SSSS.GRIDKNIGHT Another God Wish   作:ゴリニティ75

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第11回 奏・鳴

 

 

『これが……ダイナソルジャー…ホントにホントに…すごい…!』

 

とダイナソルジャーのコックピットから見える景色に驚きと感動のあまり語彙力を失ってしまう。

 

今ならウルトラシリーズが好きな樹の気持ちがなんだかわかるような気がすると思いながら、怪獣を見据える。

 

『…次から次へと…!』

 

すると吹き飛ばされたゴウ・スワードキャリバーは起き上がり、ダイナソルジャーを睨みつける。

 

 

『よっし…この調子でどんどん行くぞ!!……って言ったのはいいんだけど……これ…どうやって操縦すればいいの…?』

 

勢いよくダイナソルジャーに乗ったけれども操縦方法が分からず、しばらく目の前のコントローラーのようなものを観察する。

 

『見た感じ…ゲームのスティックと…テンキーか?これで本当に操縦できるの?』

 

と試しに、手前のテンキーを一つ押してみるが何も起こらない。

 

『あーなるほどね…コマンドを入れる感じ?なら…とっておきのコマンド入れてやるよっ!これで必殺技打てるんじゃね!?』

 

そう意気込みながら太陽はコントローラーにコマンドを入れていく。

 

『↑↑↓↓←→←→BA!!ってアルファベットキーねぇーじゃねぇか!!』

 

と1人叫びながらコマンドを入れるとダイナソルジャーはゆっくりと右足を上げはじめる。

 

『おぉ!!なんとかなった!?』

 

そう喜んでいたのも束の間、ダイナソルジャーは右足を上げたまま立ち止まりそのまま動かなくなってしまう。

 

『…あれれ〜おかしいぞ〜……って…おいっ!!』

 

太陽は適当に再びコマンドを打ちはじめる。

 

『…ふざけて…いるのか!』

 

ゴウ・スワードキャリバーは激昂し、ダイナソルジャーめがけて斬撃を繰り出してくる。

 

『ギャーーッ!!ちょっとヤバいヤバいって!何か動いて!?』

 

適当にテンキーとスティックを動かしているとダイナソルジャーは奇跡的に、ゴウ・スワードキャリバーの攻撃を避け、カウンターを繰り出す。

 

『…えぇ…よ、よしっ…作成通り!!』

 

完全に不意打ちを喰らい、臨戦体制をとるゴウスワードキャリバー。

 

『…貴様……』

 

ゴウ・スワードキャリバーの身体がメキメキと音を立てて筋のようなものをうっすらと浮かび上がらせる。

 

『あー…っ!ごめんなさいごめんなさい!いや、ふざけてるつもりじゃないんです!ほんとに!!ってうわぁっ!!』

 

と言い訳をしていると太陽の操縦するダイナソルジャーは真横に川へと倒れていき、水飛沫がグリッドナイトとゴウ・スワードキャリバーにかかる。

 

〈…えっと…?あれも味方で…良い?〉

 

『…そうだろう…多分な』

 

若干呆れ気味に2人はその光景を見ながら、グリッドナイトは身体をなんとか起き上がられせる。

 

あんな行動をしていたが、寧ろダイナソルジャーが作ってくれた時間のおかげで立ち上がることができたのでまぁ儲けものとして考えておく。

 

だが、立ち上がったところで今のグリッドナイト、ダイナソルジャー、ダイナダイバーにはゴウスワードキャリバーを倒しきる術がないのは何も変わらなかった。

 

グリッドナイトに関してはもうエネルギー残量がギリギリであり、いつ消えてもおかしくない状況であった。

 

『…ふざけるのも…大概に…しろ!!』 

 

そう言うとゴウス・ワードキャリバーは、川に横たわるダイナソルジャーに容赦なく刃を切りつけ始める。

 

『…くっ!…うわぁぁぁっ!!』

 

激しい斬撃によりコックピット内の太陽にも激しい揺れが襲う。

 

『…ッ!…ダイナランチャー、バーストミサイルッ…!!』

 

その光景を見かねたダイナダイバーに乗る黒スーツの青年は川のほとりからゴウ・スワードキャリバーに向けてバーストミサイルを発射する。

 

その内の一弾を地面の真下へと打ち地面へと命中させると、その衝撃を利用してダイナダイバーは再び川へと着水しダイナソルジャーの元へと向かい、太陽に向かって叫ぶ。

 

