仮面ライダーO   作:墓脇理世

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第44話「たとえ果たされぬ『結実』でも」

 やっと、希望を見つけることができた。

 瑠璃は、目を覚ました。

 あいつは、一生を暗闇の中で過ごすというわけではなかったんだ。

 ……できることなら、今すぐにでも彼女の側に駆け寄りたい。

 だが、それでは駄目なんだ。

 自分も、菱杖先生も、何食わぬ顔で彼女と向き合うには、罪を重ねすぎた。

 だから、その希望はここに置いていく。

 いつか、あいつが心から笑えるようになった時に、邪魔にならないように。

 だから進めよ、黒薙颯斗(ヒーロー)

 勝って、あいつが笑って生きられる世界を作ってくれ。

 

 高坂は、獣のようにビークルへと食らいつき、幾つもの致命傷を負いながらも、相手を撃破した。

「……は、はは。き、みは……正義の側に、ついた、つもりかもしれない、けど…………彼女、が……きみたちの真相を、知っ………………」

 死の間際に毒を吐こうと、鮎川は唇を動かす。しかし、言い終わる直前に、その体は光の粒子となって消滅した。

「……ふん。今更そんな呪いを吐かれたところで、もはや自分は朽ち果てるだけの人間だ。貴様の足掻きは、無意味だったようだな」

 高坂は笑うが、直後に体のバランスを崩し、地面に倒れ伏した。

 起き上がることは、二度となかった。

 

 

「……高坂くん。思えば、貴方はどこまでも眩しい人でした。貴方のような善人を、ワタシの復讐に巻き込んでしまい、申し訳ありません」

 それを見ていた高坂は、わずかに涙を浮かべながら言った。

「…………せめて貴方に、安らかな眠りを」

 そして、手向けの盃を天に掲げた。

 


 

「先輩、遅いんですよ!!」

「悪い、ちょっと手間取った!!とはいえ足が何もないってのも中々にキツいな……」

 高坂を残し、先に進む黒薙だったが、走っていたミスティに文句を言われた。

「それなら大丈夫です。さっき人を呼びましたから。……ほら、あちらに」

 ミスティが指さした先に現れたのは、小さな乗用車。爆走するその棺に、黒薙は確かな見覚えがあった。

「水削先生!?ミスティテメェって奴にゃ人の心がねぇのか!?」

「本人はもう割り切ってるみたいですしいいかなって……」

「割り切ってんの!?マジで!?」

「マジじゃなかったら言ってねぇよいちいちうぜぇなクソ野郎次抜かしたら殺すぞ」

 喚く黒薙を黙らせながら、ミスティは運転席の水削へと合図を送る。頭頂だけをチラチラ見え隠れさせている合法ロリは、凄まじいまでの勢いでミスティのもとまで飛ばすと、撥ね飛ばすギリギリのラインで停車した。

「……乗ってください。透流くんの目を覚まさせてあげるのでしょう?」

「じゃあ失礼します先生……って待て、量産怪人が大量に車の後ろに迫っているように見えるのだが……??」

「だからうるさいんですよ先輩。先輩があれこれしてる間に私がなんの策も打ってないと思いますか?水削先生、気にせず進めてください」

 ミスティの指示通り、水削は車を発車させる。その背後では、攻撃に現れた怪人たちが機械人形に片っ端から消し飛ばされていた。

「技術者の肩書は伊達や酔狂じゃないんですよ。先輩があれだけモタクサやってる間にアレの回路を弄るくらいわけないんですよね」

 わかります?とミスティ。その悪戯っぽい笑みに、ほんの少しだがイラッときた黒薙は、強烈なデコピンを叩き込んだ。

「調子乗んなアホが。緊張抜けるわ」

「痛てて……この程度で緊張抜けてちゃこれからやってけないですよ先輩。あと後からぶん殴るから覚悟しといてください。マジでぶっ殺すからな」

「やれるもんならやってみろよ雑魚殺すぞ」

「あ?」

「あん??」

 

 

 その頃、遠山は、ライダーたちを置いて市街地へと向かっていた。大量の怪人が現れたというのだ。

「いいところに来たにゃ委員長!!……って有栖川は!?」

「マテリアキーの最終調整のために置いてきたわ、で市民の避難は済んでるのよね!?」

「こちらでやっておきました、と報告します。ただ、あちらで先ほどから空間に亀裂が走っているのが気がかりで、と重ねて報告します」

 銭谷姉妹と短い言葉を交わし、遠山は考察した。確か、ロベリア=ローゼンロードなる男が死者を蘇らせる能力を使用する際に、空間にヒビが入るのではなかったか、と。現状、確認できている範囲では、かつて怪人であった者のみが蘇生されていると。そして、牧瀬玲王の証言。一度蘇らせた相手が死ねば、二度とそれを復活させることはできないと。ここまで来れば、もう考察の必要もないだろう。

