好奇心は猫をも殺す   作:やまぎ

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小話二本立てです。
物語は進みませんので、軽い気持ちで楽しんでいただければ幸いです。


ファーストリコリスは思春期/今日という日

『ファーストリコリスは思春期』

 

 

 

 

 

「やあ、フキ、サクラさん。奇遇だね」

「万里か」

「げっ…音速マン…」

「サクラさん、いい加減名前で呼んでくれないかい?」

「え~、でも音速マンは音速マンしょ~」

「ふむ、それで言うなら俺は音より速いけどね」

「まじっスか…なんで肉体バラバラになんねーんスか」

「そこはほら、鍛えてるからね」

「そういう問題じゃねぇだろ。細胞からバグってんのかてめぇ」

「おお…。相変わらず過激だね、フキ」

「フン」

 

 ある夏の日。

 アタシとフキ先輩は任務帰り立ち寄った公園で司令部への報告を済ませ、自販機でドリンクを買って水分補給をしていたところに、この男に声を掛けられた。

 

「それで、サクラさん。名前呼び、検討してくれるかな」

「ん~。音速マン割と気にいってたんスけど。まあ音より速いならしゃーなしっスね。

万里さんだとたきなとカブるし、万里先輩でどうスか?」

「先輩か…初めて呼ばれたけど、いい響きだね。気に入ったよ、以後はそれでよろしく」

「りょーかいっス」

「…」

 

 アタシと、おんそ…万里先輩が盛り上がっていると、隣から鋭い視線を感じて、気付かれないように横目で見やる。

 フキ先輩が、視線で人を殺せそうなほどの鋭さで以て、万里先輩を睨みつけていた。

 怖ぇ~。この人いつか目からビーム出せるようになるんじゃないスか?これが巷で噂のメンチビームってやつスかね。知らんけど。

 

 あたしが気付いたのに、万里先輩が気付かないはずがない。

 万里先輩が、微笑みの表情を変えないまま、アタシの耳元まで顔を近付けて囁いた。今更だけどとんでもねぇイケメンっスね。

 

「ねえサクラさん。フキさんが俺を今にも撃ち殺すかのような目で睨んでるんだけど、なぜだろうか」

「あ~、あれはっスね…」

「心当たりがあるのかい?ならば教えてくれるかな。俺のせいで機嫌を損ねてしまったのなら謝らないと」

「万里先輩のせいじゃないというか、多分フキ先輩睨んでる自覚もないっスよ」

「?」

 

 まあわかるわけないっスよね。

 

 フキ先輩のあれは多分、構ってほしいだけ…というか、サクラとばっか話してないで私にも声掛けろやあぁん?的な目だ。

 その視線がアタシに向けられなくてよかったと今更ながら胸を撫で下ろした。

 

 フキ先輩は、万里先輩がDAで大暴れした日から、彼のことを露骨に意識している。

 訓練中も、休憩中も、食事中ですら、万里先輩の名前が聞こえてくるたびに、首を痛めるのではないかという勢いで声の主に顔を向けるのだ。

 万里先輩の話題はDAのどこにいても聞こえてくる。あの容姿に加え、『あの』楠木司令に真っ向から喧嘩を売って、実質的な勝利を収めているのだ。ある意味当然と言える。

 その度に首をグルングルンさせているのを隣で見ているものだから、一度提案してみたのだ。

 

───そんなに気になるなら、リコリコに行きゃいーじゃないっスか。雇われたらしいっスよ?と。

 

 その時のフキ先輩は見てられなかった。

 耳まで真っ赤にした顔を目の前まで近付けてきて、行かねぇよ!話すことなんかなんもねぇし!と怒鳴ったのだ。

 フキ先輩…それ、いざ会っても話題がないから気まずくて無理って言ってるようなもんスよ…

 

 あくまで強く憧れているだけのミカさんに対してのからかいは、恥ずかしがったり話題を逸らしたりしても、否定したり取り乱したりすることはなかった。

『憧れ』以外の想いを抱いているであろう万里先輩に対しては、思春期全開のこの態度。

 

