仮面ライダーギーツ アナザーワールドジェネレーションズ   作:Naniro

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今年最後の投稿です!


47スレ目

◇潜水艦内◇

 

ハジメ達は潜水艦を使い、メルジーネ海底遺跡に向っていた。テュークはガッチャーイグナイターを整備しているが、どうもうまくいっていないようだった。

 

「あー!駄目だ!」

 

「なんだ?うまくいかねえのか?」

 

「これ特殊でさ、先代のガッチャードが作って使ってたのを掘り起こしたんだよ。先代は優秀な錬金術師だったみたいでさ。かなり複雑な構造になっている」

 

『テュークの前のガッチャードは解放者最強の戦士と言われていたからね。オスカーやミレディ達からも頼りにされていたよ。他の錬金術師達からは太陽の錬金術師なんて異名を付けられていたな~』

 

「そんなに優秀だったんですか?」

 

『うん、解放者達は彼を暁の仮面ライダー、ガッチャードデイブレイクと呼び、僕達も彼の錬金術で太陽の力を得たデイブレイクケミーっていう進化を遂げたんだよ。今はこの通り元に戻っちゃったけどね』

 

「ということは、バニーちゃんもデイブレイクに?」

 

『バニー!』(そうだよと言っている)

 

『まあ、優秀なあまり、それに嫉妬した一部の錬金術師と騒動を起こしちゃったんだけどね』

 

すると突然、潜水艦が大きく揺れる。

 

グワン グワン

 

「な、なんですか!?」

 

一同は何が起こったのか確認しようとするが揺れが大きく、思うように動けない。するとユエがふと潜水艦の外を見た。

 

「…っ!ハジメ!あれ!」

 

ユエの指さす方向にはハジメの潜水艦を突っつくもう一機の潜水艦の姿があった。

 

「マリナー…?」

 

「あの潜水艦、声を出しやがった!ということは…」

 

そしてテュークとネルムの持つケミーライザーが反応する。

 

『ビークルケミーレベルナンバー5のディープマリナーだ!』

 

「なぜ攻撃をしてくるんじゃ!?」

 

『攻撃じゃない!好奇心で物をつつくのと同じ行動だよ!』

 

ディープマリナーは指でハジメの潜水艦をつついている。まるでなんだこれは?と思っているかのように。

 

「おい!クロスウィザード!何とかしろ!仲間だろ!」

 

『分かった分かった、今辞めさせるから』

 

クロスウィザードは潜水艦の外にテレポートし、ディープマリナーとコンタクトを取った。

 

「おーい!僕だよー!」

 

「マ、マリナー!」

 

 

「いやー、まさかディープマリナーの中にもう1体ケミーがいたとはね」

 

『マリナー!』

 

『ヴェノ~』

プラントケミーレベルナンバー5 ヴェノムダケ

 

「よろしくな!ディープマリナーにヴェノムダケ!」

 

『マリナー!』

 

『ヴェノ!』

 

するとディープマリナーとヴェノムダケがガッチャードライバーに入り込んだ。

 

VENOMDAKE!

 

DEEPMARINER!

 

「え!?いきなりどうしたの!?」

 

ヴェノムダケとディープマリナーの突然の行動にテュークは困惑する。するとクロスウィザードが答える。

 

『どうやら大迷宮に案内したいみたい』

 

「なるほど!そういうことか!変身!」

 

ガッチャーンコ!

 

ヴェノムマリナー!

 

テュークはガッチャード ヴェノムマリナーに変身し、海中を泳ぎ、その後を潜水艦がついていった。

 

「マリナー」

 

「ヴェノ~」

 

「あ、あれは…」

 

ガッチャードが見つけたのは岩に刻まれた星の形をした謎のマークだった。ハジメはグリューエン大火山で手に入れた攻略の証をかざすと岩が割れるかのようにが開いた。ガッチャードが先に入っていき、それをハジメの潜水艦が追いかける。すると何故かその先は水がなく、空洞になっていた。

 

「ん?あぁー!!」

 

空洞だったのが予想外だったのかガッチャードはそのまま下に落ちてしまう。そして一番下の溜まりに着水した。

 

「ふう…危うく岩にぶつかるかと思った…って、うん?」

 

ふと上を見上げると、潜水艦が落ちてきていた。

 

「わあああああああああああ!?」

 

ドォオオオオオオン!!

