魔法少女リリカルなのはStrikerS〜サスケ転移伝〜 作:我来也
サスケは18歳という設定です。
*19歳らしいので19歳にします。なのは達と同年代です
コイツ、何で知ってやがる。どこかでボロを出したか?いやそんな事はしてない。何かしらの忍術で心の内を読んだのか?
「どうしてって思っとる?答えはシンプル。サスケ君、貴方『刀』を持ってるからや。」
「どういうことだ?」
「ふふ、この世界は“質量兵器”つまり魔力を使わない物質兵器は所持、使用は禁止になってるんや。誰でも簡単に使えて、時には指先一つで大きな被害をもたらす事ができる質量兵器は危険やったからな。けどそれを持っていただけでなく先程のガジェット・ドローンでの戦闘でも使用していた。これが理由やけど、どう?」
そういうことか、なるべく術を使わないようにして戦っていたが、まさかこれが原因になるとはな。
「てことはつまり、サスケ君は次元漂流者ってこと?」
「次元漂流者?どういうことだ?」
「次元漂流者…。元いた世界から何らかの要因で別世界、つまり私たちの世界に流れ着いた人のことを言うの。」
俺の問いに隣にいたなのはが答える。もし仮に俺がその次元漂流者だとすれば俺は別空間とかではなく別次元の世界に来たことになる。ならあの時輪廻写輪眼が捉えた空間の歪みは次元の歪みということになるのか。
「まぁそう言うことになるかな?それでサスケ君、さっきの質問に戻るけど、直接貴方からの言葉で知りたいんや。サスケ君は別の世界の人間?」
ここまで状況予測されるとある程度正直に話した方が良さそうだ。
「あぁ…。そうだ。俺はお前らが言う次元漂流者だろうな。」
「そうか…。因みにどういう経緯でこちらの世界に漂流したか覚えてる?漂流者の中には漂流した経緯を覚えてへん人がおって元の世界に帰すのが大変なんや。」
「そこは問題ない。空間の歪みに俺の瞳術を共鳴させて入っただけだ。空間の歪みさえ見つければ問題なく帰れるだろう。」
そう俺が口にした後ここにいるヤツら全員が「は?」というべきか言葉を失ったような表情をしていた。それは己の知ってる常識から離れた事を知ったような感じだ。
「え、ちょっと待って…。そのドウジュツ?ってのを使えば条件さえ整えば普通に帰れそうなんか?てかドウジュツって何?」
「言葉通りの意味だ。瞳術、眼に特殊な力を扱う術の事だ。」
「へぇ〜それはすごいなー!ちょっと見てもええ?」
「見せ物ではない。そちらの質問がないならこちらの質問に答えろ。もっとも、俺が次元漂流者ってのが知ってんなら聞きたい事はおおよそ分かるはずだが。」
「この世界と貴方が言っていた戦闘機械、ガジェット・ドローンについてやね。」
はやてがそう言うとこの世界についてザックリと説明をし始めた。この世界は“魔法”という俺らの“忍術”と似たものを扱う人がいる。
時空管理局や彼女らの機動六課のこと、そしてガジェット・ドローンとその背景にいるジェイル・スカリエッティと呼ばれる人物のこと。
この世界での出来事の話を把握し思い耽る。俺たち忍世界だけでなくどこの世界に行っても争いや戦いが続いてる。でもだからこそ俺は示したい。俺たちが痛み合い、分かり合えたことを。
説明をはやてと所々なのはが補足し終えた後、それでやけど、とはやてが言葉を続けて言った。
「サスケ君、良かったらうちの機動六課に一時的にでもええから入らへんか?ここやとサスケ君の事情を知ってるし、衣食住を保障できるで。」
「…何が狙いだ?」
「狙いも何もないで、あ、でも強いて言うなら少しでも戦力が欲しいっていうくらいやろか。」
かつての俺ならその言葉を疑わずに行動していただろう。だが、イタチと共闘した後から俺は、全てを知り自分で考え答えを出し己の意思と眼で成すべき事を見据えたいと思うようになった。
それに俺は木ノ葉のうちはサスケだ。里を裏切るような事はしたくない。
「悪いが入る気はない。まだこの世界について知らない事が多い。だから一度この世界を見て考えたい。」
「そっかー、それは残念やなー…。」
「だが、もしもの場合は協力はしてやる。」
「ふふ、ありがとう!」
俺は機動六課を出てこの“魔法”と呼ばれる世界について見て周ることにした。
間違ってはないが、一応旅人と称して歴史関係を閲覧できる場所に案内してもらってこの世界の歴史等の正誤を確認しテレビや新聞でニュース関係を観て今の情勢など調べてみて少し情報を手に入れた。それは“レリック”と呼ばれるロストロギアの1つだ。はやてから全体的な説明を聞いた際に少し触れていた。ざっくり言うと尾獣と似たような大きな力を秘めているものらしい。それを悪用する人がいるのも聞いた。
