宝物   作:水野渚

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第一話

放課後 2年生組が一緒に下校中…

 

「歩夢、何やってるのソレ?」

「愛ちゃん。これね、最近リリースされた新作アプリだよ。かわいい動物を捕まえて育てたりするの。」

「あー!、このアプリ愛さんもやってるよー!面白いよね。」

「本当!?じゃあ動物交換しよっ!」

「いいよ〜♪歩夢はどの子が好き?」

「私はこのプーモちゃんかなぁ、ちっちゃくてかわいい♪」

「愛さんはクジラマンかなぁ、強いし、なんか見た目がおもしろーい!」

ワイワイ…

「あなたさん、昨日の「木星の皇子」は観ましたか」

「観たよ〜、衝撃の展開だったね…。まさかあんな事になるなんて、びっくりしちゃった…」

「ええ、主人公ジュピターの正体の謎、そして両親の思惑、その全てがついに明かされるのか…!と言う時に、まさか過ぎる展開、です! 今後どうなるのか気になって眠れませんん!」

「2人はなんのお話しをしているの?」

「ランジュさん。これは今放送されているアニメの話です、ランジュさんも一緒に観ませんか?」

「アニメ?ふ〜ん、けっこう面白そうね。それじゃあ今度ランジュのお部屋で上映会しましょう!」

「はい!喜んで!!」

ガヤガヤ…

「なんだか、こうやって2年生の皆で一緒に帰るのって久しぶりだね。」

「そうだねー、君も愛さん達も、最近は皆色々忙しいからね。」

「でも、それだけ、スクールアイドルとして皆成長してるってことだよね。」

「そうですね、歩夢さんの言う通りです!大変ですが、毎日が楽しいです!」

「うんうん!すっごく嬉しー事だよね!。そういえば、ランジュは寮暮らしだったよね?愛さん達についてっていーの?」

「ええ、だって皆と一緒にいられる大切な時間だもの、こんなに楽しい時間を無駄にしたくないわ!ランジュは皆が帰ってから、また学園に戻るわ。」

「ふふっ、ランジュちゃんらしいね。」

ランジュちゃんらしい考え方に、思わずふふっと笑ってしまう私。そんな何気ない会話をしている中、歩夢ちゃんが言った。

「あ、このドーナツショップ、今セールやってるみたい、皆で食べない?」

私たちはドーナツショップへと入っていった。

 

ドーナツショップ

「わぁ〜かわいい〜♪」

「ドーナツが動物のキャラクタの顔になってるんだね。凄い。」

「パクパクパク、おおお美味しいですー!」

「あはは!せっつー食べるの早いよー!。愛さんも、そろそろパクっと。おお美味し〜!」

ワイワイガヤガヤ…

ドーナツを前にランジュちゃんが固まっている。

「あれ?ランジュちゃんどうしたの?」

と歩夢ちゃんが聞いても

「……」

と、何も反応しない、続いて私もランジュちゃんに話しかけてみる。

「もしかして、ドーナツ苦手だった?」

「…ち、違うわ。だ、だって、こんなにかわいい子を食べるなんて、かわいそう…。」

「ん〜、それじゃあコレは、愛さんが食べちゃおっかな〜」

「食べないのなら私に下さい!もっと食べたいです!」

「だ、ダメよ!この子はランジュが守るわ!」

「ほらほら〜早くしないと皆がたべちゃうゾ〜」

「うう、…ゴメンね…、貴方を守るためだから、許してね…。パクっ。 …あ、美味しいぃ…。」

あははははは!

 

そんなこんなで皆で楽しく過ごした放課後だった。

こんな日々が、ずっと続けばいいのにな…。

 

翌日 放課後

(クラスの仕事でちょっと遅くなっちゃたな…。皆待ってるだろうな。 )

タッタッタッタッタッタッ

ん?あれは…かすみちゃん?

「おーい、か…」

目の前から走ってくるかすみちゃんは、そのまま私に目もくれずに走り去ってしまった。

「…なんだか、泣いていたような…?」

一体どうしたんだろう、とりあえず部室に入ってみよう。

ガララ

部室に入ると、歩夢ちゃんが震えた様子で、目に涙を浮かべて立っていた。

「あ、歩夢ちゃん、どうしたの…?」

「あなた…、た、助けて…!」

 

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