ひだ松さん   作:ssを読む程度の能力

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ヒロ「今回はこのお話であなたのお腹を満たしてください」

トト子「仕事お疲れ様」


ニャーちゃん「ニャーがよしよししてあげるニャン♡」

松代「あたしも出ていいのかしら」


箸休め〜女の子のお料理教室

 

 

ヒロ「すいません。6月のおすすめの塩漬け鯵6切れと砂抜きアサリ2パックいただけますか?」  

 

 桃色のお団子ヘアのヒロは、ひだまり荘の家事(主に料理担当)寮母的存在の山吹高校の三回生である。

 

 

 

 世話好きの彼女の作った料理はどれもこれも格別でひだまりメンバー(特に宮子)には大好評なのだ。 

 

 

 

ヒロもまた、作ることも作った料理を食べた人が笑顔になる場面を見ることも食べることも両方大好きなので、お互いに袂を擦り合い喜びを共有している。

 

 

 

しかし宮子も彼女も常人の数倍は食べまくるらしい。

 

 だから、太るとか体重ネタとか、よく原作でも使われるのではなかろうか。

 

 

 

トト子「お買い上げありがとうございまぁす♡お客さんいいの選んでくれましたねぇ。塩漬け鯵は今朝仕入れたものなんですぅ」

 

 

 

ヒロ「あら、若い店員さんね。そのエプロン姿可愛らしいじゃない」

 

 

 

ヒロのほうが十分若い。

 

 

 

???「こんにちは~。よく冷蔵庫もろとも食べ尽くす六つ子のためにマグロ一本と冷凍タコと鮭の切り身7パックもらえますか?」

 

 

 

トト子「はーい…って松代さんじゃない。いつもお買い上げありがとうございますぅ。」

 

 

 

松代「あら、そっちのお嬢さんも買い物?よく買ってるわね。重くない?」

 

 

 

ヒロ「いえ、これくらい普通ですから」

 

 

 

松代「うちの方も負けてないわよ!毎日、自立できないかわいい雛鳥、いいえ腐れ息子たちのために腕によりをかけた料理を作ってるんだから!」

 

 

 

しれっと息子を悪く言ってしまう松代。

 

 

 

トト子「…いいなぁ。トト子ももっとお料理うまくなりたい」

 

 

 

 

 

ヒロ「何なら教えましょうか?色々と」

 

 

 

 何と高校三年生のヒロがもう二十歳を超えてるトト子に料理を教えてくれると言うらしい。

 

 

 

 

 

トト子「ええ?いいのですか?じゃあお願いしま…」

 

 

 

 

 

???「ちょっと待ちなさいよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

声のする方を見ると、子連れの若いママさんが話にズカズカと割り込んできた

 

 

 

 

 

子連れのママ「お、お料理を教えてくださるの?そこのおさげだけではもったいないわ、私もついでだからお願いします!」

 

 

 

 

 

トト子「あ、あんたは橋本にゃ…びばっ!」ガイン!

 

 

 

子連れのママはトト子に通行止めのコーンを投げ、顔にぶつけた。

 

 

 

子連れのママ「でかい声で芸能名言うなっつってんだろ!○にさらせ!」←小声

 

 

 

トト子「はぁ?そっちが○に晒しなさいよ!あんた料理レベルどうなんだっけ」 

 

 

 

 

 

子連れのママ「まだまだよ!女子力を上げるために料理を教わるのよ!」

 

 

 

トト子「無理ね!私が女子力を」

 

 

 

ヒロ「ちょっと…二人共!」

 

 

 

ヒロは困憊している…

 

 

 

松代「あなた達!喧嘩はやめなさいっ!そこのピンクのお嬢さんも含めた三人を私が料理の基礎を教授します!それだけではなく、あなた達の腕がどのくらい人様を満足させるか、盛り付け方、付け合せのチョイスはバッチリか判定をします!」

 

 

 

ヒロ「え、ええぇ!?私まで!?」

 

 

 

松代「当然よ!自分の可能性と料理の上達を、知人だけに褒めてもらうことに天狗になりすぎて、本当に大切な基礎を忘れてないかどうか、チェックよ!」

 

 

 

ヒロ「い、いいましたね…確認お願いします!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松野家料理教室当日…

 

 

 

松代「料理で石油王のハートを仕留めたいかぁ!!」

 

 

 

にゃートト子「「おぉ~~!!!」」

 

 

 

ヒロ「は、はぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

松代「料理の腕を上げることで、老後まで自分の周りをお世話してくれるブタ野郎の軍隊を作りたいかぁ!」

 

 

 

にゃートト子「おぉ~~!!」

 

 

 

 

 

ヒロ「は、は…」ヒロは、マルスのように石膏像化した…

 

 

 

松代「今日は料理の基礎中の基礎!ハンブルグスティィィクよ! 材料は一人4つ作るために、ここにピンからキリまで揃えてあるから好きなものを使いなさい!」デデンッ!

