遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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マスター・オブ・HAM可愛すぎるだろ!!!!!


偽遊『登った山、降りるってよ…………(泣)』

 

 「つ……疲れた………………もう歩きたくねえ」

 

 足の裏が痛え。熱い。でも上着を脱ぐと寒い。クソがよぉ……。もう当分歩きたくねぇ……

 

 「帰りがあるんだよなぁ〜」

 

 「うわあああああ…………(絶望)」

 

 「主様。もしよろしければ、メタウマをここに呼びましょうか?

 彼女なら、主様を背負って下山することが可能かと思います」

 

 「……………………最悪、視野に入れておこうか……」

 

 でも、今はガッツリ深夜なので、せめて朝七時くらいに電話しよう。睡眠は大切だ。

 

 「うーん…………火口でデュエルしてたはずだけど……まだやってないみたいだね」

 

 !?

 

 「お、おいっ!?」

 

 「きゃっ!? な、何どうしたの!?」

 

 「どうしたってお前……火山を火口から覗くんじゃねえよ危ねえなぁ。落ちたらどうすんだよ」

 

 「…………そう言うとこだぞ虚路居偽遊。あざとい。すっげぇーあざとい」

 

 「は?」

 

 「て言うかさぁ。何でわざわざ登山したの?

 デュエルを見たいんだったら、レッド寮の遊城十代のとこに行けば良かったわけだし、なんか理由があるんでしょ?」

  

 「…………………………………………あ」

 

 「………………偽遊さん?」

  

 「………………苦労して登った山から見える朝日って良い物らしいぜ。アハハ」

 

 「……偽遊さん、案外馬鹿だったんだね。

 

 今度は何かする時は私にも相談しまちょうね〜w」

  

 「ウゼェ……」

 

 けど、何も言えねえ。

 

 「にしても、アレって何時に起きるんだっけ?」

 

 「忘れた。だから早めに来たんじゃねえか」

 

 アレ。即ちダークネス吹雪VS十代のデュエルのことだ。セブンスターズ編の記念すべき初デュエルにして、前作の準主人公と言っていい城之内克也の(何故か)エース(扱いされている)モンスター。真紅眼の黒竜が出てくるデュエルだ。

 当時は疎か、出てきた最初期から糞の役にも立たない雑魚カード。登場からわずか2ヶ月で『デーモンの召喚』の下位互換の『ブラック・マジシャン』の下位互換という立ち位置を獲得。しかしその人気具合はデーモンの召喚にも勝る。誇って良いのかなんなのか。しかし、ここまで扱き下ろしておいて何だが……。

 

 「レッドアイズだぜ? 是非見たいじゃん」

 

 俺は是非とも動くレッドアイズがみたいのだ。

 

 「カッコいいもんねーレッドアイズ」

 

 「おお、分かってくれるか遊乃」

 

 「でも自分で召喚すれば良くない?」

 

 「良くない(鋼の意思)」

 

 「ええー……」

 

 「お前にはガッカリだぜ遊乃ちゃんよぉ……」

 

 「うわぁ……ウザい顔してる…………ねえ、(あんた)は分かる?」

 

 遊乃は仲間を呼んだ。しかしそこの辰がどっちの味方をするかなど一目瞭然だ。フフフ。

 

 「…………………………ぐっ……」

 

 「あ…………(絶望)」

 

 辰は、なんとも言えない声を上げて俯いている。全然見えないが、冷や汗とか掻いている感じだ。

 

 

 「ち、違うんです主様!!!! 私は決して彼女に同意したわけでは……!!」

 

 どうやら、馬の合わない相手に同意したくない気持ちがあってもなお、女子には理解出来ない物らしい……。

 

 「…………うん。良いんだよ……人には、好きなもの、嫌いなもの。理解出来るもの、出来ないものがあるんだ。

 それは良いとか悪いとかじゃ無い。周波数が合わないだけのことなんだ…………」

 

 「あ……主様と…………周波数が、合わない………………っ!!」

 

 あ、辰が崩折れた……。

 

 「そんなに気にすることないわ。男の子の喜ぶものって、私達にはよく分からないとこあるんだから」 

 

 ポンポンと慰めるように辰に話しかける遊乃。

 やっぱアレだよね。男と女の対比で負けると、肩身狭くなるんだね。

 

 「くっ……! 貴女などに慰められるなんて……っ、殺して……」

 

 「何よぉ!? 私慰めてるじゃん!!」

 

 「貴女に慰められるのが最大の屈辱だって言ってるのよ!!」

 

 「何でよおおーー!(泣)

 

 …………あっ、はっはぁ〜ん。

 そういう事か〜アンデットには光の浄化魔法がダメージになるって理屈ね〜あーはいはい完全に理解したわ〜。

 

 ド ラ ゴ ン ゾ ン ビ さ〜ん」

 

 「性根が腐っているゾンビがヒールを使っていると思い込んで、実は毒吐いてるってだけよ。

 

 死神ブーメラン」

 

 

 「あ?」

 「お?」

 

 

 随分仲良くなったなー。やっぱアレかね。冒険は人と人の絆を結ぶ感じなのかね? 山登っただけだけど。 

 

 

 

 

 「…………喧嘩百合か。悪くねえ」

 

 

 俺はまだ真っ暗な空を眺めながら、誰も聞き取れない言の葉を二酸化炭素として空気に混じらせて消していくのだった。

 

 

 

 その時、不思議なことが起こった。

 

 

 

 

 「きゃっ!?」

 

 「っ!? 急に明るく……!?」

 

 

 「……………………………………嘘だろおい…………せっかくここまで来たのに」

 

 

 

 

 

 

 

 森の辺りから光の柱が上がった。まず間違いなくデュエルのソリッドビジョンだろう。ああ、そうだろうとも。

 

 

 

 

 「………………頑張った登山、無駄になったってよ……(泣)」




↓は哀れで惨めな偽遊さん




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