仮面ライダーギーツ アナザーワールドジェネレーションズ 作:Naniro
※追記修正しました。
「ぐぅうう…!う~ん…!」
簪は唸り声に目を覚まし、時計に目をやると午前3時を示していた。隣を見ると快斗がうなされていた。簪は快斗に寄りそう。
「快斗?大丈夫?」
その瞬間、快斗が目を覚まし、簪の首を掴み、締め上げた。
「うぅ…!?」
快斗は目が血走っており、正気ではなかった。簪は近くに置いてあるスタンガンに目をやる。これは楯無が簪の為に渡しておいたもので、もし快斗が暴走するようなことがあったら使うように言われていた。
(こんなもの使わなくても…!)
しかし、簪はスタンガンを使う気にはなれなかった。それだと快斗が益々壊れてしまいそうに感じたからだ。
「快斗、大丈夫…、大丈夫だから…」
簪はそう言いながら、快斗の手に優しく触れる。すると締める力が弱くなり、快斗はゆっくりと簪の首から手を離した。
「…落ち着いた?」
「……」
快斗は何も言わず、再びベッドに横になった。
◇
ある日、楯無は亡からの報告を聞いて、目を見開く
「四年前のあの事件、それから逃れるために?」
「はい、当時16代目当主の楯無はIS襲撃を事前に察知しました。しかし、今から対策を立てていても間に合わない。そう判断した16代目はせめて自分の傘下の者達を引っ越すという形で逃れさせたのです」
「じゃあ、私を当主に継がせたのは…?」
「16代目の意志です。自分の不甲斐なさで多くの人を救えなかったことに責任を感じ、自ら当主の座を降りました。そしてあなたに託したのです」
(私もそういう決断せざるを得ないときが来るのかしら…)
楯無は自分もそうするときが来るのではないかと不安になる。すると亡が一枚の写真を取り出した。
「17代目当主、これを」
その写真は、手足がなく、全身が包帯で巻かれた人だった。楯無はそれを見て少し驚く。
「これは一体…」
「仮面ライダーシーカーに挑んだ女性権利団体の一人のなれの果てです」
「なんですって…!?」
写真の人物はかつて快斗によって無残な姿にされた女性権利団体の一人だった。
(シーカー、人を殺したテロリストとはいえ、ここまで無残なことするとは…)
亡のライブ映像から、ギーツもその様子を見ていた。
「大角君がやったの?」
「はい、彼女は何度も彼に挑み、その結果、激怒した彼にもう二度と挑めなくなるように手足を切断されました。路地裏に放置しました。殺してはいません」
「流石に慈悲はあるようね」
「違います。彼が殺人までしないのは慈悲ではなく、一生体に障害を抱えた状態で過ごさせ、自由に体を動かせない苦痛を味あわせる為らしいです」
「…正気の沙汰ではないわね」
すると虚が慌ただしい様子で入ってきた。
「お嬢様!大変です!大角君がアリーナで暴れています!」
「何ですって!?」
◇
場所はアリーナ。そこには複数の女子達が負傷し、倒れており、シーカーがキガントソードを片手に残った一人のISを纏った女子にじりじりと迫っていた。
「ひ…ひいぃ…!た、助けて…!」
彼女達はシーカーに喧嘩を売って、アリーナで袋叩きにしようとしたが見事に返り討ちにされていたのだ。残った一人の女子はシーカーに命乞いをするが、シーカーはそんな気などさらさらない。
『大角!何をしている!よすんだ!』
千冬が注意するがシーカーは聞く耳を持たない。するとISを纏った複数の教師がシーカーにのしかかり、取り押さえた。
「確保!大人しくしな…さ…?」
教師達は何か違和感を感じて退いてみる。
「な!?」
なんとそこにシーカーはいなかった。教師達はどこにいったのかと辺りを見渡していると、突然地面からシーカーが飛び出した。シーカーの右腕にレイズドリルが装備されている。
GIGANT ARMS
シーカーは地面に潜って教師達の拘束から逃れたのだ。そしてパワードビルダーバックルのレバーを操作する。
GIGANT STRIKE
レイズドリルを振り回し、教師達を一網打尽にした。その様子を見ていた一人の女子生徒がISを展開し、アリーナに降り立つ。
「そこまでよ。大角君」
シーカーは振り向くとISもとい、専用機、
「これ以上あなたを暴れさせるわけにはいかないわ。少々強引でもあなたを止める!」
楯無が槍を突き出しながら突撃してきた。シーカーも迎え打とうとレイズドリルを突き出す。
「ミストルテインの槍!」
ドォオオオオオオオン!!
