ひだ松さん   作:ssを読む程度の能力

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乃莉「このお話では、どうしてか、私こと乃莉がアイドル隠れオタリシタンとなっているようです。想像してみてください。おっさんに混じってペンライトを振り回す私を…」


チョロ松「三男坊のチョロ松です。おそ松兄さんが俺のダノンビオ食いました。俺のアニメフィギュアを質屋で売りました。後で魔女裁判のごとく十字架に貼り付けて制裁してやる…」


アイドル追っかけとインターネットワーカー

橋本にゃ〜「皆ー!今日は、にゃーのライブ来てくれてありがとにゃん!今日も盛り上がっていきましょ〜っ!」

 

 

ファンとチョロ松「ミケ!ペルシャ!アメショー!スコ!ロシアンブルー!シャム!マンチカン!ニャーっ!」

 

アイドルが大好きな松野チョロ松は、今日も橋本にゃーの地下ライブに乗り込んで、ペンライトを振りながら、橋本にゃーの曲に合いの手を入れている。

 

チョロ松「この後はお楽しみの握手会だぁ〜。この前は、赤いバカテリア細胞に妨害されちゃったけれども、今日はそうは行かないぞ! グッズもたくさん買っちゃお〜っと。クッションに、抱きまくらに、ウヘヘヘ…」

 

 松野家〜赤いバカテリアファージ細胞『ん?』ブッ!〜

 

 

貴方もニートだから問題まみれなんだけどな、チョロ松。

 

チョロ松「あ!あれは、期間限定レア中のレアにゃーちゃんCD!後一枚!この距離ならまだ行ける!待ってて!にゃーちゃん!」ズドドドドド

 

 

猛ダッシュで売店のCD売り場に駆け込み、手を伸ばしたチョロ松。

 

 

その時、もう片方のサイドからも手が伸びて…

 

 

ピトッ…チョロ松の上にもう一人の手が重なった。

 

 

チョロ松「あ!俺のほうが早かったから!これは俺の!」   

 

灰色のかっぱを着てフードで頭を隠した小柄な人物に対して、おそ松みたいな発言をするチョロ松。

 

???「は?いやいやいや。これは私があなたより先に手を出しました!その気持ち悪い手を、にゃーちゃんのCDからどけてください!」

 

チョロ松「気持ち悪いだとぉー?この手はなぁ!にゃーちゃんの握手会のために、あちこちのコンビニやファミレスの手洗い場で、洗ってきた神聖なハンドなんだ!汗一粒ついてないっ!」

 

あなたはカラ松かよ。 ファミレスの店員、阿修羅像みたいな顔してましたよ。

 

チョロ松「語り手やかましいわ!○ね!」

 

 

???「は?何なんですか?物販店の前で大声出してみっともな…それより早く退けてください。女性のまえで幼稚な醜態晒すんですか?私だって、ネットでこっそり色々調べてやっとこさ、この位置や角度からなら、にゃーちゃん限定レアcdを確保できると思ったんですから!」

 

 

チョロ松「じ…女子?珍しいな…橋本にゃーのファンには極稀に女子がいるけど…物販コーナーで会うのは初めてだよ」(キャー!俺、女の子のおて…お手手触っちゃったよぉ〜!)

 

 

チョロ松とCDを奪い合っていた人物が、被っていたフードを振りほどくように外す。

モスグリーンヘアー、小柄なツインサイドの少女が現れた。

 

どう見ても高校生に見える。

 

 

???「これは、私のコンピューターでも発注はできます!ですがうちのパソコンは他の住人にも貸してやってるんですが注文履歴を他の住人に見られたら、死ぬほど恥ずかしいので、こうやってフードを被って、直接買おうとしたんです!他の号室の住人にはCD-ROMと偽って、夜に作業がてらイヤホンを指して聞こうと思ったんです!」

 

 

チョロ松「お…女の子だったのね…てっきり男子かと…」

 

 

???→乃莉「はぁ…何いってんすか。申し遅れました。私は、この近くのひだまり荘住人の乃莉といいます。」ペコッ

 

 

チョロ松「ひだまり荘…確か、うちの赤いバカテリア細菌が、そこの住人に絡んでいたような…盗み食いとか何とかで。そうそう、こんな背丈のペケポンをつけた」

 

 

乃莉「それ、ゆの先輩ですよね?」

 

 

チョロ松「わぁぁぁ〜!長男がこの度はお騒がせしましたぁ!!ごめんなさい〜!」ペコペコ

 

乃莉「げげっ!土下座を始めたよこの人!気持ち悪っ!」

 

 

わーわー言ってると会場内にアナウンスの音が響いてきました。

 

ピンポンパンポーン

 

 

   (握手会開始まで後10分ダス〜)

 

 

チョロ松と乃莉「「なんだってぇー!?」」

 

 

 

チョロ松「はい!一応僕が買います!これ!」どぅーん!

