ブルーアーカイブRTA キャラ個別√   作:パプテマス・シロコ先生

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秤アツコ編12話

 

アリウス自治区、スラムにあるとある廃墟。

サオリらが拠点としている建物に、5人の少年少女が集まっていた。

 

 

「これから、どうなっちゃうんでしょうか……」

 

 

ヒヨリが不安そうに呟く。悩みの種は、目下これからラジオで流れる案件のことである。

 

 

「なるようにしかならないよ」

 

 

ミサキがラジオを調整しながら、ぶっきらぼうに答える。

このラジオは廃棄所からヒヨリが拾ってきて、ある程度器用なところがあるミサキが応急修理を施したものである。

 

 

「私達は選ぶことが出来る。この大波に乗るか乗らないか……だが」

 

 

サオリは思考を続けている。サオリはこのグループのリーダーポジションだ、決断には人一倍気を使うことになる。

そのサオリは言葉を濁して、微妙な表情でアツコとトモルの2人を見る。

 

 

「俺と姫の行先は決まっている」

「……うん」

 

 

元々、マダムがアツコの脱獄を見逃したのも、期間限定であるからだ。

その期間は今、終わりを告げる。

 

 

「で、でもそれだとお兄ちゃんと義姉ちゃんが!」

「最初から決まっていたことだ」

 

 

ヒヨリが泣きそうな目でトモルを見上げる。

サオリ達とアツコ、トモルが育んだ絆は決して軽いものではない。これから先もずっと5人で居られれば……皆がそう考えるほどには。

 

それでも2人は行ってしまう。そうしなければ何が起こるか、2人は知っているからだ。

 

 

「意志は固いのだな」

「ああ」

「……分かった、私も覚悟を決めよう」

 

 

ずっと腹案として抱えていたものだった。サオリは決断する。

 

 

「あっ!? ぬけがけはずるいですよサオリお姉ちゃん!」

「……いいよ、ここまで来たんだし。最後まで付き合う」

 

 

ヒヨリとミサキも同調する。

その様子を見ていたトモルが困惑気味に問いかける

 

 

「いいのか? お前達は逃げることも出来るはず…」

「お兄ちゃんを置いてくなんてあり得ません!」

 

 

言い終わる前にヒヨリが飛び込んでくる。随分と懐かれた光景はお馴染みとなりつつあった。

横にいたアツコがムッとして腕を引いてくるのもお馴染みの光景である。

 

 

「侮るなよ。()()は苦難を共にする覚悟くらい出来ている」

「私そんなこと言ってない」

「ミサキも同じ気持ちだ」

「私そんなこと言ってない」

「こう見えて2人を一番心配してるのはミサキだ」

「ちょっと??」

 

 

図星だったのかミサキが目を逸らす。

そんな彼女らの光景に目頭を熱くして、頭を下げた。

 

 

「……ありがとう」

「礼を言われるものではない。ほら、始まるぞ」

 

 

サオリの一言で、全員の意識がラジオに集中した。

 

 

 

 

 

 

 

 

『諸君。永きに渡るアリウス自治区の戦争は終わりを告げました。

 

 

しかし、これは終わりを意味するのでしょうか。否、これは始まりに過ぎません。

 

 

古の時代、かつてアリウスは表の世界の教育施設……トリニティ総合学園の分派のひとつでした。

 

 

しかし今、アリウス分派の末裔はアリウス自治区を名乗り、この閉鎖空間に押し込められています。それは何故か……。

 

 

表の世界でトリニティの連中がのうのうと生き、我々が泥水を啜って生き永らえている理由は何故か……。

 

 

諸君。それは我々が正義であり、かのトリニティが正義を握り潰さんとした悪であるからです。

 

 

我々アリウスが表の世界を追われ、トリニティが表層を支配して幾年の時が経ちました。

 

 

地獄に住まう我々が自由を求め、何度それを不条理に踏み潰されたか。

 

 

ただ自由を求める我々の戦いを、神が見捨てるはずもありません。

 

 

にも関わらず、我々は永きにわたり表の世界へ出られず、内輪で争うしかありませんでした。それは何故か!

 

 

坊やだからさ

 

 

新しい時代の覇権を選ばれし生徒が得るは必然なのです。

 

 

ならば我々は襟を正し、この状況を打開せねばなりません。

 

 

我々は過酷な閉鎖空間を生活の場とし、共に苦悩し、衝突し、争いながらもこの文化圏を築き上げてきました。

 

 

かつて存在したアリウス分校生徒会会長は、キヴォトスの革新は追いやられた我々からこそ始まると予言しました。

 

 

しかしながらトリニティ総合学園のタヌキどもは、自分たちこそがキヴォトスの支配者であると増長しています。

 

 

諸君らの父も母も、血の繋がった兄弟さえも! その傲慢たるトリニティ総合学園の所業の前に散っていったのです!

 

 

この怒りも悲しみも忘れてはなりません。我々は、永きにわたる戦争でそれを知りました。

 

 

我々は今、この胸をすく虚無を結集し、奴らに叩きつけて、初めて真の解放を得ることができるのです!

 

 

これからの戦いこそ、真の自由を得るための聖戦となるのです!

 

 

アリウス自治区の生徒達よ、今こそ立ち上がる時です。

 

 

この虚しさを力に変えて、立ち上がりなさい。

 

 

我らアリウスの民こそが選ばれし聖使徒であることを示すのです。

 

 

真の正義たる我らこそ、自由を得る権利を持つのです。

 

 

かの悪逆非道たるトリニティ総合学園を打破するため、アリウス分校の再興をここに宣言します。

 

 

【Vanitas vanitatum et omnia vanitas.】

 

 

全ては虚しい。何処までいってもただ虚しいものである。

 

 

我々が味わった虚無を奴らに思い知らせるのです。

 

 

Vanitas vanitatum et omnia vanitas! 』

 

 

 

 

 

 

\Vanitas vanitatum!/

 

 

 

\Vanitas vanitatum!/

 

 

 

\Vanitas vanitatum!/

 

 

 

\Vanitas vanitatum!/

 

 

 

\Vanitas vanitatum!/

 

 

 

 

 

 

 

 

ジーク・マダム!

 

 

 

 

おっと失礼、口から忠誠心が出てしまいました。

右枠に写したのはラジオで聞けるマダムの演説です。名演説じゃないすか! でもなーんか既視感ありますねぇ……

 

メイン画面はホモ君が単独でマダムと対面している場面です。

 

 

「『白炎』、お前の連れてきた人材を共にロイヤルブラッドの側近とします。今はひとつの部隊として、将来的には『スクワッド』として重要な役目を果たすでしょう」

 

 

記念すべきアリウススクワッドの設立です。元々側近扱いだったホモ君もナチュラルに含められますが、ここで依頼達成率が高いと追加の任務が提示されます。

 

 

 

 

 

「お前には特別任務として『地上の偵察』を与えましょう」

 

 

 

 

これによりホモ君は原作開始まで皆と別行動を取ります。

次回から原作開始まで10倍加速にてお送りします。ハヤイゾォ!

 

 

 




●今日のホモ君
アリウス統合と共にマダムの元へ帰還。
ここから笑顔が消える。


●アツコ
ここから笑顔が消える。かわいい


●アリウススクワッド
ここから笑顔が消える。


●マダム・ベアトリーチェ
超がんばった。でもここからが本番。
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