても周囲の皆さんには必殺技習得の大変さなど知りえぬこと。おかげで皆さん「あっ(察し)」状態で、それを向けられる染岡さんもいたたまれなさそうです。恨みがましい視線を私に向けてきます。
満足です。そして、そんなことよりも、です。
「お知らせがあるんでしょう? 染岡さんなんかより、早くそっちの話をしちゃいましょうよ」
「おっ、俺なんかだと!?」
「まあまあ染岡。実際、話をするってことでみんなを集めたわけだからさ……」
「そうですそうです。で、それって――」
いじられ慣れて過敏に反応してしまう染岡さんを宥める円堂さんに同意を示し、
「あっちの音無さんに関係してることなんですか?」
秋さんの隣のもう一人の女生徒、帝国戦の時にもいた、確か新聞部であるはずの彼女へと眼を向け聞きました。
「そうなんです! 音無 春奈、今日から雷門サッカー部のマネージャーやりますっ! よろしくお願いしますっ!」
それに対して彼女は、元気な笑顔でそう言いました。
部員の皆さんの半分くらいは以前のように取材に来たんだろうと気にしていなかったようで、意外そうな表情。しかし私は以前から何となく、こうなりそうだなぁという気がしていました。
なにせ帝国戦の時は帝国選手のデータをわざわざ調べ、その後もベンチで観戦するような入れ込み具合。サッカーが好きとか、そういう好悪以上の並々ならぬものすら感じられるほど、その興味の度合いは明らかに部の取材の範疇を外れたものだったのです。
「私、皆さんのファンになっちゃったんです! 一生懸命戦う皆さんの姿が、もうかっこよくって……! 特に米田先輩、男子の中であんな活躍ができるの、本当に尊敬です!」
「そう? ありがとう」
相変わらず音無の名前に見合わぬ口数ですが、褒められて悪い気はしません。代わりに染岡さんの顔の不愉快度がまた上がってしまうも、もはや皆さんガン無視して話は進みます。
「そういうわけで、マネージャーが私と音無さんの二人になった、っていうのが一つ目のお知らせね」
「一つ目? 他にもあるのか?」
「うん、全部で三つ。ほんとに、立て続けに色々あって疲れちゃうわ」
なんて風丸さんに答えながら、しかし秋さんはごきげんな様子です。どうやらどれもいいニュースである様子。
もしかして、と思う事柄は音無さんの他にもう一つ思いつきましたが、今言っても話の腰を折るだけでしょう。空気を読んで少しの間黙っておくことにします。
その内にニュースの二つ目と、秋さんは指を二本立てて続けました。
「お知らせ二つ目、なんと次の練習試合が決定しました!」
「し、試合でやんすか!? 夢みたいでやんす……! この間の帝国戦が初めてだったのに、こんなに早く次の試合ができるなんて……!」
「相手は!? 相手はどこの学校なんですか!?」
慌てふためく栗松さんと少林さん。 答えたのは秋さんではなく円堂さんでした。
「尾刈斗中だ! ……といっても、どういうチームなのかはわからないけど……」
「尾刈斗中……キャプテン、私、わかります! 試合すると呪われるって、噂の学校ですよ……!」
「呪い……?」
眉を寄せる風丸さん。校名の通りオカルトですが、とはいえ音無さんの情報にも噂以上のことは載っていないようで、詳細は不明。ビビりの壁山さん以外は半信半疑に首を傾げました。
「対戦相手の選手が急にお腹が痛くなったりだとか、ゴールが決まりそうになると突然突風が吹いてボールが外れてしまうとか……確かそんな感じの噂です!」
「突風ねぇ……偶然だろ。ハライタだって、どうせ試合前に変なものでも食べてたのさ」
「でっ、でもどうするんスか? 本当に呪いだったら、俺たちも……!」
「考えても仕方ないさ! とにかく今は試合ができることを喜ぼうぜ! それに……ニュースはまだあと一つある!」
呆れる半田さんと一緒に壁山さんの怯えを払い除け、円堂さんが立てる最後の指一本。秋さんと同様にお知らせの内容を知っている彼は、その時、一層嬉しそうな顔になりました。
それほどの喜びを生じさせる出来事。私の予想はやはり正しかったようです。
「みんな驚くぞ……! 来てくれ!」
「えっ……! ま、まさか……!」
「わぁ……! これで怖いものなしの最強チームだ!」
円堂さんの声に河川敷の階段を下りてきた、昨日私が焚き付けた白髪ツンツン頭の姿。目にして皆さん喜びの声を上げる中、染岡さんだけが忌々しげに、その名前を呼びました。
「豪炎寺……っ!」
言い過ぎだったと思った昨日の言葉は、しかし正しく豪炎寺さんの心を動かしていたようでした。
現れた彼の眼は、まっすぐに私へと向いています。病室で見た後悔はもうそこになく、ただ決意の眼差し。まるでそれを表明するように、彼は堂々言いました。
「ベータ。俺、やるよ、サッカー」
「そうですか、そう決めてくれたのなら私も嬉し――あれ……? 今もしかして、ベータって言っちゃってませんでした……?」
確かに豪炎寺さんの口からその文字列が聞こえたような。
一瞬にして諸々の感動が消し飛ばされてしまいましたが、しかし当の豪炎寺さんはまるで気にした様子を見せず、次に私から円堂さんたちへ。
「一度はやらないと言ったが、撤回する。円堂、俺をお前のチームに入れてくれ」
「ああ、もちろん! 大歓迎だよ!!」
円堂さんのみならず、私と染岡さん以外の部員全員から熱烈な歓迎。それで豪炎寺さんだけでなく皆さんのやる気も存分に盛り上げられたようで、そのままなし崩し的に始まってしまった練習は、昨日のそれよりずっと激しいものになりました。
豪炎寺父「息子が彼女連れてきた…?」
なお本作に恋愛要素はありません。(青春要素がないとは言わない)