「あ、そうだフキさん」

「!!」

 

 フキ先輩…声掛けられただけでニヤけすぎっス。

 あと、ニヤけを抑えようとして顔に力が入るのは分かるっスけど、またとんでもない形相で睨んじゃってるっス…

 

 そんな、華の十代女子としてはNGな表情を向けられても、万里先輩は微笑みを絶やすことはなかった。

 万里先輩…すげぇっス。一生ついていくっス。

 ひそかに脳内で舎弟ムーブをして遊んでいるアタシを置いて、万里先輩はフキ先輩に言った。

 

「もしよければ連絡先教えてもらっていいかな」

「ハァァァ!?」

「あ、もしかしてDA的にダメなのかな」

「いや問題ないっスよ?万里先輩、アタシにもあとで教えてほしいっス」

「!?」

「ああ、もちろん」

「!?」

 

 連絡先を聞かれて瞬時に真っ赤になって大声を上げたフキ先輩は、アタシの連絡先教えて発言と、万里先輩の了承の返事に取り繕うことが不可能なほど動揺した。

 

 ていうか、フキ先輩めっちゃ面白いな。こんな人だったっけ。もっと怖い人じゃなかった?

 

「フキさん、どうかな」

「い…」

「い?」

「い、い、いいけどよ」

「そうか。嬉しいよ、ありがとう」

「っ」

 

 あーっ!!お客様!!困ります!!

 そんな満面の笑みを見せないでください!フキ先輩が瀕死っス!

 というか、流れ弾でアタシまでちょっと顔熱いっス!

 

「いつでも気楽に連絡してくれ。これを機に二人ともっと仲良くなれたら、俺はとても嬉しい」

「………」

「万里先輩…死体蹴りは止めてほしいっス…」

「?」

 

 フキ先輩は、今度こそ死んだ。

 

────────────────────

 

『今日という日』

 

 

 

 

 

「万里は銃は使わないのか?」

 

 開店前の喫茶リコリコ。

 日課である射撃訓練をするため、準備をしている千束とたきなを視界の端にとらえながら、ボクは背もたれにしている万里に問いかけた。

 

 万里の体は非常識という言葉すら霞むほどの圧倒的な出力を生み出すわりに、全身が筋肉でガチガチではなくヒト特有の柔らかさを保っていた。

 それでいてやはりボク程度では微塵もぐらつかない姿勢が、最高の人間椅子としての品質を保っていた。うむ、プライスレス。

 

 以前背中ではなく万里の体の前面を背もたれするように座り、万里の胸に後頭部を預けた姿勢でゲームをしていたところ、千束は地団駄を踏んで羨ましがり、たきなは絶対零度の瞳でボクを無言で見下ろし、ミズキは奥歯を噛みしめて声にならない悲鳴を上げていた。

 ミカはそんな空気に耐えられずいつの間にか姿を消していた。

 

 以来、誰かがいるときは背中を、誰もいないときやミカしかいないときは万里の胸を借りている。

 胸を借りているときの万里は、気まぐれにボクを両手の中に閉じ込めたり、髪を梳いてみたりと存外好き放題してくる。中でもボクが気に入っているのは、髪をまとめているリボンを解いて頭を撫でられることだ。万里の大きな手がボクの小さな頭をゆっくりと往復する様は、とても落ち着いてあっという間に睡魔が…

 いかん。余計なことを思い出しすぎた。気のせいか顔が熱い。いや、気のせいじゃないな。たきなの必殺技絶対零度が発動している。相手は死ぬ。つまりボクじゃないか。

 

───閑話休題

 

「銃か…使ったことがないね。手に持ったこともない」

「へ~。なんか意外」

「いやいや錦木さん。一般人が銃を持つことなんて一生に一度あるかないかだよ」

『一般人?』

「本当にキミたち息ピッタリだね…」

 

 顔の熱がやっと引いた。しかし、万里の言うことも一理あるか。かくいうボクも銃など撃った経験はない。

 

