十四松「誰が出るかな誰が出るかな!デデデデンデンデデンデン 」コロリン
宮子のボランティア騒動から幾日かたって秋が序盤に始まりかけた今日このごろ…
紅茶とみかんを書斎に置くヒロ「原稿、進んでる?」カタン
紗英「紅茶ありがとう。まぁぼちばちかな。」
ゆのは午後の甘い雰囲気を壁に耳を立てながら盗み聞きをしていた。
ゆの「はぁ…イチャイチャしてますなぁ。ヒロさんも紗英さんも大人っぽい性格だけど大人ってなんだろ…」カリカリ
ちびっ子のゆのは大人の概念とやらを真剣に考える。
ゆの「誰がちびっ子だよ!」
また、別の日…
なずな「靴下を縫おうとしたら…指に針が刺さっちゃいましたぁ…」ジワジワ…
ヒロ「あらあらまぁまぁ。その心意気は認めるわね。ガーゼと消毒をしないと。」
乃梨「にゃーちゃんのCDこっそり誰にも見られないように隠しておいたはずなのになんで机の上にあるんですか!」顔真っ赤
ヒロ「落ちてたから、拾っておいたわ。乃梨ちゃんはアイドルが好き…と」メモメモ
乃梨「メモしないでください!」
宮子「紗英さん久しぶりー!やきうやろー!やきう!」
紗英「今忙しいから無理。野球は九人じゃないと無理だって。」シッシッ
茉莉「この服!紗英さんに似合うと思い購入しました!」
紗英「………ありがとう、フリフリは少し勇気がいるなぁ……」
ゆのは他の住人の誘いにスラスラと的確に対処できている2人の行動にぽかんと口を開けていた。
ゆの「この短時間で一度に4人も対応できている…大人だぁ!
私には無理無理。ってか…まともな大人ってあんまり私の周りにいないもんなぁ…」テクテク
大家さん「…あたしの目の前でそれ言われるとショックだねぇ」
スルーをされる大家さん。ドンマイ
ゆのが鉛筆を耳に挟みながら考え事をしているとヒロから買い物を頼まれたのでストアまで行くことに。
ゆのの脳内に思い浮かぶのは、体育の時間にブルマ姿の吉野家先生が校長先生にトラックを何周も追いかけ回される地獄絵図であった。
〜吉野家先生「校長せんせ〜い!なんで今度の学園祭はバニーガール禁止なんですかぁ!厳しすぎますぅ!ふぇ〜ん!」ドタドタ
自衛隊ヘリに乗った校長「あなたは毎日毎日露出が高すぎます!」ズドドドドドドドドドドドドド
回想終了
顔が真っ青になるゆの「おげげ〜!あんなふうにはなりたくない!!私がなりたいのは、絵画作品芸術関連の仕事ができる大人!目指せ!芸術家!」ブンブン
次に思い浮かんだのは赤いアイツ
〜おそ松「パチ帰りに、丁度腹減ってたからごちそうさん!」〜
怒るゆの「アイツ絶対許さん!」プンスコ
歩道橋の上を歩くゆのは手すりにつっぷをして物思いにふけた。
ゆの「正しい大人と正しくない大人…私がなりたいのはどっちだろう。絵をかける芸術家さんにも沢山成功者がいるもんねぇ。小豆島の芸術祭…あればすごいな。」ハァ…
???「お嬢さん?すこーしお悩みのようざんすね?」
後ろから声が聞こえてきたので、後ろを見ると紫の背広を着た胡散臭い男性が珍妙なカッコをして話しかけてきた。
ゆの「なんですか、あなた…唐突に。変な出っ歯出てきました。ていうか何処かで遭遇したような…う〜ん」
男性はすべった
???「おや、ミーのことを知らない日本国民がいたとは!ショックざんす!」ガビーン
ゆの「私、お笑い番組は見ないんですよね。下品なのは苦手です。」
???「シェー!ミーはお笑い芸人違いますざんす!ミーはコンサルタントかつネゴシエーターのイヤミ!」
ゆの「イヤミ…あ!あの!出っ歯の!」
イヤミ「イエース!ところでお嬢さん!深刻なフェイスで何を悩んでいるざんすか!」
ゆの「正しい大人になるってなんだろうって思い老けていまして、でも買い物にいかないといけないのでもうすぐにスーパーへいかないと!」
ゆのは、悩みの概念を初めてあったばかりのイヤミにぶつけた。
イヤミ「めちゃくちゃストイックにくるざんすね。大人…大人の概念を知ろうとしていることはいいことざんす。」
ゆの「芸術家になりたいんですけど、これだという大人像がはっきりとしてなくて…。周りに見本になる大人があまりいなくて。私がなりたい大人像を考えてました。」
イヤミ「ところでお嬢さん。先程の独り言を聞かせてもらったざんすけど、絵だけでは世渡りなんてできないのは知っているざんす? それに絵を描くには、生活費を貯めることも独り立ちに必要なものを集めることも、普通の人の何杯も何倍も何倍も何倍も何倍も何倍も何倍も何倍も何倍も努力をしないといけないざんす。友達と遊んでる場合ではないざんす。夢を持つためには厳しいものを飲み込まないといけないざんす。今までの生活を見返すざんす。絵を描いて親御さんの奨励金は返せるザンス?」
イヤミは部活コーチのように厳しい表情で、意見をぶつけていく
ゆの「ぐぇ…重い…でもそれは事実。」
ゆのは腹部に言霊のアタックをくらい悶絶を始めた。
イヤミ「それが嫌なら芸術家なんて辞めてツフーの社会学を学べる大学に行くざんす。あ、イヤミ茶でも飲むザンス?」スッ
厳しい問いの中しれっとセールスをするイヤミ。
ゆの「グフッ!」
効果は抜群だ!ゆのは吐血をして気絶をした
イヤミ「もし美術大学へ行こうと考えていらっしゃるなら周囲はみんな天敵ざんす。」
ゆのはボコボコにされて返事がない。ただのサンドバックのようだ!
