魔法少女リリカルなのはStrikerS〜サスケ転移伝〜   作:我来也

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サスケ主人公だからサスケは強い設定ではあるけど、、、上手く言葉に表現できない。

サスケとティアナの過去って色々似てるというかこの2人を関わらせたら何か面白そうだなってのがきっかけです。


第6話

「っ!?」

 

 気を失ってると思っていたはずの人が何事もなかったかのような息の上がった口調ではなく、普段と何ら変わらない流暢な口調だった。

 

 急いで振り向き二丁拳銃で構えると、まるで意識が戻ったというべきか、夢から醒めたという感じで、先程見ていた光景が急に変わって、魔力弾を喰らって倒れていたはずの彼が、今は傷一つない彼がそこに立っていた。

 そう、これは自分が1番良く知っている魔法…

 

「まさか…幻影魔法…!?」

「そうだ。俺たちがいた世界では“幻術”というがな」

 

 忍戦術心得その2 “幻術”

 

 いわゆる催眠術の一種で、ありもしない幻覚を見せる術の事。人間の五感に嵌めて操作する能力のようなものだ。

 幻術を扱う人によって様々だ。聴覚を使って幻術に陥れる者もいれば、蜃気楼のように偽の映像を自身の周りに映し出して姿を隠す。といった隠蔽する幻術もある。

 俺たちうちは一族はその特殊な眼“写輪眼”を持っているが、この眼は強力な催眠眼でもあり、視覚に嵌め幻術を見せる事ができる。

 

 

「いつのまに…!?」

「俺と眼が合ったあの時だ。」

 

 

 

 

────────

 

 

彼は背後にいたあたしを、まるで視えてるかのように振り返りあたしの目をとらえてる。彼の眼は見たことのない赤い瞳をしていた。

 その赤い瞳はとても魅力的でそしてあたしの心を見透かすようなそんな不気味な瞳だった。

 

 

 

────────

 

 

 あの時には既にあたしはずっと幻術の中に…たった一度、ほんの僅かな間彼の瞳を見ただけで…これ程幻影魔法、いや幻術が出来る人は初めて見た…!

 “うちはサスケ”さん…か。いつか彼から色々学べたら良いなぁ。でも、今は…!

 

 

「あっ…」

 

 

 

 いつのまにかあたしの背後に回られてしまいスバルと同じく手刀で頸を打たれてしまいあたしはそこで気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて残りは小さい竜とそれを使役してる女の子だったな。と言っても先程居場所を既に確認済みである。ビルの中ではなく屋上にいる。ただ今の建物ではなく少し離れたところにいるので移動する必要がある。

 俺は脚にチャクラを集中させ、窓際からそのまま空を跳び、間の建物を飛び移りあっという間に彼女の元へ辿り着いた。

 

「す、凄い…!」

 

 隣に居る小さな竜も同じことを思っているのか、そんな風に鳴いている。

 

「よし頑張って行くよ!フリード、ブラストフレア」

 

 そう言うと小さな竜が口を開け火球の魔力をチャージしている。ただの竜の火炎砲なら幾らでも対応策はあるが何かあるだろう。例えば火炎砲を撃ってる間に彼女が何かしらの魔法を使うとかだろう。

 

 

 

「シュート!」

 

 

 

 そして火球は真っ直ぐ俺に向かって飛んでくる。丁度いい、どっちの火球が上か此処で試してみるか。

 

「火遁 豪火球の術」

 

 

 忍戦術心得その3 “忍術”

 

 用途は戦闘・分析・感知・回復・封印など多岐に渡り汎用的な基本の術から禁術級の術まで幅広いものが存在する。

 

 

 俺は胸骨に練り込んだチャクラを溜め一気に口腔へ吐き出す。身長大の巨大な火球が彼女の竜が放った火球とぶつかり合う。

 

 小さな竜も体格の割には強い火炎砲だと思う。きっと皆がイメージする大きな竜だったらどうなっていたか分からない。

 