「あ、じゃあさ!」

「?」

「今から射撃練習だし、ちょっとやってみない?」

 

 いつもの周りをも笑顔にしてしまうような表情で千束は言った。言うと思ったよ。

 たきなも興味はあるようだし、ミカもミズキも止める気はないようだった。

 

「ん~。そうだね、興味はあるし何事も経験。やってみようかな」

「そうこなくっちゃ!」

 

 そう言った万里は『ごめんね、クルミちゃん』と、背中にいたボクを両手で持ち上げそっと降ろした。しまった。最高品質の背もたれがなくなってしまった、言わなければよかった。

 

────────────────────

 

 地下室へ降りて行った千束とたきな、そして万里。

 残ったボクたち三人は、いつものようにカメラの映像越しに訓練の様子を確認することにした。

 

 映像の中の千束がワクワクとした声音で言った。

 

『ハイハイハーイ。まずは私がお手本!神楽くんにかっこいいところを見せてしんぜよう!』

 

 いうや否や千束は、銃口を人の形をした訓練用の的めがけて都合5発の弾を撃った。

 この場にいるボク以外のすべての者が発砲している千束に注目する中、ボクの目は別の人物を捉えて離さなかった。

 

───万里の、あの目だ。

 

 ボクが万里にハッキング技術を教えているとき、ヤツはいつもあの目をしていた。

 画面に映る文字の一つ一つ、キーボードを叩くボクの動きの一つ一つを観察し、考察し、吸収する目。

 目に映るすべての者から情報を得ようとする彼は、ボクがその横顔をいつも盗み見ていることを知らない。

 

 ボクと万里は似た者同士だ。ボクもあいつも、心の中に好奇心のバケモノを飼っている。

 知らないことは何でも知りたい。そのための努力は惜しまないし、そもそも努力とも思っていない。

 初めて出逢えた、ボクの同類。ほかのヤツらは、万里の顔がいいだの性格がいいだのと言っているが、違う。違わないが、違うのだ。

 

───万里のあの目が、ボクは一番…

 

 いかんな。今日は関係のない話に思考が逸れる日だ。コンディションがいいとは言えないな。

 

 そうこうしている間に千束が撃ち終わったようだ。

 

『全弾命中~!どう、すごい!?』

『ああ、素晴らしいね。錦木さんの弾は当てづらいと聞いたのに。日ごろの努力の賜物だ。実にいい』

『やったーー!!神楽くんにめっちゃ褒められたー!!』

『次!私です!見ててください!』

『ああ、キミの腕前を俺によく観せてくれ。たきな』

『がんばれ!たきなー!』

 

 たきなは実弾を使うようだ。こちらも5発。

 非殺傷弾の特性上、どうしても中心からずれてしまった千束に対して、たきなはさすがの精密射撃。

 すべての弾を人型の的の中心──10と記載された枠内に収めた。

 

『ょし!』

『さっすがたきな!本当に機械みたいに正確!』

『これは…想像以上だ。本当に素晴らしい。さすがはたきなだ』

 

 静かにガッツポーズをしたたきなに対し、他の二人が惜しみない称賛を送る。

 しかし本当にすごいな。暴走する車の中から、飛んでいるロボ太のドローンを破壊するだけのことはある。

 

 さて、いよいよだ。

 

『二人とも素晴らしかったよ。今度は俺の番だ』

『ふっふーん。さすがの神楽くんも、やったことないことはできないでしょ~』

『まあ、万里さんの場合は一週間も練習すれば私レベルには簡単になりそうですけど…』

 

「わかってないな、二人とも」

「どういう意味だ、クルミ」

「二人って、千束とたきなのことよね?」

 

 ボクに問いかける二人に対し、見ていればわかる、と明言を避けた。見ていればわかるのだ。

 

『ふむ。初めて銃を持ったけれど、意外と重いね』

『あ、待った神楽くん。それ私の銃』

『私の銃を使ってください。千束の銃は非殺傷弾が入っています』

『いや、これでいいよ』

 

