SSSS.GRIDKNIGHT Another God Wish   作:ゴリニティ75

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投稿遅れました!!
すいません!ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ

…それではさっそく本編へGO!!


第10回 覚・悟

 

『オラッ!オラッ!オラァッッ!!!』

 

という声と共に、ゴウ・スワードキャリバーへとダイナダイバーからバーストミサイルを連続で発射し攻撃する。

 

『ハァッッッ!!』

 

それに続くようにグリッドナイトは殴り蹴りと攻撃を繰り出していく。

 

だが…

 

『……最初は何者かと思ったが…その程度…か…』

 

ゴウ・スワードキャリバーはそれらの攻撃をものともせずグリッドナイトとダイナダイバーへと襲いかかる。

 

『ッ…!グリッドナイトォォ…サーキュラーーッ!!』

 

グリッドナイトは近づけまいと咄嗟に、大きく円を描き光輪を作り出して投げる。

 

『…その攻撃は…もう…見切った…!!』

 

だが、そのグリッドナイトサーキュラーを自身の刀身部分で弾き、突進して斬りかかる。

 

『させるかよっ!!』

 

ダイナダイバーからレーザー砲とバーストミサイルが再度放たれ、斬撃を遮る。

 

『…邪魔だ…どけ…!』

 

するとゴウ・スワードキャリバーは自身の周りをぐるぐると旋回しているダイナダイバーを尻尾で絡め取り、そのまま明後日の方角へと投げ飛ばす。

 

『うわぁぁぁぁぁっ!!』

 

投げ飛ばされたダイナダイバーは川のほとりの地面をえぐりながら打ち上げられる。

 

『…フッ…!』

 

ダイナダイバーを投げ飛ばした後、ゴウ・スワードキャリバーは再びグリッドナイトへと歩み寄るとそのまま左腕で首を掴み無造作にその場に叩きつける。

 

『グハァッッ!』

 

その場に叩きつけられた後も必死に立ち上がろうとするがゴウ・スワードキャリバーの強力な攻撃により蓄積されたダメージにより立ち上がることができない。

 

 

しかしそんな身体とは裏腹に2人の心の火はまだ消えていなかった。

 

『まだ…だ…まだ…いけるな…?樹…!』

 

〈…めっちゃ…スパルタ…じゃん……だけど…まだ…!!〉

 

諦めたりしないっ!!!

 

闘志を燃え上がらせ、グリッドナイトは顔を上げ始める。

 

樹の思いに答えるようにグリッドナイトの赤い複眼が光を増していく。

 

『…その精神力は認めよう…グリッドナイト…だが…そんな感情論だけでは…勝てない…』

 

そう言いながらゴウ・スワードキャリバーは剣の切先をグリッドナイトへと向ける。

 

『…今度こそ…終わりだっ!!』

 


 

「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ!!」

 

と息を荒げながら必死に怪獣の近くから離れていく太陽。

 

…どのくらい離れただろうか…と思い、走りながらも後ろへと視線を向ける。

 

太陽の背後には今も尚、ゴウ・スワードキャリバーとグリッドナイト、ダイナダイバーが激しく戦っている光景が広がっていた。

 

体感だいぶ離れたと思っていたがそうでもなかったらしい。

 

そう思い視線を前へと向き直そうとしたと同時に辺り一帯を巨大な振動が襲う。

 

…なんだ?と思い見ると、ダイナダイバーが宙を舞い川のほとりへと投げ飛ばされるのが見える。

 

…あれは…お兄さんが乗ってた………!

 

と思い駆け寄ろうと足を踏み出そうとするもすぐにその足を止める。

 

…何行こうとしてんだよ……さっき言われただろ…逃げろって…俺が行っても何も状況は変わらない…

 

と自問自答を繰り返し、その思いを振り切るように再び怪獣の逆方向へと走り出そうとする。

 

すると目の前に何やらチョークのような物で地面に絵を描いている少女の姿を見つける。

 

その少女はまだ6月後半だというのに青と白のホワホワの防寒着を着用しており、頭にも白い長細い帽子を被っていた。

 

一言で言うならば冬の北米系の民族衣装と言った方が伝わりやすいだろうか。

 

帽子の下からは栗色の髪がところどころ見え、胸元にはト音記号を模ったようなワッペンをつけている。 

 

なんというか何処か近寄り難く、特殊なオーラを感じる不思議な娘がそこにいた。

 

