SSSS.GRIDKNIGHT Another God Wish 作:ゴリニティ75
『いくぞ!ゴルドバーン!!…とあっ!!』
そう言うとグリッドナイトは上空へと高く跳躍する。
そのグリッドナイトの掛け声と共にゴルドバーンも大きく翼を広げ上空へと飛翔した。
そして、飛翔したゴルドバーンはそのままグリッドナイトの背に近づき合体した。
この形態の名は"グリッドバーンナイト"
かつて怪獣ガギュラとの最終決戦でも活躍した姿だ。だが今はその時とは姿が違う。
なぜならゴルドバーンが先日のマッドオリジンがひき起こした事件のときに新条アカネと飛鳥川ちせによってパワーアップした"ビックゴルドバーン"となっているため、あの時よりも格段にパワーアップしているのだ。
合体したグリッドバーンナイトはさらに空高く上昇する。
増殖した怪獣たちが全部見渡せるぐらいまで上昇したところで上昇を止める。
あとは二代目が怪獣たちを一箇所に引きつけてくれるのを待つだけだ。
そう思い、天空から地上にいる怪獣たちをを見下ろしながらエネルギーチャージを始める。
『グリッドナイトォォォ……!!』
一方その頃、二代目は何体もの怪獣相手に苦戦を強いられていた。
『…はぁ、はぁ……こ、これでも喰らいなさい!!』
『メロディック…ブラスター!!!』
そう二代目が叫ぶと、サウンドラスの二門主砲から極太の光線が発射される。
発射された光線は怪獣たちの身体に直撃し、怯ませた。
そして三発の誘導ミサイルを上空に発射し即座に爆発させ、二代目から遠く離れた場所にいた怪獣たちの気をこちらに引きつけさせる。
そうすると怪獣たちは二代目のもとに我が先にと言わんばかりの勢いで突進してくる。
…まずい!早く、早く合図してくださいよ!ナイト君!!と心の中で叫ぶ二代目。
すると天空から
『二代目!』とナイトが叫ぶ。
待ってました!?と言わんばかりのスピードで二代目は自分を人間サイズへと縮小し、すぐさまサウンドラスをバトルモードから戦艦モードへと変形させ一目散に上空へ退避する。
「…これでいいんですよね?」
『はい、上出来です。ありがとうございました。』
ターゲットにしていた二代目が上空へ退避したことで怪獣たちは一瞬見失ったがすぐに上を見上げてターゲットを再認識してすぐさま一斉にブレスを打ってこようとする。上空からでも目視できるほどの紅い雷のエフェクトが何個も見える。
それを見たナイトはすかさずゴルドバーンに指示を送る。
『ゴルドバーン!!』
というナイトの言葉の意図を理解したゴルドバーンは大量の怪獣たちに向けて口から光の粒子を帯びた光線を浴びせる。
[ーーーーーーーーー!!]
ゴルドバーンから浴びせられた光線を浴びた怪獣たちは突然ブレスのチャージをやめ、もがき苦しみはじめた。
するとどうだろうか。
大量にいた怪獣たちはみるみるうちに混ざり合い、元の白い鎧のような装甲を纏う一匹の怪獣へと戻っていく。
「怪獣が一匹に戻った……これがナイト君の狙いだったんだ…」
そう、ナイトの狙いは大量増殖してしまった怪獣たちを一箇所に集め、ゴルドバーンの"物質を融合させる能力"を利用して元の一匹に戻らせることだったのだ。
しかしこれはあくまで"最初の状態"に戻しただけだ。
また"グリッドナイトサーキュラー"などの技を使ったとしても怪獣の一欠片でも残ってしまうとまた増殖してしまい、また先程の状態に戻ってしまうのでは…と二代目は思うが今はナイトを信じるほか手はない。
そう思い視線をグリッドバーンナイトに向ける。
するとどうだろう。
グリッドバーンナイトの身体が紫色に淡く発光している。
なぜなら先程からエネルギーをチャージしていたため全身に力が漲っているからだ。
グリッドバーンナイトは今までよりもさらに翼を大きく拡げ、グリッドナイト・ハイパーストームフォーメーションを形成。
そして怪獣めがけて技を放つ。
『ハイパーッ!!ストーム!!!』
ビックゴルドバーンとの合体により、極大に増幅されたグリッドナイトストームつまり、グリッドナイトハイパーストームを撃ち放った。
規格外の破壊光線が怪獣の身体へと直撃。
[ーーーー!ーー!!]