「出るなら出てきなさい。──結城ヒナタッ!!」

 次の瞬間、空を裂いて現れたのは、遠山の予想からは半分外れた相手であった。逆に言えば、半分は当たっていたわけだが。

「──へ〜、よくわかったね、ボクが出てくるって」

 結城が産み落とされても、その亀裂はいまだに塞がらない。

「でも、委員長。その予想はちょっと的外れだね〜。別にあいつは、元怪人だけを蘇らせられるわけじゃないんだよ〜?」

 まず元怪人であった森澄・神山が現れた。次の瞬間、無数に広がったヒビがこじ開けられ、かつて『路地裏』で散っていった者たちの姿が。

「それから……ボクは、キミが思ってるよりも強くなってるからね〜?」

 直後、結城の姿が狐のような怪人に変わった。森澄と神山もカメラ頭・ペン頭に変身し、『路地裏』の亡霊たちも、蛇のような外見をした怪人へと姿を変えていく。

『さ〜、大人しく死んでよね〜!!』

「ふっ……ふふっ……あっはははははははっ!!」

 だが、対する遠山の口から漏れたのは、絶望の吐息でも、憤怒の罵声でもなかった。

『あらら〜、もしかして壊れちゃった〜?』

「いえ、そういうわけではありませんよ。──ただ、こちらになんの策もないと大変素敵な勘違いをされている程度の低い脳味噌が可笑しくって笑いが漏れているだけです」

 その表情に宿った余裕は、侮蔑でもなんでもない。ただ相手を見下しているのみ。

『……何のつもり〜?』

「まさか、忘れていたのですか?──この私が、黒薙くんのライダーシステムをもとに新たなライダーシステムを開発していたことを!!」

 バックルを取り出しながら、遠山は笑う。

『あ〜あれか〜!!今思い出したよ〜!!……でも、それがあってもボクに勝てるとは限らないよね〜?』

「さぁどうでしょう。なにぶんこちらの出力はまだ未知数、テスト段階ですのでその辺はわかりかねます。……さて、それでは行きましょう」

 ドライバーが装着される。右手に握られた鍵がその中心に刺され、上部のボタンが押されると、小型のモニターを覆っていた扉が、左右に開かれた。

「武装、完全解除(アンロック)。音声認識システム、起動。変身」

 カチャリ、カチャリと武装が出現する。装甲が四肢を覆っていき、鋼鉄の鎧がその身を包んでいく。

『Ready, Start UP. Go, Proto Machina』

 そして、その顔がメットに覆われた。頬に備え付けられた排気口から煙を吐き、鋼鉄の戦士──プロトマキナは笑った。

「こちら仮面ライダープロトマキナ。これより、制圧を開始します」

 


 

『へ〜、まさか完成してるとは思わなかったよ〜!でもさ〜、これだけの数の怪人、キミ一人で本当に相手できると思ってんの〜?』

「いえ、あなたじゃあるまいし私はそこまでの馬鹿ではありません。雑魚は執行衛兵の皆と──」

 プロトマキナは指をパチンと鳴らす。すると、

「──ランク10の超能力者様に蹴散らしてもらいますから」

 誘宵学区最強の能力者たちが、現れた。『ファング』の三人に加え、『スパーク』の二人の超能力者、そして、表向きは除名されたはずの元ランク10が。

「だから、心置きなくあなた達を叩き潰せる。覚悟してください、私に後退の二字はありません」

 そう言うと、プロトマキナは大きく踏み込み、

『がァ……ッ!?』

 カメラ・シャトランを一撃で吹き飛ばした。

「何が起こったか、わからないという顔してるのでしょうね。では授業を始めましょうかヒナタちゃん。かなえセンセーの肉体言語講座のお時間です」

 また、プロトマキナの姿が消える。フォックスはその動きに対応しようとするが、目で追えない。身体能力は幹部級まで強化されているはずなのに、その中には動体視力も含まれているはずなのに、視界にすら映らない。

「ゴール」

 直後、フォックスの後頭部に鈍い衝撃が走った。痛みに堪えながら振り向こうとするが、もはやそこにはプロトマキナはいなかった。

「今ので大体わかりましたよね?わからない?センスねぇ〜」

 けらけらとプロトマキナは笑う。

『今……何をしたっての〜……?』

「逆にどうして今の動きでわからないんですか?あなたごときの目でも追えるように、スピードは極力落としてあげたのですが……」

 はぁ、とため息が漏れ出た。次の瞬間、またプロトマキナの姿が消える。

「──これで、よくわかりましたよね?」

 プロトマキナの両腕が、ペンシルの首を締め上げる。すると、大して力も加えられていないはずなのに、ペンシルがもがき苦しみ始めた。

『や、メ…………ッ!?』

 だんだんと、ペンシルの腕が震えを帯びていく。

「さて、答え合わせの時間です」

 衰弱しきったペンシルをカメラの方に投げ飛ばし、プロトマキナはニヤリと口を裂く。

「こちらのライダーシステムは、一切能力を持たない人間しか使用できない。そう。誘宵学区の住人の中では、私のように生まれながらにして一切のホルスを生成できない人間にしか使用できないのです」