『おいっ!聞こえるか!?』

 

『…いてて…ってお兄さん!?どうなってんのこれ…』

 

と太陽は謎の赤黒い空間に写し出された青年の姿をみて驚く。

 

『やっぱ…太陽お前だったのか……どうして…』

 

という青年の問いに太陽は即座に答える。

 

『…俺は…自分の意思でここに来ました…だからお兄さんになんと言われようと俺は…もう逃げません…!一緒に…戦います!!』

 

その太陽の言葉を聞き、青年は目を見開き驚いた表情を見せるが、すぐに口許を緩ませてニカっと笑うように口を開く。

 

『…そうか…それがお前の……わかった…ならそれに応えないとなぁっ!!』

 

そう言うと青年はダイナダイバーの引き込み式対空レーザーを川へと打ち水蒸気爆発を起こす。

 

それを煙幕の代わりとしてゴウ・スワードキャリバーの視界を妨げる。

 

『太陽!!スティックを真上へ思いっきり倒せ!!』

 

『は、はいっ!』

 

青年に言われるがままに太陽はコントローラーのスティックを真上に思いっきり倒す。

 

するとダイナソルジャーの両腕が前へ伸ばされる。 

 

それと、同時にダイナソルジャーの伸ばした両腕にダイナダイバーのボディを潜らせて無理矢理ドッキングさせる。

 

 

『ダイナソルジャー・ダイバーコンバインッ!!』

 

 

その掛け声と共にダイナソルジャーダイバーコンバインは水上を高速移動し始めゴウスワードキャリバーの元を離れていく。

 

『…逃すわけには…いかん…!まずはお前から…消す…!』

 

激昂したゴウ・スワードキャリバーはダイバーコンバインの後をすごいスピードで追いかけていく。

 

『よしっ!後は俺が操縦するから任せろ!!しっかり衝撃に備えておけよ!』

 

『あ、あのお兄さん?…怪獣倒すんじゃ…?』

 

と青年の行動に疑問を浮かべる。

 

『…正直…今の俺たちにはアイツをぶっ倒す術はねぇ…だから…できるやつに…今の俺たちのもってるもん全部を…託すんだよ!!』

 

そう言うと青年はダイナソルジャーとダイナダイバーの合体を解除する。

 

『えっ!ちょっ何やってんすか!』

 

突然合体を解除されダイナソルジャーは少しの間、川の中に沈みそうになる。

 

するとダイナダイバーは船首を九十度回転させて左右に展開し、連結ユニットを構成する。

 

その後川に沈みかけているダイナソルジャーの下へと入り込み、ダイナソルジャーの腰部に連結させ再び合体を完了させる。

 

 

『ダイナソルジャー・ダイバーコンバイン!バーストスマッシュモード!!』

 

 

そう叫び変則合体が完了する。

 

ダイナソルジャーの下半身に一直線にダイナダイバーが連結したその姿は、海中を支配する半魚人(マーマン)を彷彿とさせる。

 

『…なんじゃこぉりゃあぁぁぁ!!』

 

その合体をみて太陽は少しやりすぎかと思うほどのオーバーなリアクションをする。

 

だが太陽がそんな反応をするのも無理はない。

 

この形態はダイナソルジャーと共に戦ったナイトでさえも知らない合体なのだ。

 

この変則合体は、本来なら黒スーツの青年は知らないはずの合体法であった。

 

なぜ青年はこの変則合体を成功することができたのか…

 

それは青年本人にもよくわからないことであった。

 

…果たしてこれが意味することとは……

 

 

『…よくわからねぇが…今は…考えるのは後だ!!』

 

その青年の声と共に、ダイバーコンバイン・バーストスマッシュモードは後部のスクリューを全開し、再びゴウスワードキャリバーの周囲を猛旋回し始める。

 

背中に折り畳んだダイナソルジャーの膝のブースターも解放して推進力を加積させる。

 

やがて旋回は竜巻となってゴウ・スワードキャリバーを包み込み、その巨体を軋ませる。

 

自らも回転することで勢いを増したダイバーコンバインバーストスマッシュモードが、形成された竜巻の只中へと突っ込んでいく。

 

『太陽!!もう一度スティックを思いっきり前へ倒せっ!!』

 

『わっかりましたーっ!!!』

 

太陽がスティックを倒すと同時にダイナソルジャーは両手を真上へと突き上げる。

 

 

 

『…ダイナトルネードーーーーッッ!!』

 

 

