魔法少女リリカルなのはStrikerS〜サスケ転移伝〜   作:我来也

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本当に申し訳ない。
長期的に書く予定


第1話

 かつての俺は人との「繋がり」を持つことを恐れていた。

 一族との「繋がり」

 家族との「繋がり」

 兄との「繋がり」

 

 俺が幼い頃、まだ繋がりはあった。だがある事件によりこれらの繋がりが全て失ってしまった。繋がりがあるからこそそれを失った苦しみがある。故に人との「繋がり」を拒み、断ち切っていた。

 いくつもの繋がりは己の本当の願いを見えなくさせる。そう思ったからだ。事実、繋がりの全てが良い方へ向くわけではない。それも事実の一つだった。かつての俺がいたのはその兄との「繋がり」があったからこそだ。

 

 だから全ての繋がりを断ち切り孤独という「地獄」に行こうとした。闇に沈もうとした。

 だというのに、それでもお互いの利き腕を失ってもなお俺を止めて、断ち切ろうとした「繋がり」をアイツはずっと断ち切らずにずっと繋いでいてくれた。

 俺は、うちは一族で唯一の生き残りになってしまい敬遠されていた自分と、九尾の人柱力とされて里の人々から嫌われ孤独となっていたアイツを重ねていた。俺たち二人はお互いの「痛み」を感じていた。

 

 いがみ合っていたちっぽけな俺たちが今は互いの心を「痛み合う」事ができる。

 このことはオレ達だけじゃなく、もっと大きなものにも言える事なのかもしれないと

 

 だがアイツのようになかなか出来るものじゃない・・・。そう簡単にはいかないだろう。オレ達自身がそうだったように

 

 大きなものならなおさらな

 それは祈りにも似た想いだ

 

 それでもそれが出来るまで耐え“忍”んでいく。その様を任された者たち。それが俺たち

 

「忍者」なのかもな。

 

 

────*────

 

 

 俺は、過去に犯した罪を償うため一度も木ノ葉隠れの里に帰ることなく一人旅を続けていた。

 

 そんな中、先日木ノ葉を襲った「起爆人間」の事件があった。その事件を調べ、黒幕の少女の歴史の一端を調べていくと俺たちうちは一族が関わっていた。全ての原因ではないにしろ、その影響で今の彼女たちがいて今回の事件を引き起こした。

 憎しみの連鎖を断ち切るため、そして俺たちは痛みあい、分かり合うために戦い無事事件を解決した。

 

 事件後俺は自分の「繋がり」の大切さを感じ、久々木ノ葉に帰ろうと思い歩いて行くと、妙な違和感が視界に入る。普通の肉眼ではなんの違和感はないが、前髪で隠した左目「輪廻写輪眼」で違和感のある空間を捉えると空間の歪みが確認できた。

 

 俺は贖罪の旅を続けてる一方である調査を行なっている。それは「圧倒的な力を持つはずのカグヤが、なぜ大量の白ゼツ軍団を用意しようとしていたのか」という疑問だ。まだ確証も何もないが、あのカグヤですら大量の白ゼツを用意しなければいけないような恐ろしい存在がいる、又はこれから来る事を危惧してるかのようだった。

 彼女は何者なのか、そもそも「大筒木」一族とは何なのか。それを知るにはカグヤが残してるかもしれない痕跡を見つけ辿っていくしかない。それが出来るのはこの輪廻眼を持つ俺しかいない。

 

 俺は左目の輪廻写輪眼の瞳力を使い空間の歪みに時空間忍術を共鳴させ、歪みの先にある“何か”を知るため時空間の中に侵入した。

 

 

────*────

 

 

 (ここは…?)

 

 空間の歪みの中へ侵入後、異界の地へ足を着けて見渡す。転移先が元いた場所と似て山道だった。辺りを見渡すが元いた世界と然程変わらない自然溢れる場所だった。

 

 まずは適当に木の上に登り全体の景観を知ることから始めた。足裏にチャクラを集中させ木を歩いて登り全体を見る。どうやら俺がいた場所はどこか森林が溢れる山岳地帯だったらしい。全体図として把握はできたが細かな所をくまなく凝視する。もしかしたら小さな人里や何かあるかもしれないからだ。

 

 (あれは…?)

 

 確認していくと何かに気付く。それは自然溢れる場所に人が造った物とされる物だった。人工的に造られた路に横長い四角柱の動く乗り物だった。

 後に「リニアレール」という乗り物だと知る事になるのだが、それが動いて走ってるのが見えた。どこに向かってるのかは分からないが、人が造ったものだ。恐らくあれが向かってる先は人が何かしら関わってる場所に違いないと思った俺は木々を走って跳び向かった。

 

 

 

 思った以上に速かったが何とか乗り物の上に降り立つ事ができた。飛ばしてきた為、息を整え辺りを見渡す。

 とりあえず乗り物の上にいるが中に人が乗っているかもしれない。もし人がいたら色々と情報が得られるかもしれない。そう思い、中に入る出入り口を探そうと歩を進めようとすると、下から妙な気配を感じた。その瞬間乗り物の天井部分が歪な形に歪み始め中から青い光弾のようなものが何発か発射してきた。

 即座に気配を感じギリギリの距離で交わした為光弾に当たる事はなかった。しかしこの乗り物の天井に降り立ったとはいえ着地の際は簡単に気付かれないようにしたはず。それなのにこうも早く対応されるとは思わなかった。もしかすると感知タイプがいたのかもしれない。

 光弾が放った後にできた穴から機械群が出てきた。

 

 (何だあれは…?)