 タッと駆け出し、カメラの鳩尾に掌底を叩き込む。直撃した部分から装甲が砕け、大きく跳ね飛ばされる。

「では、なぜホルスを発する手段を持たない人間しか使えないのか?それはこのマキナシステムに仕込まれたある機構に由来します」

 その背後に回り込み、後頭部に強烈なアッパーカットを繰り出す。

「ここで登場するのがご存知『異能封じ(ホルスキャンセラー)』。あらゆるホルスの勢いを弱める仕組みを、フルパワーで稼働させている。そのため、能力開発を受けている者は、これを使用できない。これで、説明は十分ですね?」

 瞬時にフォックスの隣に移動したプロトマキナが言った。

「だとしても、そのスピードの説明にはならないよね〜……!?」

「はい。更に言えば身体の一部に装備するタイプのマキナシステムは装着者の身体への負担が大きかった。私は考えました。どのようにして負担を最小限まで減らすか。そこで活躍するのが仮面ライダーアルテの武器、グロリアスティックです」

 わざとらしくぴょんと飛び上がり、空中で後ろ向きに一回転。腰にはめられた二丁の銃を抜き、フォックスへと放つ。

「それと似通った機構を設計に加えることで、常に周囲のホルスを吸収し、それを運動能力に変換することを可能にしました」

 緑の光弾がフォックスに触れると、それらは解け、フォックスのあらゆる関節に絡み付いた。

『な、んだよ、これ……っ!!』

「そちらは懲罰手甲(ジャッジメントハンド)をもとに作った捕縛弾です。そう簡単には抜け出せませんよ。少なくとも、弱体化したあなたには」

 二つの銃をホルスターに仕舞い、プロトマキナは中指を立てる。

「さぁ、そろそろ終わりにしましょうか……ッ!!」

 そして、ドライバーのボタンを押した。

『Machina Burst』

 プロトマキナの左足に、眩い光が宿る。タン、タンと助走をつけ、その左足で大きく地面を蹴った。

『Strike HORUS Cancel』

 光のままに、遠山の右足がフォックスの胸を蹴り抜く。

「怪人一人を倒した程度で終わる私ではありません。ですが消耗も激しいですし、いっそ二人まとめて潰しますか」

 再びボタンを押し、プロトマキナは腰を落とす。

『Machina Burst. Crush HORUS Cancel』

 今度は両手に光が宿る。高速移動しながら、その拳をカメラ・ペンシルの胸に叩き込んだ。爆発が起こる。変身が解けると同時に、三人は光の粒となって消滅した。

「ふぅ……やっぱりこのシステムは燃費が悪いわね。一度の戦闘での消耗が激しすぎる」

 ドライバーのオープナーを閉じ、変身を解除した遠山は、ため息を吐きながら言う。

「……さて、赤萩くんたちの方は大丈夫かしら?」

 そして、遠くを見上げながら、何気ない言葉をこぼした。

 


 

「塔まで着く頃合いかね、この辺りで車を止めた方が良さそうだ、がァ……ッ!?」

 窓から乗り出して大体の位置を確認していた草壁だったが、直後、体が突き飛ばされる感覚を覚えた。車体がぐわんぐわんと揺れる。赤萩、草壁、神蔵の三人が車外へと放り出された。ベネットも放り出されそうになったが、咄嗟に小鳥のような姿に化けて難を逃れた。

「痛ったたた……オートパイロットなのに小石か何かにつまずくものなのかな……」

「いや、違ぇだろ神蔵さん。……今の音、間違いなく外から何かがぶち込まれた音だった。ベネット、お前なんか見てねぇか?」

「おれも鳥になって逃げるのに必死だったからわからねぇや」

 なんとか体勢を整え、三人は立ち上がる。ベネットも人の姿に戻り赤萩の隣に立った。

「……さて。どうしてだろうな?車体の横にこの岩石が直撃したというのに、私たちだけが放り出されるとは、不思議なこともあったものだ」

 車体の傷と、地面に転がった石を見た草壁は、確信を持った声で言う。

「どういうことか説明してもらおうか、希望に銀ピアス」

 そして、確かな怒りを孕んだ目で、ニヤリと笑う二人を睨みつけた。

「ふふっ、あっははは!!よく気付いたね蒼哉、やはり君はそこらの無能どもとは違うようだ!!」

「あーあーバレちゃったみたいっすねぇ、もう少し誤魔化せるかと思ったんすけども」

 先程まで談笑していた二人とは、全く違う瞳をした二人が、べこりと凹んだ車のドアから飛び出す。

「草壁先輩の推察の通り、今さっきのは私がやったっす。一応私はランク9の能力者っすからね、衝撃を伝える範囲を切り分けることができるわけっす。これで私たちが放り出されなかった説明は十分っすよね?」

