仮面ライダーギーツ アナザーワールドジェネレーションズ   作:Naniro

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タイクーンのデストロイヤー回いきます。


53スレ目

冒険者ギルドからデストロイヤー警報が出て、ケイワはギルドに向かうとカズマ達は既に来ており、複数の冒険者達も集まっていた。アクアは何故か青ざめて震えている。

 

「来たか、ケイワ」

 

「あぁ、…ってかなんでアクアは顔色が悪いんだ?」

 

ケイワがそう聞くと、カズマはケイワに耳打ちする。

 

「なんか階級が上の神にお叱りを食らったらしい。今度人に迷惑をかけるようなことがあれば、罰を与えられるとか…」

 

「マジか」

 

そんな会話をしていると受付嬢のルナが説明しだす。アクセルに向かってきているのは古代の魔法王国が作り出した機動要塞デストロイヤーという兵器で各地を彷徨いながら甚大な被害を出し続けており、デストロイヤーが通った後はアクシズ教以外草も生えないと言われているほど。さらに強固な結界も貼られており魔法も効果がないという。そんな時、カズマがふとひらめく。

 

「アクア、お前なら結界を破れるんじゃないか?」

 

「えっ?う〜ん…やってみないとわからないわよ」

 

「できるんですか!?」

 

カズマ達の話を聞いたルナが詰め寄ってくる。

 

「え!?でも、やってみないとわからないんですが…」

 

「それでもお願いします…!あとはダメージを与えられる魔法さえあれば…!」

 

ルナがそう言いながら周りを見渡していると、1人の冒険者が口を挟む。

 

「火力持ちならいるじゃないか。頭のおかしいのが」

 

冒険者の1人がそう言うと一同は一斉にめぐみんの方を見る。

 

「おい待て!それが私の事を言っているのならその略し方はやめてもらおう!さもなくば、いかに私の頭がおかしいか証明する事になるぞ!!」

 

めぐみんがそう叫ぶと冒険者達は目をそらす。するとそこへウィズが遅れてやってきた。

 

「すみません、遅くなりました…!私も一応冒険者の資格を持っていますので…」

 

ウィズが来たことで冒険者達は活気に満ちる。

 

「店主さんだ!」

 

「貧乏店主さんが来たぞ!」

 

「え?え?」

 

(貧乏店主はやめて差し上げろ…)

 

ケイワは冒険者達に心の中でそう突っ込む。ウィズも爆裂魔法が使えるため、作戦はアクアがデストロイヤーの結界を破り、そこをめぐみんとウィズが爆裂魔法で同時攻撃するという流れになった。

 

「それでは皆さん、緊急クエスト開始です!」

 

緊急クエスト

 

機動要塞デストロイヤーから

街を守れ!!

 

◀レベル制限なし▶

◀ 全員参加 ▶

 

 

アクセルの門周辺には冒険者達が待機し、工事作業員がバリケードを立てていた。ダクネスは門からかなり離れた最前線で剣を突き刺して動こうとせず、カズマとケイワが説得に当たっていた。

 

「ダクネス、流石に無茶だ」

 

「ケイワの言う通りだ。お前の硬さは知っているが、ここはお前のどうしようもない趣味は置いといて、俺達と一緒に…」

 

「私の普段の行いのせいでそう思うのは仕方が無いか。私が自分の欲望にそこまで忠実な女だと思うか?」

 

「思うよ、当たり前じゃん」

 

「うんうん」

 

「なっ…!」

 

カズマとケイワにはっきりとそう思われていたことにダクネスはちょっとショックを受ける。

 

「ゴ、ゴホン…、私はこの街の住人達を守らなければならない。住人達は気にしないだろうが、少なくとも私はそう思っている」

 

「なにか理由があるのか?」

 

カズマが理由を聞くと、ダクネスは少し間を置いた後、話しだした。

 

「私の本名は、ダスティネス・フォード・ララティーナという。この近隣を治めるダスティネス家の娘だ」

 

「お嬢様ってこと!?」

 

「なるほどね、霜降り赤蟹なんて高級品を持ってきた時点で只者じゃないと思っていたが、貴族の娘だったとはな…」

 

「皆には言うな」

 

「お、おう…」

 

「私は騎士だ。領民の暮らしを守ることは私の義務であり、誇りだ」

 

「「……」」

 

「わがままで頑固な仲間は嫌いか?」

 

ダクネスは少し悲しげな表情をしながらカズマとケイワに問う。それに対して2人はフッと笑う。

 

