仮面ライダーギーツ アナザーワールドジェネレーションズ   作:Naniro

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どうも、また結構かかっちゃいました。アイデアはあるんだけど、その過程が難しいな。


未来の影響

キャッスルドランの作戦室にて一同が集まる。全員が集まったことを確認するとギョロリが話し出した。

 

「ギャングライダーズと堕落勇者に動きがあった。詳しくは見てもらったほうが早い。ナッジスパロウ、例の物を」

 

「はい」

 

クタラーがリモコンのような物を取り出し、ボタンを押すと何かが飛んできた。それはハイラル王国の対厄災ガノン用に作られたガーディアン飛行型酷似していたが、ラジコンのような大きさで色が白かった。

 

「飛行ガーディアン型の偵察機を放って様子を記録してきました。映像を出します」

 

飛行ガーディアン型偵察機が目のような部分から映写機のように壁に映像を写し出す。そこには堕落勇者達が誰かと話していた。すると、優斗が反応する。

 

「あれは、野良の錬金術師か?」

 

堕落勇者達と話しているのは優斗達が対処している野良の錬金術師だった。すると、錬金術師達がアルカノイズを差し出し、堕落勇者達は1人の女性を差し出した。

 

「これはあれか?取り引きしてるのか?」

 

「見た感じだと、そうだろうね」

 

エースがそう呟き、蒼汰が肯定する。すると未来が声をあげる。

 

「これって、人身売買じゃないですか!」

 

未来の言う通り、今流れている光景は人を売る行為に等しい。装者達も不快感を抱いていた。

 

「続いてギャングライダーズの方の映像を出す」

 

映像が変わり、今度はXギーツがギャングライダーズ達に話しているような光景が写る。Xギーツの後ろには白いボードがあり、写真が数枚貼られていた。すると、ケイワが写真を見て目を見開く。

 

「あれは、機動要塞デストロイヤーじゃないか!」

 

このすばの世界で猛威を振るった機動要塞デストロイヤーの写真がボードに貼られており、その隣には立方体の物体があった。

 

「あの四角いの…、めぐみんが爆裂魔法でデストロイヤーを完全に破壊したときに出てきたやつだ!掲示板でその事を言いたかったんだよ!」

 

「それが、びっくらニュースってやつか。状況を察するに、あの四角い何かが目的なんだろうな」

 

エースはギャングライダーズの目的がデストロイヤーの中にあった立方体の物体に何かあると睨む。

 

「ここは二手に別れて行動しようと思う。あの四角い物体の件は我々が調査する。風鳴司令達は錬金術師達を頼みたい。よろしいか?」

 

「もちろんだギョロリ君、錬金術師のことなら我々に任せてくれ」

 

錬金術師達のことはS.O.N.Gと錬金術協会、一部の平ジェネWORLDが対処することになり、立方体の物体の件はデザイア、一部の令和ライダー、優斗、蒼汰が担うことになった。準備に取りかかったとき、エジソンがクタラーを呼び止める。

 

「クタラー君、あの偵察機はいったいなんなのかね?」

 

「これは僕の世界にある古代の技術を自分風にアレンジしたもので……」

 

「はいはい、そういうのは後でやりなさい」

 

エジソンがクタラーの偵察機に興味をもつがエレナに止められた。

 

◇

 

場所はケイワの住むこのすばの世界、デザイア一同と優斗、蒼汰が向かい、ケイワがアクセルの街に状況を聞きに行った。

 

「なんでお前らまでいるんだよ?」

 

「俺達はギャングライダーズと戦ったことがあるだろ?だから着いてきた」

 

「そういうことさ」

 

エース、優斗、蒼汰はどこかで似たようなやり取りをしながらもケイワが戻ってくるのを待った。そしてしばらくすると、ケイワが戻ってきた。

 

「どうだったんだ?」

 

エースがケイワに状況を聞く。するとケイワはうーんと唸りながら話し出す。

 