 有栖川は、右手のレプリシューターを弄びながら言った。

「……てめぇらの目的はなんだ?」

「ははっ!!そう凄むものじゃないよ赤萩くん!!言わずとも解っているだろうに!!」

 赤萩は威圧するが、久城は笑みすら浮かべ、挑発する。

「まぁでも安心してくれていいよ、赤萩くん一人なら通してあげないこともないからね。あぁなんてボクは優しいのだろう。誰一人通さないと言いたいところだけど我慢できて偉いなぁボク」

 中性的な外見の少女は、体を伸ばしながらそう言った。

「……てめぇ、何のつもりだ?」

「どうせキミ一人じゃあの四人を相手にすることはできないってことさ。行きなよ、ボクの気が変わらないうちにさ」

 久城の言葉を信用するわけではない。ないのだが、それでも赤萩は先へと進む。罠であろうと、それを寄せ付けないだけの強さが、今の彼にはあったから。

「……私たちも通してもらいたいのだが、それは無理そうだね」

「そっすね。私は別に草壁先輩に関しちゃどうでもいいんすけど、そこの文春愛読者がそれはダメって言うので。……ま、文春ジャンキーがいなくても神蔵藤子さんは通さないっすけど、ね?」

「……私、かい?」

 空気が、重く澱んだものに変わる。

「えぇそうっすよ。私はずっとあなたを探してきた。……忘れてんなら、今ここでブッ倒して思い出させてあげますよ。──アルテミス様」

「アルテミス、ね。確かに私は仮面ライダーアルテではあるが、そんな御大層な名前を名乗った覚えはないんだけどね?」

 二人が変身の構えをとる。

「……希望。君は一体何を考えているんだ?幼馴染を、朱鷺澤永治を救いたいという気持ちは、君にはないのかね?」

「……キミには、わからないだろうね。恋に恋する少年に、これまた恋する哀れな負け犬の気持ちってヤツは」

 一方、草壁と久城は真っ向から向き合い、言葉を交わしていた。久城の笑みが、いつかの空虚なものに変わってゆく。

「たとえ、それが果たされぬ結実でも……せめて、心の底の底から好きな男の子の役に立ちたいという気持ちくらい、尊重してもらいたいんだけどね……」

「……なるほど。わかったよ希望。──ならば、私が貴様を止めるまでだ、悪人」

「元々こっちサイドの人間が何言ってるんだか。……それじゃ、行こうか」

 そして、草壁の方も、互いに変身の構えをとった。

「「変身」」

「「解錠」」

 二人と二人の体が、それぞれの装甲を纏っていく。

『“Predator”』『“Arte”』

『“Phantom”』『“Comet”』

 二人のライダーと、二人の怪人。それぞれが、それぞれの相手を見据える。

「──構えろ、久城希望。ここからは戦争だ」

『かかって来いよリア充野郎。万年片想いの嫉妬の炎で焦がしてあげるからさ』

「さぁ、テイスティングを始めるとしようか。君の戯言の味を、丸ごと飲み干すことで試してあげよう」

『戯言で結構。……ずっとあなたを探し求めてきたんです、今更諦められるか』

 そして、四人がそれぞれの敵へと走り出した。

 


 

