仮面ライダーギーツ アナザーワールドジェネレーションズ 作:Naniro
SET
ARMED WATER
READY FIGHT!
ダパーンが決闘している同時刻、シローはアームドウォーターとなって消火しながら、取り残された生徒がいないか学園を探し回っていた。何故こうなったかというと、学園にシャドウガーデンを名乗る集団が襲撃してきたのだ。だがシローはすぐに偽者だということがわかった。何故ならシャドウガーデンには悪魔憑きだったメンバーで構成されているからだ。自分がいってもよかったが本物のシャドウガーデンが偽者を退治してくれたのでこうして裏方に回っている。
「ほとんどの偽メンバーは倒したが親玉はどこいったんだ?」
偽シャドウガーデンの首領がどさくさに紛れて逃げていくのを目撃したシローはレイズウォーターで邪魔な火を消しながら奥へと進む。
「ケホ…ケホ…!」
咳き込む声がし、その場所に向かうと桃色の髪をした女子生徒がいた。シローはすぐさま駆け寄る。
「こんなところで何をしている!?早くここから出るんだ!」
「え…!?仮面…ライダー…!?」
女子生徒は顔を上げ、シローを見て目を見開く。どうやら驚いているようだ。
(シェリー・バーネット?何故ここに…)
学園の副学園長、ルスラン・バーネットの義娘であるシェリー・バーネットだった。
「はっ!そうだ!お願いです!お義父様を!お義父様を探してください!まだこの学園に!」
「…シェリー・バーネット、今回の襲撃の首謀者がわかった気がする。一応覚悟したほうがいい」
「え…?」
◇
偽シャドウガーデンの親玉が部屋に入り、本を数冊床に捨てて、ライターで火を放つ。火は大きくなり部屋を明るく照らした。
「よぉ、ルスラン・バーネット副学園長」
突然の声にビクッとする。1人しかいなかった部屋に暗闇からシロクマの仮面の戦士が現れる。
「仮面ライダーシロー…何故わかった…」
ルスランは鎧を脱ぎ、正体を見せる。
「見ればわかる。ちょっと正体の見抜き方を教えてもらったことがあるんでな、現にそれが役に立った」
「いい目をしている…」
「何故こんなことをした?何の目的があって…」
「なぜ、か…かつて私は剣の道で頂点に立った。君が生まれる前の話かもしれないが」
「ブシン祭で優勝したことがあると聞いた」
「ブシン祭など…本当の頂点はずっと先にある。君に言ってもわからないだろうがね。だが頂点に立ってすぐ病にかかってね、苦労して上り詰めた栄光は一瞬で終わったよ。そして私は病を治す為にあるアーティファクトに目をつけた」
「……」
シローはルスランの話を黙って聞いていた。
「その研究者がシェリーの母、ルクレイアだった。賢過ぎて学会から嫌われた不幸な女。私は彼女を支援し、彼女は研究に没頭する。いい関係だったよ。そして私は探し求めたアーティファクトに出会った。それが強欲の瞳だ」
「だがあの愚かな女は『強欲の瞳』が危険だと言って国に管理してもらうよう申請を出そうとした。だから殺してやった。身体の先から中心へ突いていき、最後は心臓を突き刺し捻った」
「……!」
「強欲の瞳は私の手に残ったがまだ研究は途中だった。だが私はすぐに都合のいい研究者に出会ったよ。ルクレイアの娘、シェリーだ。彼女は何も知らず、何も疑わず、私に尽くしてくれた。私が仇だとも知らずにね。可愛い可愛い、愚かな娘だ。母娘二人のおかげで強欲の瞳は完成した。あとは魔力を集める舞台を整えてちょうどいい隠れ蓑を用意するだけで済んだよ。今日は……私の願いが叶う最高の一日だった」
ルスランはクックッと笑い、シローは拳を握りしめる。
「…殺したんですか?」
すると、シローの後ろからシェリーが現れる。
「おい!隠れていろと言っただろう…!」
シローは彼女に注意するがシェリー続ける。
「お母様を殺したのはお義父様だったんですか!?」
シェリーの目には涙が浮かんでおり、自分の母を殺したのが義父だということが信じられないようだった。
「あぁ、シェリー、感謝するよ。お前のお陰で強欲の瞳は完成した。おかげで私はまた頂点に戻れるのだからな!!」
「そんな…そんなことのために…お母様を…!」
シェリーはその場に泣き崩れる。そしてルスランは二つのアーティファクトを取り出す。
「強欲の瞳の真価はその制御装置と二つ合わせて発揮されるものだ。このようにな!!」
そして2つのアーティファクトが融合し、ルスランはそれを自分の胸に押し当てた。
「うおおおおおおおお!!今こそ私は生まれ変わる!!」
凄まじいオーラが放たれるがシローはびくともしない。
「素晴らしい…!素晴らしいぞ…!力が戻る!病が癒える!わかるか、この荒れ狂う力が! 人間の限界を遥かに超えた魔力がッ!」
もはや穏やかで優しかった副学園長はもういない。今いるのは力に溺れ、堕ちた剣士だった。
「シェリー・バーネット、あのアーティファクトは危険だ。破壊させてもらう」
「はい…あんなことに使われるくらいなら…破壊してもらって構いません…。それと…、討ってください!お母様の仇を!!」
シェリーは涙ながらにシローにそう伝える。
「了解した」
シローはそれを了承し、ルスランと対峙する。シローの目はエントリーフォームなのに仮面の奥から黄色に小さく発光していた。
「シャドウ!手出し無用!アルファは彼女を!」
「…いいだろう」
いつの間にか来ていたシャドウとアルファにシローは指示を出す。
「貴方はこっちよ」
「え!?いつの間に!?誰ですk…」
シェリーはアルファに連れて行かれ、シャドウもその場から姿を消す。
「まずは貴様で試すとしよう!!」
ルスランはシローに斬りかかるが、シローはそれを防いだ。
ARMED WATER
READY FIGHT!