楯無の槍に触れた瞬間、爆発が起き、その衝撃でシーカーは吹き飛ばされ、壁に激突し倒れた。
「やったの…?」
シーカーは倒れたまま動かない。と思ったら何事もなかったかのように起き上がった。
「なんて頑丈なの…」
シーカーは首をコキコキと鳴らしながら、パワードビルダーバックルにセットされているバックルを変える。
GIGANT BLASTER
武器をギガントブラスターに変更し、地面に向って撃つと壁が生成される。
「バリケードでも張ったつもり!?」
楯無は槍でシーカーの生成した壁を破壊する。しかし、そこにシーカーはいない。
「なっ!?どこにいっ…!?」
楯無はどこにいったのかと見渡していると、ギガントブラスターを構えたシーカーがいきなり目の前に現れた。
GIGANT STRIKE
ドォオオオオオオオン!!
「きゃあああああああ!!」
ギガントブラスターの必殺技をくらった楯無は吹き飛ばされ、壁に激突する。
「ぐうぅ…!(戦闘能力だけじゃなく、死角に回り込むなんて、意外と頭も切れるのね…!)」
するとシーカーはギガントブラスターを四発撃ち、楯無のISの手足に当たると、拘束器具のようなものになり、彼女の動きを封じた。
「!?なんて抜け目のない……!!」
楯無の動きを封じたことを確認すると、再び女子生徒の方を向く。女子生徒はやけくそになりながら銃を撃つ。
「こ、来ないで!」
GIGANT SWORD
シーカーはギガントソードで弾を弾くと霞の構えようなポーズを取る。*1それを見た千冬は目を見開く。
(あの構えは…!?)
GIGANT STRIKE
「…え?」
するとシーカーが物凄いスピードで女子の側を通り過ぎたと思ったら、彼女はばっさりと切られており、ISが解除され、倒れた。
(あの技は…!!あれはあの人の技だった筈…!まさか…!)
シーカーはその女子にトドメを刺そうとする。千冬はシーカーを止める為にアリーナに行こうとした時だった。
「やめて!快斗!」
「更識妹…!?」
そこには、簪がシーカーの前に立っていた。
「簪ちゃん!?駄目よ!逃げて!」
楯無が簪に逃げるよう促すが簪はその場を動こうとしない。
「お願い…快斗、もうこれ以上はやめて…」
簪は涙ぐみながらシーカーを説得する。するとシーカーの脳裏にまたあの顔にノイズが掛かった少女が浮かび上がる。
「…ハァ…」
するとシーカーは溜息を吐くと剣を下ろし、変身解除をすると、その場を去った。
「大角が…落ち着いた…?」
千冬はあれ程荒れていたシーカーが落ち着いたことに驚く。そして先程の技に千冬は該当する人物が思い浮かぶ。
(あれは…真由美さんの…)
◇
「仮面ライダーを追い払ってくれて助かったわ」
シーカーにトドメを刺されそうになった女子は簪に礼を言うが、簪は彼女を睨みつける。
「勘違いしないで。あなたの為にやったわけじゃない。快斗にこれ以上人を傷つけてほしくなかったからそうしただけ。あなたのようなISを盾に見下す人がいるから快斗のような人間が生まれてしまう。それでまた不幸が連鎖する。どうしてわからないの?」
女子生徒は何言ってるのと言いたげに呆気にとられる。簪は溜息をつくと…。
「このまま態度を改めないのなら、あなたは絶対禄なことにならない」
そう言い残して、快斗を追ってアリーナから出て行った。拘束されたままの楯無を置いて。
「あのー、簪ちゃん?ちょっと助けてくれない?お姉ちゃんを置いてかないで!?」
その後、快斗は先ほどの女子生徒から一方的に襲われたとチクられたが、スパイダーフォンでそっちの方から仕掛けてきたという証拠の映像を見せたことにより、快斗が被害者ということになり、女子生徒達は謹慎処分となった。
◇
125:情報屋亡
更識簪が荒れ狂うシーカーを鎮めました。シーカーも彼女に対して思うところがありそうです。
126:名無しのギーツ
恐らくだが、彼女の事を完全に忘れているわけではないようだな。様子からして、何か引っかかるような感じだろうな。
127:グレア司令官
彼女なら、シーカーの荒れた心を清めてくれるかもしれない。様子を見よう。
128:乙女ゲーはパンダにも厳しい
あの子は純粋にシーカーニキの事を想ってるんだ。見捨てたりしないだろう。
129:名無しのギーツ
そうであってほしい。IS学園に入った人は大抵不幸になってるからな…。
130:素晴らしい世界の狸
ちょい待ちギーツニキ、IS学園に入ると不幸になるってどういうこと?