「ルナさんに聞いたところ、謎の集団が例の物体を物色していたが、うなだれて帰っていったと」

 

「その集団ってギャングライダーズのことだよな?どういうことだ?」

 

「ふむ…、例の物体が奴らにとってそんな大したものじゃなかったとかかな?」

 

優斗はギャングライダーズが何故撤退したのか疑問に思い、蒼汰は奴らが欲していたものとは違ったのではと考察した。一同は取り敢えず、例の物体まで行ってみることにする。

 

「これがその例の物体か」

 

エースがケイワの言った例の物体を眺める。冒険者達が興味津々に眺めたり、触ったりしており、そこにはケイワのパーティであるカズマ、アクア、めぐみん、ダクネスの姿もあった。

 

「カズマー!」

 

「ケイワ!どこ行ってたんだよ?」

 

「悪い、ちょっとな」

 

ケイワはカズマ達と合流し、それ以外の一同は一般人を装いつつも物体を見渡す。

 

「本当になんなんだこれは?」

 

優斗がそう呟きながらその物体にふと触れたその瞬間だった。突如、その物体が反応を示した。

 

「…っ!?離れろ!!」

 

優斗は叫び、他の冒険者達やデザイア達も距離を取る。物体は波紋が広がるような反応をしている。蒼汰が優斗に詰め寄る。

 

「優斗、何をやったんだい!?」

 

「知らねえよ!触れたら急に反応したんだよ!」

 

物体がゴゴゴゴという音と共に揺れ、一同は警戒する。すると物体の一部が開き、入り口のようなものが現れた。

 

「なんだありゃ?」

 

「入れっていうことか?」

 

ケイワが好奇心で入ろうとし、カズマ達も続いて中に入った。その中にはごく一般人的な部屋を思わせる雰囲気だった。

 

「部屋…だよな?」

 

「そうっぽいですね」

 

カズマとめぐみんがそう呟き、アクアとダクネスもキョロキョロと見渡す。見たところ、これといった特徴はなかった。中央の物体を除いて。

 

「これは…!?」

 

それは棺のようであり、カズマやケイワくらいの年の男が眠っており、近くには"苦労をかけた若き助手に安らかな眠りを"と書かれていた。一同はこれは墓だということを察する。すると、アクアが違和感を持つ。

 

「ちょっと待って、これって……」

 

その瞬間、遺体の目が開き、カズマ達とばっちり目があった。

 

「「「「「ぎゃあああああああ!?」」」」」

 

「…って、生きてんじゃねえか!!」

 

「…………!!」

 

一同が驚きの声をあげ、カズマが死んでいるんじゃなくて生きていることに突っ込み、目を覚ました男も一同を見て、目を見開き、驚いているという意思表示をしていた。

 

「やっぱりおかしいと思ったのよ。気配からしてとても死んでいるとは思えなかったから」

 

アクアはどうやら彼は生きていることを見抜いていたようだ。

 

「安らかな眠りってそっちの眠りってこと?普通死んだと思うじゃん」

 

紛らわしい文章にケイワは呆れる。すると男がフラフラとしながらも立ち上がる。

 

「…………」

 

男が何か喋ろうとしているが、声がでないのか、言葉を発することができないようだった。デザイア達はケイワやカズマ達に任せつつ、様子を見ることにした。すると、男が何やらコップで何かを飲むようなジェスチャーをする。

 

「もしかして水が欲しいのか?」

 

「…………!」(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)

 

ダクネスの予想に男はうんうんと頷く。それを見たカズマはアクアの方を向く。

 

「おいアクア、お前の出番だぞ」

 

「はぁ?なんであたしなのよ?」

 

「お前水出せるじゃねえか」

 

カズマはアクアに水を出すよう言うが、アクア本人は気が進まないようだった。

 

「もういい、俺がやる。変身」

 

SET

 

ARMED WATER

 

READY FIGHT

 