今回得た情報ではとあるオークションの中でレリックではないが、ロストロギアの取引もあるらしい。もしかしたらそのオークションで何か起きる可能性がある。行ってみるか。場所は『ホテル・アグスタ』か。
────
「で、これから向かう場所がここ。ホテル・アグスタ!」
「骨董美術オークションの会場警備と人員警護。それが今日のお仕事ね」
リイン曹長となのはさんが皆に今日のことについて説明してる。
「この手の大型オークションだと、密輸取引の隠れ蓑にもなったりするし、色々油断も禁物だよ」
フェイト隊長がこのオークションの危険性、ロストロギアの取引可能なものをオークションに出してる為それがレリックと誤認してガジェットドローンが出現する可能性、その為の機動六課の警備の仕事であることを説明してくれてる。
会場に着き、私たち若手を始め副隊長陣は周辺を警備、隊長陣は会場内にいる。
あたしは周辺の警備をしながらスバルと念話で会話をする。あたし達機動六課の特殊性とも言うべきか異常性を感じていた。
隊長格全員がオーバーS…副隊長でもニアSランク。他の隊員たちだって、前線から管制官まで未来のエリートたちばっかり。あの歳で、もうBランクをとってるエリオと、レアで竜召還師であるキャロは二人ともフェイトさんの秘蔵っ子。あぶなかっしくあっても、潜在能力と可能性の塊で、優しい家族のバックアップもあるスバル。
凡人なのはあたしだけ…。それでも立ち止まるわけにはいかない。
────
ホテル・アグスタの周辺は木々に覆われている。丁度良かった。俺は木の中に隠れしばらく様子を見ることにした。右眼を写輪眼にして周辺のチャクラ…いやこの世界では魔法にちなんで魔力?だったかそれがあるか確認する。
チャクラと魔力は似てるようで違う。しかし似てはいるため写輪眼でも魔力を視ることはできる。チャクラは青色っぽい色で見えていたのに対し魔力は白色に視える。
話を戻すが、周辺を確認するといくつか存在するのを確認した。中々の魔力を有してるやつや一般隊士レベルの魔力のヤツもいる。
以前あった機動六課の奴らなら出会っても問題ないのだが知らない奴らだとまた面倒ごとになりそうな為余程のことがない限りは表に出るのはよそう。
そう思っていた矢先背後に何かしらの気配が迫ってるのに気付き振り向くと以前戦ったガジェット・ドローンがたくさんこちらに向かってきてる。
やはりこの場所に来た。狙いはロストロギアか?それとも別の何かか?いや、今はそんなのはなんでも良い。まずはこのガジェットを破壊するのが先だ。
本当は草薙の剣で斬って破壊したいのだが質量兵器は禁止というこの世界のルールに則り、出来るだけ使わないことにするしかない。代わりに千鳥を形態変化させた術“千鳥光剣”でガジェットを斬っていく。
(数が多すぎる…。埒が開かない。周りが木々で覆われてるが仕方ない。被害を最小限に抑えてやるか。)
「火遁 鳳仙火の術」
喉にチャクラを溜めて複数に別けて火の玉を吐きだす。人間相手の場合だと致命傷を与えるのは難しいがこのガジェットの場合だと問題なくダメージを与える事ができる。
よし、奥へ進もう。奥へ進んで行くと10時の方向に人の声と戦闘の音がする。ガジェットの数も多い。色々悩むが此処は協力しよう。走って戦闘の音がする方へ進むとオレンジ色のツインテールをした彼女がオレンジ色の魔力弾を複数個展開していた。アイツは確かあの時一緒にいたヤツか。そうか機動六課の連中もここにいたのか。
意識を再び魔法に向ける。なるほど、これが魔法か。まだ確定はしてないが、特徴として術者の足元に術式が展開するのが特徴か?勉強になる。
「クロスファイアァ シューート!」
彼女の術名と共に展開してある魔力弾がガジェットに向けて放たれる。1発1発確実にガジェットに当たり爆散されていく。威力は結構あるようだ。だがあの魔力弾の量を1つ1つコントロールするのはかなり難しい。何事もなければ良いが。
と思っていた矢先1発ガジェットに当たり損ねてしまい魔力弾がそのまま味方の青髪の子に当たりそうになる。
須佐能乎の腕を展開して防ぐか?いや時間と距離が足りない。天照もダメだ。リスクがある。こうなったら
俺は咄嗟に走り一機残っているガジェットに向かい走る。よし、この距離ならイケる。
左眼の瞳力も問題ない。
“
俺は一瞬にして俺がいた位置と彼女の放ったあの魔力弾の位置を入れ替えたことにより防いだ。
そしてあの魔力弾は今度はしっかり当たり損ねたガジェットに当たり破壊した。