「それにしても……まさか君がソレの変身者だったとはね」

 振るわれる拳を、上体を反らすことで回避し、プレデターは言う。

『寛也のような無能にこれを貸すのは正直嫌だったんだけど、そう文句を言ってられる状況でもなかったんだ。案の定、使いこなせていなかったしね?』

 プレデターの足払いを軽いジャンプで躱し、そのままプレデターへとキックを叩き込むと、久城の変身した怪人──本物のファントム・シャトランは嗤う。

「あれだけ暴れられて使いこなせていなかった、などと言われてしまうと、あれに苦戦した礼子や私の沽券に関わるのだがね?」

 その足首を掴み、ぐわんと遠心力のままに後方に投げ飛ばしながら、プレデターは言った。

『礼子は元々弱いじゃないか、キミも大して変わらないけどさ』

 特に抵抗することもなく、勢いのままに吹き飛ばされながら、ファントムは答えた。

「はは、そうかね。だとしたら、今から私に倒される君はそれ以下の雑魚だな」

 追撃を仕掛けようと、プレデターが飛びかかる。

『なら、その今からキミに倒されるボクとやらに敗れるキミは、想像を絶するほどの雑魚なんだろうね』

 しかし、その攻撃はファントムには届かない。背後から現れたもう一人のファントムが、プレデターの首を絞める。

『ボクの、というかファントムの能力忘れてないかい?実体を伴う分身。キミがいくら気を配ろうと、ボクを倒せるわけなんてないんだけど?』

 プレデターは、拘束をなんとか切り抜ける。ガントレッドチェッカーを構え、横薙ぎの斬撃を放った。

『……ッ、あァァァッ!!』

 胸を切り裂かれ、ファントムは悶える。しかし、

『……なぁんてね。この程度でボクを倒せると本気で思っているのかな?』

 また背後に回り込まれ、ゼロ距離で光弾を撃ち込まれた。

『今のはボクの分身がやった。どうやって、なんて聞かないでくれよ?そういう風にできるからそうしただけだ』

 プレデターの思考を塗りつぶすように、ファントムは言う。わからない。確かにプレデターの放った斬撃は、ファントムの胸を裂いたはずだ。手加減などするはずがない。何故、この女はけろりとしている?

『無駄だよ、いくら考えたところでキミの脳みそではボクのトリックは暴けない。そこに部長と副部長の差があるのだから』

 無慈悲に振り下ろされる踵を蹴り飛ばし、プレデターは飛び退く。腰につけた機械に鍵を突き刺し、活路を探す。

『Tune Reacter Eye』

 一定の距離を取る。あちらからの攻撃を確実に躱せる位置から、相手の弱点を探ろうと試みる。

『へぇ……少しは頭も回るみたいだね。でも残念。ボクの元カレにしては、まだ回転が足りない』

 しかし、いつの間にやら眼前にまで迫っていたファントムの拳が、プレデターの顔の中心に突き刺さった。その威力のままに、プレデターは吹き飛ばされる。

「チッ、読みが外れたか……ッ!?」

 体勢を整え、プレデターは零す。打撃を受けた刹那、プレデターはガントレッドチェッカーをファントムの胸に突き刺していた。変身を解除させるだけの手応えはあったはずなのに、その変身は解かれなければ、分身として消滅もしない。

(いや、まだだ……あの一瞬、なにか違和感があった。もう少し、賭けに出てみる価値はある)

 思考に誘われるがまま、ファントムに迫る。

『あ、頭トんじゃった?無策でボクに突っ込むなんて……キミらしくもない。一瞬でもキミに期待したボクがバカだったみたいだね』

 プレデターの決死の殴打を、膝抜きの要領で躱し、巨大な光弾を放った。

『Phantom Drive』

 爆煙が上がる。そこに、起き上がる影はない。

『こんなものか。存外あっけな……ッ!?』

 一瞬の油断。そこに、突き刺すような痛みが走る。

『蒼哉の最後っ屁とでも言ったところか……ッ!!でも、その程度じゃボクには効きはしな……ッ!?』

 ファントムが何らかの動作を取った。その直後のことだった。

「……やはり、私の予想通りだったようだな」

 爆煙に飲まれたはずのプレデターが、ファントムの背後を取ったのは。

 


 

『蒼哉……バ、カな……キミはボクの一撃で倒れたはず……ッ!?』

「想像力が足りないな敏腕記者サマ。こちら側には相手の攻撃を防げる武器があることを忘れたのかね?」

 そう言うプレデターが指先でぷらんぷらんと見せびらかすのは、盾とバリアーが描かれたチューンマテリアキー。

「そして君の能力は見切った。寛也と違い、君は分身を同時に一つしか出せない。しかし、その分、君にしかできないオリジナルの芸当がある」

 ガントレッドチェッカーの刃をファントムの首に突き付けながら、プレデターは言う。

「そう。──分身と本体は、いつでも入れ替えが可能である、というわけだな?」

『……驚いた。正解だよ蒼哉。いつ気付いたか、教えてもらっていいかい?』

「いいとも」

 観念したような声で問うファントムに、プレデターは答える。

「先程、私が君に殴り飛ばされた時に、私は辛うじて反撃を叩き込んだ。確かに君の変身を解くだけの手応えもあった、しかし君の変身は解けなかったし、分身も消えなかった。だが、この目は捉えた。ファントムとは違う、その奥にある君のホルスが移ったところを、な」

 プレデターが語り終えた頃に、ファントムはプレデターの腹を殴り、距離をとった。

(……辛うじて変身解除にまではいかない位置に打ち込まれた。けど、傷口からホルスが漏れてるのは感じる。これじゃ分身を作ってダメージを肩代わりさせるのも難しい、か)