レイズウォーターで。
「貴様、何故剣を抜かん?」
「お前みたいなクズ野郎に剣なんか抜く価値もねえ、こいつで充分だ」
シローはそう言いながらレイズウォーターをポンポンと叩く。
「貴様…!」
しかしそれは、ルスランにとって充分過ぎる挑発だった。
「ハァアアアア!!」
ルスランはシローに向って剣を振るがすべて防がれる。
「オラァ!」
ガツン!
「ぐおぉ…!?」
シローはレイズウォーターでルスランを殴打し、圧倒する。ルスランにとってこれ以上の屈辱はない。
「どうした?こいよ」
「ぐぬぅぅぅぅ…!舐めるなアアアア!!!」
シローの挑発にルスランは怒りのあまり、剣を思いきり振り下ろす。するとシローの姿が消える。
「な…!?どこにいった…!?」
するとルスランの背中をちょんちょんとつつく者が。
「ん?」
ルスランが振り向くとそこにはレイズウォーターを野球のバットのように構えているシローの姿があった。
「吹っ飛べえぇぇぇぇ!!」
バゴォオオオオオン!!
「ぐああああああああ!!」
レイズウォーターのフルスイングをまともに喰らったルスランは窓から外に放り出された。そしてシローも窓から飛び出す。
「ガハァ…!」
ルスランは満身創痍で仰向けに倒れていた。シローはルスランに近づき、彼の胸にある強欲の瞳を取ろうと手を伸ばした。
「やめろぉぉぉぉ…!!」
ルスランは余程取られたくないのか、シローの腕を掴み、取られるのを防ごうとする。だがシローはそれを振りほどき、強欲の瞳を無理やりもぎ取った。
「ぎゃあああああああああ!!!」
体と一体化していたためか取られた瞬間、血が噴き出し、ルスランは悶える。シローは強欲の瞳を握り潰し、粉々にした。
「あ…あぁ…!」
頼みのアーティファクトが壊され、ルスランは絶望の表情を浮かべる。
「副学長!?」
女性の声がし、振り向くと、複数の剣士達を連れた赤髪の女性がいた。シローはその女性を知っていた。
「アイリス・ミドガル王女…」
ミドガル王国の第一王女で王国最強との呼び声も高い魔剣士、アイリス・ミドガルが目を見開いて立っていた。するとルスランはニヤリと笑う。それはいいことを思いついたかのように。
「ア…アイリス王女…!こいつが学園を襲った者達のリーダーです…!」
「なんですって!?」
なんとルスランはシローに罪を擦り付け始めたのだ。だがシローは落ち着いた様子だった。
「こいつの言ってることは嘘の塊だ。本当はこいつが首謀者だ」
「…証拠はあるの?」
「あぁ、あるとも」
シローはスパイダーフォンを取り出すと保存されていた映像データを再生し、アイリスに見せる。そこには鎧を脱ぎ、正体を晒すルスランとシェリーの母、ルクレイアを殺したことなどの話がバッチリと記録されていた。
「な…、あ…」
ルスランが一気に青ざめた。ここまで確定的な証拠を提示されてはもう何を言おうが逃れられないからだ。
「こいつは現役時代の腕を取り戻したいがために彼女の母を殺し、そしてこの学園を襲撃し、さらにはシャドウガーデンを名乗った。お前ごときがシャドウガーデンを名乗るな。こいつの処遇はあんたらに任せる」
シローはルスランを蹴り、アイリスに引き渡した。
「ルスラン・バーネット、堕ちぶれた剣士よ。貴様はもう日の出を見ることはないだろう」
シローそう言い放ち立ち去ろうとするとアイリスが呼び止めた。
「待って下さい。仮面ライダーシロー、あなたはシャドウガーデンとどういった関係なのですか?」
「俺は…元シャドウガーデンだ」
「元シャドウガーデン…ですって…?」
「ちなみに抜けた訳はシャドウと馬が合わなかったから、だ」
シローとアイリスがお互いの目を合わせていると、ルスランが突然笑い出した。
「クク…これで終わりではない…!私は他にもある協力者を得ている!貴様と同じ、仮面ライダーと名乗る者がな!」
「なんだと…!?」
SPIN VENT
