SSSS.GRIDKNIGHT Another God Wish   作:ゴリニティ75

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投稿するの遅れました!!すいません!←焼き土下座


あと余談ですが…DXフルパワーグリッドナイト買っちゃったぜ★←すごい金欠

…それではどうぞ!


第6回 障・壁

 

カリカリ、カリカリ

 

 

と何かを削る音がする。

 

「ここはもっとエッジを効かせて……おぉ!いいねぇー!いい感じ!」

 

と薄暗い部屋の中で1人でブツブツと言いながら怪獣の模型を作るフードを深く被った少女:コピー。

 

「たっだいま戻りました〜★」

 

とハイテンションで紫色の長髪を揺らしながら部屋に入ってくる望美。

 

「あっ…えっと…お、おかえり、なさい?ノゾミさん…」

 

とぎこちなくも出迎えるコピー。

 

「はい♪…あっ★怪獣…出来たんですね〜♪今回のは…憎しみがたっくさん詰まっていて〜良いですね〜♪」

 

と模型を見つめながら言う望美。

 

「あ、ありがとう…ございます…!」

 

とコピーは褒められて嬉しいのか足をジタバタさせる。

 

そのあとコピーは思い出したかのように望美に質問をする。

 

「ノゾミさん…それで…えっと…学…校?はどうだったんですか?」

 

「…う〜ん…まぁ普通でしたね〜♪想像通りって感じですっ★」

 

と望美はつまらなそうに答える。

 

「そ、そう…ですか…」 

 

とコピーは少しがっかりとした表情を見せる。

 

「あっ★でもでも〜♪面白そうな子は見つけました★」

 

 

「…どんな人なんですか?」

 

 

「…それは〜♪アハっ♪…ひ・み・つ…ですっ★」

 

と人差し指を口元に当てながら答えると怪獣の模型に白い鎧のパーツを付ける。

 

「それじゃあ…世界をより良く、綺麗にするために頑張ってくださいっ♪」

 

そういうと怪獣の模型に手を向けて、実体化させる言葉をかける。

 

 

《インスタンス・アブリアクション★》

 

 


 

背中に連なって生えている大きな甲羅が夕焼けに照らされながら、白い鎧の装甲をまとった巨大な怪獣が大きく口を開き咆哮する。

 

突如として出現した真核守羅怪獣【ゴウ・ハルト】。

 

その姿はまるで亀とセンザンコウを無理矢理合体させたような異様なものだった。

 

ゴウ・ハルトは咆哮した後、近くにあったビルを自らの巨大な手で引き抜き投げる。

 

ビルの中からはまだ人がいたらしく多くの悲鳴があがる。

 

ビルが地面に衝突しようとしたそのとき、紫色の光がビル全体を包み込むように現れる。

 

その光はやがて実体となり紫色の超人:グリッドナイトを形作る。

 

〈ふぅ…なんとか間に合った…!…こんなこと言ったら怒られると思うけど、こういう間一髪で助けるシチュエーションってめっちゃ萌えるよな〜!〉

 

と1人盛り上がりながらビルを安全そうなところへ置く。

 

『…悠長に話している暇はなさそうだな』

 

突然現れたグリッドナイトに臆することなくこちらに突っ込んでくるゴウ・ハルト。

 

『はぁっ!!』

 

とゴウ・ハルトの突進を高々と跳躍し避ける。

 

そのままの勢いのまま脚に力を込めて怪獣の頭をめがけて踵落としをする。

 

グリッドナイトに踵落としをされ頭部を地面にめり込まされ怯むゴウ・ハルト。

 

その隙を見逃さず続け様に蹴りを何発もお見舞いし、ゴウ・ハルトは堪らず吹っ飛ばされる。

 

〈なんだこれ?!昨日よりも身体が…軽い…!〉

 

樹が感じた通り、グリッドナイトの動きは昨日よりも格段に良くなっている。

 

グリッドナイト本来の持ち味であるスピードを生かした俊敏な攻撃を繰り出せている。

 

『どうやら、適合率が昨日よりも上昇したようだな』

 

手を閉じたり開いたりしながら確認する。

 

『一気に片をつけるぞ!!』

 

〈しゃぁっ!!〉

 

吹き飛ばしたゴウ・ハルトの元へ走り上空へと蹴り上げるとグリッドナイトは両腕を交差させて予備動作(ルーティーン)へと入り、構えた左腕にエネルギーを集束させる。

 

『グリッドナイトォォー…!!ストォォームッ!!』

 

そう叫ぶと共に紫色のエネルギー波がゴウ・ハルトへと放たれ、爆発を起こす。

 

グリッドナイトの技が決まり樹は怪獣を倒したと思っていた。

 

だが…

 

『…?!まだだ!まだ倒せていないぞ!』

 