 

 

 

 

 

松野松代、四人分の材料を多めに揃えてある。

ニンジンやピーマン、パプリカやマッシュルームなどの野菜からひき肉、トト子ちゃんが使うかもしれないと配慮しておいた魚類やあんこ、タツノオトシゴのミイラや空き缶、生地を引き立てるための粉、チョロ松のアニメキャラのフィギュアの破片や乾電池、猫缶やカラ松のサングラスまで様々なものが食卓の上においてある。

 

 

 

 

 

 

 

子連れのママ「玉ねぎのみじん切りなら得意にゃ!」トトトト

 

 

 

早い、早すぎる!あっという間に…指を切ってしまった。

 

 

 

にゃー「あぁー!」 

 

 

 

トト子「ゴーグルつけてるから涙腺対策バッチリじゃあ〜!」ザク 

 

 

 

トト子「あぁー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪我まみれになる二人を横に、ヒロは…

 

教えるまでもなくごく普通にスイスイとハンバーグを

 

作っていた。

 

 

 

松代 「そこっ!当分にするときに自分の分の種生地をドサクサに紛れて大きく取っておかない!大きさは均等に、よ!」

 

 

 

 

 

ヒロ「八ッ!私としたことが… 」

 

 

 

ノリノリになっています。

 

 

 

 

 

 

 

さて、ひき肉と卵、玉ねぎ、塩、胡椒、パン粉を順グリに練り終わったら、次は形の形成である。

 

 

 

 

 

にゃー「ふっくらの猫型にするわ!インスタフレンドからいっぱいいいねを貰うの!」

 

 

 

トト子「魚の形にしようかしら〜」

 

 

 

 

 

ヒロ「今回は普通に丸く平たくしたほうがいいと思うわ…まずは基礎的な形態で成功させましょう? 

ハンバーグに必要なのは味と焼き加減よ!あなたの子供のお腹が壊れるかもしれないのよ?その代わりケチャップで好きな柄を書くといいわ?」

 

 

 

 

 

にゃー「へ…はい…」(この女の子こっわぁ〜)

 

 

 

 

 

トト子「そうね…」

 

 

 

空気を抜いて平べったく原型をとどめたハンバーグは、チルドルームに寝かせて付け合せの温野菜と粉吹き芋だ。

 

 

 

 

 

にゃーの娘「だぅ!」芋を洗って渡す。

 

 

 

にゃー「にゃにゃにゃにゃにゃっ」じゃが芋を剥いて、包丁できれいな角切り芋をこしらえ、茹でる。

 

 

 

トト子も負けじとヒロさんのアドバイスで人参、カリフラワー、トマトを切り、キャベツを千切りにする

 

ヒロもとうもろこしを湯がき、プチトマトを切っていく

 

 

色々と湯がきあげて皿にいれる。

 

 

 

 

 

ハンバーグの種をチルドルームから出すまで時間がまだあるので包丁やボウルを片付けながら、女子トークに花を咲かせる…

 

 

 

ヒロ「へ?トト子さんは六人も好きな人がいるのね〜。早く食いつかないと六人とも知らない女の子に取られちゃうわよ。」

 

 

 

トト子「あ、あいつら…どの6人も赤ん坊より手がかかるからどれも選びたくないですっ!」

 

 

 

松代「確かに赤ん坊より手がかかるわね。」

 

 

 

にゃー「この人、私と同じ同業仲間なんです。ま、私のほうがCD売れてるけどね〜」

 

 

 

トト子「はぁ?私だってガバ売れだって〜の〜」プ~クスクス

 

 

 

にゃー「あぁん?」ジロリ

 

 

 

トト子「おぉん?」ギロリ

 

 

 

 

 

にゃーの娘「あい!」しゅばっ!