 冷静に、自らの状況を考える。

『……だとすれば、今から撃つ一発が、ボクの最後にして最強の攻撃になるわけだ』

「……ほう。ならば、こちらも全力で応えさせてもらうぞ」

 二人が、真剣な眼差しで向き合う。

『Phantom Drive』『Beast Charging Smash!』

 ファントムの両腕に、どす黒いエネルギーの奔流が纏われる。

 プレデターの両腕に、金と銀とエネルギーのグローブが装着される。

 ファントムの拳が、プレデターの顎を捉えた。一直線に拳が伸ばされる。

 しかし、その拳は、プレデターには届かない。視界から、プレデターの姿が消える。先程のファントム同様、膝抜きでその斜線上から外れたのだ。

『小賢しい真似を……ッ!!』

 銀の狼のアッパーカットが迫る。しかしファントムは避けようともせず、その肘に爪先を叩き込んだ。

「……ッ、私は、こんなところで立ち止まっていられるほど暇ではないのだよ……ッ!!」

 続けて繰り出された一撃を左手で受け止め、プレデターは言う。

「だから私は、ここで君を倒して先へ進むッ!!」

 左手を引くことで、ファントムの体のバランスを崩させる。そこに、先程不発に終わった狼が迫る。

(あぁ……やっぱり、強いな、キミは……)

 プレデターの拳が、ファントムの胸のエンブレムを撃ち抜いた。そこに起こった爆発が示すのは、紛れもなく──。

「ハッ……見たかね希望?これが私の、完全勝利というやつだ」

 


 

『さて、アルテミス様。戦いながら昔話を愉しむのと、叩きのめされた後に昔話を愉しむの、どちらがお望みですか?』

「選択肢があまりにも少なくはないかね、小娘?強いて言うなら『君も菱杖透流も朱鷺澤永治も叩きのめしたあと、一月後くらいに昔話を聞く』かな」

『その破天荒さ……口調は違えど、やっぱりあなたはアルテミス様だ。だからこそこちらも一切の加減は捨てます。あなたを相手に手加減など、いくらなんでも失礼すぎる』

 有栖川が変身した怪人──コメット・シャトランがそう告げた直後、アルテの両耳を押さえつけるように、ごうと風の音が響いた。

「……おいおいおいおい待て待て待てそれは流石にないだろう!?」

 見上げると、そこには東京ドームの一つや二つ丸ごと飲み込んでしまいそうなほどの隕石が迫っていた。

『かつてのアルテミス様ならこれくらい指一本で切り抜けられるはずです、さぁ、今のあなたの力を見せてください』

「さっきから訳のわからない御託をペラペラと……私はこう見えて未来に希望を抱く乙女でね、生憎と自殺の趣味はないんだ。……つまり、死にたきゃ一人で死ねってことだよ小娘」

 明確な苛立ちを帯びた声で、アルテは言う。次の瞬間、どういうわけかコメットはその隕石の二メートルほど下の空中に移動していた。

『……まったく、いくら記憶がないとはいえここまでしてくるとは、アルテミス様にも驚かされる』

 しかし、今にも隕石に轢き潰されミンチになろうとしているとは思えないほどの冷静さでコメットは言った。

『そもそも、私がコメットなんて名前である以上、隕石なんて私の相棒みたいなもんなのに……ぶつけて殺そうなんて、いくら何でも考えが甘いっすよ、なんて』

 巨大隕石が、コメットの体に触れた。しかし、それから何秒経っても、コメットが落ちてくる気配すらない。

『……が。いつまでもあなたに舐められたままってのもあまりいい気はしない。昔のように、私の全てをあなたに認めさせてやる』

 ようやっとコメットが落下してきた。しかし今度は隕石の方の姿が見えない。それもそのはず。コメットがその隕石を取り込み、エネルギーを全て自分のものとしたのだから。

「な……ッ!?」

『忘れているようなので思い出させてあげますよアルテミス様。私がいかに強い存在かを』

 禍々しいオーラを纏うコメットが、アルテのすぐ目の前に立つ。動けない。なんだこの威圧感は。今までのどんな敵とも比べ物にならない。実際の力量がどうかは知らないが、放つプレッシャーに限って言えばまだダガーの方がマシなレベルだ。

『なんなら、この一撃で記憶全部取り戻してくれてもいいんすよ?なーんて、無理なのはわかってますけどね』

 隕石の拳が、アルテの体を大きく突き飛ばす。痛い。息ができない。今まではどんな相手と相対しようが、一度にここまでのダメージを負ったことはない。

「が……ッ、き、みは…………ッ!?」

『別に大したことはしてません。あの隕石一個分の力をそのまんまぶつけただけ。そう何度もあんな大技放てませんのでご安心を』

 よく見ると、右腕のナックルに走っていたマグマのようなラインの光が消えている。彼女の言ったことは本当なのだろう。あれだけの攻撃を何度も放つことができるとなると、それだけでダガーをはるかに上回る脅威にさえなり得るのだから。

「そ、うかい。そりゃあ……良かった、よッ!!」

 常時あれだけの力を発揮できるわけではない。それを知ることができたのは、アルテにとって幸運であった。あの予備動作を見た瞬間に避けるなりすればいいのだから。あの一撃さえ何とかできれば、ただでさえスペックの高いアルテが敗れるわけがないのだから。