異変をいち早く感じたナイトが空を仰ぎ叫ぶ。

 

すると空中から地上へと真っ逆様に丸い何かが落ちてくる。

 

〈…なんだ?あれ……、……甲羅…?!〉

 

突如落ちてきた巨大な甲羅に驚いていると、その甲羅は高速にスピンを繰り出しグリッドナイトめがけ勢いよく攻撃してきた。

 

『カハッ!』

 

と思わぬ攻撃を喰らいたまらず後方へと吹っ飛ばされるグリッドナイト。

 

その巨大な甲羅はグリッドナイトの目の前で回転をやめると甲羅の中から突如、巨大な手足が這いでてくる。

 

それは次第に尻尾と頭まで出し、やがてゴウ・ハルトの姿へとなる。

 

ゴウ・ハルトの身体には全くと言っていい程傷はなかった。

 

その姿をみて樹は呟く。

 

〈グリッドナイトの技が効いてなかった…のか?……必殺光線無効とかなんの冗談だよ…〉

 

と樹はゴウ・ハルトに文句をぶつけるがそんなことは知ったこっちゃないかと言うように再び甲羅に各部位をしまい高速で回転してグリッドナイトめがけて何度も何度も攻撃を繰り出す。

 

『くっ!』

 

ゴウ・ハルトはグリッドナイトに当たっては地面へと跳ね返りまたグリッドナイトへぶつかりを繰り返すたびにどんどん勢いと威力が増していく。

 

そんな猛攻にグリッドナイトは翻弄され、次第に額のエネルギーランプが点滅しだす。

 

 


 

「あはははっ!!ゴウ・ハルトに光線技は効かないんだよっ!!ざまぁみろグリッドナイト!!」

 

と薄暗い部屋の中、机の上に映し出されている映像を見ながら感情を剥き出しにし、声を荒げるコピー。

 

「いいですね〜♪ゴウ・ハルト…?さん♪凶暴性良し、耐久性良し見た目も…まぁ良しですし〜♪…これならー"量産"してもいいかも★」

 

とコピーとともに映像を見ながら分析している望美。

 

「…ゴウ・ゴルガの仇だ!!このままグリッドナイトを倒しちゃえ!!ゴウハルト!!」

 

そのコピーの言葉に反応するかのようにゴウ・ハルトはグリッドナイトの首を掴みそのまま高速で回転し、街へと投げ飛ばす。

 

投げ飛ばされたグリッドナイトは立つのもやっとという状態だった。

 

「アハっ♪…さぁどうします?グリッドナイトさん♪」

 


 

「…新条君…!」

 

時を同じくして、コンピュータに映し出されたグリッドナイトとゴウ・ハルトとの戦いを見守る水色の髪が特徴的な少女:古澤 響子。

 

彼女は今、自分の無理気さを痛感していた。

 

もし自分にあの怪獣を倒せる力があったなら、もし自分に特別な力があったなら…と何度も何度も思った。

 

何故、響子はそこまで樹のことを案じているのか。

 

実は響子と樹はただのクラスメイト…というわけではない。(樹はそう思っているが)

 

響子が樹によく話しかけていたのは、先生に頼まれたからでもなく学級委員長というわけでもなかった。

 

それはもっと単純な感情だ。

 

それは恩を返したいただ…それだけ。

 

樹は覚えていないだろうが彼は昔、響子を救っていた。

 

遠い遠い昔の記憶。今ではそれが果たして現実だったかも分からない…

 

だが響子にとってそれは間違いなくかけがえのないものだった。

 

 

…だからこそ救いたい。

 

自分を救ってくれた彼を今度は自分が救うのだ。

 

自分に特別な力なんてなくてもできることはあるはずだ。

 

何か…きっと…観察しろ…。よ〜くよーく…。些細なことでもいい。どんなに小さな変化でもいい…。

 

そうしてゴウ・ハルトの身体をよく観察していると不自然な点に気づく。

 

「…あれ…?」

 

ゴウ・ハルトは自身の尻尾を"ひきづるよう"に動いている。

 

それがなんなのか。

 

と言われたらそれまでなのだが、ゴウ・ハルトは頑なに尻尾を動かさない。

 

昨日出現した怪獣:ゴウ・ゴルガは尻尾を自由自在に動かして街を破壊していたがゴウハルトはそれをしない。

 

そこから導き出されるのは……ゴウハルトは自身の身体を二本の脚と尻尾の3点で支えているということだ。

 

ゴウ・ハルトは甲羅に身体の部位をしまうとき必ず尻尾を最後にしまう。

 

その瞬間に尻尾を切ればゴウ・ハルトはバランスを崩してひっくりかえった亀のようになるだろう。

 

…自分で考えていてもちょっと馬鹿馬鹿しいなと思いつつも今はこれしかない、そう思い樹にそのことを伝えようとする。

 

