ブルーアーカイブRTA キャラ個別√   作:パプテマス・シロコ先生

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3度も初投稿したぞ! あのやずやですら2度なのに!




秤アツコ編17話 縮む運命

 

 

 

 

 

「ハァ、ハァ……!」

 

【ヒナ、無理をしないで】

 

「いま無理せずに、いつ動くの…!」

 

 

 

雨の降り注ぐ瓦礫の中。迫る青白いヒトガタを薙ぎ倒しながら、満身創痍の少女は先生の手を引いていた。

 

 

 

青白いヒトガタ、ユスティナ信徒。その複製体のミメシスと呼ばれる彼らはトリニティ・ゲヘナの双方に見境なく攻撃を仕掛けている。それは先生すらも例外ではない。

 

 

走る少女、ゲヘナ学園の風紀委員長『空崎ヒナ』は、諜報によりアリウス分校の存在は把握していたが、ゲヘナはトリニティで起きた一連の出来事から離れた位置にあり、実際の経緯を把握できているとは言い難い。だが己の信頼する大人であり、学園の境界を超えて生徒達の信頼を集める、ヒナにとってちょっとした憧れの人の先生を守ることは最優先事項であると判断した。

 

 

 

古聖堂を吹き飛ばした巡航ミサイルの直撃を受けてなお戦えてるところに突っ込んではいけない。

 

 

 

先生は生徒と違い、ヘイローを持たない。ミメシスの攻撃を受けるだけであっさりと死んでしまう。だからこそ、ヒナは己の身を顧みずに先生の手を引いて脱出を目指していた。

 

 

 

 

 

その二人の前に、突如として車両が突っ込んでくる。

 

 

 

「した……いえ、先生をこちらに!」

 

【セナ!?】

 

「よかった、来てくれたわね…!」

 

 

車両にいたのはゲヘナ学園の医学救急部、氷室セナだった。

 

彼女は優秀である。なんか変な言い間違えをする悪癖こそあるが、現場判断はゲヘナ学園に限らずキヴォトス内でも有数の有能さを誇る。彼女ならば、先生救出のためギリギリのところまで救出に来ると信じていた。

 

だからこそ大通りを目指していたが、ヒナの判断は的中。無事に先生を脱出させることができそうだ。

 

 

 

 

 

ヒナは賭けに勝った。

 

 

そして、別の人物の賭けも勝ってしまった。

 

 

 

 

 

「そこまでだ」

 

 

 

 

発砲音。

 

一瞬の気が抜けたところを狙い撃たれ、直撃したヒナが膝をつく。

 

 

【ヒナ!?】

 

「ぐっ……しまっ、た……」

 

「ええ……その身体で撃たれてまだ意識を保っているんですか? 痛くて苦しいですよね…?」

 

 

発砲したのは狙撃銃。発砲した人物は、いまだ意識を保つヒナにドン引きしていた。

 

 

「やはりここに来たか。想定通りだ」

 

「クッ……」

 

【君たちは…!】

 

 

 

待ち伏せをしていたのは、アリウススクワッド。サオリ、ミサキ、ヒヨリ、アツコの4人であった。

彼らはユスティナ信徒の掌握の後、先生の逃走ルートを割り出して先回りしていたのだった。

 

 

 

前に出たスクワッドのリーダー、サオリが先生に向けて銃を向ける。ヒナが身を挺して守ろうとするが、今のままではまともに盾になることもままならない。

 

セナも飛び出したいが、先生に銃を突きつけられた状態では手を出そうにも出せなかった。

 

 

 

先生にとって、これまでで最大クラスの命の危機である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【君たちはどうしてこんなことを】

 

 

「その問答に意味はない」

 

 

先生は、自身に銃を向けているアリウスの生徒すらも理解をしようとして問いかけた。しかし、それはサオリによりバッサリと切り捨てられる。

 

 

「我々の目的に、あなたは邪魔だ」

 

「先生逃げて!」

 

 

半ば悲鳴のようにヒナが叫ぶが、先生は逃げることができない。

 

逃げる前に撃たれるのもそうだし、何よりヒナを置いていく選択をとることが出来なかった。

 

 

 

「先生。そうしてあなたは数多くの生徒達を救ってきたのかもしれない。だがここまでだ」

 

「先生!」

 

【………】

 

「あなたに個人的な恨みはない。そして、死後に恨んでくれても構わない」

 

 

この状況においてなお、先生はサオリに毅然と対峙する。

多くに慕われる理由を察しながら、サオリは先生に向けて、引き金に指をかけた。

 

 

「だから先生。どうかあなたは……」

 

 

【………】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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発砲音が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっ……!?」

 

 

その発砲音はサオリのものではなかった。

 

サオリの銃は突如として、別の方向から放たれた銃弾に弾かれた。

 

 

デンデンデンデン♪

テーレ↑ テーレ↑ テーレ↑ テーレ↑ テーレ↑

 

 

「リーダー!」

 

『……!?』

 

「ひええ!? ど、どこからですか!?」

 

 

すかさずフォローに入るミサキとアツコ。ヒヨリは弾道から居場所を特定して、建物の上を見上げた。

 

 

デンデンデンデン♪

ピロロロロロロ♪ピロロロロロロ ロロロロロロ♪

 

 

 

 

それは屋上にいた。

 

 

黒い片翼だけの天使の翼を広げた、銀髪の女性。彼女はやたら砲身の長いライフルを構えていた。

 

 

 

「彼から『ここを離れろ』と連絡があったから、何事かと来てみれば……こういうことか。フフ、粋な計らいだな。曇り空の少年」

 

 

 

その人物はライフルを下ろすと、片翼をバサリと広げて、屋上から優雅に飛び降りる。

 

 

パッパー♪ パパラパッパー♪

ティロロン♪ ティロロン♪

 

 

 

時が止まったかのように、誰もが警戒で動けない。

 

 

その存在について、アリウスの生徒達には意図的に伝えられていなかった。

先生とセナもまた卒業生のことをよく知らない。

唯一、情報を多く持つヒナが「どうして」と疑問を浮かべた。

 

 

 

双方の間の位置に、ねっとりとした動作で着地した女性が口を開く。

 

 

(親の仇より聞いた神社のフレーズ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生は思い出にはならないさ」

 

 

 

\セフィ○ス/

 

 

 

【ど、どちらさまで……?】

 

 

 

\セフィ○ス/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かくして、ここにいるはずのない人物、卒業生「熾天セフィラ」の乱入により『先生が撃たれて負傷する』運命が覆った。

 

 

 

 

 

 

 

 




●先生
アリウスの敗因その1
本来ここで先生が負傷することによりトリニティ・ゲヘナ双方が総崩れとなるが、健在のためそんな事にならず、勝ち確となった。

●ヒナたそ
みんなだいすき風紀委員長。
先生が健在のため、心折れるイベントがスキップされた。
どうしてミサイル直撃してまだ戦えるんですか???

●サオリ
敗因:NGワード


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