仮面ライダーギーツ アナザーワールドジェネレーションズ 作:Naniro
「ゼーグードーラーシール!!」
海底から現れたのは、プラントケミーレベルナンバー10のゼグドラシルだった。あまりの巨体にエリセンの海人族もパニックになる。
「何だあれは!?」
「海底にこんな奴が潜んでいたのか!?」
「ドーン!!」
パニックになる海人族達をドンポセイドンが落ち着かせる。するとミュウ、レミア、マーキュリンがやってくる。
「落ち着いてください皆さん、敵ではありません」
「そうなの!ドンポセイドンさんやマーキュリンさんの友達なの~!」
「マーキュリン!」
◇
ゼグドラシルが現れたことでマルガムやジャマト達がゼグドラシルのあまりの大きさにビビる。ドレッド壱式も唖然としていた。すると海面からリーマンが顔を出す。
「ハー坊!テュー坊!海の奴らなら任せろ!お前らは地上の奴らをやりな!」
「サンキュー!リーさん!」
「リーさん頼みます!」
テュークはガッチャードライバーにゴリラセンセイとバーニングネロのカードを入れ、ネルムはアルケミスドライバーにヨアケルベロスとネミネムーンのカードを入れた。
GORILLASENSEI!
BUNINGNERO!
YOACERBERUS!
NEMINEMOON!
『ゴリー!』
『バーニング!』
『ケルベロ~!』
『ムーン…』
「「変身!」」
ガッチャーンコ!
ガガガガッチャーンコ!
バーニングゴリラ!
スリーヘッドスリーパー!
ムーンケルベロス!
テュークはガッチャード バーニングゴリラに、ネルムはマジェード ムーンケルベロスに変身した。海の方ではリーマンが操った魚の大群がエリセンに上陸しようとしているジャマト達を攻撃していた。
ガッチャード、マジェードは3体のマルガムを相手し、バッファ、ディエンドはドレッド壱式を、ハジメ達はジャマト達をと役割分担をしていた。だが、数が多くて一部のジャマトがエリセンに乗り込もうとしていた。
「ゼグ!!」
するとエリセンに乗り込もうとしていたジャマトが突然、弾かれた。ゼグドラシルがエリセンの周りをバリアで囲ったのだ。
バーニングゴリラフィーバー!
ムーンケルベロス!ノヴァ!
「バナーナパワー!」
ドォオオオオオオン!!
「「「ジャー!!」」」
ガッチャードとマジェードが同時必殺技で3体のマルガムが撃破され、3体のケミーが解放され、ブランクカードに入っていった。
「ガッチャ!カイザービー、パンパカパーカー、アクマノカリス!よろしくな!」
『カイザービー!』
インセクトケミーレベルナンバー8 カイザービー
『パ~カ~!』
アーティファクトケミーレベルナンバー5 パンパカパーカー
『アクマ~!』
エンシェントケミーレベルナンバー2 アクマノカリス
解放されたケミー、カイザービー、パンパカパーカー、アクマノカリスはガッチャードを見て喜んだ。
一方バッファはドレッド壱式と交戦中だった。ディエンドが援護射撃をしようとするが、ドレッド壱式がバッファの影に隠れる為、射撃ができない。するとドレッド壱式がブラッディーUCで攻撃し、怯ませる。そしてドレッドライバーを操作する。
ドレッドブレイキング
ドレッド壱式はブラッディーUCを振るい、斬撃を飛ばした。
ドォオオオオオオン!!
ドレッド壱式の斬撃がバッファに炸裂した。
「…ふん」
「おいおい、俺を倒したつもりか?」
「……っ!?」
煙幕が晴れるとそこにはポーンジャマトを盾にしているバッファの姿があった。
「ジャ…ジャー…」
「敵だから盾にしたって構わねえだろ?」
POISON CHARGE
TACTICAL BLAKE
ドレッドブレイキング
バッファはゾンビブレイカーでドレッド壱式に斬りかかろうするが、ドレッド壱式もブラッディーUCでゾンビブレイカーを受け止める。するとバッファがゾンビバックルを操作する。
ZOMBIE STRIKE
「オラァ!」
「……っ!!」
バッファはバーサクローでドレッド壱式のブラッディーUCを弾き飛ばした。そしてゾンビブレイカーの一撃が炸裂し、ドレッド壱式は怯む。
「伏せるんだ!」
ディエンドそう叫び、バッファは振り向くとディエンドがディメンションシュートを放とうとしていた。
FINAL ATTACK RIDE DI-DI-DI-DIEND
「マジかよ~!?」
ディエンドがディメンションシュートを放った瞬間、バッファは身を低くし、その上をディメンションシュートが通りすぎ、ドレッド壱式に当たった。
ドォオオオオオオン!!