 

ガッチャードは間一髪で避けることができた。

 

「あ、危なかった……!」

 

◇潜水艦内◇

 

「ちょっとあんた!なに人の主人を押し潰そうとしてんのよ!!」

 

「いや、そんなこと言われてもこんなの予想できねえし…」

 

潜水艦内では怒ったネルムがハジメの胸ぐらを掴んでいた。

 

「ネルムさん、落ち着いてください!」

 

「でも気持ちはわからなくもない」

 

『ユニ…』

 

『サン…』

 

ユエ達はネルムを宥めるのに少し時間を有したという。

 

 

「ハジメ君達、何してたんだよ?」

 

「悪いな、お前の嫁に説教食らってた」

 

「???」

 

ようやく着いた大迷宮という名の洞窟を進んでいくハジメ達、だが道が水浸しで歩くのが少し大変であること以外は何ともない。魔物達もいたが苦戦するほどではなかった。そして少し開けた場所に出るとゼリー状の何かが入り口を塞いでしまう。

 

「なんだ?」

 

「私がやります!うりゃあ!!」

 

シアが咄嗟にゼリー状の何かにドリュッケンを振るった。しかし、表面が飛び散っただけであまり効果が無いようだった。その飛び散った飛沫がシアの胸元に付着する。

 

「ひゃわ!なんですかこれ!?」

 

「シア!動くでない!」

 

咄嗟にティオが炎でゼリーの部分だけを焼き尽くした。飛沫が付着した箇所が赤くなっていた。

 

「溶解作用があるようね…。ならば、変身!」

 

ガガガガッチャーンコ!

 

プロミネンスホーン!

 

サンユニコーン!

 

ネルムもマジェードに変身し、襲ってきたゼリーを拳や足に火を纏わせて攻撃する。そしてユエが障壁を張り、円陣を組んで体制を整える。するとゼリー状が集まり、巨大なクリオネのような形を形成した。

 

「やっと大迷宮らしくなってきたな」

 

ハジメはニヤリと笑いながらドンナーを構える。ティオはギガバハムのカードを取り出した。

 

「ギガバハム、共に戦ってくれぬか?」

 

『バハム!』(頷く)

 

ギガバハムはティオの頼みを了承し、カードから出てゼリー状に向って、口から光線を撃ちだす。

 

バハム!(はかいこうせん!)

 

「これでもくらえ!」

 

ヴェノムマリナーフィーバー!

 

ガッチャードは肩から魚雷を発射して巨大クリオネに攻撃する。しかし、効果は今一つのようだ。

 

「ならこれならどう!?」

 

マジェードはハイアルケミストリングをアルケミスドライバーにかざし、さらにアルケミスドライバーを操作する。

 

アルケミスリンク!

 

サンユニコーン!ノヴァ!

 

するとマジェードから太陽のような火球が錬成され、巨大クリオネに向って蹴飛ばした。

 

ドォオオオオオオン!!

 

巨大クリオネは爆発し飛沫が辺りに飛び散った。

 

「ガッチャ!」

 

「いや、まだだ!」

 

ハジメがそう叫んだ瞬間、飛沫が集まり、再びクリオネの姿になった。これでは消耗戦になるし、しかも海水が浸水してきているのだ。何か方法はないかとハジメが模索していると浸水している地面からうずまきができている個所を発見する。恐らくこの下は空間に繋がっているだろうと。

 

「一度体勢を立て直すぞ!地面の下に空間がある。どこに繋がっているか分からない。覚悟を決めろ!」

 

ハジメのその言葉に一同は頷く。ハジメはパイルバンカーを取り出し、渦巻きがある亀裂にセットすると作動させた。

 

ドォオオオオオオン!!