すると、学園の窓から人影が飛び出し、ルスランを守るように剣士達を攻撃し、下がらせた。その人影はドリルのような刃が二つ付いた武器を装備していた。
「お前は…!」
シローはその人影を知っていた。その人影はレイヨウのような仮面ライダーだったのだ。
「来てくれたのか、仮面ライダーインペラー」
正体はミラーワールドを行き来できるライダーの一人である仮面ライダーインペラーだった。ルスランは安心したかのように一息つくが、インペラーはルスランを見てため息をつくと、カードデッキから一枚のカードを取り出し、レイヨウの頭部を模した膝当て型の召喚機、ガゼルバイザーに入れた。
ADVENT
すると学園の窓からインペラーの契約モンスターのギガゼールやマガゼール、オメガゼールなど複数のレイヨウ型モンスターが飛び出し、ルスランに襲い掛かった。
「ぎゃあああああああああ!!!な…なんで…!?」
「俺達、お前にそんな期待はしてないから」
「な…!があああああああああ…!!!」
インペラーに冷たく突き放されたことで、ルスランはギガゼール達に喰われてしまうという壮絶な最期を迎えてしまった。食事を終えたギガゼール達がミラーワールドに戻ったことを確認すると、インペラーは飛び上がって学園の窓からミラーワールドに入っていった。
「今のは…」
シローはそのことを報告するために掲示板を開いた。
◇
ここは幻想郷、多くの妖怪と僅な人間達が住む隔離された箱庭のような世界。この世界に転生した仮面ライダーメリーこと、
「なあ、知ってるか?あの妖怪羊男と化け植物(ジャマト)のこと」
「あぁ、あいつらはなんだか争ってるみたいだしな」
「化け植物は俺達を狙ってくるけど、羊男はなんか俺たちを守ってくれてるっていう噂だぜ」
「噂じゃなくて事実らしいぞ。山の神社の巫女様がそう言ってたんだよ」
里で男達がジャマトとメリーについて話しており、羊介はそれに聞き耳を立てていた。
「妖怪羊男…か」
幻想郷の住人からすれな仮面ライダーも異形な存在であるためそういう認識をされても仕方ない。早苗の口利きのお陰である程度はマシになってきている。
ドォオオオオオン!!
「…っ!?なんだ!?」
突然爆発音がし、その音がした方を見ると、妖怪の山から煙が上がっていた。
「あそこには確か神社が…。早苗…!」
羊介は早苗の安否を確認するため、急いで神社に戻った。
◇
「どうして…!あなたがここに…!?」
守矢神社の巫女、東風谷早苗は酷く怯えていた。
目の前には腰にデザイアドライバーを巻き、猪のマスクをしたライダーが早苗に迫っていた。
「あぁ…!ようやく会えたぜ。俺の早苗ぇ…!今度こそ俺のものに…!」
「こ、来ないで…!」
すると猪のライダーに向かって弾幕が飛んできた。ライダーはそれを避ける。弾幕を放ったのは神奈子だった。
「不届者よ。今すぐその場を去れ。さもなくば、この神たる私が直々に鉄槌を下す」
「神だとぉ?人の恋路を邪魔するのが神のすることかぁ!?」
「残念だが、早苗にはもう将来を誓った相手がいる。早苗を知っているようだが、お前は何者だ?」
ライダーは頭を掻きむしりながらぶつぶつと呟いた。
「俺は早苗のことをこんなに思っているのに何故振り向いてくれないんだ…!」
「何?お前まさか…」
すると猪のライダーにお札と星の弾幕が飛んできて当たった。しかし、少し怯むだけであった。
「なんだぁ?」
そこには、紅白の巫女と箒に乗った白黒の魔法使いがいた。
「妖怪羊男の次は妖怪猪男ってわけ?」
「どっちでもいいさ。要するにこいつをぶっ倒せばいいってことだろ?」
紅白の巫女、博麗霊夢と白黒の魔法使い、霧雨魔理沙がライダーの前に立ちふさがった。
「妖怪猪男なんて名じゃねえ!俺は仮面ライダーターボンだ!」
猪のライダー、仮面ライダーターボンはモンスターバックルを取り出した。
SET
オンギャー!