ケイワはタイクーン アームドウォーターに変身するとレイズウォーターを男に目掛けて水を噴射した。

 

「ゴボボボボ!?」

 

男は水に押し出され、壁に激突してその場に倒れる。

 

「あ、やり過ぎた」

 

「あんな量の水を飲みきれるわけないじゃないですか!」

 

めぐみんに突っ込まれ、タイクーンは思っていた以上に水がたくさん噴射され、やってしまったと思ったが、なんと男はすぐに立ち上がり、ニヤリと笑った。

 

「絶好調だぜぇぇ!!」

 

男は先ほどとは思えないほど、元気が有り余るようにテンションが高くなり、言葉を話せるようになった。それを見た一同は驚く。すると男は周りを何かを確認するように周りを見渡し、再び口を開く。

 

「デストロイヤーは…止まったのか?」

 

男がそう確認してくる。ケイワ達はデストロイヤーは破壊され、男が眠っていた物体だけが残ったと伝えた。

 

「じゃあ、博士は?あのデストロイヤーを作った博士はどうなった?」

 

男がそう聞いてくる。ケイワは意を決して話す。

 

「落ち着いて聞いて欲しい。どうやらあんたは随分長い間眠っていたようだ。この部屋はコールドスリープ状態になっていたかもしれない。その博士とやらは既に白骨化して死んでいた。多分だけど、博士はあんたに生きて欲しくて、コールドスリープさせたんだと思う」

 

「……ということは、俺はもう自由?」

 

その瞬間、男は跳び上がった。

 

「やったああああああ!!俺は遂に自由を手に入れたああああ!!」

 

「「「「「……へ?」」」」」

 

「あのクソジジィのお目付け役はホントうんざりしてた!へんなもん作っては騒動を起こして、その尻拭いは俺がやらされて!かといって放っておいたら騒ぎを起こしかねないし!一緒にデストロイヤーに閉じ込められたときはマジで最悪だったが、あいつは死んで、俺は生き残った!しかもデストロイヤーは破壊された!!これで心置きなく自由に暮らせるぞ!イヤッホー!!!」

 

「あのおっさんめっちゃ嫌われてんな…」

 

「おっさんはあんたのこと助手だと思ってたみたいだぞ」

 

「俺があのクソジジィの助手?もうちょっとマシな冗談はないのか?」

 

男はデストロイヤーを作った科学者と行動を共にしていたようだが、録なことがなかったのか、かなり嫌っていたそうだ。

 

「全く、ベロンベロンに酔った状態でコロナタイトに根性焼きしてやると言ってタバコの火を押し付けて暴走させた時は本気で殺意抱いたわ」

 

「デストロイヤーの暴走原因それかよ!!」

 

「何やってんのあの製作者!?」

 

男からふと発せられたデストロイヤーの暴走の真実にケイワとカズマは突っ込む。すると、掲示板から徴収がかかった。

 

(こ、こんな時にかよ…!?)

 

「ちょっとすまん!急用を思い出したから、この人を頼む!」

 

「おい、ケイワ!?」

 

ケイワは男のことはカズマ達に任せ、デザイアの面々と合流し、優斗の世界に戻った。

 

◇

 

デザイア一同達がキャッスルドランの作戦室に戻ると、平ジェネWORLD達やS.O.N.Gの一同が重い空気に包まれていた。優斗が前にでて、状況を聞く。

 

「何があったんだ?」

 

優斗がそう聞いても装者達は答えない。すると、弦十郎が口を開く。

 

「俺が話そう。例のあの錬金術師達のことだが……」

 

◇

 

時間は遡り、平ジェネWORLD、装者、サーヴァント達は野良錬金術師達の根城を奇襲し、あっという間に制圧された。するとブレイドが声を上げる。

 

「おーい!例の人がここにいたぞー!」

 

クタラーのドローンの映像に写っていた売られていた例の女性が見つかったとのことだった。

 

「おい、大丈夫か?」

 

「……」

 

女性は虚ろな目をしながら、ブレイドをただ見据えていた。すると女性がブレイドに抱きついた。

 

「ちょ、はっ!?」

 

急に抱きつかれたブレイドは困惑する。

 

「あー、えっとお嬢さん?ちょっと落ち着こうか?」

 

しかし、女性はブレイドに抱きついたまま離れない。すると、女性の背中から魔法陣が現れた。

 

「仮面ライダー、排除する…」

 

女性がそう呟くと、咄嗟にカブトが女性をブレイドから引き離した。

 

ドォオオオオン!!

