魔法少女リリカルなのはStrikerS〜サスケ転移伝〜   作:我来也

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第4話

 俺が魔力弾と入れ替えた位置は空中だ。俺は飛び続ける事が出来ないためそのまま地面にスッと降り立つ。

 周りの連中の反応はシンプルに目を見開き、口が開いていた。それもそのはず、一瞬にして入れ替わったのだから。

 

「おい!お前、一体何者だ!?」

 

 赤髪の小さな子どものような女性がハンマーのような武器をこちらに構えて叫ぶ。

 

「…。聞いてないのか?」

「あ…、ヴィーダ副隊長彼は八神部隊長が話していたえーっと…」

「確かうちはサスケさんです。」

「あっ、お前がはやてが言っていたうちはサスケか。」

「おい、この状況について知ってる事を全て話せ」

「あ?おい貴様何様だぁ?」

 

 俺自身口下手なのは理解はしてるが面倒な事になってきた。単独で得た情報と組織で得た情報、そして信用や信頼の面で極秘情報の有無など考えるとこのまま単独で行動は厳しい。はぁ、仕方ない。

 

「はやてに言っとけ。協力してやると。」

 

 

 

 

────

 

 

 

「おー、サスケ君来てたんやな。」

「あぁ。はやて、知っている事を話せ。」

「サスケ君…、それが人に頼む態度?まぁええけど」

「あ、ちょっと私が説明してもいい?」

「フェイトちゃん?」

「今回ジュエルシードが局の保管庫から地方の施設に貸し出してて…そこで盗まれちゃったみたいなんです。」

「ジュエルシード?なんだそれは。」

「ジュエルシードは、魔法科学で生み出された結晶体で、手にしたものに幸運を呼び、さらに持ち主の「望み」を限定的にかなえる力があるんや。けど、かなえる望みに比例して、使用者はいろいろなものを失ってしまう危険性もある。正しい使い方を知らないものが使用すると非常に危険なものや。」

 

 望み…。無限月詠に近い何か、か…?

 

「くだらないな。そんなもの。」

 

 俺の一言で皆似たような事を思っているのだろうか、皆無言のままだった。

 

「はやて、機動六課に入る気は無いが協力はしてやる。その代わり少し知りたいのがある。」

「なに?」

「情報を開示しても良い範囲で良い。魔法を使うのに必要なそのガラクタ、“デバイス”と言ったか?それについて知りたい」

「おー、別にええけど、なんでまた?」

「…、まぁちょっとな。」

 

 デバイス、色々機能があるが、呪文を肩代わりしたり発動を高速化してくれたり補助をしてくれているおかげで、魔導師たちはいろんな魔法をすばやく展開できるらしい。

 俺はこれを忍び世界に生かすことは出来ないか?と思った。

 

 

 

 

────

 

 

 

 

「失敗しちゃったみたいだね」

「すみません。…1発・・・それちゃって…」

「私は現場にはいなかったから細かくは分からないけど確か、サスケ君がフォローしてくれたみたいだね。ヴィーダ副隊長から注意されたと思うしティアナ自身も反省してると思うから改めて叱ったりはしないけど」

「ティアナは時々、一生懸命すぎるんだよね。それでちょっと、やんちゃしちゃうんだ。でもね。ティアナは一人で戦ってるわけじゃないんだよ。集団戦での、私やティアナのポジションは前後左右、全部が味方なんだからその意味と今回のミスの理由、ちゃんと考えて同じことを二度と繰り返さないって…約束できる?」

「…はい。」

 

 あたしは、自分の失敗が許せなかった。だから、強くなりたかった。だけど…やっぱり何にもできなかった。間違ってるって叱られて、きっと幻滅された。でも…

 

「あ、あの、うちはサスケさんって何者なんですか?一瞬にして入れ替わって、まるでテレポートみたいな魔法を使って」

「私もまだ何も分からない。でもティアナを、皆を守ってくれた人だから悪い人じゃないと思うよ。ただ…不器用な人なんじゃ無いかな?」

 

 この世界じゃないところから来た人も、凄い魔法を使う人がいる。なのに、あたしは…!

 

 

 

 

 

────

 

 

 

 

 

「ということで今回からうちら機動六課の協力者として参加する皆も知っている“うちはサスケ”君です。」

「今からある試験をする。」

「えっ?ちょっとサスケ君!?今日の訓練内容は決めてるんだって!」

「はやてからある程度は聞いている。問題ない。機動六課の内容に沿った試験だ。」

「はやてちゃん…情報を共有してぇ〜…」

「話を戻す。試験内容は“鈴取り合戦”だ。」

 

 先日はやてとはやての家族と呼んでる副隊長陣らで前衛の若手らの情報を確認しつつ訓練内容、その目的等確認していた。

 ただ先日のホテル・アグスタでのティアナというツインテールの彼女がミスをした事について、その場にいたヴィーダからの私見を聞いていた。

 他の魔導士以上に力を求めていること。その力が中々つけれなくて焦っていること。

 

 “力”…。かつて俺も力を求めていた。その為に繋がりを断ち切ることが強さに繋がると思っていた。だがそれは違う。彼女にはかつての俺が歩んできた道へ進む前にもう一度気付いてほしい。

 “仲間”を忘れるな。ということを。

 

「今から昼までにこの鈴を取れたらお前たちの勝ちだ。」

 

 目の前に3つの鈴を見せ前衛4人に見せる。今までの訓練と違ったちょっとしたミニゲームみたいな感じに思ってるのだろう。ただこれはミニゲームではない。それを少しずつ教えていく。

 

「ただし鈴を取れなかった者は、昼メシ抜きだ。その時は俺が目の前で弁当を食べる。」

「「「「えっ!?」」」」

 

 通りで、今日朝ごはん食べたらダメってこういうことだったの?