「ぐうぅ…!」
ドレッド壱式は飛ばされ、そのまま姿を消した。バッファとディエンドはジャマト達を倒しているガッチャード達に加勢する。
「クソ!ジャマトがあの船から湧いてきやがる!」
「大丈夫だハー坊!ゼグドラシルが一撃で決めてくれるようだぜ!」
一同がゼグドラシルの方を見ると、ゼグドラシルの葉が光っており、エネルギーを溜めているようだった。
「ゼグドラ~…!」
『ゼグドラシルの光合成だ!』
『どうやらあれを放つ気だろう…』
するとゼグドラシル眉間にあたるXの模様が光だした。
「
ゼグドラシルのXの模様から巨大な光線が放たれ、ジャマトが湧き出る船を一瞬で消滅させた。
「すっげえ…」
「あの船を一瞬で…」
『ゼグドラシルのとっておきの必殺技、ソーラービームだ!』
「あんなのバンバン撃たれたらあっという間に世界滅ぼしちまうじゃねえか」
『大丈夫、ゼグドラシルは無益な争いは好まない性格だから』
◇
「それで話を纏めると、そこのタマゴンは最後に生まれた101体目のケミーでそこのリーさんっていうのがハジメの知り合いってか」
「おう!お前のことは聞いてるぜ!ハー坊の師匠のタケ坊だってな、俺はリーマン、リーさんとでも呼んでくれ」
『私は名前はまだない。タマゴンというのはミレディがつけてくれたあだ名さ』
リーマンとタマゴンについてハジメ達が猛と蒼汰に説明する。するとリーマンがテュークに声をかける
「ところでテュー坊、嫁と2人だけか、あと2人はどうした?」
「兄ちゃんはハイリヒ城にいて、あの人は連絡がつかないんだ…」
「そうか、あぁそうだ、実はなお前が探しているケミーが2体いたぜ」
「ほんと!?ならエリセンに連れ来てくれないかな!?ケミーなら"ガッチャードライバーの継承者が現れた“って言えば分かるはず!」
「お、おう、ガッチャードライバーの継承者が現れた、だな」
リーマンは2体のケミーをエリセンに連れてくる為に海へと戻っていった。
「ほう?助太刀に来たつもりがもう片付いているとはな」
一同が声のした方を見るとそこにはジャスティンがいた。1体のケミーを連れて。
「ナインテイル…」
オカルトケミーレベルナンバー9 ナインテイル
「ジャスティン!」
「テューク、知り合いか?」
「最近親しくなった友人さ」
「いかにも、我が名はジャスティン・クォーツ。またの名を仮面ライダーレジェンド!」
LE-LE-LE-LEGEND
ジャスティンは自己紹介をしながらレジェンドに変身する。
「随分と目立ちたがりなライダーだな」
「大丈夫、実力は確かだから」
◇
「並行世界のトータスだと?」
「そうだ、このジャスティン様は並行世界線のトータスにいた。こことは違い、エヒトは存在せず、かなり文明が発達している。もっとも、ジャスティン様が発展させたんだがな。そこへこのケミーがやってきた。俺はナインテイルにテュークがドライバーの継承者だと伝えた。だがナインテイルはかつての戦いのことで不満を感じていた。だからテュークをずっと見ていた。そしてメルジーネ海底遺跡を攻略したことでついていくことを決めた」
「テイル…!」
ナインテイルはブランクカードに入り、テュークの手に渡った。
「エヒトはジャスティン様の世界の存在も手玉にしようとしているとみた。ならばこちらから迎え撃つ。共に戦ってやろう」
「随分と高飛車な奴だな。お前にそんな実力があるのか?」
ハジメはジャスティンの態度が少々気に入らないようで彼にドンナーを突きつける。ジャスティンは余裕そうな態度を崩さない。
「愚問だな。実力があるからこそ言っている」
ジャスティンはそう言いながらハジメにシュラークを突きつけた。ハジメは自分のシュラークがジャスティンにいつの間にか取られていることに驚く。
「近いうちに貴様はこのジャスティン様の輝きを嫌という程、目に焼き付けるだろう」
ジャスティンはハジメにシュラークを返す。ハジメもジャスティンの実力を察したのかニヤリと笑いながらシュラークを受け取った。するとエリセンから執事のような男が現れた。
「マイロード、この辺り一帯、ジャマトはもういないようです」
「そうか」
「…誰?」
ハジメ達が困惑していると、執事風の男は自己紹介をする。
「お初にお目にかかります。私はバトラー、マイロードことジャスティン様の執事を勤めております。以後お見知りおきを…」
ジャスティンの執事、バトラーは頭を下げる。蒼汰はバトラーを見て驚いていた。
(ほぼ緒川慎次と瓜二つだと…!?流石に髪型が違うが…*1)
