魔法少女リリカルなのはStrikerS〜サスケ転移伝〜 作:我来也
アニメもまともにみたことないです。
二次創作で読んだくらいです。
(何っ!?)
まさか意識を失ったはずの彼女が、予想よりかなり早く意識を取り戻してくるとは思わなかった。
まずい、スピードに乗った彼女がもう目の前に来ていた。
「はぁぁぁぁあ!」
彼女の固く強い拳がが俺の頬を殴り掛かる。今度は俺が地面に何度か転がって倒れ伏してしまう。
「あっ!そうだった鈴を取らないと意味ないんだった。今のうちに鈴を取らないと!」
そう彼女が言い、倒れている彼の元へ行きズボンに掛けてる鈴を取ろうとするが、
「え?何これぇぇぇ!丸太じゃん!」
黒いマントで隠れていたせいなのか、ぱっと見だけでは分からなかった。マントを取り初めて気付いた。いつの間に入れ替わっていたのだろうか、というよりどうやって丸太をここまで持ってきたのだろうか何かしらの召喚魔法の類いなのか。
色々あるが、1番は「悔しい」この気持ちで溢れてる。
なんとか変わり身を使って難を逃れた。
「変わり身の術」攻撃を受ける瞬間にそのへんのモノを身代わりにして自分は攻撃を回避し敵を動揺させ、その間に逃走及び反撃を行う。
勿論敵の動揺を誘うのがこの術の真骨頂であり、当たり前だが命中してから回避できるわけではないことは覚えてもらいたい。
さてこれでうまく撒くことができた。残りの2人を見つけるか。
────
彼のこの試験の目的をはやてちゃんから聞いた。素直に目的を皆に伝えて試験をすれば良いのにどうしてこんな誤解をを招くようなやり方でするんだろうって思っています。
そんなこんなではやてちゃんたちと一緒にモニター越しから観ているけど彼、サスケ君の動きはとても無駄のない動きをしている。スバルやエリオの攻撃をギリギリでしかも最小限の避け方をしている。スバル達からしたら凄くムカつく相手だと思う。
そして彼は凄く頭を使いながら戦っている。この戦いの流れを支配しているんだ。スバルやエリオ達の近接攻撃の技をそれしか出来ないようにしている。だから人数の差がありながら不利なはずの彼は息切れ一つしていないのに対して有利なはずのスバルやエリオがへばっている。
この人相当戦闘慣れしてる。一体どれほどの相手と戦ってきたんだろう。
しばらく見ているとスバルに転機が訪れた。そう、彼が唯一油断したあの場面だ。流石にあのギリギリの状況で気付くと魔法だ
防ぐのは難しい。どうするんだろうとはやてちゃん達と見ていると、皆びっくりしていた。そう、まるで手品だ。確かに私たちは彼が殴られたところを見たはず。なのに彼が倒れているはずのところには彼が着用してたマントと丸太しかなかった。
「え?あ、サスケ君は!?サスケ君はどこや?」
「いや、私も分からない。おかしいなー、確かにスバルの攻撃はサスケ君に当たったはずなのに」
「あいつ、こんな芸当が出来るのかよ。手品師みたいだな。」
「せやね、この試験で色々と彼の事分かるかもね、楽しみや」
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あたしは先程の戦闘が衝撃的だった。だって完璧にスバルの攻撃が、拳が確かに彼の頬に当たったと思ったからだ。それが蓋を開けてみれば丸太に変わっていたなんて…。一体どんな魔法を使ったっていうの?というよりあたしもだけど、目の前にいたスバルがそれに気付かない程その魔法を使った上手さに驚いた。まるで手品だ。
でもスバルのおかげで彼の能力の一つや特徴が分かった。これであたしが鈴を取りやすくなった。
絶対に誰よりも早く鈴をとってこんなふざけた試験合格するんだ。
────
変わり身の術で少し離れた壁の裏に隠れてちょっとした危機を脱した。しばらく様子見をしていたが残りの2人はこちらに確認しに来る事はなかった。
こうなったら、こちらから向かうしかないか?まだ確認してないのは建物の中か屋上くらいだ。罠を仕掛けるなら屋上より中の方が良いからどこかの建物の中に入るか。
誰も直接俺を観てないだろうから写輪眼を使い魔力を確認する。
見つけた。ここからそう遠くに離れてない建物の中にいるようだ。魔力の感じ、そして小さな竜の有無から考えると、あの時魔力弾を放っていた
何かしら罠があるのかと思って建物へ入り階段を登って行くが特に罠という罠がない。だが油断は出来ない。写輪眼で確かに彼女の魔力を感じたのだ。何処かにいるのは分かっている。問題はどこの階層にいるかだが…。
4階か5階だろうか、ある程度登った。
ん?誰もいないはずだが、気配を感じる。何処かに隠れてるのか…?それか風景と同化して視認が出来なくなってるのか?だとしたら厄介なヤツだ。
だが…
────
「オプティックハイド」術者、または接触した相手の体・衣服の表面に複合光学スクリーンを発生させ、一時的に不可視の状態にする。レーダーやセンサーも単純なものなら騙せる幻影魔法だ。
今これを使ってるからあの人からあたしを見つけることは不可能。よしあとはゆっくり近づいて彼のズボンの前ポケットにある鈴をこっそり取れば…!