 

乃莉「え? 」

 

 

 

 

チョロ松は即座に、CD代金を払い、橋本にゃーの握手会に駆けだした。

 

乃莉も後から駆け出していくが…

 

 

乃莉は反対方向から歩いてきた男たちにぶつかった。

 

 

チンピラΩ「お?にゃーちゃんよりか、可愛い女の子はっけ〜ん♡にゃーちゃんブスだけど、この子は可愛いから持って帰ってうちのおもちゃにしたろ〜。良い目薬になるでお嬢ちゃん〜。叔父さんの家で遊ぼうな〜」グヘヘ

 

チンピラγ「本当なんであんなブスがアイドルしてんだろうなぁ!ファンなわけねえだろ!ギャハハ!それに比べて、君は可愛いからいじめたくなっちゃいますぞぉ〜♡」 ガシッ

 

乃莉はあろうことか、橋本ニャーのファンのふりをして潜り込んでいる、アンチチンピラ二人組みに絡まれたのだ。

 

 

乃莉「は、離してください!この…!」

 

チンピラγ「はーい!腕を離しまーす!そして当然ながら胸を揉みまーす!」

 

乃莉「やめろ…!はな…せ…っつってんでしょ」(なずな…助け…)

 

 

 

チンピラγ「さ~て何して遊ぼっか…グフぇっ」

 

 

 

チンピラが手を伸ばした瞬間…横から、ボロボロシューズのトゥキックが炸裂し、チンピラγの顔を吹き飛ばした。

 

見ると、握手会に、先陣を切って駆けだしたはずのチョロ松が、仁王立ちでチンピラΩを睨んでいる。

 

乃莉ちゃん「あ…あんた…」

 

チョロ松「てめぇ…その手を離せ…腐れラード共が…」

 

チンピラ「な、何だこのチェリーボーイは!」

 

チョロ松「うぐぐっ、よくも…にゃーちゃんの悪口を大声で叫んでくれたなっ!!  そして、よくも…明日の友になるかもしれない、隠れドルオタリシタンの乃莉ちゃんに汚い手で触ってくれたなっ!  お…お前らみたいな、人の努力を影でコソコソ侮辱することしか趣味のないやつは人間やめろっ!!」会場の外にも漏れてるクソデカボイス

 

チンピラγΩ(ポカァ〜ン)

 

乃莉「お…お…」

 

 

チョロ松「これで僕も童貞を脱却できる!」(大丈夫かい!?乃莉ちゃん!)

 

 

乃莉「あ…あ…あんたってやつは!外に聞こえたらどうするっていうんですか!!!!!!」バッヂカーン!!!

 

 

赤面した乃莉ちゃんは、振りかぶってぇ、…チョロ松をしばき倒した!

 

出ている血を拭ったチョロ松はムクリと起きあがる。

 

チョロ松「グ…女の子のパンチ…快感…これもまだ…童貞脱却のながれ…」

 

 

チンピラΩ「きっしょ…ってか!今ならチャンスだ!お嬢ちゃん!今から強引に連れてっちゃうよ!」

 

さらうチャンスだと思い切り勘違いをして、腕を掴んだチンピラΩ…。それが、乃莉の逆鱗に触れた。

 

乃莉(極道)「ア?誰ノ許可モロテわしの腕触れてんのや糞が…叩き潰すぞ!!!!」

 

 

  ベキベキベキベキベキベキッ

 

乃莉はチンピラγの腕を逆に掴まれていない方の腕で掴むと雑巾を絞るように捻りおろした。

 

 

チンピラΩ「ぎぁぁぁぁぁぁあ!やめろ!」

 

 

 乃莉が力強くチンピラΩの腕を振り払うとΩはよろけてγにぶつかった。

 

極道と化してしまった乃莉さん「オドレら…二度とその面見せるな!アイドルは、あちらこちらで頑張っとる皆の一生懸命頑張る心を支える柱なんじゃ!!」カッ!