…さっきまでいたっけ…?暗くて見えなかったのか…?…まぁ良いか…

 

と少女に戸惑いつつも太陽は少女に声をかける。

 

「ちょっ、ちょっとお嬢ちゃん、ここは危ないよ。お母さんかお父さんは…?…はぐれちゃったのかな…?」

 

「……」

 

太陽が優しく声をかけるが、少女はまるで聞こえていないかのように地面に絵を描き続ける。

 

…えー…まさかの無視…?!マジでやばいから早く離れないと…と思い再び声をかける。

 

「ほらっ!早くこんなところ離れてさ、お母さん、お父さん…友達とか…みんな君のこと待ってると思うから…俺と早く逃げよう?ね?」

 

そう言うと太陽は半ば強引に少女の手を掴み走ろうとする。

 

だが少女は走ろうとせずただその場に立ち尽くして地面に描いた絵をじっと見つめている。

 

…?なんで頑なにここから離れてくれないんだ…?と思い少女の心理を知るために地面の絵に目を向ける。

 

地面にはところどころ欠けた長方形が周りに描かれていてこれは…恐らく、建物?ビル?だろう。

 

そして絵の中心にはギザギザとした大きな歯を見せつけながら口から火?を吹いている怪獣と何やら人型の…あの紫色の巨人だろうか?

それが戦っている姿が描かれていた。

 

……うん…さっぱりわからん…この絵が大事なのか?いやそれだけで?

 

 

…あん?!と頭を捻りながら思考していると少女が太陽の方へと話しかけてきた。

 

「……アタシには…そんなのいないから…大丈夫だよ」

 

そう言うと少女は太陽の方へと向き直す。

 

2人の間にしばし、静かな空気が流れる。

 

…ヤッベェェェ…やらかしたな俺?!!100パー地雷踏んだなコレ?!

 

「…えっと…その…ごめんね…で、でもここは危ないから一旦離れよ!そしたらまた絵を描いて良いんだよ!だから…ね?!」

 

と冷や汗を流しながら少女に説得を試みる。

 

「…だから…アタシは大丈夫だから……それより…」

 

そう言うと少女はジッと太陽の目を見つめると口を開く。

 

「…お前…間違えた…兄チャンは…ホントにこれでいいと…思ってるの?」

 

「え…?」

 

と少女のその言葉とジッと見つめる目に思わず言葉を詰まらす。

 

少女の目はとても綺麗で全てを見透かされているかのように思える。

 

「…人は…すぐにウソをつくよね…そうやって自分の気持ちにすぐ蓋をして…これが正しい…これは間違ってない…って…そういうのはね…えっと…何て言うんだっけ…?ん〜と…あっ!そうだ!偽善だ!偽善!」

 

「偽善…?」

 

「うん、そう偽善。」

 

…自分の気持ちに蓋?…ウソをついてる?…偽善…?少女の言葉に再び声を詰まらせてしまう。

 

そんな太陽を見かねたのか少女は再び口を開く。

 

「…つまり…アタシが言いたいことはね…自分のやりたいことを、真っ直ぐ…真っ直ぐ最後まで突き通してほしいってこと…」

 

そう言うと少女は握られていた手を逆に握り返して微笑む。

 

「…誰に何を言われたって…そんなのは関係ない…結局のところ、最後に意思を決めるのは…誰でもない…自分自身なんだから…」

 

見た目の幼さからは想像もできないような言葉を言われ、太陽は考える。

 

 

…確かに…この娘の言う通り…だな…

 

…思えば…俺はいつも…その場の空気を読んで周りに合わせてた…

 

それも大切っちゃあ大切だけど…自分の意見を言わずに…ただ流されて…自分の気持ちに嘘をついてた…

 

それに…自分が良かれと思ってやったことも…ただの偽善だったのかもしれない…

 

あの時、救えなかったことの罪滅ぼしのように俺は困っている人たちを助けるようになった。

 

でもダメだった…夢の中で何回あの夢を見ても足が動かない…目を伏せてしまう…あの子を救えない……俺は全然…前に進めていない…

 

…勇気が出せないんだ…どうしても…

 

自分でも…諦めてた…どうせ今回も…ダメだって…

 

だけど…それじゃぁ…いつまで経っても前へ進めない…俺は本当の意味で…みんなを救えない…

 

そんなの…そんなの……

 

そう考えていると再び振動が辺り一帯を襲う。

 

それは数キロ後ろでグリッドナイトがゴウスワードキャリバーの攻撃を受け倒れ込んだ振動からであった。

 

ゴウスワードキャリバーがグリッドナイトへと刃を向ける。

 

その光景が夢の光景と重なる。

 

…俺はまた…救えないのか…また…

 

太陽は自分でも気づかないうちに後退りしていた。

 

だがそこで少女の言葉が頭に蘇る。

 

…自分がやりたいことを貫く…か……そう…だよなぁっ!!