 

ダイナソルジャーが突き上げた両拳をゴウ・スワードキャリバーの胴体めがけて叩き込み、二体は水中を突き抜けていく。

巨浪をまとって水上へと浮上し、さらに竜巻もろとも空へと舞い上がっていく。

 

青年と太陽は雄叫びを上げる。

 

『『おおおおりゃあああーーーっっ!!!』』

 

それはさながら、大気圏突破のためだけに巨大なタンクを積んだ燃料を全て燃やし尽くす宇宙ロケット。

 

ダイナソルジャーの拳がゴウ・スワードキャリバーの胴へとめり込む。

 

『…!!ッ…!こ…ん…な…ものでっっ!!』

 

ゴウ・スワードキャリバーは今まで聞いたことがないような呻き声をあげる。

 

そして遂にダイナソルジャーの拳が胴を貫き、ゴウスワードキャリバーの身体に大きな穴を開ける。

 

『よしっ!貫いた!これで…!』

 

と太陽は思わず歓喜する。

 

 

 

だが……

 

 

『…こ…ん…な…ものでは…俺は…負けんっ!!』

 

身体を貫いて尚、ゴウ・スワードキャリバーは倒れず咆哮を上げる。

 

『…うっそだろ…?』

 

 

その姿に太陽は一種の恐怖を覚える。

 

その太陽の恐怖をより煽るように、役目を終えたバーストスマッシュモードは空中分解を起こし、ダイナソルジャーとダイナダイバーに強制分離してしまう。

 

飛行能力のない二機がひとたび高高度まで上昇してしまえば、後に待つのは為す術のない落下だけだ。

 

この高さから川に落ちれば、コンクリートどころか鋼鉄に叩きつけられるのも同然だ。

 

…万事休すか…と太陽が思った、そのときー

 

 

 

『よくやった…あとは任せろ…!』

 

とバーストスマッシュモードの起こした竜巻に乗ってきたのか、二機の背後へと回っていたグリッドナイトがそう声を掛ける。

 

『…お前が…来たところで…お前の残りのエネルギー量じゃ…俺は倒せんぞ…!!』

 

そう叫ぶとゴウ・スワードキャリバーは自身の刀身を怪しく輝かせるとグリッドとダイナソルジャー、ダイナダイバーに向けて特大のエネルギー斬撃波のようなものを飛ばしてくる。

 

『や、やばい…』

 

間近に迫ってくる特大の斬撃波を見ながら太陽は何かできないかとコントローラーを操作するが何も起きない。

 

…死ぬ…!

 

そう太陽は死を覚悟したとき、グリッドナイトが声を掛ける。

 

『誰かは知らんが、お前を使わせてもらうぞ!!』

 

そう言うとグリッドナイトはダイナソルジャーの身体へと触れる。

 

するとダイナソルジャーはグリッドナイトに適応反応を起こし、砲撃形態へとみるみるうちに変形していく。

 

 

『ダイナミック…キャノンッ!!』

 

 

グリッドナイトはそのままダイナミックキャノンを両手で掴み、右肩に担ぐとエネルギーを装填していく。

 

〈…えぇっ…!竜のロボットが…巨大な大砲に…変形した…?…すっげぇーっ!!〉

 

『…何を感動しているのかわからんが…喜んでいる暇はないぞ』

 

〈え…なん…で…ってあれ…、力が抜けてってる…んだけど!?〉

 

樹がそう言うとグリッドナイトの身体が徐々に光となって消えそうになり始める。

 

…正直…エネルギーを装填せずともダイナミックファイアーは撃てる…

 

だが…先程のダイナソルジャーを見るに、こいつらはかなり弱体化してしまっている…その状態で撃っても、恐らく倒せんだろう…だから…

 

『もう残りのエネルギーが少ない…俺たちの残りのエネルギー全てを、この一撃に賭ける…!』

 

グリッドナイトがゴウ・スワードキャリバーに照準を定めようと構える。

 

しかし、空中で照準を定めようとしているためか、空気抵抗力が邪魔をしてなかなか照準を定めることができない。

 

〈…くっそ…!照準が…!このまま撃っても外れたら無駄撃ちになる…〉

 

樹とナイトが撃つのに躊躇っているうちに、どんどん特大の衝撃波がグリッドナイトへと迫る…

 

『…俺のダイナダイバーを狙撃台にして撃てっ!!』

 

ダイナダイバーから青年の声が叫ぶ。

 