 

亀裂に大穴が開き、そこに海水がとてつもない勢いで流れていき、ハジメ達も流されていく。ガッチャードはナンモナイトとオジーラカンスのカードを取り出した。

 

「皆を援護してくれ!」

 

「ナンモナイト!」

 

「オジ~!」

 

ナンモナイトとオジーラカンスはカードから出るとハジメ達の方に向う。ガッチャードはあたりを見渡すと、身動きが取れず、そのまま流されていくマジェードの姿があった。ガッチャードはすぐさまマジェードに駆け寄り、はぐれないように彼女を抱きしめた。

 

 

一方、エリセンではバッファと仮面ライダーイクサが戦っていた。このイクサは蒼汰がディエンドライバーで召喚したもので蒼汰本人はバッファの動きをじっと見ていた。エリセンの人々は何事かと集まっている。

 

「ふん!」

 

「ぐう…!このぉ!!」

 

バッファはイクサのイクサカリバーの攻撃を受けつつも、互角に渡り合っていた。

 

(ふむ、彼は打たれ強いようだね、一応剣術も習得してるようだけど、やっぱり力任せな感じがするな…)

 

「オラァ!」

 

バッファのゾンビブレイカーがイクサを切り裂き、イクサは消滅する。

 

「おっしゃああああああ!!」

 

バッファが声を上げると、エリセンの人々が拍手する。バッファはデザイアドライバーからゾンビバックルを外して変身を解除すると、蒼汰がやってくる。

 

「倒せたのはお見事と言っておくよ。だけど君は少し一方的だね。剣術も確かに常人と比べたら優れているけど、根性押しなところが、強く出ている」

 

「厳しいなぁ~」

 

蒼汰の指摘に猛は頭を搔きながら顔を顰める。雫は昨日の事を思い出していた。

 

 

昨夜、宿内で雫は自分の部屋に戻ろうとしていたときだった。するとある一室から声が聞こえてきた。雫は好奇心で聞き耳を立ててみると……

 

「あぁ~!テュークゥ!もっとぉ~!」

 

「ちょ、いつもより激しいな…!」

 

 

(あの2人は夫婦だから別にそういうのは当然だけど…!)

 

雫は顔を赤くしながら思い出していた。すると猛が駆け寄ってきた。

 

「おいどうした?顔が赤いぞ。熱でもあんのか?」

 

「えっ、な、なんでもないわ…!」

 

「そうか?」

 

そんな時、1人の海人族が慌ただしくやって来た。

 

「ジャマトだ!ジャマトが来たぞ!」

 

「何だって!?」

 

海人族達はパニックになる。すると猛が声を上げた。

 

「落ち着け!場所はどこだ?俺はこれでもジャマト退治をやっている!」

 

海人族は猛をジャマトが確認された場所に案内する。マーキュリンとドンポセイドンが避難を呼びかけ、マックラーケンが遊んでいた子供達を集めていた。遠くには船を怪物化させたような生き物がこちらに向っており、複数のジャマトとマントを羽織った謎の人物がいた。

 

「あのジャマト…新種か!?」

 

「もしかして要塞系の船バージョンといったところかな?」

 

「どうでもいい、とにかく倒すまで!」

 

猛はデザイアドライバーを装着し、蒼汰も懐からデザイアドライバーを取り出そうとしたが、すぐしまい、代わりにディエンドライバーを取り出した。

 

(本当はドゥームズギーツでもいいけど、今は手の内を隠しておくか)

 

「おい蒼汰、お前最初何を取り出そうとしたんだ?」

 

「気にしないでくれ、ちょっと間違えただけさ」

 

「…まあいい、いくぜ!」

 

SET

 

「「変身!」」

 

KAMEN RIDE DIEND

 

ZOMBIE

 

READY FIGHT

 

するとマントを羽織った何者かがバッファとディエンドの前に突然現れた。

 

「うお!?」

 

「君は、何者なんだい?」

 

「……」

 

マントを羽織った人物は無言のままマントをはだけさせる。その腰にはドレッドライバーが巻かれていた。

 

「おいおい…!?」

 

「あれは…」

 

そしてマントの人物はレプリスチームライナーとレプリユニコンのカードを取り出した。

 