 

 

 

 

 

松代「ほらほら、小さな子の前でお喧嘩はしないのよ。まだ料理作業は終わっていないんだから。」

 

 

 

松代は橋本にゃーの子供を、膝の上に抱え三人の様子をながめている。

 

 

 

 

 

 

 

うめてんてー「10分後〜♪」

 

 

 

ハンバーグを焼くときが来た!

 

 

 

ヒロ「空気を入れるために指で軽めに真ん中を凹ませるのよね…」シュポ

 

 

 

松代「みんな料理人の顔になっているわ…!素敵じゃなーい。」

 

 

 

 

 

にゃー「フライパンにサラダ油は百円玉程度の大きさを4つほど…」(松代とにゃーとトト子とヒロの分)

 

 

 

トト子「まずはフライパンを熱する…」

 

 

 

ヒロ 「さっき熱しておいた玉ねぎから出てきた油は後で使うから、取っておきましょうね。」

 

 

 

三人は、荒れ果てた戦地に潜り込んだ自衛隊員のような顔になりながら仕上げに入っていく

 

 

 

 

 

やっと完成した、3人のハンバーグ4つ分!

 

 

 

ヒロ「これが、私の全力です!!!」ズドン

 

 

 

トト子「しゃあ!」デデン

 

 

 

にゃー「せいやぁっ!」デデドンッ

 

 

 

 

 

 

 

どれも我流を入れてないから美味しそうだ。

 

 

 

 

 

煮込みソースでペインティングタイムが始まる

 

 

 

ヒロ「あら、猫を書いたのね。可愛いわぁ。そっちはお魚ね。じゃあ私は…」サラサラサラッ

 

 

 

 

 

美術形高校のヒロが、自身の焼いたハンバーグの上にケチャップを使い、何度も二人の顔をみながら書き上げたのは…

 

 

 

トトにゃー「「わ、わぁぁぁぁぁぁぁあ〜✨」」

 

 

 

 

 

彼女たち二人の肖像画であった…美人かつリアリティに描き上げている。さすがデッサンのプロ

 

 

 

 

 

 

 

松代は三人のハンバーグを試食していく

 

 

 

 

 

 

 

松代「こ…これは…トト子ちゃんのハンバーグはとても荒々しいっ!玉ねぎがザクザクしていて、焦げ目も多く噛むたびにカラ松みたいな肉食系ハンバーグ!!」

 

 

 

松代「橋本さんのは…パプリカやピーマンを入れたのね!肉汁のお陰でピーマンの苦味がとても美味しいわ…止まらない…ケチャップで描いた猫の顔も可愛らしい…」

 

 

 

 

 

松代「ヒロさんのハンバーグは…これは…スポンジ用にお麩を使っている…ふんわりしていて優しい感じね。すべてを包み込むお母さんのような味ね…見直したわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人は顔を見合わせて笑った。

 

 

 

 

 

その夜

 

 

 

ヒロは紗英に(自分が焼いた自分用だったけど紗英に食べてもらいたいから)ハンバーグを出す。

 

 

 

紗英「ほぇ〜、これ、ヒロが作ったの?」

 

 

 

ヒロ「ええ、そうよ。料理の講師に教えてもらったの!」

 

 

 

 

 

紗英「美味しそうだね、」

 

 

 

ヒロ「紗英、召し上がれ」

 

 

 

 

 

紗英「んじゃ、いただきますか。」ハモッ

 

 

 

紗英「うっま!」

 

 

 

 

 

紗英はご満悦のようだ。よかったねヒロさん

 

 

 

 

 

 

 

松野家

 

六つ子「「「「「「ハンバーグの匂いがするぞ〜!今日はハンバーグだー!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

松代「アンタ達!20歳にもなってハンバーグにケチャップで下ネタばかり書いてるんじゃないわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




チョロ松「次…次回のひだ松さんは…」

乃莉「何震えてるのさ三男坊!次回はアイドル追っかけとインターネットワーカーでしょうが!」

チョロ松「ニャーちゃんもかわいい!でもでも〜トト子ちゃんもいいよね!ダブルブッキングなんて最低なのにぃ〜!
6人兄弟の中だったら一番ちゃんとしてるけど女の子のことになるとポンコツ人間になってしまう僕を誰か止めてー!」




乃莉「…………ハァ…別の地下アイドルのCD買うか。」
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