 と心の中で思っているのだろう。意地悪な人。そんな感じでジーッと見てる。

 

「鈴は1人1つで良い。ここに3つしかないから必然的に1人は飯抜きだ。そして鈴を取れなかった者は“任務失敗”ということで“試験失格”だ。その時は訓練学校からやり直しだ。」

「「「「!?」」」」

「はやてには既に説明済みで合意の元だ。知りたかったらはやてのとこに行って聞いてこい。」

 

 俺は何か言いたそうにしていたなのはに対して先に言った。こう言えばわざわざ俺に聞いたりはせず、はやてのところに行って聞いたりするだろう。

 

 はやてちゃん何考えてるの?と物草言いながらなのはははやてのところへ向かった。

 今更ながら思い出したが、なのはがこの訓練の教導官だったか。はやてが部隊長だと聞いていたからはやてに伝えてれば問題ないと思っていたが、今後はなのはにも伝えておこう。

 

「魔法でもなんでも使え。俺を殺す気で来ないと鈴は取れんぞ。」

「こ、殺す気って…」

「開始だ。」

 

 

 考える時間を与えずに開始の言葉を言う。俺は眼を閉じてただ黙って立っている。

 ティアナとキャロは一度待避して距離をとり、鈴を狙うタイミングを計らう。対してスバルとエリオは訳も分からずという感じだが目の前の俺を狙い攻撃をする。

 

「行くよ!マッハキャリバー!」

「はぁぁぁぁあ!」

 

 やはりこんな感じになるか。ま、俺が仲間割れを誘うようにしたから仕方ないが問題はいつ頃気付くか。

 

 連携のない2人の攻撃をギリギリのところで避ける。コイツら近距離型なのは間違いないが体術という体術がなってない。動きが直線的過ぎる。

 

「く〜!この人ギリギリのところで避けるから擦りもしないよ。」

 

 

 俺は一度後ろに引き距離を取る。避けるだけでは彼女らの為にはならない。だからここから始める。

 

 忍び戦術心得その1 “体術”

 

 目の前には青髪の女性と赤髪の槍を持つ少年がいる。どちらでも良いのだが、まずは赤髪の少年から狙うことに決めた。

 脚にチャクラを溜めて一気に距離を詰め、彼の目の前まで来る。瞬きをする間もなく距離を詰められてしまった。

 

「!?」

 

 エリオは応戦する為彼のデバイス「ストラーダ」を使おうにも、既に遅い。人が素早く動く虫の動きに対応するのと同じだ。いやそれ以上だ。

 気付いた時には腹部を思いっきり蹴られてしまい空間シミュレータで作られた壁まで飛ばされてしまった。

 

「くはっ…」

 

 少年は壁に強く当たり動かない。身体の内部にまで強い衝撃が来たのだろう。気を失っている。

 どうやら少しやり過ぎたのかもしれないな。だが、コイツらがまだ何も訓練や任務をしてないのであれば話は別だが、もう訓練もしていて任務も何度かしている。今後戦うであろう相手と無事に戦う為にはこれくらいじゃないとダメだ。

 彼女(なのは)はおそらく優しいヤツだ。だからこういう憎まれ役は、機動六課とそこまで親しい仲ではないこの俺にこそ相応しい。

 

「エ、エリオッ!くっ…!このぉぉ!」

 

 目の前の出来事に怒りを感じたスバルはウィングロードを展開し、サスケの元へ急接近し拳をぶつけにかかる。

 が、このウィングロードは魔法で作った“道”なのだ。故にどういう道順を辿っていくのか容易だ。写輪眼を使うまでもない。

 彼女の攻撃を避け右手で首元に手刀をして気絶させる。

 

「あっ…」

 

 スバルが倒れ込んだのを確認し周りを見る。静寂。仮装シミュレータで市街地を模して作られてるだからだろうか、まるで人がいなくなった街のように見えるせいで、よりこの静寂さが、不気味さが増す。

 

 さて残りの2人はどこにいるのか、こっちから出向いてやっても良いが折角だ。どうにかして彼方から出向くような事をしてやろう。

 そう考えその場を後にしようとした。

 

 

「うりゃあぁぁぁ!」

 

 

 だか突然として響いた聞き覚えのある声の元へ視線と向けると先程手刀で気を失ってるはずだった青髪に女性のスバルが迫っていた。

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