 だが相手があの“うちはサスケ”。兄のイタチより火遁、黒炎に関しては長けているのだ。相手が悪かった。

 俺の術が簡単に竜の火炎を飲み込み打ち消してしまったのだ。

 

「口から火を!?そんな魔法が!?」

 

 それだけじゃない。今は小さい状態の竜ではあるが、それでも十分威力はあるのだ。それを人が打ち負かしたのだ。その結果にキャロは驚いてしまった。

 

 

 

 どうしよう。本当ならブラストフレアで攻撃しそれを避けたところで鋼鉄の鎖を召喚し対象を拘束する魔法「アルケミックチェーン」で彼を拘束し、鈴を取ろうという算段だったが、まさか初手でこの予想外の行動をしてしまうとは。おそらく強い攻撃魔法を発動しても彼がそれを防ぐなり相殺したりするだろう。だったら敢えて基礎の射撃魔法「シューティンググレイ」をすれば自分の魔力を抑えることが出来るし、彼も強くない攻撃魔法と分かって、避けるはず。彼だって無駄な魔力は使いたくないはず。

 それで陽動をかけて今度こそ「アルケミックチェーン」で拘束する。

 

 私は補助魔法や召喚魔法が得意でおそらくこの中で1番攻撃力がない。だから純粋な力勝負ではなく相手を拘束など工夫して鈴をとるしかない。

 

 

「シューティンググレイッ!」

 

 私は右手を突き出し、グローブ型デバイス「ケリュケイオン」が反応しピンク色の魔力弾2つ生成し彼に向けて放つ。

 きっと先程火球をぶつけて威力の度合いが大体予想ついてるだろう。わざわざ魔法を発動してまで対応するのは勿体無い、必要ないと。だから避けるはず。

 

 

 

 

 

 よし、狙い通り彼は後ろに避けてくれた。これで…!

 

 

 

 

 

「我が求めるは、戒める物、捕らえる物。言の葉に答えよ、鋼鉄の縛鎖。錬鉄召喚、アルケミックチェーン!」

 

 

 

 

 すると彼の立っている足元を中心に魔法陣が展開され、そこから銅鉄の鎖が出現し彼の脚や腕、胴体を拘束し始めた。

 

 意外だったのだろう。彼の驚いた声を初めて聞きました。

 

 よし、彼がこんな反応をしたのだ。この拘束を解く術や持ってないはず。これで鈴がゲット出来る。

 私はフリードと一緒に拘束された彼のところまで歩いて行ったが…

 

 

 

 

 

 

 

 

「神羅天征!」

 

 

 先ほどの火球の魔法もだったが、詠唱を特に必要としない、たったの魔法名を言うだけで魔法の構成ができ発動出来るなんて…

 

彼が「しんらてんせい」と唱えた途端に彼を中心に広範囲ではないにしろ彼の周りの空間が見えない壁に押されたというべきか、弾かれたように彼を拘束していた鎖や近くにいた私やフリード諸々吹っ飛んでしまい打ち所が悪かったのか私の意識はそこで途切れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わったね……まさか15分で試験が終わるなんて思ってもいなかったよ。」

 

 私ははやてちゃんとあれからも映像越しにずっと試験を観ていたけど…

 早すぎる。彼が最初わざと仲間割れを誘うような言い方をした為チームワーク「0」で挑んできた為フォワード達は満足のいくパフォーマンスは出せていなかったと思うけど、それを踏まえても彼は強い、無駄のない動きや戦い方、そして何より見た感じあれでも5割も実力を出してるかどうか。

 もし彼が全力で戦ったら一体どのくらいで終わらせることが出来るのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれからどれだけ時間が経ったのか分からない、ただあたし達は全員彼一人に負けた。圧倒的に…。

 

「強…すぎる…」

「全っ然鈴取れる気がしないよ〜ティア」

「あー!!!もう!スバルうるさい!!今色々考えてる最中なんだから邪魔しないでくれる!?」

「というよりあの人何者なんでしょうか…?」

「「「「……」」」」」

 