「そういえば、テューク、確か彼らは異世界から召喚されたとかいったな。ならナインテイルの並行世界へ行き来する能力で元の世界に戻せるんじゃないか?」
ジャスティンの言葉に全員が目を見開く。
「確かにそうだ!ナインテイルの能力ならいけるかもしれない!」
「そういうことか!ならハイリヒ城にいる奴らと愛ちゃん先生にも報告しないとな!」
「でも、光輝がなんて言うか…」
「大丈夫だ、俺がぶっ飛ばして気絶させるからよ!」
「猛君、程々にね…(汗)」
「まあ、下手にグチグチ言われるよりいいだろ」
ハジメ、香織、猛、雫は元の世界に帰れると目を輝かせるが、ナインテイルは気まずそうにしていた。
『ナイン…テイル…』
「ナインテイル?どうしたの?何か不満でもあるの?」
ネルムがナインテイルの心配をするとタマゴンが口を開いた。
『…恐らくだけど元の世界には戻せないのかもしれない』
ハジメ、香織、猛、雫の4人は驚く。それもそうだ。なにせ並行世界へ干渉できる能力持っていながら、ハジメ達を元の世界に戻せないと言われたのだから。
「戻せないって…どういうことだ!?」
猛が怒鳴るように声を上げる。するとクロスウィザードが説明しだした。
『ちょっと調べさせてもらったけど、君達にはエヒトの呪縛がかけられているんだ。その呪縛は君達をトータスに縛り付け、それ以外の世界に行くことは許されないという厄介な呪縛がね…』
『ゼグ…』
『昔、トータスに召喚された人をナインテイルが元の世界に戻したときに、エヒトは二度とそうさせない為に召喚する際に呪縛をかけたんだ…。それから召喚された人は元の世界に戻せなくなってしまった…』
『レックス…』
『ただ、仮面ライダーにその呪縛の効果は薄くて元の世界に戻せるけど、時間が経てばトータスに強制送還されてしまうという現象が起きるんだ。いくら効果が薄くても戻されたら意味ないよね…』
『エクシード…』
「あのクサレ神…!端から俺達を帰す気などないってことか…!クソが!!!」
(ならオーロラカーテンシステムでも駄目だろうな…)
猛は怒りのあまり、近くにあった樽を破壊し、雫が宥める。ジャスティンは自分のオーロラカーテンシステムでも無理なんだろうと悟る。
『その為に7つの神代魔法が必要なんだ。神代魔法をすべて習得すれば概念魔法を覚えられるんだ』
「概念魔法?なんだそれは?」
ハジメがそう聞くとクロスウィザードが語り始める。
『概念魔法とは理の根幹に作用する強大な力。7つの魔法が一段進化し、更に組み合わさることで至る、神代魔法を超える魔法。あらゆる概念をこの世に顕現・作用させる魔法』
「つまり、どういうことだ?」
『簡単に言うと、自分の望む魔法を作り出せるってこと。その概念魔法でエヒトの呪縛を打ち消す魔法を作ろうってことさ。それができたらナインテイルの能力でも元の世界に戻せるわけ』
「その為にも7つの神代魔法が必要ってことか…」
「俺が概念魔法を手に入れられるんならあのクサレ神をギッタギタにぶちのめして俺達を召喚したこと後悔させてやからブッ殺してやりてえ!!魔法を得られない仮面ライダーなのが残念だ!!!」
「猛、落ち着いて」
「猛君、リラックスリラックス」
怒りで荒れる猛を雫や香織達が落ち着かせる。すると蒼汰が口を開く。
「じゃあ僕にもその呪縛はかけられているのかい?」
『かけられてはいないみたいだね。エヒトが直接召還したわけじゃないからかな?ジャスティンも同じみたいだし』
それを聞いた猛は蒼汰とジャスティンをジト目で睨み付ける。蒼汰とジャスティンは少し気まずかった。
◇
その日の夜、蒼汰が宿の外に出て散歩をしていると、テュークとネルムが寄り添っているのを目撃する。蒼汰はニヤリと笑いながら気づかれないように近寄る。
「外で盛るのは流石にどうかと思うよ?」
「「わあー!?」」
いきなり背後に現れた蒼汰に2人は驚き、海に落ちそうになる。
「流石にここでするなんてことはしないって!」
テュークは反論し、ネルムは顔を赤くしながら俯いた。
「ところで猛君達はどうしたんだい?」
蒼汰がそう聞くとジャスティンが現れ、説明する。
「ハジメやミュウ達と夜の冒険とやらに行くと言っていた。光の海だとか、願いが叶うとか言っていたな」
「なるほど…」
(僕の予想が正しければ、OVAのように確かこの後、過去に飛ばされて解放者達と会う展開だったが…)
蒼汰がそう考えていると、テュークが突然叫び出した。
「何だあれは!?」