「どっかのアークプリーストのわがままさは殴りたくなるがこういうのは嫌いじゃないよ」

 

「そうだな、誇りのあるわがままだな」

 

「…!…そうか」

 

「「……ララティーナ」」

 

「そっちの名前で呼ぶなァァァァッ!!」

 

そんな話をしていると、ルナから連絡が入った。

 

「冒険者の皆さん!もうすぐデストロイヤーが見えてきます!備えてください!」

 

「ッ!!変身!」

 

SET

 

NINJA

 

READY FIGHT

 

ルナの報告を聞いたケイワはタイクーン ニンジャフォームに変身するとカズマを抱えて門まで戻り、めぐみんの様子を見に行く。すると、機動要塞デストロイヤーが姿を現した。

 

「でけぇ…」

 

「おい、これって大丈夫なのか?」

 

デストロイヤーの迫力にカズマは思わず不満を漏らす。タイクーンはウィズの様子を見てみるとアクアがウィズに詰め寄っていた。

 

「ちょっとウィズ!大丈夫なんでしょうね!?」

 

「任せてくださいアクア様。これでも最上位のアンデッドなのですから。もし失敗したらみんなで仲良く土に還りましょう」

 

「冗談じゃないわよ!!カズマー!ケイワー!そっちは大丈夫なのー!?」

 

アクアはめぐみんの様子を伺ってくるが、肝心のめぐみんはガタガタと震えていた。

 

「大丈夫…。私は強い…、私は強い…」ガタガタ

 

「駄目みたいですね」

 

「わ、我が爆裂魔法で…、け、消し飛ばしてくれる…!」ガタガタ

 

「早い早い」

 

そしてデストロイヤーが徐々にアクセルに近づいてきた。

 

「来るぞー!」

 

冒険者の1人がそう叫んだ瞬間、アクアが杖を召喚し、魔法を発動する。

 

【BGM:fantastic dreamer】

 

「セイクリッド・ブレイクスペル!!」

 

アクアの魔法、セイクリッド・ブレイクスペルはデストロイヤーの結界とぶつかり、拮抗状態となるが、アクアがヤケクソ気味に魔力を込めるとそれに応えるかのように魔法の威力が上がり、デストロイヤーの結界を打ち破った。

 

「今だ!!」

 

「めぐみんさん!同時発射です!」

 

ウィズはめぐみんに合図をするが、めぐみんはまだ緊張のあまり、震えていた。するとカズマが活を入れる。

 

「おい!お前の爆裂魔法に対する愛はそんなもんか!?ウィズに負けたらみっともないぞ!!」

 

「…っ!!」

 

「お前の爆裂魔法はあれも壊せないようなヘナチョコ魔法か!?」

 

それを聞いためぐみんの目に光が戻る。

 

「何を!我がなをコケにするよりも、一番私に言ってはいけないことを口にしましたね!見せてあげますよ!本物の爆裂魔法を!!」

 

「それでこそめぐみんだ!」

 

「「黒より黒く、闇より黒き漆黒に、我が深紅の混淆を望みたもう。覚醒のとき来たれり。無謬の境界に落ちし理。無行の歪みとなりて現出せよ!」」

 

「「エクスプロージョン!!」」

 

放たれた2つのエクスプロージョンはデストロイヤーに向かって飛んでいき、着弾すると大爆発を起こした。

 

ドォオオオオオン!!

 

デストロイヤーは足が破壊されて地面を滑り、ダクネスの目の前で止まった。

 

「と、止まった…!」

 

「ふう…」

 

デストロイヤーが止まったことでタイクーンはガッツポーズをし、カズマは一息をつき、冒険者達は歓喜に満ちた。

 

「ぐぅ…、流石はリッチー、私を遥かに上回るレベル…。悔しいです…」

 

めぐみんは倒れ、平然と立っていられるウィズに今の自分の差を感じていた。

 

「やったか!?」

 

「俺、これが終わったら結婚するんだ…」

 

冒険者の誰かがそう言い、タイクーンとカズマは嫌な予感がよぎる。

 

「さあ!帰って乾杯よ!報酬はおいくらかしらね!」

 

「この馬鹿!なんでお前はそうお約束が好きなんだ!!」

 

するとデストロイヤーから警報のようなものが鳴りだした。

 

「ほら見たことか!」

 

「えぇっ!?」

 

『被害甚大につき、自爆機能を作動します。乗組員は直ちに避難してください。乗組員は直ちに避難してください』

 

「「「マジかよォォォォォ!!!」」」

 

 

超緊急クエスト

 

機動要塞デストロイヤーの

自爆を阻止せよ!!