ふと時計を見ると時計は午後五時を指しており、こんな奴の話を聞いていたら日が暮れてしまうと確信をする。
ゆの「も…もうマートへ買い物行かないとぉ〜!」スタコラスタコラ
イヤミ「待つざんす。ちょっと話だけでも聞いていってちょ。別にアンケートなんていらないから…」ガシッ!
某海賊王のように腕を伸ばしてゆのの肩をつかむイヤミ。ゆのは必須にスーパーへの足取りを早めようとするがそれに比例してイヤミの腕も強くなる。
とそこへ明るい第三者の声が響いてきた
???「あっるぇ〜?イヤミが嫌がる女子に絡んでいるぅ。お巡りさん。こっちです!」
ゆの「へ!助けが来てくれるの!助けておまわりさん!」
イヤミ「おまわりさんは勘弁して!って…何だ…六つ子の五男坊じゃありませんの。」
見ると黄色い服を着た男が指を指しながら大声で叫んでいた。しかも目の焦点があっていない。
ゆの「げ!あのときの赤い人!」
十四松「あっははー!それ多分俺の兄さん!俺は十四松!黄色い人だよ!残念だったね!」
ゆの「そうなんですか!?」(あれの兄弟!?また嫌がらせされそう!)
十四松は飛び跳ねながらゆのに話しかける。
十四松「大人になることで悩んでたんだね!イヤミが何を入れ知恵したのか知らないけどねぇ〜!大人ってねー!夢のために失敗や成功、喜びや悲しみや挫折などいろんな境遇と戦いながら生きていく人間のことを言うんだよー!」ポイーンポイーン
ゆの「…むむ…。イヤミさんよりはわかりやすいなぁ。」
十四松「でも生きていくうえでは、たくさんやってよかったことや、やらなきゃよかったことをやって後悔したほうがいいと思うよ。あと本当になりたい人の生き方を真似ればいいと思うよ!近くに目指す人物像が見つからないなら有名人のマネをしたり足跡をたどったりすればいいじゃん!俺も毎日いろいろなやきう選手の真似をしながら生きているもんね」
ニカッ
十四松は上から目線でニッコリと笑顔を見せ、イヤミは怒りながらそんな十四松に茶々をいれる。
イヤミ「それミーが言いました!ってかユーに言われたかないざんす!」
ゆの「言ってないですよね!後悔したほうがいい人生か。よし!今は絵を描こう!たくさん描いて書きまくろう!」
十四松「ねーねー!君お名前なんていうのー?」
ゆの「私はゆの。よろしくね。」【この子宮ちゃんそっくりだな・・・良かった、あの赤い人じゃなくて。】
十四松「俺は十四松!野球王になる男!いえーい!ゆのちゃんも僕みたいに将来の目標は簡単に捨てずに頑張って見なよ!」
もやもやしていたゆのの心に少し光が差した。
ゆの「イヤミさん、十四松さん。とりあえず悩みを聞いてくださってありがとうございました。画家の足跡を辿る!かぁ。」
手提げバッグを前にお辞儀をするゆの。
十四松「ほらほら!ゆのちゃん!頑張れ頑張れ!マッスルマッスルハッスルハッスル!」フンッフンッ
イヤミは呆れて十四松を指さした。
イヤミ「これは良くない例ざんす。これはニート6名のうちの一人ざんす!」
ゆの「とりあえず、後悔と闘いながら一杯やってよかったと思うこともやらなきゃよかったと思うことも全部全部やって絶対立派な絵の仕事につこう!今の生活も少しずつ見直したほうがいいよね」
胸を張り、何かを決意したかのように前へ進む湯の
イヤミはため息をはいて、ぽつりとつぶやいた。
イヤミ「ま、いずれ泣きを見るかもしれんザンス」
イヤミとゆのが再び再会する日はくるのだろうか…ゆのが夢を叶える日はくるのだろうか
取り敢えずいい大人像をめざせ!ゆの!
イヤミ「ってか十四松さん、当たり前のように彼女の応援をしているけど、あんた自体二十歳のニートよね。あの子以上に悩むべきなのでは?」
十四松「あ。」
茉莉「次回は…」
おそ松「ニート山!次回は弟組が出るんだってね!」
ゆの「で、出たな!赤いやつ!」
紗英「誰が出るかな誰が出るかな」
少し大訂正をしました!大人になるって真剣に悩むときありますね。