テュークが指差す方を見るとそこにはひび割れた空があった。蒼汰達も目を見開き、唖然とする。すると空が割れ、穴があくと中からこの世のものとは思えない
「なんだあれは...、見ているだけで背筋が凍りそうな感じがする…」
「周囲の温度も低くなっている…?なんなんだあれは…」
『この気配、人間の魂?でもこれはとてつもない負を感じる…!まるで強い恨みを持った怨霊のように…!』
クロスウィザードがそう言うと、何かはテューク達に不気味な手を振り下ろしてきた。テューク達はそれを避けたが、その手は空間に穴を開けた。
「嘘だろ!?」
テューク達はその穴に落ちていった。そして何かは再び空間に穴を開けると、その中に入っていき、姿を消した。
◇
「ここは一体どこだ?」
猛は荒廃した都を歩いていた。何故都にいるのか、さっきまでハジメの潜水艦の上でバーベキューをしていたはずなのに突然嵐が来たと思ったら、気が付いた時には都にいたのだ。突然の事に困惑しつつも誰かと合流しようとひたすら歩いていたら、雫と合流した。
「猛!」
「雫、どうやら大丈夫なようだな」
猛は最愛の人である雫が無事なのを確認し、ほっと一息をつく。だがそれも束の間、突如魔物の大群が現れ、2人を取り囲んだ。
「な、なんなのこれ…!?」
「どうやらやる気みたいだな。上等だ!相手になってやる!」
猛はバッファに変身しようとゾンビバックルをデザイアドライバーにセットしようとしたときだった。
ガッチャージバスター!
「なんだ!?」
突如、魔物が銃撃で倒され、2人は何事かと思っているとガッチャージガンを持った謎の人物がやって来た。その人物はなんとなくテュークやレンチスに似た顔つきをした男だった。そしてその男の腰にはガッチャードライバーが装着されていた。
「ホッパー1、スチームライナー、あの2人を助けるぞ」
『ホッパー!』
『スチーム!』
ホッパー1とスチームライナーのカードが男の手に収まる。しかし、よく見るとホッパー1とスチームライナーがオレンジ色をしていた。まるで炎を思わせるかのように。
HOPPER1!
STEAMLINER!
「変身!」
ガッチャーンコ!
スチームホッパー!
「オレンジ色のガッチャード…。デイブレイク…!?」
その姿は解放者最強と言われていた先代のガッチャードライバー継承者、仮面ライダーガッチャード デイブレイクそのものだった。
◇
◇???◇
テューク、ネルム、ジャスティン、蒼汰はどこかの世界の街に飛ばされていた。少なくともトータスではないようだ。近くにいた住人のおばさんに話を聞いてみる。
「すみません、この町はなんでしょうか?」
「ここは駆け出しの冒険者の街、アクセルだよ。もしかして、冒険者になりに来たのかい?」
(アクセル…!?もしかしてこのすばに飛ばされた!?)
「確かのこの世界はタイクーンのケイワ君がいる世界かな?ちょっと席を外すよ。調べたい事がある」
蒼汰はそう言うと単独行動を始めた。調査したところ、どうやらここはケイワがいるこのすばに間違いはないようだ。
「…ん?」
蒼汰は冒険者ギルドの前まで来ると、水の女神のアクアが裏路地に入っていくのを見かけた。蒼汰は好奇心で後をつけ、覗き込むとそこには黒い衣装に肩までかかった茶色の髪の青年と思われる人物が後姿で立っており、アクアと対面していた。アクアは酷く怯えているようで汗をだらだらとかいており、ガタガタと震えていた。するとアクアが泣き叫びだし、対面している青年に縋りついた。
「いやああああああああ!!それだけは!!それだけは勘弁してくださいテオス様ああああああああ!!!」
テオスという名を聞いた蒼汰は目を見開いた。
(テオス!?アギトにおける創造の神であるあのテオスだって!?)
すると、アクアにテオスと呼ばれた青年が振り向き、蒼汰と目が合った。蒼汰は驚くが、テオスの方は蒼汰に穏やかな笑みを浮かべた。
バッファニキ視点は番外編で投稿します。
ディープマリナー
メルジーネ海底遺跡付近にいた。ハジメの潜水艦に興味津々だった。
ヴェノムダケ
ディープマリナーと行動を共にしていた。そうすればドライバーの継承者に会えた時にすぐに変身できるから。
パイレッツ
メルジーネ海底遺跡の最深部にいた。メイルとは仲が良かった。
タマゴン(仮称)
パイレッツと共にメルジーネ海底遺跡の最深部にいた最後に生まれた101体目のケミー。タマゴンというあだ名はミレディがつけた。
ゼグドラシル
メルジーネ海底遺跡付近に身を隠していた。巨体うえに大迷宮には入れないがハジメ達の様子をずっと見ていた。リーさんとは親しい友人。