 

 

デストロイヤーの自爆機能が作動してしまい、阿鼻叫喚に包まれ、冒険者達は逃げ惑う。カズマはめぐみんをおんぶし、タイクーンと共にダクネスに避難するよう呼びかける。

 

「ダクネス!避難するぞ!」

 

「私は最後まで引くわけにはいかない。領民より先に騎士が逃げるなど、あってはならない」

 

「騎士の誇りとかどうでもいい!お前は俺達のパーティーメンバーだろ!置いて逃げるなんて仮面ライダーの名が廃る!」

 

「気持ちだけは受け取っておこうケイワ。…それに街を吹き飛ばすほどの爆弾に身を晒しているのだと思うと…」

 

「「…はい?」」

 

ダクネスは息を荒くして何やら興奮しているようだった。

 

「こうしてはいられん!いってくりゅ!」

 

「ちょ、おーい!」

 

「まったくあのマゾクルセイダーは!」

 

タイクーンは呆れながらもダクネスの後を追った。それに他の冒険者たちも気づく。

 

「おい!ダクネスさんと仮面ライダーが突撃しているぞ!」

 

「そうか!爆発前に破壊するつもりなんだ!」

 

「やるぞ俺は!この街には世話になっているからな!」

 

「俺ももうレベル30以上になっているのに何故未だにこの駆け出しの街にいるのか思い出した…」

 

「俺達も続くぞー!!」

 

「「「オォォォォォ!!!」」」

 

逃げようとしていた冒険者達もダクネスとタイクーンに続いて突撃していき、デストロイヤーを破壊しようと攻撃する。

 

「オラオラ!責任者出てこい!」

 

「引っ張り出してやる!!」

 

ウィズが制御装置をどうにかすれば止められるかもしれないと提案し、カズマ達は冒険者達と共にデストロイヤーの内部に潜入する。タイクーンはデストロイヤー内部を徘徊するゴーレムを倒しながら制御装置を探す。

 

「見つけたぞー!」

 

「帰りたーい!」

 

ついに制御室を見つけ、扉を破壊して入ると、そこには白骨化した遺体があった。

 

「これは、搭乗員でしょうか?」

 

「既に成仏してるわね…。アンデッド化どころか、未練も欠片もないくらいスッキリと」

 

「いや未練くらいあるだろ!これどう考えても、1人寂しく死んでいったみたいな…」

 

するとアクアは手記を発見する。どうやらこの遺体の人物のもののようだ。

 

〝国のお偉いさんが無茶言い出した。こんな低予算で機動兵器を作れと言う。無茶だ。〟

 

「かなりのブラックな労働環境だったみたいだな…」

 

〝動力源をどうこう言われたけど知るか!伝説のコロナタイトを持ってこいと言ってやった。……本当に持ってきちゃったよ。どうしよう。これで動かなかったら死刑じゃないの?動いて下さい!お願いします!〟

 

手記の内容を読んでいくうちにその場にいる人物達は呆れのようなジト目になる。

 

〝終わった…。現在ただいま暴走中!国滅んだヤベェ!滅んじゃったよ!ヤベェー!でもなんかスカッとした!満足だ!よし決めた。もうここで余生を暮らすとしよう。だって降りられないしな。止められないしな。これ作った奴絶対バカだろ!………おっと、これ作った責任者、俺でした!〟

 

「「「……」」」

 

「……終わり」

 

「「舐めんな!!」」

 

タイクーンとカズマは同時に叫んだ。

 

 

「ダスト達は先に逃がしたけど、どうすんだこれ?」

 

タイクーン、カズマ、アクア、ウィズの4人はデストロイヤーの動力源であるコロナタイトをどう処理するべきか困っていた。

 

「1つ、案があるんだけどいいか?」

 

提案をしてきたのはタイクーンだった。

 

「ケイワ、なにか案があるのか?」

 

「あぁ、ウィズさん、氷系魔法は使えます?」

 

「はい、一応…」

 

「なら、コロナタイトを凍らせてください。その隙に俺がブーストバックルを使ってコロナタイトをはるか上空に蹴り上げてそこで爆発させます」

 

「いい考えじゃない!ケイワって意外と知恵が回るのね!」

 

「それは普段から俺が脳筋だといいたいのか?」

 

アクアの一言にタイクーンはちょっとムッとする。カズマは少し不安だったが今は一刻を争うのでこの方法でいくことにした。まずウィズがフリーズでコロナタイトを凍らせると、タイクーンはデザイアドライバーにブーストバックルをセットする。

 

SET

 

DUAL ON

 

NINJA BOOST

 

READY FIGHT!