「なっ…!!」

 

「おいおいマジかよ!?」

 

STEAMLINER

 

UNICON

 

「変身……」

 

ドレッド・壱式

 

仮面ライダードレッド壱式がバッファとディエンドの前に姿を現した。すると雫がやって来た。

 

「猛!…って何!?どうしたの!?」

 

「来るな雫!こいつはヤバい奴だ!」

 

「君は下がっていたまえ!」

 

バッファとディエンドは雫に警告し、ディエンドは4枚のカードを取り出した。カードにはそれぞれガタック、サイガ、轟鬼、レイが描かれていた。

 

 

◇ハイリヒ城◇

 

レンチスはガッチャードライバーに似た形状のベルトを整備していた。

 

「…よし、できたぞ。これでヴァルバラドライバーの完成だ」

 

ガッチャードライバーにガッチャーイグナイターを付けたような感じのベルト、ヴァルバラドライバーが完成し、レンチスは笑みを浮かべる。すると扉がバタンと乱暴に開かれた。レンチスは振り向くと、そこには息を荒くしたリリアーナがいた。

 

「レンチスさん…!」

 

「リリアーナ王女…?」

 

「レンチスさん!愛子さんが…!愛子さんが…!!」

 

「落ち着いてくださいリリアーナ王女。深呼吸して」

 

レンチスはリリアーナをひとまず落ち着かせ、事情を聞いた。神山の聖教教会のシスターが愛子を攫っていったという。それを聞いたレンチスは険しい表情になる。

 

「ついに動き出したか…。リリアーナ王女、あなたはここから逃げてください。俺は生徒達を引き連れてから後を追います。それに、奴は今この近くに来ています」

 

「っ!!」

 

「大丈夫、慌てないで」

 

するとレンチスは錬金術で通路を作った。

 

「この通路を通れば外へと続く隠し通路に通じてます。それを使って外に逃げてください。リクシオン、王女を頼む」

 

『シオオオン!』

 

「さあ!早く!」

 

「は、はい!」

 

リリアーナはレンチスの作った通路を通り、彼女が通っていったことを確認するとレンチスは通路を塞いだ。そして立ち上がり、振り向くと、そこにはシスターがいた。

 

「反乱分子の錬金術師、排除します」

 

シスターは無機質な声で剣を向けてきた。どうやらレンチスを殺す気のようだ。

 

「遅かれ早かれ来るだろうと思っていた。だが俺が何もしていないとでも思ったか?」

 

『ウィール!』

 

『オニオーニ!』

 

すると、マッドウィールとダイオーニが現れてシスターに攻撃し、怯ませるとレンチスの手に収まる。

 

「丁度いい、ドライバーのテストも兼ねて相手をしてやろう」

 

ヴァルバラドライバー!

 

『ウィール!!』

 

レンチスがヴァルバラドライバーを腰に装着すると、マッドウィールが光りだし形状が変わりだした。

 

『マッハウィール!!』

 

なんとマッドウィールが自身を再錬成し、マッハウィールへと姿を変えたのだ。

 

「いくぞ!」

 

MACHWHEEL! イグナイト!

 

DAIOHNI! イグナイト!

 

「変身!」

 

ヴァルバラドライバーにマッハウィールとダイオーニのカードを入れ、お決まりの言葉を叫ぶと、ヴァルバラドライバーを操作する。

 

ガッチャーンコ! バースト!

 

ヴァルバラド!