〈…今の…あの潜水艦からか…?…まぁ…今はいいや…いくぞナイト!!〉

 

『……フッ…相変わらず…余計な真似を……』

 

青年の声に答えるようにグリッドナイトはダイナダイバーにダイナミックキャノンを乗せて遂に照準を合わせることに成功する。

 

『…これで…終わらせてもらうぞ…キャリバー!!』

 

 

 

『ダイナミック…ファイヤーーッ!!!』

 

 

 

ダイナミックキャノンから、超高熱のプラズマ火炎が超威力で発射される。

 

グリッドナイトのエネルギーを装填した影響か、ところどころに紫色の炎が見える。

 

赤と紫、二つの炎は混ざり合いゴウ・スワードキャリバーの放った特大の斬撃波をも押し退けてそのまま一直線に突き進んでいく。

 

『…クッ…こ、こんな…もの…!!』

 

とゴウ・スワードキャリバーは自身の刃を使って炎を斬ろうとするが、そんな行為は虚しくゴウスワードキャリバーの身体を炎が包み込んでいく。

 

正義の炎を喰らい徐々に身体が崩れていく。

 

それを見て再生を試みようとするもすぐに崩れ去っていく。

 

 

 

『…今回は…ここ…まで…か…』

 

ゴウ・スワードキャリバーは崩れ落ちていき、やがて空中で爆散する。

 

赤と紫の炎は川まで突き抜けてそこ一帯の水を蒸発させたー

 

全ての力を使い果たしたグリッドナイトは全身が光に包まれ消えていく。

 

戦いが終わった川の辺りを中心に綺麗な閃光が拡がり、輝きに満たされていき戦いによって傷ついた世界を元に戻していった…

 


 

「イデッ!!」

 

パソコンから光となって勢いよく飛び出る樹。

 

「…!新条くん…!…お疲れ様…!」

 

戦いに勝利した樹を称えるように響子が優しい視線を向けてくる。

 

「…なんとかなったな」

 

「ま、まぁ…なんとかね…」

 

ナイトと樹は、とてつもない疲労感に襲われながらもお互いの健闘を称え言葉を交わす。

 

「…ほんとにっ…ほんとに…2人が無事でっ…良かった!」

 

と響子は若干涙ぐみながら2人に笑顔を向けてくる。

 

こうして、特殊な怪獣との戦いが終わったのだった…

 

「…うん?なんか忘れてるような…?まぁ…いっか!」

 

と樹はふと思ったが気のせいだと思い帰路についたのだった。

 

 

 


 

『わぁぁーっ!!!落ちるっ!落ちるぅーっ!!』

 

グリッドナイトが消えたことでダイナソルジャーはすごい勢いで下の川へと落ちていく。

 

…あの紫色の巨人さんさぁー…ちゃんと俺たちを下に下ろしてから消えろよ!

と愚痴を心の中で言っていると…

 

『太陽っ!いったんダイナソルジャーから降りろっ!!』

 

と青年は言うと自身も落下していくダイナダイバーから降りる。

 

『降りるって…こうか!』

 

と太陽はダイナソルジャーから降り、右手に小さくなったダイナソルジャーを掴む。

 

 

「太陽!」

 

と空中を泳ぐようにして、青年は太陽に近づき手を握る。

 

といったところで川の水面まであと数メートルというところまでくる。

このまま落ちればただではすまない…

 

「いいか〜…1、2の3で乗るから衝撃に備えとけよ〜!」

 

「え、ちょっお兄さん?!」

 

「1、2の…3っ!!」

 

と川に頭がつくというギリギリで再びダイナダイバーを巨大化させる。

 

『アクセスモード!ダイナダイバー!!』

 

ギリギリのところで乗り込むことができ、なんとか無事に地上に戻れることができたようだ。

 

「あっぶな…なんなんすか今の!?」

 

「…言わゆる、裏ワザ…みたいなもんだよ、あぁすれば勢い殺せるって直感がいってた…からな!」

 

「直感でやったんすか!?」

 

と若干呆れ気味な態度で苦笑いする太陽と、歯を剥き出しにして笑う青年…

 

この日から太陽と青年、そしてグリッドナイトの物語が加速していった…

 

 




長文お疲れ様でした…

いや〜決着つきましたね…

キャリバーはどうなったの?と思われるかと思いますが、彼は倒される前に「今回は」と言っていたので…

つまり…ね?(圧

ということで次回投稿までadieu!!
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