 

カブトがブレイドから女性を引き離した瞬間、女性は爆発し、そのまま消滅した。呆気にとられる装者達とブレイド。それをカブトはボソリと呟いた。

 

「心酔者か……」

 

◇

 

「心酔者?」

 

優斗がそう聞くと、ソーゴが語り出す。

 

「簡単に言ってしまえば、堕落勇者(奴ら)に身も心も捧げた人……というか女性だ。厳密には女性しか確認されていないんだ」

 

ソーゴが説明すると、今度はコウヘイが語り出す。

 

「堕落勇者(奴ら)を神のように崇拝していて、堕落勇者(奴ら)こそが全てと思っている。俺達に対してはそんな堕落勇者(奴ら)の作り上げる楽園を汚す害悪と見なしている。それらが一貫して共通しているから、俺達は心酔者と呼んでいる。心酔者は堕落勇者(奴ら)の為なら自らの命を投げ出すことすら辞さない。あの自爆した人のように」

 

コウヘイが説明し終えると響が質問してくる。

 

「話さなかったんですか?彼らが世界を脅かしているって」

 

「話したさ。何度も何度も…、だけど心酔者はその行為すら必要な犠牲とか、世界をより良くするためには仕方のないことだとか言ってまるで話が通じない。洗脳はされていなかったし、まるで、そ(・)う(・)い(・)っ(・)た(・)教(・)育(・)を(・)受(・)け(・)て(・)き(・)た(・)か(・)の(・)よ(・)う(・)だ(・)」

 

「教育……ねぇ……」

 

ソーゴの話を聞いた蒼汰は何かが引っ掛かるのか、考え込む。

 

「蒼汰?何かあったのか?」

 

「いや、なんでもない」

 

蒼汰はその事に違和感を感じていたが、現時点では何も分からないため、ひとまず置いておくことにした。

 

◇

 

キャッスルドランの一室でデザイア、平ジェネWORLD、その他の協力者、そして優斗、蒼汰が集まっていた。なんでもジーンとキューンがS.O.N.Gと錬金術協会達には内密にと言うのだ。

 

「まずはギーツ、彼女達が勝手に着いてきた」

 

ジーンがそう言うと、レイとロゼが姿を現す。エース目を見開く。

 

「レイ!ロゼ!なぜここに!?」

 

「だってエースだけズルいよ!別の世界とかにしょっちゅう行ったりして!」

 

「そうだぞ、私達も連れていってくれてもいいだろう」

 

「あのな、俺は遊びに行ってるわけじゃねえんだぞ?スペクトラとの戦いよりも、もっと過酷なんだ。その影響をこれ以上広げないようにするために他の世界に渡って食い止めているんだよ」

 

レイとロゼが着いてきた理由にエースは呆れながら説明する。すると、キューンが口を開く。

 

「もう1人いるんだが、これがちょっとな……」

 

キューンがそう言うと、1人の青年が姿を現す。優斗はその青年を知っていた。

 

「優輝!?」

 

「久しぶり、過去の父さん」

 

「「「「「!?」」」」」

 

それを聞いた一同が優斗を見る。

 

「初めまして、デザイアと平成ジェネレーションズWORLDとその他の皆さん、俺は神風優輝といいます。未来から来た神風優斗の息子です」

 

「「「「「な、なんだってええええええ!?」」」」」

 