 

チンピラΩγ「ひえ〜!!ご、ごめんなさーい!」ドテドテドテドテ

 

 

 

素に戻った乃莉「あの…握手会に行かれたのでは…?」

 

チョロ松「女の子がピンチのときに自分が楽しい思いしてられないよ!」(こんなチャンスめったにないもん!)

  

 

チョロ松「さて、にゃーちゃんの…握手会いくか!早くしないと終わっちゃうよ!」

 

乃莉「そうでした!」

 

 

急用を思い出して握手会現場に駆け出す二人。だが…

 

 

デカパン「握手会?もう終わったダス〜」

 

 

チョロ松「が…ガーン…」

 

乃莉「そ…そんなぁ…楽しみにしてたのに…」

 

 

崩れ落ちていく二人の後ろをカラスが『バカーバカー』と西へ飛んでいった。

 

チョロ松「帰ろうか…」

 

乃莉「そうですね…」

 

 

握手会場をあとにする二人、下を見ながらため息を吐いている。

 

乃莉「あ、あの。先程は助けていただいたのについ反射的に蹴り飛ばしてすいません!」

 

チョロ松「ねぇ…この限定CD、お詫びとしてなんだけど…やっぱり譲るよ。」

 

乃莉「え?そんな、一生懸命お金を貯めて、買ったんでしょう?そちらが貰ってください。」

 

チョロ松「にゃーちゃんライブに来たのに、お互いこんな目に合って帰るなんて辛いよね。でも、よく考えたら君は僕の何倍もCDが欲しかったんだなぁと思ってね。はい。住人が寝てる間、こっそり聞きなよ。」

 

 

乃莉「え…でもこれって…あ、ありがとうございます!このお代は必ず返し…」

 

チョロ松は、乃莉の口を指ペケポンで封じ、首を振った。

 

 

チョロ松「駄目。僕の行為なんだからお代はいらないよ。貰ってよ。僕はまた次のライブ、次がだめならそのつぎのライブで買うよ!」

 

 

乃莉「………へへっ。ありがとうございます。そういえばそちらの名前まだ聞いてなかったっすね。」

 

チョロ松「僕は松野家三男坊!彼女募集中のチョロ松!六つ子の中ではぶっちゃけまとも!」(ん?トト子ちゃん以外の女子とこんなに喋ったのは初めてだぞ…やった!僕の時代キター!)

 

 

乃莉「よろしく、チョロ松さん!」

 

 

妙な友情が生まれた!良かったねチョロ松!

 

 

にゃー「忘れ物したにゃ〜…あれ?ファンまだいてくれたの?」

 

 

チョロ松「あ、にゃーちゃん!」

 

にゃー「あなたこの前もいたよね〜。はい、特別に握手!」ニギニギ

 

チョロ松「あ…」

 

 

にゃー「そっちの女の子も!」ニギニギ

 

乃莉「あ…」

 

にゃー「次はライブで会おうね〜」フリフリ

 

 

 

忘れ物を手にして、そそくさと走る橋本にゃーちゃん。

 

 

そして机の上には、つい先程まで我の我のと争奪を繰り返していた限定版CDがわざとらしく落ちていた。

 

 

チョロ松「…っしゃぁ!」ガッツポーズをするチョロ松でした。

 

 乃莉(…っしゃ!)乃莉は心の中でガッツポーズ。

 

 

 

橋本にゃー(フフ…わたしのことを気遣ってくれて頑張ってくれてありがとう♡)

 

 

 

 ひだまり荘にて

 

乃莉「先輩方は…部屋の中か…よし!ヘッドホンをつけて…フフンフ〜ン♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なずな「なずなです…」

一松「一松です…」


なずな「……………」

一松「……………」

なずな「次回は…闇と踏み出せる第一歩と動物カフェ…です…」

一松「わては猫カフェ派でんがな〜。ヒヒッ…」

乃莉ちゃんを勝手にドルオタにしてごめんなさい!うめ先生!

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