「獲ったッ!!」

 光をその脚に纏わせ、アルテはコメットの背後を取った。グロリアスティックの先端がその後頭部を叩きつける。いける。ヒットアンドアウェイ戦法で確実に相手を封殺できる。アルテにはその確信があった。

『……つまんね。やっぱ記憶がないとこんなもんっすか』

 ふと。攻撃を受けるさなかに、コメットが零した。

『昔のあなたなら反撃など恐れず、でも長物のメリットを最大限活用できる間合いで戦っていた。でも、今は違う。記憶を無くしたから?いいや違う。記憶を無くしていても、その魂の形までは変わらないはず。であれば、何故?考えるまでもない。あの男に魂まで毒されきってるってわけか。つまらない。ああつまらない!!たかが一匹の矮小な人間如きにあなたが毒されるなどあってはならないというのにッ!!』

 コメットは吼える。怒りの混じった雄叫びは、アルテの怒りもまた呼び覚ます。

「……取り消せ小娘。戯言を並べ立てるのは構わない。私を愚弄するのもな。だが蒼哉は別だ。もう一度同じことを言ってみろ、その時は貴様を薄汚い肉塊にしてやる」

 確かな怒りのままに、二人は向き合う。

 


 

『おっと、こりゃ失礼。しかしわかりませんね。どうしてあなたのような高貴なひとが、あのような……』

「あぁよくわかったよ小娘。君に人の言葉を聞く気がないってことも、今ここで殺されたいってことも。……なら、望み通りに食い殺してやる」

 狂気に染まった瞳で、アルテは杖を振るう。しかし、アルテが薙ぎ払ったのは、コメットではなく。

『できませんよ、今のあなたじゃ。つまらない情に流され、あんな男の言いなりになっているあなたでは、私と切り結ぶことさえ』

 再び、隕石が迫る。コメットが飛び上がったのを見て、神蔵も距離を取る。

(またあの一撃をぶち込まれちゃたまらないからな……ッ!!)

 しかし、

『いくらなんでも私のこと舐めすぎじゃないっすかね……隕石で殴るだけでコメットは名乗れないっすよ』

 コメットの掌から放たれたホルスが、隕石を微塵切りにする。

『せっかくだし、ここは格好良く技名つきで決めるっすよ……降り注げ、“蛇神殺し(ペルセウス)”』

 切り分けられた隕石の群れは、そのまま大地へと降り注ぐ。

「……ッ、この程度……ッ!!」

『Laser Charging Strike!』

 隕石の絨毯爆撃の隙間を縫うように、アルテは駆ける。自らを貫こうと堕ちる彗星を踏みつけ、高く飛び上がった。

「死ね」

 そして、そのまま踵を振り落とし、滞空状態にあったコメットを墜落させた。

『か、は……ッ!!少しはあなたらしくなってきたじゃないですか、ですがまだまだ……ッ!!逆行、舞い上がれ“楕円周彗(ハレー)”ッ!!』

 だが、その程度で倒れるコメットではない。隕石のエネルギーを両足に収束させ、アルテへと飛びかかる。

『墜ちろッ!!』

 再び、隕石パンチが炸裂した。先程ほどの威力はないが、それでも、アルテを墜とすには十分だ。地面に、大きなクレーターが生み出された。

『あっちゃー……流石にやりすぎたっすかね……まぁ私の目的はアルテミス様の確保なので……』

 クレーターまで舞い降りる。しかし、その中心にあるはずのものが、ない。

『逃げた……?馬鹿な、私はちゃんと見ていたは、ず……ッ!?』

 コメットの思考は、首元にかかる圧力にかき消された。

「さっきからチマチマチマチマと小賢しい真似ばっかりしてくれるねぇ小娘。こっちは精神年齢三歳児レベルなんだ、加減してくれよ?」

 その仮面の奥の瞳が、狂気に光る。

「このまま絞め落としてやってもいいんだけど、それじゃ私の溜飲が下がらない。正面から殴り潰させろ小娘」

 首の圧力が消えると同時に、腹部に膝が突き刺さった。迫る拳を拳で相殺させて、コメットも嗤う。

『ハッ、そっちの方がわかりやすくて助かります……ッ!!!』

 拳と拳が肉を打つ。クロスカウンター。彼女たちの戦いに、理性などというものは介在しない。獣の欲望のままに、拳を打ちつけ合う。

(……私も小娘も、もはや戦闘を続けられるだけの体力は残っていない)

(次の一発で、確実にアルテミス様を倒す。私なら、それができるッ!!)