「…あのっ!樹君、聞こえる!?」

 

とパソコンに向かって叫ぶが画面の中の樹達には聞こえていないようだった。

 

どうしよう。どうしよう。どうしよう。

 

あ!とここで閃く。

 

パソコンなんだからキーボード叩けば意思疎通できるんじゃ……いや流石に安直すぎるかなぁと思いつつも半信半疑でキーボードを叩き始める。

 


 

『グハッ!』

 

ゴウ・ハルトの猛攻に耐えることしかできないグリッドナイト。

 

〈なんか武器みたいなのないの?!〉

 

〈あるにはあるが…あの防御力を超えれるとは思えん…〉

 

くっそどうすれば…と思っていると頭の中に突如声が聞こえてくる。

 

 

 

〈え?何これ…あーこれ死んだってこと?…短い人生でした(泣き)〉

 

『…おい勝手に死ぬな。これは…外部からのメッセージのようだな。誰かがパソコンからメッセージを送ってくれているらしい』

 

〈誰かって…まさか…〉

 

古澤さんか…!なんで……。

 

俺結構酷いこと言った気がするよ?なのになんで……やっぱ天使?と考えているとゴウ・ハルトがまたしても攻撃体制にはいろうとする。

 

『来るぞ…彼女から送られてきたこと実践するか否か…どうする?やるならチャンスは一度きりだぞ…』

 

〈……そんなの…やるしかないでしょうがっ!!!〉

 

そう覚悟を決め、グリッドナイトは左手に紫色のエネルギーを八つ裂き光輪のような円形状に収束して狙いを定める。

 

まだだ……まだ…とゴウ・ハルトが尻尾をしまう時を待つ。

 

 

 

 

 

 

…今だ!!

 

 

『グリッドナイトォォー!!サーキュラー!!!』

 

グリッドナイトの技が見事命中し尻尾を切り落とす。

 

[———//::::;!!!!!!!]

 

するとゴウ・ハルトは自身の身体のバランスを崩し、地面に仰向けに倒れこむ。

 

まるでひっくりかえった亀のように無様に手足をジタバタさせる。

 

『一気に決めるぞ!!』

 

そう言うとグリッドナイトは両掌に紫の光輪を形づくり叫ぶ。

 

『グリッドナイトォォ…!乱れサーキュラーー!!』

 

グリッドナイトから投げ放たれた紫色の光輪は無数に分裂してゴウ・ハルトの身体に命中するが身体に突き刺さったままで切り裂けず決定打にはならない。

 

〈…外側の甲羅よりかはマシだけど、内側も硬いなぁ…〉

 

『ならば……こうするだけだ!!』

 

すると再び、両腕を交差させて予備動作(ルーティーン)へと入り、構えた左腕にエネルギーを集束させる。

 

『〈今度こそ…決めるっ!!!〉 』

 

2人の声が重なる。響子が繋いでくれた想いを力にかえ、先程よりも威力が強くなった光線を放つ。

 

 

『グリッドナイトォォォ…ストォォーム!!!』

 

 

ゴウ・ハルトの身体に突き刺さっていたグリッドナイトサーキュラーがグリッドナイトストームによって加速してゴウ・ハルトの身体をバラバラに切り裂き、爆散した。

 

〈…やった〜……もう限…界…〉

 

樹がそう言うとグリッドナイトは光となって街から消える。

 

それと同時に謎の光が街を覆いつくし、破壊された部分を修復していった…

 


「よっと…」

 

グリッドナイトとの合体を解除し、パソコンから飛び出る。

 

「…あの光なんなんだろうな?」

 

「…さぁな。」

 

と窓の外を見ながら言う。

 

「あれ…?古澤さんは?」 

 

とコンピュータ室を見渡すがどこにも姿はなかった。

 

代わりに手紙が置いてあった。

 

 

街を救ってくれてありがとう  私のヒーロー!

と一言だけ書かれた紙が入っていた。

 

 

その樹の姿を見てナイトは樹に語りかける。

 

「…他人を戦いに巻き込みたくないのはわかる。

 

だが…1人でなんでもできると勘違いするなよ。…1人でできることには限界がある。だから…少しは他人を頼ってみろ。」

 

そう諭され樹は自分の考えを改める。

 

「…うん。わかった…。ありがとう…ナイト。」

 

こうして、樹は一抹の不安と納得する気持ちが混ざり合わせながらこの日の戦いは幕を閉じた。

 

 


 

グリッドナイトが怪獣を倒し、謎の光が街を包みこまれていくのを胸元に竜のバッジのつけた黒いスーツを身に纏っている青年が眺めていた。

 

「………怪…獣…」

 

そう呟く青年の腕の中には小さな"潜水艦"のようなものが握られていた…

 

 




 
次回は太陽君メイン回です…

それではアデュー!!
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