 

その言葉に勇気づけられ、太陽は覚悟を決める。

 

「俺は…もう…目を背けない!逃げない!自分に…嘘はつかない!それが……俺なりの答えだっ!!」

 

太陽がそう叫ぶと共に、太陽の目の前に光が現れる。

 

「な、なんだ?!」

 

太陽は驚きながらもその光に導かれるようにその光に手を伸ばす。

 

やがて光は太陽に呼応するように形を変えていき、人型の龍の模型のような物へと形を変える。

 

「これは……」

 

太陽がそれを掴むと同時に、数多の情報が流れてくる。

 

これは…誰かの記憶だろうか…?

 

俺にしかできないことは、俺がやらなきゃいけないんだ

 

守れるものは、守る!

 

俺は自由を失うんじゃないよ。かけがえのない不自由を、これから手に入れていくんだ

 

 

どれも断片的な記憶だが今の太陽にはその言葉一つ一つが胸に刺さっていく。

 

そして最後にこの竜人と色は違うが同じ形の物を青い髪の少年が持ち、叫んでいる光景が流れる。

 

…そうか…こいつの名前は……

 

 

「…覚悟はできたようだね」

 

少女は太陽から手を離すと、先程と同じように優しく微笑む。

 

「あぁ!…ありがとう、君のおかげで俺は大切なものを手にできた…と思うよ」

 

「えっへん!…こほん…それじゃあ頑張って」

 

その少女のエールに答えるように太陽はサムズアップをしてゴウスワードキャリバーの方へと再び走り出す。

 

俺はもう迷わない…後悔もしない…俺は…進み続ける!!

 

その思いと共に、太陽は竜人の模型を怪獣めがけて掲げ、走りながら叫ぶ。

 

 

「アクセスモード!ダイナソルジャー!!」

 

 

竜人の模型:ダイナソルジャーはゴウ・スワードキャリバーめがけてぐんぐんと巨大化していく。

 

その様子を少女は見ながら祈るように自分の手を握る

 

「どうか…あの兄チャンに音の精霊の加護が…ありますよーに…」

 

 


 

『…今度こそ…終わりだっ!!』

 

ゴウ・スワードキャリバーの剣がグリッドナイトへトドメを刺そうとしたその時、ゴウ・スワードキャリバーめがけて何かが巨大化してくる。

 

『何だと!?』 

 

それに気づいた時にはもう遅く、ゴウ・スワードキャリバーは巨大化してくる何かによって大きく後方へと飛ばされる。

 

〈…なんだよ…ほんとに…ってかさっきもあったなこの展開…ナニコレ…デジャブ?〉

 

『……ダイナ…ソルジャー…だと…?』

 

突如現れたダイナソルジャーに樹とナイトは驚く。

 

川のほとりへと吹き飛ばされたダイナダイバーに乗る竜のバッジが特徴的な黒スーツの青年も驚く。

 

『…あれ…は…!!』

 

ゴウ・スワードキャリバーを後方へと飛ばし、ダイナソルジャーはグリッドナイトの目の前に着地する。

 

夜の街の光に照らされながらダイナソルジャーは着地の反動により前屈みになっていた身体を徐々に起き上がらせていく。

 

その姿はダイナダイバーと同じく、グリッドマンのイニシャルファイターを彷彿とさせる色合いをしている。

 

頭部を完全に起き上がらせるとダイナソルジャーの目が光々と輝き、やがて光が灯った。

 

 




…あれ?これ主役太陽くんだっけ?∑(゚Д゚)

今回は太陽の掘り下げをメインにしたかったので…物語的には進んでいるんだか、進んでないんだか…って感じですね…


…ということで次回で遂に決着が着くと思いますので次投稿をお楽しみに…それじゃあ…adieu!
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