 しかし、疲労とダメージが蓄積していく中で、その打ち合いは無限には続かない。互いの全力の一撃の衝突こそが、幕引きの合図なのだ。

『Laser Charging Crush!』

 赤色に染まりきった拳と、光速の拳。それがぶつかり合うと、その余波で周囲の木々は消し飛ばされる。

(重い……わ、たしが……力負けしているとでも……ッ!?)

 均衡を保っていた拳だったが、先に限界が来たのはコメットの方だ。ラインの赤が失われかけた瞬間、光の拳にそれは打ち砕かれた。しかし、まだ、止まらない。

「潰れろォォォォォォォッッッ!!!!」

 アルテの右の拳が、コメットの右頬を打ち抜いた。次の瞬間、互いの変身が解除された。

 


 

「希望、立てるか?」

「ははっ、気を遣わなくてもいいよ蒼哉……」

 倒れた久城に、草壁は手を差し出す。

「……ねぇ、蒼哉。キミに、一つだけ頼みがあるんだけど、聞いてくれない?」

 起き上がってしばらくすると、久城が、いつにもなく弱々しい口調でそう言った。

「内容にもよる。……だが、極力聞いてやるつもりではあるよ」

「そっか、良かったよ……」

 すると、久城は、目に涙を浮かべながら、あるマテリアキーを差し出した。

「お願い蒼哉。永治を助けるために力を貸して……っ!!」

「……先程、君は『心の底の底から朱鷺澤永治の役に立ちたい』と言った。だとすれば、今の君の申し出は矛盾しているのではないかね?」

「矛盾は百も承知だよ……」

 大粒の涙を零しながらも、確かな意志を宿した瞳で、草壁を見上げる。

「あんなことを言っておいて、今更キミに縋ろうなんて虫が良すぎる。でも、キミに一発貰って気が変わったんだ。キミなら彼を助けられるかもしれない、って。だからお願い」

 久城の手からマテリアキーを取って、草壁は答えた。

「私に彼を助けることを期待するな。それは白髪頭の仕事だ」

 だが、と続ける。

「せめてその道の舗装くらいはやっておいてやろうかね」

 

 

「いや〜負けちゃったっすね。で、どうするんすか?殺す?殺しちゃいます?」

「アレは売り言葉に買い言葉ってやつだよ。本気で殺すわけないだろう?そんな粗暴な女だと思われているとしたら心外だな、怒るぞ」

「いやんそのクールな目も素敵っすアルテミス様♡」

「サカるな小娘、脅しじゃなく本気で怒るぞ」

 一方、神蔵と有栖川はクレーターの中心に腰掛けて話していた。

「……そんじゃま、今急いでるっぽいんで、最初にアルテミス様が言った通り一月くらいしてからゆっくりできる時に昔話をするとしましょうか。……あ、あとこれ」

 有栖川は神蔵に背を向けるが、ふと何かを思い出したように振り返った。

「あん?なんだいこれは」

「さっき調整してたやつっす。先に進むんでしょう?だったら使って損はないっすよ」

 有栖川が差し出したのは、通常よりひと回りほど大きなヘッドのついたマテリアキー。

「……んじゃ、負けた私にもう上に従う必要もありませんし、雑魚片付けてきますかね。それじゃさようなら神蔵藤子さん(・・・・・・)

 そう告げると、有栖川は森の中に消えていった。

 

 

「藤子。……いけるかね?」

「言うまでもなく。そっちも大丈夫のようだね」

 二人は、天高くそびえ立つ塔を見上げながら言った。その手には、それぞれが手に入れた新たな力が握られている。

「それでは、行くとしようか。このくそったれな闇を払いに」




 単なる殴り合いは書きにくいが書くのはそこそこ楽しいと気付きを得た。というわけで墓脇です。
 今回は草壁と神蔵がパワーアップアイテムを手に入れました。いやー良かったですね。
 久城・有栖川に関してはもう初期から方向性は決まってました。第2章あたりで菱杖が言っていた「まだ動かせない怪人」が久城でして……。
 これまで怪人側がこちらの情報を得ることができていたのは、彼女が秘密裏に情報を流していたからなんですね。
 有栖川の方は菱杖に怪人だと今の今まで全く気付かれずにいました。彼女は数少ない牧瀬派閥で、菱杖の前に怪人として顔を見せたことはなかったので。
 牧瀬派閥の彼女は、『アルテミス様』を探すために怪人となっていました。その辺の詳しい設定はまだ明かせませんが、今のところ有栖川は変な宗教やってるとかそんな風に思ってもらって結構です。
 ちなみに、以前に亜矢を脅していた久城は久城に化けた化野でした。釘を刺しておきたい、という理由で彼女の喋り方とか完璧にラーニングさせられた化野はちょっと可哀想ですね。そんなめんどくさいことさせられて。
 さて、次回はついに赤萩と菱杖の決戦が始まります。第1章から続く因縁。禁断のシスコン対決の行方はいかに!?次回もお楽しみにっ!!墓脇でした!!
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