リコリスリコイル要素0じゃん!!
こ、今回はちゃんと大丈夫だから…
腕を潰されても
足がもがれても
生きてさえいれば
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「はぁ」
「どうしたの?、ため息なんかついちゃって」
ここは喫茶リコリコ。今日もまた、俺はここに来てしまった。
「おーい」
やはりこの喫茶店はとても良い。和風の見た目に、良いコーヒーの香り、親切な店長に…
「聞こえてる?」
こいつがいる。
「うっさい」
「うるさいとはなんだ~うるさいとは」
「うるさいものはうるさい」
「うわーん。たきなぁ〜。計君がいじめてくるぅー!」
「仕事中ですので邪魔です」
「たきなまでぇ!」
いちいちうるさい奴だ。そもそも店員がこんなに構ってきて良いのだろうか?今は結構人が居るのだが…
「千束ー!早くきなさい!こっち詰まってんのよ!!」
やはり駄目だったようだ。白髪は嫌そうな顔をしながら、
「はーい」
そう言って厨房の方へと下がっていった。
「はぁ」
ようやく落ち着ける。そう思い、俺は一昨日の出来事を思い出す。
0:00:00
カタストロフィ
その語源はギリシア語に由来し、
決定的な転換や転覆、反転を意味する言葉だ。
それは確かに起こるものだった。だがしかし、ガンツに表示されたカタストロフィまでの時間は0を指している。
この世界ではカタストロフィが存在しないのか?
もしくは、もう既にカタストロフィは始まっているのか?
解らない。
解らないが、用心すべきだろう。
一昨日、あのロボットの見たいな星人を倒したあと、転送された。転送されたのは、前の世界ではなく今の世界の家だ。
つまり俺はもうこの世界で生きていくのか?
別にそれはなんとも思わないが…問題はここからだ。
(これから先、俺一人で戦うのか?)
ガンツは死んだ人物をコピーのように複製して部屋に呼ぶ。俺もつまりはクローンの様な訳だが。
そのガンツは今現在俺の部屋にある。つまるところ、この東京のガンツメンバーは俺の部屋に集まることになるが…
(誰も来ねぇ)
そう、誰も来ないのだ。
俺の戦闘スタイルは、他人が戦っているところを観察し、相手の力を見極め、戦う。俺一人じゃ、正直に言って、強い星人と戦っても負けるだけだ。それこそ、ステルスを見破れるぐらいの。
だからこそ、俺には他の奴らが必要だった。
駒として使えるような…
「おーい」
そうして、また声をかけてきた。俺は、仕事はどうしたのだと言わんばかりの表情をしながら顔を上げる。
そこには、白髪と黒髪の女がいた。
「大丈夫だって。お客さんもある程度収まってきたし」
「…」
「ちょっと千束!どういうことですか?」
「いやー、そう言えばたきなと計君って話したことなかったよね?だからさ!、ちょっとばかり話してみたらなーって」
別に話したいことなどない。だからそんなに馴れ馴れしくするなという感じなのだが…
「計君はさ!学校とかどうしてるの?今日は平日だけど!」
こいつにはデリカシーと言うやつが無いのだろうか?
まぁ、この世界で俺は学校に行ってない。まず、どの学校に行けばいいのかもわからんしな。それに…
「お前も学生だろう。学校はどうした」
「あれ?計君何で私が学生だってわかったの?やっぱりこの可愛さかぁ?」
「お前が前得意げに17歳だとか言っていた」
「そうだっけ?」
その言葉で、横にいた黒髪は白髪の事をそんなにすぐに忘れるなと言わんばかりの顔で見る。
「あっ、あはは~」
白髪は顔を斜め後ろに向けて口笛を吹き出した。
誤魔化すのが下手だ。
「わ、私達は今日は休みなんだぁ〜」
「前もいなかったか?」
「ま、前もなんだよ~!」
嘘すぎるだろ。誤魔化すのが下手すぎる。横にいる黒髪もため息をついている。
そんなこんなしていると、ふと、厨房を誰かが横切る。
ちびっ子だ。年は10歳ぐらいだろうか?いや、まぁそんなちびがいたところでどうしたという話だが。
そんな俺の目線に気づいたのか、白髪が答える。
「あー、あの子は私の親戚!親が仕事をしている間に面倒見ててくれーって」
そうらしい。
「おーいクルミー」
そう声をかけると、クルミと呼ばれたやつはこちらを見やる。
「クルミもこっちおいで~!」
そう言いながら、半ば強引にこちらの席にクルミを席に座らせる。
「なんだ?」
「いやー、いつもパソコンとボードゲームばっかじゃ飽きるでしょ!こっちは玄野計君!んで、こっちはクルミね」
いや、結局何故こっちに読んだのか解らない。と、いうか。
「パソコン触るのか…」
こんなちびっ子がパソコンを触るのか、それはセキュリティとかの面で大丈夫なのだろうか?