 

「字は、仮面ライダーヴァルバラド。邪悪な神の使徒よ、俺が地獄に送ってやる!!」

 

レンチスは仮面ライダーヴァルバラドへと変身を遂げ、ヴァルバラッシャーを構え、シスターに向っていった。

 

 

一方リリアーナは隠し通路を通って、外へ出た。すると爆発音が響く。爆発があった場所はレンチスのいた場所だった。

 

「早く、助けを呼ばないと…!」

 

『リクシオオオオオオオオオン!!』

 

するとリクシオンがカードから出てきてリリアーナを咥えて放り投げると、彼女を自分の背中に乗せた。

 

「リク…?」

 

「リクシオオオン」(リリアーナの方を向いて頷く)

 

「ありがとうリク」

 

リクシオンはリリアーナを乗せて走り出し、リリアーナは振り落とされないようにしがみついた。

 

 

◇メルジーネ海底遺跡◇

 

テュークとネルムは目の前の光景に目を見開く。それは人々がエヒトを狂ったように信仰しており、逆らうものは殺すというまさに地獄のような光景だった。

 

「これは…この世界の歴史なのか…?」

 

「私達が転生する前の世界でも宗教関連で事件があったし、それを目の前で見せられているような気分…」

 

「…先代は、どんな気分だったんだろうな…。解放者達も、あのミレディ・ライセンも…」

 

「テューク…」

 

すると、突如魔法陣が現れた。テュークは呆気にとられる。

 

「あれ?これで終わり?もう少し何かあるかと思ってたけど…」

 

「歴史を知って欲しかったんじゃないかな…。激しい種族差別にエヒトの信仰。それを何とも思わずに今まで生活してきた私達も罪なのかもしれないわね…」

 

「ケミー達もそういう体験をしてきたんだな…」

 

テュークはケミー達を見つめるとケミー達は元気付けるように声を上げる。

 

『何も悪い人達ばかりじゃない。現にテュークとネルムやハジメ達のようにね』

 

クロスウィザードがそう言い、早く行こうと促す。2人は互いを見合わせて頷くと魔法陣に入った。

 

「ここは…」

 

魔法陣で転移した空間には、中央に神殿のような建造物があり、四本の巨大な支柱に支えられていた。支柱の間に壁はなく、吹き抜けになっている。神殿の中央の祭壇らしき場所には精緻で複雑な魔法陣が描かれていた。また、周囲を海水で満たされたその神殿からは、海面に浮かぶ通路が四方に伸びており、その先端は円形になっている。そして、その円形の足場にも魔法陣が描かれていた。その1つからハジメと香織とオジーラカンス、もう1つからはユエ、シア、ティオ、ナンモナイトが現れた。

 

「あ、ハジメ君達も来たんだ」

 

「おうテューク、タイミングバッチリだな」

 

一同は合流し、テュークはナンモナイトとオジーラカンスをカードに戻し、大迷宮で何を見てきたか話していると…

 

「おめでとう、君達が初の迷宮攻略者だ」

 

どこからか穏やかな青年のような声が聞こえ、一同は周りを見渡す。すると、中央の神殿から海賊のようなケミーと黄色い矢印のような模様の青い卵が現れた。

 

「パイレッツ!」

ジョブケミーレベルナンバー4 パイレッツ

 

「誰だお前は」

 

「私は卵だ。名前はまだない」

 

『パイレッツにタマゴンじゃないか!』

 

大迷宮の最深部にいたのは海賊のケミー、パイレッツと卵のケミーだった。

 

「タマゴン?名前はまだないって言ったけど」

 

『まあ僕達はタマゴンって呼んでるんだけどね』

 

「別に好きな方で呼んでいいよ」

 

「お前はなんか他のケミーと違う感じがするな」

 

『タマゴンは最後に生まれたケミーだからね』

 

卵のケミーは取り敢えずタマゴンと呼ぶことにした。そして神代魔法の1つ、再生魔法が手に入ると海人族の女性が現れた。

 

「パイレッツ!」

 

『メイル…!』

 

現れたのは大迷宮の作成者であり解放者の1人であるメイル・メルジーネだった。

 

『……どうか、神に縋らないで。頼らないで。与えられる事に慣れないで。掴み取る為に足掻いて。己の意志で決めて、己の足で前へ進んで。どんな難題でも、答えは常に貴方の中にある。貴方の中にしかない。神が魅せる甘い答えに惑わされないで。自由な意志のもとにこそ、幸福はある』

 

「パイレッツ……!」

 