怪獣は光線を浴びて悲鳴をあげる。
光線から必死に逃れようとするが光線の範囲が広すぎるため逃れることはできない。
光線によって手足がもがれ即座に再生、増殖しようとするが程なくして再生が追いつかなくなり亀裂が入り、崩れていく。
するとみるみるうちに怪獣の身体ほうにも亀裂が入りはじめ、とうとう砂のように崩れてしまった。
怪獣の分子一欠片すら残さず完全に消滅させたのだった───
「や、やりましたね!!ナイト君!!」
思わずガッツポーズをとる二代目。
『……なんとかなった…か』
ほぼ全てのエネルギーを使い果たしたナイトもなんとか勝利したことを確認し、上空から地上に降りようとしたまさにその瞬間。
何ものかが放った光のビームがグリッドバーンナイトの胸を貫いた。
『ーーーーカハッ!』
グリッドナイトの血を吐くような苦悶の声が上空に轟く。
胸を貫かれたナイトは気を失ってしまい地上へと真っ逆様に落下していく。
「ナイト君…!?!!」
その光景に驚きを隠せない二代目。しかしすぐさまナイトのもとへと戦艦を急がせる。
だが向かう途中でまるで見えない壁に激突したかのような衝撃をうける。
「これは…一体…?」
すると、突然、グリッドバーンナイトを中心に、ぱぁっと虹色の光が広がり、やがてその場全体を光が包み隠すように神々しく照らしていく。
その光景を間近でみていた二代目は目を白黒させる。戦艦の中にいてもその光は眩しすぎた。
やがて光がおさまり、二代目は周りを見渡すが、そこにはもうどこにもグリッドバーンナイトの姿はなかった。
「ナイト君……ゴルドバーン……いったいどこに…」
……しばらくしてナイトは音も色も何もない深い深い闇の中で目覚めた。
いつの間にかグリッドナイトの姿ではなくナイト《人型》の姿に戻ってしまっていた。
……………………俺は…どうなったんだ。ここは…どこだ。
意識が朦朧とするなか必死に思考を巡らせる。
どうやら先程までいた場所とは違う場所らしい。
周りを見渡しても広がっているのは真っ暗な景色だけだ。
二代目の姿はおろか、先程まで合体していたゴルドバーンの姿もない。
…何かに囚われているのか?そう思いナイトは自身の腰に帯刀している赤い剣"レプリナイトキャリバー"を抜き、目の前の闇を斬る。だが手応えはなくまた先程と変わらない景色が続く。
ダメか…そう考えていた矢先。
突然、今まで何まなかった空間の一角に学校の教室のような景色が映し出された。
…これはいったい…
ナイトは突如あらわれた光景に理解が追いつかないといった感じだ。
なんの変哲もないパソコンが何台も置いてある、コンピュータルームだろうかと考えるが少しずつ目の前の景色に違和感を覚える。
目の前の景色に映っているものはどれも自分に対して"大きすぎる"のだ。椅子や机、時計、そして景色の下側に配置されている"上下逆さま"なキーボード…
そこまで思考してナイトはある結論に辿り着く。
…いやこれは実際ありえるのか…?いやだがそうとしか思えない…
…今までの状況から考えて俺は今、かつてのグリッドマンと同じく……
コンピュータの画面の中にいる
ということだ………
ついに0話を終わらすことができました。(最後らへん自分でも書いていてよくわからなかったのはナイショ)
さて!次回からはいよいよ1話が始まります!
今まではグリッドナイト同盟主軸に物語が進んでいきましたが次回からはガラッと変わってとある学生目線で話を進めていこうと思っていますのでよろしくお願いします〜