そう考えていると、白髪が言う。
「この子はギフテッドってやつなんだ!パソコンもこう、カタカタカタッ、ターン!って感じでうっててねぇ!」
ギフテッド
(たしか人より突出して勉強なんかの才能があるやつのことだっけか?)
「そうか…」
「あーっ!興味ないって顔してるー」
「…そろそろ戻っていいか?」
「私も、仕事をしなければなりませんので」
結局何がしたかったのだろう。そんなことを思っていると、白髪以外がこの場を離れていった。
「うぇーっ!もうちょっと話してくれてもいいじゃーん!」
そんな声が横から聞こえる。もういいだろう、そう考えながら、俺も会計を済ませ、店を後にした。
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その夜
千束side
喫茶リコリコでのこと
「計君が反抗期だぁ!」
「お前は母親でもなんでもないだろ」
そんな声が、部屋の中に響く。
「弟のようにおもってるよ〜」
「嫌われてそうだけどなっ」
「そんなぁー」
嫌われているのか…いや!そんなことはない!…と、思いたい。
「かなり素っ気ない反応だったがな」
そう、そうなのだ!計君は何故か私にだけ素っ気ない態度なのだ。なんでだろう?
「お前がうるさいからだろ」
「うえぇ!何で私が考えてることわかったの?」
「お前は顔に出やすいからなw」
なにうぉー、このクルミめぇ~!
そこまで考えて、ふと、クルミが顔を顰める。
「どったの?」
「なぁ千束…」
「何?」
「お前は、あの計って奴、どれぐらい信用できる?」
「えー?急にどうしたの?」
「いいから」
む、クルミがここまで切羽詰まったような顔をしたのは初めてだ。ここは私もきちんと答えよう。
「うん、まぁ信用してるよ!」
「何でだ?」
「そりゃだって、いつもは無表情で暗いけど、コーヒーを飲んでるときは、なんかこう、ほんわかとした顔になってるんだよね!」
「それだけか?」
「それと勘!」
女の勘は信用できると誰かが言っていたような気がする。
「それよりどうしてそんなことを?」
「…」
クルミが難しい顔をしている。一体何を言うのだろうか?
「玄野計は…この世に存在していない。」
え?
「いや、正確には同姓同名なんて沢山いた。だが、あの顔の玄野計は存在していない。」
「つまりは…偽名?」
「そうだ。そしてこれが、こいつの本名だ。」
そうしてパソコンに書かれていたのが…
「西丈一郎…」
「そうだ、あいつは玄野計なんて名前じゃなく、西丈一郎って名前だ」
…まぁ偽名を教えられたのは悲しいが、だからといって何だと…
「そして…西丈一郎、コイツは既に死んでいる」
…え?
「死因は自殺。父親の浮気が原因で母が自殺。その後追いとしてこいつも自殺したらしい」
「でも…それじゃあなんで!」
「それは僕にもわからない。けど、恐らくはDAが関係しているんじゃないか?それぐらいじゃなきゃ、生きてる人間を死んだことにすることは素人には不可能だと思うのだが。」
「…リリベル?」
DAには、リコリスともう一つ、リリベルという組織がある。
まぁ簡単に言えば男版リコリスなんだけど。
「いや、その説も多分ないだろう」
「なんでわかんの?」
「ラジアータをちょっとばかしハッキングした」
「…え?」
え、いまこのリスなんつった?
「ラジアータをh」
「いやいやいや、聞こえなかったわけじゃないから」
「なんだ、聞こえてたのか」
「うん、て、そうじゃなくて!」
「僕にかかれば、ハッキングなんてちょちょいのちょいさ!」
そう言って自慢気に話してくるが、正直話の内容が入って来なかった。
計君が偽名で本名が西丈一郎。
西丈一郎は既に死んでいる。
ラジアータをハッキングした。
正直上の情報だけで目が回りそうだ。
「リリベルの名簿には、西丈一郎なんて名前は無かった。」
「じゃあけi…西君は…」
「それが解らない」
「え?」
「僕の技術でも、その西がどうやってやったのかがわからないんだ。仮にできたとして、西にそんなことをする理由がない」
たしかにそうだ。普通の人が、死亡を偽装するなんて映画の中じゃない限りないだろう。
「また次来たとき、気をつけといたほうがいいだろうな」
そう言ってクルミは押し入れに戻っていく。
私は次から、どんな顔をして西君に合えばいいのだろう?
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その部屋の住人は死人だ
しかし確かに生きている
その部屋の住人は死人だった
皆さんはGANTZだとどの編が印象に残っていますか?
自分はやっぱり圧倒的におこりんぼ星人編ですね。
あの絶望感はやばいです
もし番外編を書くとして、その結末は…
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千手観音との戦いで死ぬ
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ちび星人との戦いで複数体相手にして死ぬ
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かっぺ星人との戦い
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ゆびわ星人との戦い
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鬼星人との戦いで死ぬ
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西くんが負けるわけ無いだろ!!