131:ありふれバッファ
多分あれだ。一夏との扱いの差に苦しむんじゃねえか?
132:名無しのギーツ
そうだ。かつて俺の知り合いにシーカーとは違うISの世界の転生者がいた。そいつは一夏と同じようにISを起動させ、IS学園に通うことになった。最初は意気揚々としていたがしばらくして、もう行きたくないと嘆くようになった。彼は実力は悪くないのだが、急速に成長する一夏と区別されるようになり、いつのまにか踏み台という形になっていて、周りから蔑まれるようになった。
133:シンフォギアナーゴ
でも実力は悪くはないんでしょ?どうして?
134:名無しのギーツ
一夏がイケメンであること、世界最強の称号持った姉という後ろ盾に守られていたんだろう。言わば主人公補正だ。日に日に心身共に衰退していくのが掲示板越しでもわかるくらいだった。
135:ハイラル跡地の雀科学者
こう言うのは悪いだろうけど、一般家庭出身とブリュンヒルデの弟…。どっちが輝いて見えるかは明白だ。
136:名無しのギーツ
あぁ、それで一夏の気遣いですらも苦痛に感じるようになった。クラスの中じゃ彼は蚊帳の外、最終的にあの天災兎によって送り込まれた無人機によって彼は死んだ。天災は彼のことを邪魔なイレギュラーと認識して…!だから俺はあの天災は嫌いだ。
137:ヒーロー科のパンクジャック
そんな理由で殺されるとは酷え話だな。でもシーカーニキはそんなに区別されるような扱いはされてないような感じだが…。
138:情報屋亡
それはシーカーが規格外に強いからです。IS相手には無敗の戦績です。学園内ではシーカーは
139:女神に追われる犬
確かに強いけど、いくらなんでも強過ぎね?どんな鍛え方してるんだ?
140:名無しのギーツ
このスレに誘う前、悲惨な目に遭ったシーカーの要望を聞いたら、時間を気にせず鍛錬したいと言われて、ジオウに頼んで特殊な空間を…
141:シローは元シャドウガーデン
要するに精神と時の部屋みたいなあれか?
142:名無しのギーツ
まあ、そうだな。
143:狼はモナドと共に
それならあの強さも納得できる。
144:情報屋亡
…クラス対抗戦が始まります。
◇
クラス対抗戦、各クラス代表が戦うというシンプルなもの。快斗は観客席に座っていた。簪と一緒に。
「なんでお前がここにいる。お前は4組だろ」
「私は快斗のお目付け役だからここにいることが許可されてるの。織斑先生も容認済みだから」
快斗はどうも納得がいかないような様子だった。すると一人の女子生徒が近づいてきた。
「かんちゃーん、おっつーん」
「本音…?」
快斗と同じ1組にいる布仏本音だった。快斗はまた増えたと言わんばかりに顔を顰める。
「私も一緒におっつんの様子を見るよ〜」
「…お姉ちゃんに頼まれたの?」
「違うよ〜、織斑先生に許可貰ってきたんだよ〜。かんちゃん1人じゃ心配だから…」
「…そう」
そんな話をしていると第1回戦が始まった。1組代表の一夏と2組代表の中国代表候補生、
ドォオオオオオオオン!!
「「「!?」」」
突如、轟音と共にアリーナに何かが落ちてきた。
「なんだ…あれは…?」
◇
178:シーカーはISを壊したい
変な人型の物体が乱入してきた。んでシャッターが閉じた。
179:素晴らしい世界の狸
シーカーニキ!そいつは無人機ISだ!
180:シーカーはISを壊したい
無人機?なら容赦なくぶっ壊しても構わないんだな?
181:グレア司令官
本来こう言うのもあれだが…。問題ない、何してくれても構わん。
182:シーカーはISを壊したい
やったぜ。
183:幻想郷の羊
>>182いやまず避難しましょうや
184:シーカーはISを壊したい
えぇ〜…
185:ペンギン提督:好感度-100
あの無人機なら一夏達が何とかしてくれるんじゃないか?