青年は神風優輝。未来から来た優斗の息子だった。エースは優輝の存在を優斗から少しだけ聞いたことがあるため、少し落ち着いていた。するとジャスティンが口を出す。

 

「S.O.N.Gや錬金術協会の連中には内密という理由がわかった。その優輝の存在が公になれば、装者達は母親は誰なんだと修羅場になりかねない」

 

ジャスティンの言葉に全員が納得する。優輝はテュークとネルムをチラッと見る。

 

(この時代はまだあの人は生まれてないんだな…)

 

そして今度はショータをチラッと見る。

 

(あれがライダーになったばかりのショータさんか。彼にもこういう時期があったんだな…)

 

(何故一瞬こっちを見たんだ?)

 

ショータは優輝がこちらを見たことに疑問を持っていると、すると優斗が優輝に話しかける。

 

「優輝、一体なんの用でこの時代に来たんだ?」

 

「その前にこの世界には3つの驚異が蔓延っていますよね?」

 

「驚異?もしかして、ギャングライダーズ、堕落勇者のことか?あと1つはなんだ?」

 

「ダークゴーストです。そのことについてはあなたが詳しいでしょう?仮面ライダーシーカー。…いえ、大角快斗さん」

 

優輝に話を振られた快斗は重い口を開いた。

 

「ダークゴースト、あいつの名は有野怜人。元は俺とは違うISの世界の転生者だった。一夏に続いて2人目のIS操縦者となり、実力は悪くなかったが、一夏とは扱いがとても悪かった。そしてISを生み出したあのウサギ…、篠ノ之束が差し向けた無人機によって死んだ」

 

「……?……!?」

 

快斗の話を聞いたエースは何かが引っ掛かり、それが確信に変わっていくかのように青ざめていく。

 

「だが、あいつにはゴーストの力が備わっていた。本人は気付いてなかったようだが、死んだことでその能力が発動し、理不尽な扱いをした世界を憎悪し、ダークゴーストとなってしまった。そしてたくさんのISコアを吸収し、力が強大になり過ぎて暴走し、他の並行世界にすら影響を与える厄災怨霊と化したのだ。ギャングライダーズはその力を利用したかったが、手に終えず、力を封じてどうにか手中に納めたのだ」

 

「それをお前が解いてしまったということか……ってどうしたんだエース?」

 

優斗は顔色が悪いエースに気付き、話しかける。エースは少し黙り込んだ後、口を開いた。

 

「まさか…あいつが…」

 

「もしかして、知り合い?」

 

蒼汰がそう聞くと、デザイアの面々がハッとなる。

 

「シーカーニキの話、前にギーツニキが話していた束に殺された知り合いのことなんじゃない?*1」

 

「マジかよ…」

 

「死んで厄災になっちまうなんて……」

 

ダークゴーストの正体が前にエースが話した知り合いであることにデザイアの面々は絶句する。すると、優輝が倒れそうになる。一同が優輝に目を向けると優輝の体が透けており、粒子のようなものが出ていた。

 

「優輝…!?お前その体…!!」

 

「父さん…、その3つ驚異の存在が未来を無理矢理ねじ曲げようとしている……。それだけを…伝えたかった……」

 

「優輝…!」

 

「父さん…、皆さん…、本当は俺も一緒に戦いたかったけど…、どうやら無理がありそうですね…」

 

優輝は徐々に衰弱するかのように立つことができなくなり、優斗に支えられる。

 

「優輝!しっかりしろ!優輝!!」

 

「…………」

 

優輝は言葉すら発するのもままなくなり、意識が遠のいていく。

 

(せめて、これだけでも…!)