パイレッツはメイルのメッセージを聞いて涙を流す。他のケミー達も涙を流していた。メッセージを言い終えたメイルは再び淡い光となって消えた。パイレッツは涙をぬぐうとブランクカードに入った。攻略の証も手に入れ、大迷宮を出ようとしたその時、ケミーライザーに通信が入る。

 

『テューク!聞こえるか!?』

 

「その声、猛君?どうしたの?」

 

『エリセンにジャマトが来やがった!しかもジャマトに協力してるライダーまでいやがる!俺と蒼汰で何とか持ちこたえているがいつまで持つか…!』

 

「今すぐ戻る!猛は持ちこたえててくれ!」

 

ハジメがすぐさま戻ると言った瞬間、神殿が鳴動を始めた。そして、周囲の海水がいきなり水位を上げ始めた。

 

「おい、まさかの強制排出ってか!?」

 

「ここでこそケミーの力を借りよう!」

 

ケミーライズ! WARPTERA!

 

テュークがワープテラの能力で即座に脱出した。ハジメはエリセンに戻る為に潜水艦を出そうとしたその時、轟音と共にゼリー状の巨大クリオネが現れ、大口を開けて丸のみにしようとする。

 

「嘘…まだ生きてたの?」

 

ネルムは唖然としながらそう呟き、ハジメはどうしたものかと考えていたその時だった。

 

「よぉ、ハー坊。おっちゃんが手助けしてやるぜ」

 

「こ、この声はまさかリーさん!?」

 

「おうよ。ハー坊の友、リーさんだ」

 

現れたのはハジメがリーさんと呼ぶ人面魚の魔物リーマンだった。すると巨大な魚の群れが巨大クリオネに体当たりをし、怯ませる。

 

「おぉ、テュー坊にネルムの嬢ちゃんじゃねえか!今度は夫婦2人で海底までデートか?」

 

「何!?テューク!リーさんと知り合いなのか!?」

 

「まあね…。というかリーさんはなんでこんなところに?」

 

「この辺にいた友人と話してたら、でっけぇ上に覚えのある魔力を感じたからよ。何事かと思って駆けつけてみたわけさ。おっと、友人が何とかしてくれるみたいだぜ」

 

リーマンがそう言うと巨大クリオネよりもさらに巨大な影が現れた。ハジメ達はその規格外の大きさに目を見開く。すると巨大クリオネが上に飛ばされ、どこかに消えてしまった。

 

「紹介しよう。俺の友人だ。確か名前は…」

 

『あれはまさか!おーい!僕だよ!クロスウィザードだよー!』

 

「……!!」

 

「なんだ?もしかして知り合いか?」

 

 

一方エリセンではバッファとディエンド、そしてディエンドが召喚したガタック、サイガ、轟鬼、レイがジャマトとドレッド壱式を食い止めていた。すると船から3体の怪人が現れる。その怪人はそれぞれ、パーカー、ハチ、アノマロカリスの特徴を持ったマルガムだった。

 

「ジャ~」

 

「まさか、ジャマトがケミーを取り込んでマルガムになっているのか!?」

 

「クソ!次から次へと!」

 

その時、ジャマト、マルガム、ドレッド壱式が銃撃される。

 

「猛!待たせたな!」

 

「遅えよハジメ!」

 

ハジメ達が駆けつけてくれてバッファとディエンドは一旦下がる。

 

「大迷宮は攻略できたのか?」

 

「あぁ、バッチリだ。それとでっけえ味方も連れてきた」

 

ハジメはテュークに目を向けるとテュークが口笛を吹いた。すると突然大きな揺れが起こる。

 

「なんだ?何が起こるんだ?」

 

すると海が荒れだし、巨大な何かが勢いよく飛び出した。

 

ザバアアアアアアアン!!

 

「あ、あれは!?」

 

海中から姿を現したのは巨大な木だった。それもビル並みの大きさだった。

 

「ゼーグードーラーシール!!」

 

「メルジーネ海底遺跡の近くにいたプラントケミーレベルナンバー10、ゼグドラシルさ!」

 

ゼグドラシルはジャマト達を睨み付ける。ジャマト達もその大きさにはビビっていた。




いやー詰め込みすぎて長くなっちゃった。
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