 

 その機械はカプセルに似た円錐型をしていてよく見ると赤い触手のようなコードのようなタイプの機体も見られる。あの先端、あれを見る限り攻撃だけ出なく対象を捕獲することも出来そうだ。ま、機械なのだから攻守ともにそれなりに対応はできるということか。

 人が相手なら誤解を解く為に言葉による争いの鎮静化を行うのだが相手が機械ならば言葉で話す意味がない。こうなったら戦闘でこの場を収めるしかない。腰辺りに納めてる草薙の剣を抜き機械群を斬っていく。

 

 

 

────☆────

 

 

 

 私たちがメンテナンスルームにてデバイスについてや魔道師ランクの総計規模に関するお話をしてる最中に警戒アラームが鳴り始めた。

 どうやら教会騎士団の調査部で追ってた強大な魔力を秘めた危険度の高い赤い結晶状の物「レリック」らしきものが見つかったとのこと。レリックは複数個存在するらしいが、確認された内の一つは周囲を巻き込んで消滅している恐ろしい物だ。

 そのレリックらしき物が見つかったとの事で場所はエーリム山岳丘陵地区にあるリニアレールで移動中とのこと。

 なんでも、内部に侵入した「ガジェット」と呼ばれる半自律型の機械兵器せいで車両の制御が奪われてるようだ。

 私たち機動六課の前線メンバーは輸送用ヘリに乗り急いで現場へ向かった。

 

 新しく前線で戦うメンバーにとって今回が初ミッション。皆それぞれ緊張、不安、興奮、心配といった表情をしている。無理もない。皆何かしら“初めて”を経験するのは怖いものだ。初めてだからこそ皆に迷惑をかけないように、そして良い結果を出さないといけない。という考えがあるからだ。

 

 私は皆がある程度緊張を和らげるため、何かあったら私たちがフォローをすること、皆繋がってるからピンチの時は助け合うことを伝えた。

 リイン曹長が今回のミッション内容を前線メンバーに伝えている。内容は列車内に侵入したガジェット約30機、全機を逃さず破壊すること。もう一つはレリックを安全に確保すること。

 彼女がその内容を伝え終えてそろそろ出発しようとした時、はやて部隊長から緊急の連絡が入る。

 

「なのは隊長、そして皆もよく聞いて!今映像で確認したら車両の後方で1人の男性が応戦してる!」

 

───!?

 

 ガジェット、正式には「ガジェット・ドローン」と呼ばれる物だが、幾つかタイプが分かれている。今回の列車内に侵入したガジェットはⅠ型と呼ばれ1番主流の機械兵器だがガジェットにはある厄介な機能が組み込まれてる。

 それはAMFと呼ばれる謂わば効果範囲内の魔力結合を解いて魔法を無効化するものだ。その機能を魔法ランクで言うとAAAランクの高位防御魔法だ。正式採用の武装局員の基本がBランクからで、武装局員の隊長クラスがAランクからだ。

 それでも対応策はあるにはあるのだが、あのガジェットが如何に厄介なものか分かっただろう。それをたった1人で応戦してるなんて危険だ。

 そして、とはやて隊長が続けて言葉を発した。

 

「────その男性の特徴は背は180cmくらいの高身長で黒いマントをしてる。そして左目を前髪で隠しているんだけど、凄く顔が整のっててイケメンや!」

 

 は、はやてちゃん…。最後の情報必要なの?必要なのかな…?

 さっきまで立派な部隊長として務めてた彼女だが特にこういう時は何故か素の彼女に戻ってしまう時もある。

 

「順調に彼が応戦してガジェットを破壊してるけど、なんか刀か…?刀やな、彼は刀を使ってるみたいや。魔法は意図的に使おうとしてないかもしれへんけど早く彼のフォローに入ることに越したことはないで。なのは隊長、フェイト隊長は空にいるガジェットの破壊を頼むで。そして、スバル、ティアナ、エリオ、キャロはリインが言った事と彼のフォローを頼むで!」

 

「「「「はい!」」」」

 

 

 

────ティアナ────

 

 八神部隊長からの連絡を聴いてビックリした。だってあのガジェット相手にたった1人で戦ってるなんて、って思ったからだ。あたしが機動六課に入隊して間もない頃にシミュレーションでガジェットを8体破壊したがそれは4人でしかも動作レベルC、攻撃精度Dという設定だったにも関わらず四苦八苦したのだ。今でこそ対応は出来るように上達したが、それでも何十体といる相手にあたしだったらどれだけ対応出来るのだろうか。

 いや今はそんな事考えてる場合じゃない。戦ってる男性のフォローとリイン曹長が言ってたミッションを成功させなきゃ…。

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