 

優輝は最後の力を振り絞り、2つのライドウォッチを取り出し、床に落とした。そのライドウォッチは床に落ちた瞬間、ブランクになってしまう。そして優輝は意識を失った。

 

「優輝!?」

 

優斗は優輝の首に触れて脈がまだあることを確認する。すると、ナイチンゲールがストレッチャーを持って現れた。

 

「患者をこちらに乗せてください」

 

「仕事が早いなナイチンゲール!」

 

ナイチンゲールは優輝を医務室に運んでいき、ギャングライダーズと堕落勇者、さらにダークゴーストまでもが未来に影響を及ぼしているという深刻な事態だった。エースが優斗に問う。

 

「こんなことって前にもあったのか?」

 

「わからないが、優輝が前に来たときは……確か異界からの金属生命体の件があったな。とにかく早いとこ事を片付けたほうがよさそうだな」

 

「そうだな、レイ、ロゼ。来たからにはお前らも手伝ってもらうぞ」

 

「えっと…、あまりよくわかんないけど、協力はするよ!」

 

「同感だ」

 

レイとロゼもいまいち状況が分かっていないようだったが協力はしてくれるようだ。

 

「なるほど、大体分かった。つまりは悪者組織達をこてんぱんにしてやろうぜ!ってわけですな?」

 

一同が聞き慣れぬその声に振り向くと、そこにはデストロイヤーの物体の中で眠っていた男がいた。

 

「お前、いつの間に!?」

 

「タイクーンの後を着けてきたもので」

 

どうやらケイワの後を着けて優斗の世界にやってきたらしい。

 

「もしかして、君も転生者なのかい?」

 

「もちろんさぁー」

 

蒼汰の質問に男はどこぞのファーストフード店の道化師みたいなノリで答える。

 

「まずお前は何者なんだ?」

 

コウヘイがそう聞くと、少し黙り込んだ後、大きく息を吸うと……

 

「イェエエエエエエエイ!!」

 

突然叫びだし、一同はびっくりする。

 

「空前絶後のぉ!超絶孤高の冒険者!英雄を愛し英雄に愛された男!デストロイヤーの中で長い眠りから覚め、ようやく自由を掴み取り、最っ高にハイな気分!たとえこの身が朽ち果てようと、心火を燃やし、命を燃やす!みんなご存知!そうこの俺こそは最強無敵の沖田さん!……などではなく、愛と真実の正義を貫く!ラブリーチャーミーな自称ヒーロー!誰もが震える魅惑の響き!我が…名…は……」

 

バタン!

 

「おい!?」

 

「なんだなんだ!?」

 

「てか自己紹介色々と混ざり過ぎだろ!」

 

長い自己紹介をしていたら突然彼は倒れてしまい、再びストレッチャーを持って現れたナイチンゲールによって運ばれていった。原因は興奮のし過ぎによる失神だった。その後また長々と自己紹介をしようとしたため、一同からもういいと一蹴され、取り敢えず仮名ではあるがイケザキ*2と呼ばれるようになった。

 

「俺はそんな名前じゃないんだけど…」

 

「これ以上お前の御託に付き合えるほど俺達は暇じゃない!」

 

◇

 

優斗は優輝が落とした2つのブランクライドウォッチを手に持ち、優輝は何を伝えたかったのか、考えていた。

 

「このライドウォッチが必要なのか、それともそのライダーが関係してるのか…?」

 

優斗は2つのライドウォッチがブランクになる前に一瞬だけ見たのだ。それは響鬼とクウガだったことを。

 

 

 

◇オマケ◇

 

デザイア達が来る前にギャングライダーズは一足先にデストロイヤーの中にあった物体を調べていた。

 

「どうだ?何かあったか?」

 

ザイトがそう聞くと、ケケラがレプリケミーを使って中を覗いた。

 

「なんもねぇ、ただ男が寝てるだけだ」

 

「なんだよ、何かあるかと思ったのによ…。撤収〜」

 

ギャングライダーズ達はげんなりしながら撤退していった。

*1:
24スレ目参照

*2:
自己紹介の内容から率直で




優斗の息子である優樹は戦闘には参加せず、重要なことを伝えに来るポジションにしました。戦闘に参加したらしたで装者達にバレそうな気はしますけどね。
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