186:名無しのギーツ
そうだ。あれは一夏が倒してくれるから、お前は早く避難しろ。
187:シーカーはISを壊したい
『快斗!早く!』
『おっつん!こっちだよ!』
…しゃーねえな。今回の手柄は一夏に譲ってやるk
ドォオオオオオオオン!!
…は?なんかシャッター壊して入ってきたぞ。
188:グレア司令官
何…!?もう一体だと…!?
189:素晴らしい世界の狸
嘘だろ!?原作では一体だけだった筈!!
190:名無しのギーツ
だがこれで確信がついた。あの天災兎は、シーカーを排除する気だ!!クソッ!シーカーが一体何をしたというんだ!!
191:情報屋亡
私も現場に急行します。
192:ハクビマギカ
不味いよ!関係ない簪さん達も巻き込まれる!
◇
『大角!そちらで何があった!?』
快斗の持つ通信機に千冬からの通信が入る。(いつでも注意できるように千冬に持たされた)
「今俺の目の前でにらめっこしてる謎の人型がいる」
『大角、そいつは解析の結果、無人機だという事がわかった!その場から離れろ!』
すると無人機が両腕を突き出して射撃体制を取った。快斗は即座に察して横に飛んで射撃を避けた。そしてデザイアドライバーを装着し、パワードビルダーバックルとギガントコンテナバックルをセットする。
SET WARNING
「変身!」
そしてパワードビルダーバックルのレバーを操作しようとした時だった。
「かんちゃん!かんちゃん!」
「うぅ…」
本音の声に目を向けるとそこには瓦礫に足を挟まれて動けない簪がいた。頭に瓦礫が当たったのか血が流れている。おそらく先程の射撃の衝撃だろう。本音は簪を助けようと足を挟んでいる瓦礫を必死に退かそうとしている。
「本音…逃げて…」
「駄目だよ!かんちゃんを置いて行けないよ!」
「…!!」
その光景を見ていた快斗は何かが込み上げてきた。呼吸が荒くなり、心臓の鼓動が上がっていく。すると2人の真上の天井が崩れ、大きな瓦礫が落ちてきた。
「かんちゃん!!」
本音は簪を守るように抱きしめて目を固く閉じて身構えた。しかし、身体への衝撃が来ない。
「…あれ?」
おかしいと思った本音は顔を上げると…。
WOULD YOU LIKE A CUSTOM SELECTION
「おっつん…!?」
「快斗…?」
「ぐぅううううううう!!」
なんとシーカーが大きな瓦礫を受け止めて2人に落ちないようにしていたのだ。しかし、流石に重いのか、持ち上げるだけで精一杯のようだ。すると無人機がまた射撃体制に入る。
ジャパニーズウルフ!
「変身!」
フォースライズ!
ジャパニーズウルフ!
Blake down.
「ハァ!!」
無人機がシーカーに射撃しようとした瞬間、突如として両腕に爪のような武器を装備した白いライダーが現れ、無人機を攻撃し、怯ませた。
「大丈夫ですか?」
「その声、なっちゃん!?」
「亡…さん…?」
「ここは私が引き受けます!早く避難を!」
仮面ライダー亡は無人機と戦闘を始め、シーカーはパワードビルダーのアームを操作して簪の足を挟んでいる瓦礫を退かした。
「ありがとう!おっつん!ほら、かんちゃん!」
本音は簪に肩を貸しながらも、その場を離れた。シーカーは2人が離れたことを確認すると、瓦礫を下ろした。そして亡と戦っている無人機に目をやる。
「野郎…!」
そしてシーカーはアームで亡を掴み、自分の後ろに下ろす。
「…シーカー?」
「俺の獲物だ!!手を出すな!!」
「…分かりました。では私は生徒達の安全を優先します」
亡は無人機をシーカーに任せて、その場を離れた。シーカーは無人機を睨みつけながら、ギガントハンマーを装備した。
GIGANT HAMMER
そういえばギーツニキの世界ってまだ不明のままでしたね。実はもう決まってます。1回没になったものを採用しました。今後ギーツニキが自分の世界に関する事を呟くかもしれません。
このまま学年別トーナメント(シャル&ラウラ)までいっちゃう?
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よし、いこう
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まだいい