 皆各々の感想や苛立ち疑問様々なことを皆座り込んで口にしている。ただキャロの彼に対する疑問の言葉を口に出したことで皆考える。それもそうだろう。あれ程身のこなしが上手く、見たことも、聞いたこともない魔法を使ったのだから。

 

 皆それぞれ考え事をしてると彼がこちらにスッと跳んできた。

 

「お前らこのままだと全員訓練学校に戻ることになるぞ。」

「「「「……」」」」

「その前に一つ言っておく。──── お前ら魔導士を舐めてんのか?お前ら何の為にフォワード隊のチームに分けて訓練をしてると思ってる?」

 

「え?」

「どういうことですか…?」

 

何を言ってるのか、理解出来なかった。

 

「つまり……お前らはこの試験の答え、意味を理解していない。」

 

「答え…?」

 

どういうこと?答えも何も鈴を取ることがこの試験じゃないの?そのために各々の能力を確認してるんじゃ…

 

「この試験の合否を判断する答えだ。────それは『チームワーク』だ。」

 

「「「「!」」」」

 

「4人でくれば鈴を取れたかもな。」

 

 

 

 

 ちょっと待って…!?つまりあの人が最初に言っていたのは何…?嘘だったということ?わざと協力させないように鈴の数も一個少なくして仲間割れを誘ってたってこと…?

 でも、じゃあなんでそんな誤解を生むようなことを…

 

 

 

 

「なんでチームワークを見る為になんで仲間割れを誘うようなことをしたのか?って顔だな。────当たり前だ。わざと仲間割れにするように仕組んだ試験だ。」

 

「え?」

 

「どの状況下でもなお、自分の利害に関係なくチームワークを優先出来るものを見ていた。それが目的だ。だが…。────お前らは独走したり仲間を気にかけず挙句の果てに個人プレイばっかときた。」

 

「「「「……」」」」

 

「任務はチームで行う。確かに魔導士も卓越した技能は必要だ。が、それ以上に必要なのはチームワーク。チームワークを乱す個人プレイは仲間を危険に陥れて殺すことになる。」

 

「でも私たち魔導士には非殺傷設定があるし質量兵器所持、使用禁止の上、バリアジャケットもあるから殺されたり死ぬことはないんじゃ…?」

 

「確かにそうかもな。だが例外はいつだってある。例えば俺の存在だ。俺は次元漂流者だ。お前らの常識なんて知ってると思うか?」

 

 そう言って腰に納めてる刀を抜刀し目の前にいるティアナの首元にサッと刀を添え

 

「おい、そこの竜使い、今すぐそこの男を殺せ。出ないとこいつが死ぬぞ。」

 

「「「「っ!?」」」」

 

「と、こうなる。お前らがこれから相手にするのは今までの社会の常識が通じないヤツらだっているんだ。」

 

 そう言って刀を納める。首筋を当てられた彼女はようやく安心したのか、ふぅっと息を吐く。

 

「覚えておけ。任務は命懸けの仕事だということを。」

 

「お前らこの組織の歴代魔導士の慰霊碑に行ったことあるか?」

 

「え…?慰霊碑…?」

 

「いつか行くといい。この大きな組織…『管理局』と言ったか?それがここまで大きくなったのに何の犠牲もなかった訳ではないはずだ。歴代の魔導士たちが命をかけて死んでいった英雄たち。その幾千の名が刻まれた慰霊碑に」

 

「「「「……」」」」

 

 

 

 俺が最初にお前らとする訓練がこういう重たい形になって多少の申し訳なさはある。

 だが最初だからこそ、忘れないで心に刻んでほしい。”チームワーク“の大切さを”仲間“の大事さを、これからお前たちが命をかけて戦うということを。

 

 

 

 

 だからこそ見せてくれ。お前たちのチームワークを

 

「お前たち…最後にもう一度チャンスをやる。ただし昼からはもっと過酷な鈴取り合戦だ。────挑戦したいやつだけ弁当を食え。

 

 

 

 

ただし、そこの女には食わせるな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして右手の人差し指で指されたのはオレンジ色のツインテールをした女の子────『ティアナ』だった。

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