そう思い一歩、また一歩という形で彼に近付いて行く。よしもう少し…!スゥーと手をポケットの鈴に向けて手を伸ばす。
「それで俺を騙せると思ったか?」
「え?」
彼は背後にいたあたしを、まるで視えてるかのように振り返りあたしの目をとらえてる。彼の眼は見たことのない赤い瞳をしていた。
その赤い瞳はとても魅力的でそしてあたしの心を見透かすようなそんな不気味な瞳だった。
(な、なんなの…あの眼…。さっきまでそんな眼してなかったはず…。あの眼であたしを視えてるってこと…!?)
そんなこと…あり得るの!?てことは彼のあの眼は簡単なセンサーやレーダー以上の眼ってことになる。まずは冷静になろう。まずはこの幻影魔法をこれ以上維持しても意味がない。ならまずは解くべきだ。それからどうする…?近接戦闘ではまず勝ち目が望み薄だ。理由はさっきのスバルとエリオの2人がかりの攻撃でも相手にならない程彼が強いからだ。
なら後は中・遠距離でやるしかない。
あたしは「オプティックハイド」を解き光学迷彩で隠れていた彼女の姿が現す。そしてすぐ距離を取り銃型のデバイス2丁を彼に向けて構え魔力弾を精製し展開していく。
そうあのホテル・アグスタでミスをしたあの同じ魔法だ。だが前回程の数ではくコントロール出来る最大の数だ。これで彼を確実に仕留め、鈴をゲットするためだ。
(あの魔法はたしか…)
そう確か追尾することが出来る誘導弾の魔法。なるほど、この狭い室内でこれ程の数の魔法弾…。回避は困難…。
「クロスファイアシュート!」
複数ある魔力弾が様々な軌道を描き彼に向かって跳んでくる。普通の魔導士ならあの数の魔力弾にこの制限された室内、加えて頭脳派のティアナが放つ攻撃だ。様々な軌道を描いてる攻撃でも、回避するのが困難になるようにしっかりと考えたのだ。これで上手くいけば…!
だが、相手が悪かった。「写輪眼」にはチャクラを色で視る以外にも様々な能力がある。そのうちの1つに動きを見切る能力がある。謂わばめちゃくちゃ動体視力が良いのだ。それは直近の未来予知に迫るようなものだ。
この能力により数ある魔力弾の攻撃がどういう軌道で来るのか、またどういう避け方をしたら問題ないか全て分かる。
結果、あれ程あった魔力弾を全て避けてしまう、という離れ業をした。
「嘘っ…。あんなにあった魔力弾を全て避けるなんて…!」
あり得ない。あれ程の数…なのはさんやフェイト隊長ですら避けるという選択肢より弾を放ち相殺する選択肢を選ぶはず。この人こんな人間離れな動きが出来るなんて…。
でも諦めない。可能性は低くても出来る事はやるんだ。
あたしはAAランクの魔法を発動するため、カートリッジを2発消費させ銃口に魔力弾が生成されていく。「射撃型最初の奥義」と言える技術である。
(固まれ…固まれ…。固まれ…固まれ!!)
よし、これで十分魔力が集中出来た…!これでっ!
「はぁぁぁ!ヴァリアブルシュート!!」
1つの魔力弾は真っ直ぐ目の前にいる彼に向かって弾道が飛んでいきそのまま彼に当たった。
「くはっ!」
魔力弾をくらいその衝撃で爆風と煙で彼の周辺を覆う。
この世界の魔法にはセーフティモード、「非殺傷設定」という機能がある。どんな凄い魔法で攻撃しても死に至る程のダメージは出ないのだ。
例えるならスッカスカのスポンジで思いっきり殴られるような感じだ。
そんな訳でまともに食らっても軽い失神程度で済む。煙が消え倒れてる彼の下に歩いて行き鈴を取った。
「や、やった……!」
「これが魔法で作られた弾丸の攻撃か。」