MONSTER
READY FIGHT!
◇
353:シーカーはISを壊したい
【● LIVE】
~♪~♪
354:シローは元シャドウガーデン
おーい…ってシーカーは何やってんだ
355:乙女ゲーはパンダにも厳しい
おう、シロー。見ての通り、シーカーニキの笛吹きだよ。前世からの得意分野だったらしい
356:素晴らしい世界の狸
うまいけどなんでナイトティンバーの曲?
357:シローは元シャドウガーデン
マニアックなもん選んだな。ってそうじゃねえ、ライダーだ!俺のとこにもライダーが現れた!インペラーが出た!
358:名無しのギーツ
何?インペラーは確かライアによればギャングライダーズだった筈、何かされたか?
359:シローは元シャドウガーデン
いや、何も、ルスランをモンスター達に喰わせてどっかいった。ルスランとグルだったらしいが…
360:素晴らしい世界の狸
>>359どっちにしろ、ルスランは殺されたんだね。同情しないけど
361:ハクビマギカ
ここんところ、私達の他にライダーが現れること多くない?
362:ハイラル跡地の雀科学者
確かに、僕も一般兵が戦えるようなものでも作ろうかな
363:学園都市の梟
>>362おいおい、量産型ドライバーでも作る気かよ
364:シーカーはISを壊したい
~♪~♪
『快斗…?』
「…あ?」
365:ヒーロー科のパンクジャック
あ、シーカーニキんとこに誰か来たぞ?なんだ?ヘッドギアにメガネ女子?
366:素晴らしい世界の狸
あの子は更識簪だ!生徒会長である楯無の妹だよ!シーカーニキを知っているのか!?
367:乙女ゲーはパンダにも厳しい
というかよく周り見たらあいつ、整備室で笛吹いてたのかよ!!
368:シーカーはISを壊したい
『快斗…!生きててくれたんだ…!』
「誰だお前?」
『え…』
誰やこいつ、こんな奴知らんぞ!?
369:名無しのギーツ
ど…どういうことだ?人違い?
370:シーカーはISを壊したい
『快斗…私のこと覚えてないの…?』
「知るか。人違いだろ」
『そんなことない…!だってさっき吹いてた曲はいつも私にだけ聞かせてくれた秘密の曲だから!!』
「お、おい!」
【LIVE終了】
371:グレア司令官
今のは一体…、彼女はシーカーを知っているがシーカーは彼女を知らない…。まさか…
372:名無しのギーツ
記憶喪失…
373:幻想郷の羊
緊急事態!!
374:名無しのギーツ
どうしたメリー
375:幻想郷の羊
とりあえずこれを!
【● LIVE】
376:素晴らしい世界の狸
霊夢と魔理沙が猪のようなライダーと戦ってる…?
377:グレア司令官
あいつは仮面ライダーターボン!!最近確認されたギャングライダーズだ!!
378:幻想郷の羊
しかも早苗を執着に狙っています。まさかこんな形で再び会ってしまうとは…
379:名無しのギーツ
じゃああのライダーは…
380:幻想郷の羊
はい、前世で僕を殺した奴です
381:ハクビマギカ
嘘でしょ…
382:グレア司令官
これも運命なのか…?
どうも作者です。今回も色々詰め込みました。実は作者はシーカーの話を書くのが一番好きでついつい書きたくなってしまいます。次回はメリーニキの因縁の対決です。
シローニキ
シャドウ(シド)は目が赤くなるのに対して、彼は黄色に発光する。レイズウォーターは本来こういう使い方ではない。シェリーは学園を去ったが、復讐の為ではないようだ。
シャドウ
シローニキと一緒にシェリーを見送った。表舞台で活躍するシローニキと陰で動く自分という組み合わせを楽しんでいる。よくシローニキにぶっ叩かれる
仮面ライダーインペラー
ギャングライダーズの1人でルスランに自分のモンスターを襲わせた。目的は不明で現在シャドウガーデンが調査中。
メリーニキ
まさかのかつて自分を殺した相手に会ってしまう。早苗を守るために今度こそはそう簡単にやられない。
仮面ライダーターボン
最近確認されたギャングライダーズの1人。前世でメリーニキを殺した張本人。相変わらず早苗に執着している。