 

ニンジャブーストフォームとなったタイクーンはコロナタイトを持ってデストロイヤーの外に向かう。すると氷が溶けだす。

 

「意外と溶けるのが早い!」

 

ブースト全開で走っているが氷が溶けるのがあまりにも早く、遂に手にまで熱が伝わってきた。

 

「熱ッ!!」

 

熱くても離すわけにはいかない。そして遂に外に出るとコロナタイトを上に向かっておもいっきり放り投げると、ニンジャバックルとブーストバックルを操作する。

 

BOOST TIME

 

NINJA BOOST GRAND VICTORY

 

タイクーンはコロナタイト向かってブースト全開のライダーキック、ニンジャブーストグランドビクトリーを叩き込んだ。コロナタイトは遥か上空に飛ばされ、雲を突き抜けると、大爆発が起きた。

 

ドォオオオオオオン!!

 

爆風は来なかったが凄まじい風圧が地上にまで来て、冒険者達は思わず身を低くする。そしてしばらくすると、風圧が収まった。それと同時にデストロイヤーも機能停止した。

 

「やった!やったぞ!」

 

「デストロイヤーが止まった!」

 

冒険者達は歓喜に満ち、カズマ達も変身を解除したケイワに駆け寄った。

 

「ケイワ!やったんだな!」

 

「ケイワさん!手は大丈夫ですか!?」

 

ケイワの手はコロナタイトを触った影響で火傷をしていた。ウィズがフリーズの魔法でケイワの手を冷やす。するとダクネスが口を開く。

 

「まだだ。私の強敵を嗅ぎつける嗅覚がまだ香ばしい危険を嗅ぎ取っている。まだ終わってないぞ」

 

「はぁ?どういうことだよ?」

 

「なぁ、カズマ、なんかさっきから暑い気がするんだが…」

 

すると、デストロイヤーが揺れ、急激に熱くなった。カズマ達は急いでデストロイヤーから離れると、なんとデストロイヤーが急な発熱を起こしていた。

 

「おい!コロナタイトは取り除いた筈だろ!」

 

「これは内部に溜まった熱が吹き出ようとしているのでは…?このままでは街が火の海になってしまいます!!」

 

「コロナタイト飛ばした意味ねえぇぇぇぇ!!」

 

ケイワがコロナタイトを処理したのも束の間、今度は溜まった熱による問題が起きてしまう。

 

「もう一度エクスプロージョンを!」

 

「もう魔力がありません…!」

 

「よく考えたら、借金はこの街のギルドが立て替えているんだから、ここでボンッてなっちゃえば…」

 

「今の発言、今度階級が上の神に会えたら聞かせとくわ」

 

「じょ、冗談に決まってるでしょ!冗談冗談!(大汗)」

 

ケイワに上の神にチクられそうになり、アクアは必死に弁明する。するとケイワはアクアに耳打ちする。

 

「アクア、上の神から罰を与えられたくないなら少しは体張れ」

 

「そんなこと言ったってどうすればいいのよ?」

 

「……考えがある」

 

 

「よし、いくぞ」

 

「いつでもいいですよ」

 

作戦はカズマがドレインタッチでアクアの魔力を吸い取り、それをめぐみんに与え、充分に溜まったら爆裂魔法で吹っ飛ばすというものだった。荒くれ者がめぐみんを連れてきて、早速作戦を実行する。

 

「おぉ…、来てます来てます…!これは最大級の爆裂魔法が撃てそうです…!」

 

「ねえ、もう結構な量吸われていると思うんだけど…」

 

「もう少し、もう少し…」

 

(破裂とかしないだろうな…!?)

 

そして充分な魔力量になり、めぐみんは爆裂魔法を撃つ準備をする。

 

「光に覆われし漆黒よ。夜を纏いし爆炎よ。他はともかく、爆裂魔法のことに関しては私は誰にも負けたくないのです!行きます!我が究極の破壊魔法、エクスプロージョン!」

 

ドォオオオオオオン!!

 

こうして機動要塞デストロイヤーは完全に破壊されたのだった。だが、もう1つだけ問題が残った。

 

「…なんだこりゃ?」

 

デストロイヤーの残骸から発見された大きな立方体の形をした何か。これがなんなのかよく分からず、分かったのは爆裂魔法でも壊れない程の強固な結界が張られているということだけだった。




さて平ジェネWORLD進めてコラボ回を書かないと…
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