 二人の忠告をやんわりと断り、千束の銃を片手で構えた。

 

「いやいや片手って…めちゃくちゃ画にはなるけど」

「あれじゃロクに的にも当たらん」

 

 苦言を呈する大人組。リコリスコンビに至っては驚愕のあまり声が出ないようだ。

 

 そんな周囲を差し置いて、その時はきた。

 

『ふむ………こう、だね』

 

 銃声がスピーカー越しに届いた。二人と同じく5発。

 射撃を終えた万里は、ゆっくりと銃を下した。

 結果は…

 

『嘘…』

『10にあたってる…!』

『こんなものかな』

 

 人型の的の中心部に、万里が発砲した弾が命中した証である穴が開いていた。

 けれど…

 

『穴が一つだけ…ということは一発は命中して残りは的には当たらなかったわけですか…』

 

「いやいやどうなってんのよ。初見でど真ん中って」

「しかも片手で…だ。やはり恐ろしいな。少し真面目に訓練したら、どうなるか想像もつかん」

 

 大人組も万里のあまりの非常識さに驚きを隠せない様子だ。

 

──やれやれ…何度言ったらわかるんだ。

 

 ボクはため息をつきながら声を掛けた。

「説明してやれ」

「なに?」

「何のことよ、クルミ」

「お前なら見えていただろ、千束」

 

『違う…』

『千束?違うって何が…』

『違うよみんな…ほかの弾が的に当たらなかった?違うよ。ううん、ある意味違わないか。でも、違う』

 

「ちょっと千束!意味わかんないってーの!」

「もう少しわかりやすく説明してくれ」

 

『ごめん、さすがにちょっと混乱してた。神楽くんが撃った残りの弾は的には飛んで行ったけど、そこにはすでに的がなかった。だから穴がないんだよ』

『それって!』

 

「嘘…でしょ」

「まさか…!」

 

『うん。この目で見ても信じらんないけど…万里くんが撃った弾は全部、万里くんが最初に発砲して開いた穴に吸い込まれていったよ。だから、全弾命中。でも穴は一つだけ』

 

 驚愕が、喫茶リコリコを支配した。驚いていないのは実際にそれを行った万里と、このボクだけだ。

 

 

「………てことは何?万里くんが銃を撃ったことないってのは嘘で、実は達人だったってこと?」

「……そんな意味もない嘘を、万里くんが付くとは思えんが…」

 

『嘘じゃないですよ』

「嘘じゃないさ」

 

『!』

 

 万里と発言が被った。いかん、思わず口を挟んでしまった。

 今日はいろいろと失態が多いな。最悪だ。

 

「ちょっとクルミ!あんたなんか知ってんの!?」

 

 ほら絡まれた。仕方ない。

 

「ミカの言う通り、万里はそんな何の得にもならん嘘はつかないだろ。本当に銃なんて触ったこともなかったんだろう」

『ああ』

『でもそれじゃ、今の射撃に説明がつきません!』

「だから言っただろ、わかってないな…と」

『それって、どういう…』

 

「たきな。それに千束。お前らたった今万里の目の前で銃を撃つ姿を見せてたじゃないか。それも一人5回。計10回もだ」

 わかりきってることだろう。

「10回も動作を観察していた万里が情報を集め終わっていないなんてこと、あるはずないだろ。そういう(バケモノ)なんだよ。目の前のソイツは」

 

『そうだね。勉強になったよ、いろいろと。撃つ時の姿勢や目線。体の向きから周囲の温度や湿度。非殺傷弾と実弾両方の弾道も見ることができたから、非殺傷弾のほうが実弾の主原料のである鉛より軽いことも分かった。ちなみにキミたちが非殺傷弾だと命中率が下がってしまうのは、この点が大きく起因してるんじゃないかな。軽いということは空気抵抗や気温による気流の影響を受けやすい。実弾の感覚で撃つと、着弾地点は思い描いていた予想より下に着弾するんだろうね』

 

