未知限の歌姫 〜ace clers〜 作:kaederuna
鈴木このみさんの「命の灯火」です。
イチオシの曲ですので聴いてみてね。
エースクリーズ東京支部…
サラ「美久舞、美久舞っ!」
ゆりか「美久舞さんっ!」
美久舞達は東京支部に戻り、治療を受けるところだ。
後日…
サラ「ゆりかさん、皆は…」
ゆりか「…皆ひどくやられてますね。」
ゆりかはカルテを見ながら呟く。
ゆりか「隊長は複数の切り傷と右肩の骨折。弥一さんは左肩から右腰にかけての大きな切り傷。ギラ君は腹部の刺し傷で内臓も損傷してる。ローザさんは肋が数本。でもみんないずれも治療で意識を取り戻しています。」
「問題は美久舞くんです。」
サラ「っ!」
ゆりか「十数個の切り傷と刺し傷。背中の大きな切り傷。これだけならまだよかったんですけど無理に動いたことで出血がひどいです。意識も戻ってないし、今も集中治療室に入っているんです。」
サラ「そんなっ…!」トスッ
ゆりか「サラさん…」スッ
サラが膝から崩れ落ちる。
サラ「私のせいだ、私があの時っ…」
ゆりか「サラさん、自分を責めないで。」
サラ「でもぉ…」
ゆりか「今私たちが出来ることは皆が帰ってきた時に元気でいることです!サラさんが暗かったら皆だって暗い気持ちになっちゃいます!」
サラ「ゆりかさん…」
ゆりか「ね?美久舞くんなら大丈夫ですよ。信じましょう!」
サラ「…うん。」
さらに数日後…
ギラ「ん〜!復活!」
弥一「と言ってもみんな絶対安静ですけどね。」
ローザ「そうですわよ、全くっゲホゲホ!」
ギラ「ローザ!ゲホゲホ!」
玲「全くお前達は…」
弥一「僕と隊長はまだいいものの二人は内部なんですから。あまり喋らない方がいいですよ。」
二人「「ぐ〜…」」
玲「幸い治療のおかげで全員一週間あれば戦線復帰できるようになるんだ。よかったじゃないか。」
ローザ「エースクリーズの医療技術はすごいですわ…」
ギラ「なぁ、美久舞は…」
玲「…」
あれから美久舞は目を覚ましていない。
集中治療室での治療が終わったが目覚めることはなかった。
ローザ「あの後、無茶して戦ったんでしょう?無理もないと思いますが…」
弥一「ゆりかさんにその時の美久舞君を解析してもらったのですが…」スッ
弥一はそう言って一つの紙を取り出す。
弥一「これを最初見た時何かの間違いかと思いましたよ。」
弥一「これが美久舞君が復活する前の数値です。」
玲「シンクロ率、74%か…」
ギラ「十分高いぞ。」
弥一「えぇ、でも問題はこの後なんです。」ピラッ
「これが復活後の数値です。」
皆「「「!?」」」
ローザ「シンクロ率、96%!?」
玲「これは…!」
弥一「美久舞くんとサラさんの波長がほとんど一致しているんですよ。」
ローザ「私たちでも40%ぐらいですのに…」
弥一「考えられるものとしては…」
ギラ「しては?」
弥一「追い詰められた時に発揮した火事場の馬鹿力のようなものか、サラさんの歌の力がさらに上がったのか…」
「というのが僕とゆりかさんの出した結論です。」
玲「なるほどな…」
ギラ「そういえばサラはどうしたんだよ。」
ローザ「サラさんは…」
「今日も美久舞の病室にいますわ…」
サラ「美久舞…」
サラは美久舞の病室のベッド前にいた。
サラ「一番近くで見ていたいって言ったじゃない…」
「あの言葉は嘘だったの…」
サラは涙を流す。
サラ「もう、どうすればいいの…?」
…僕はサラに歌い続けてほしい。…
サラ「…っ!」
サラの脳内に美久舞の声が響く。
…サラの歌を聴きたい。…
サラ「…美久舞。」
歌ってるサラを、一番近くで見ていたい。
サラ「歌ってる、私…。」
サラ、歌って?
〜30年に一度の星座が近づいてる…♪〜
玲「この歌は…!」
ギラ「サラの歌…」
皆はたまたま美久舞の病室前に来ていた。
美久舞の病室の中からサラの歌声が聞こえてくる。
〜眠りたくない あなたの隣で見届けるまで…♪〜
弥一「なんて綺麗な歌声…」
ゆりか「でも、悲しそう…」
〜歯車がゆっくりと、ゆっくりと回るのを 感じる…♪〜
ローザ「サラさん、貴方はまさか…」
〜一年が 一日が 一瞬が 何秒かなんて 考えたことないでしょう…?〜
「ここから聞こえますけど…」
「院内ではお静かに…」
玲「ちょっと待ってくれ。」
「っ!隊長殿!?」
「皆様揃って一体何を…」
ギラ「サラを止めないでくれ。」
〜Don’t tell me now 次の流星がいつか 知りたくもない…♪〜
ローザ「サラは今、命懸けで歌を届けています!」
弥一「今だけでいい、歌わせてあげてくれませんか?」
〜Don’t tell me now これが最後になっても 悔やみたくない…♪〜
ゆりか「お願いします!」
「「は、はぁ…」」
〜風は予告なく吹き始める…♪〜
キィィィィ…
サラ「っ!」
サラの歌が美久舞の上に集まり、一つの結晶となる。
サラ「美久舞…」
結晶が美久舞の身体に入り込む。
身体が光る。
サラ「美久舞…?」
美久舞「んう…?」
サラ「美久舞…!」ギュッ
美久舞「あ、サラ…」
サラ「もう、心配かけて…!」
美久舞「あはは、ごめん。」
サラ「よかった…!」
美久舞「…ありがとう、心配してくれて。」
サラ「当然だよ。」
美久舞「歌、しっかり聞こえてたよ。」
サラ「…ねぇ、美久舞。」
美久舞「ん?」
サラ「自分で言ったこと、覚えてる?」
美久舞「…歌ってるサラを一番近くで見たいだっけ。」
サラ「うん。」
「近くで見てくれるんだよね?」
美久舞「…もちろん。一番近くで見てるよ。」
サラ「捕まえておいてね。」
美久舞「手でも握っておくよ。」ギュッ
サラ「今日のところは…!」バッ
美久舞「うおっ」
サラ「全身で捕まえて///」ギュ〜
美久舞「…ん///」
サラ「大好き。」
美久舞「…僕も。」
フレイヤ並にサラの歌がうますぎるかもしれない件