 全開だな、万里のやつ。

 あいつのタチが悪い所は、自分が特別な存在であることは認識しているくせに、そんな自分が起こした事象を特別だと感じにくい点にある。そこがまた面白いんだが。

 

 いよいよ収拾がつかなくなったところで、店の電話が鳴った。

 いち早く驚愕から復帰したミカが受話器を上げ、電話相手と二、三言葉を交わすと電話を切ってリコリスコンビに声を掛けた。

 

「千束。たきな」

 

『っ!先生、どしたの』

『…何か御用ですか、店長』

「仕事だ」

『あ…りょうかーい!』

『すぐに向かいます』

 

 声を掛けられた二人はすぐに頭を切り替えいつもの雰囲気を取り戻した。

 そんな二人につられるように、最後にミズキが立ち直って喫茶リコリコの空気が元に戻った。

 ボクも千束たちのバックアップのためにPCを取りに自室に向かう。やれやれ、今日はただでさえ最悪な日なのに、仕事まで増えるとは。

 とはいえ…

 

「まあ、ウォールナットに任せろ」

 

────────────────────

 

「しかし、ミズキまで現場に行くとはな」

「確かに。珍しくはあるね」

 

 リコリスコンビが任務に向かって数十分。

 彼女たちを送り迎えするため、ミカが車を出すのは珍しくない。

 が、そこにミズキまで出張るのは珍しい。基本的にどちらかが出るとどちらかは店に残っているのに。

 

「今回の依頼人は金払いがいいんだろうな。ミズキが張り切る理由はそれしか思いつかん」

 

 畳の上でまったりとお茶をすすりながらせんべいを齧る万里に、ボクはそういった。

 そんなボクはカウンターの一番端を陣取り、千束たちのバックアップをするためドローンを複数台操縦していた。

 うむ、さすがボク。見事なハンドル捌きだ。

 一人で得意になっていると、万里がボクのほうをチラチラと見ていた。珍しいこともあるもんだ。

 

「どうした万里。何か言いたいことがあるのか」

「ああ、いや」

「らしくないな」

「いや、俺はいいんだけどね」

「なんだそりゃ。言いたいことがあるならはっきり言え」

 

 歯切れの悪い万里など初めて見た。新鮮ではあるが、好ましくはないな。

 

「いや、まあ…クルミちゃんがいいなら、いいんだけどね」

「はぁ?ボクが、なんだって?」

 

「ああ…いや、来ないのかい?」

 

 万里は両腕を広げ、戸惑いの表情を隠しもせずにボクにそう言った。

 

───ああ、なるほど。

 

 ふむふむ、そうか、そういうことか。確かに今は誰もいない。ボクと、万里だけだ。ふむふむ。

 

「なんだ、行ってほしかったのか」

「いやだから、クルミちゃんがいいならいいんだけれど」

「まったく、仕方のない奴だな~。そういうのは早く言えよ~」

「いや、だからね」

 

 PC持って。カップも持って。ああ、せんべいも補充してっと。

 

「むふ~」

「なんだいクルミちゃんその顔は」

「い~や別に?」

 

 椅子からどうぞ座ってくださいと言われる日が来ようとは。

 ん?おお!今日はこれか!

 万里は、髪をまとめているリボンを許可なく解くと、大きな手でゆっくりとボクの頭を撫でた。

 

「ふっふっふ」

「不気味な笑い方は止めてくれ…」

「失礼な奴だな」

「今日のクルミちゃんはなんだかいつもと違うね。どうしたんだい?」

「別に?どうもしてないぞ」

 

 ああ。どうもしていない。別に何でもない。ただ今日は。

 

──今日という日は、最高だ。

 




いかがだったでしょうか。

Q:どこまでインフレするの?
A:俺が聞きたい

Q:クルミさん出番多くない?
A:推しです。

匿名希望の筆者さんから届いた質問に筆者が答えました。


クルミさん渾身の後方彼女面が書けて楽しかったです。
でもなんかヤンデレになりそう。他ヒロインとギスらせないようにしないと。
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