遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
果たして翔くんはム●から逃げ出せるのか!?
「良いかね隼人くん? デュエルとは絵画なのだよ」
「「「…………???」」」
何気に初めて入る
「……虚路居くんって、随分独創的なデュエル観を持っているのね」
…………何でここにいるんだこのおっぱい? 天上院明日香である。
「あ、ども」
「こんにちは。久しぶりね虚路居くん」
「あっ、しゃーす……」
我、陰キャ。おなごと喋れないサムライ。
「さっきそこで十代たちと会って、貴方が隼人くんにデュエルを教えるって聞いてお邪魔したの。良かったら私にも聞かせてもらえないかしら?
クロノス先生の切り札を倒して、明日にも
「あっ、ドゾ……」
ナニそのウワサ、オデ、シラナイ。
そもそもカイザーとデュエルしたいとか思わん。
あの【積込みドロー脳筋サイバー】を相手に、戦闘を介して勝利をもぎ取るキマイラで戦う? 罰かな? 前世でそんな罪を重ねた覚えはねえぞ。やるなら
(なんだかデュエルの時とは随分印象が違うのね。ハンドルを握ると性格が変わるタイプかしら?)
「さて、では隼人くん。講義を始めよう」
「はい! よろしくおねがいします!!」
結局、あんな刑務所の檻から毛を剃ったようなレッド寮では狭すぎるので、俺らは場所を移して食堂に来ていた。何気にここも聖地だが、聖地と呼ぶには「汚えしボロい。ここで飯食うのはちょっと遠慮したい」
「虚路居くん、心の声が漏れてるわよ」
「……あ。
オホン。では先ず最初に言った『デュエルは絵画』についてだ。
これは隼人くんが分かりやすいように例えているだけなので、別に料理でも裁縫でも人殺しでも構わない」
「人殺しは良くないわよ」
「あっ、はい」
「ハハハ。流石の偽遊も、明日香にはカタなしだな」
黙れ主人公。いや黙るな。俺の息が詰まる。
「まず、デュエルをするために必要なものは何か分かるか?」
「えっと……気持ちかなぁ?」
「そんな抽象的なものは要らん! ロマンチストか!!
デッキだデッキ!! デッキとルールを把握する頭と対戦相手さえあれば、コンピューターだってデュエル出来るわ!!」
「は、はい!!」
「いいか! デュエルとは
『洗練されたデッキ』
『相性の良い対戦相手』
『無駄のないタクティクス』
この3つの勝利のトライフォースが、『運命力』と言う厄災を退けた時に描き上がる勝利の絵画だ!!
デッキという多色の絵の具が無ければ、絵は単色となって印象が弱まる。
対戦相手というキャンバスが描きづらければ思うように描けない。
そもそも描く者に実力がなければ話にならない。
何らかの事故や悲劇に巻き込まれずに済む運命力が無ければ絵を完成させられない。
これがデュエルは絵画と言った所以だ」
「な、なるほどなんだな」
「ず、随分難しい話になったな……」
「十代みたいに何も考えずに戦う者を天才肌とか感覚派とかに例えるなら、俺達凡人は理屈を突き詰めて幸運すら入り込む余地のない方程式を書くしかない。
欲しいときに欲しいカードは早々来ない。ならば最初から引きずり込むつもりでデッキを組むんだ。デステニードローなんかに縋るな。勝利の女神は常に仕込み賽!! ハンチョウ!! 人間の命で一日外出してる!! そんな気持ちを忘れるな!! 幸運の女神は敵だ!! はい、復唱!!!!」
「こ、幸運の女神は敵だ!!」
「声が小さい!!!!」
「幸運の女神は敵だ!!!!」
「アイツらはイケメン贔屓だ!!!!」
「アイツらはイケメン贔屓だ!!!!」
「女神の
「女神の
ドォーーーー………………ンンン……!!!!!!!
「アギヤアアアアアアアアアアーーーー!!????」
あ、なんか雷落ちて来た。
「大丈夫か隼人?」
俺が呆気にとられていると、十代が真っ先に隼人に駆け寄って行った。いや〜主人公は判断が早いな。
「う……うう……何だか、バチが当たったような気がするんだな」
「気の所為だぞ隼人。そんなもんが現実にあるなら俺の方に降ってこないとおかしい。これは確率的偶然だ。女神の賽は仕込み賽。善行を積もうが悪行を重ねようが来るものは来る。だから己の心に正直に生きるんやで」
「そ……そうだなぁ。バチなら偽遊に行くんだな。オレ、気にせずに行くよ!」
洗脳成功。ヨシ!
「その意気だ!
では、デュエルの勝利のトライフォースの話はここまで。
続いてはモチーフについてだ」
「モチーフ?」
「なるほどね。一言に絵画と言っても、色々あるわ。
人物、物、風景。それらを写実するのか、印象で描くのか、あるいはピカソのように遠近法を崩して描くのか」
「あっ、そうです。はい」
「…………あの、虚路居くん。もう少し砕けて話してくれていいのよ?」
「あっ、はい」
努力はします。来世とかに。
「それで、デュエルのモチーフって、なんなんだぁ?」
「お、おう。そこだ。
コホン。デュエルのモチーフとは、自分がデュエルで何をしたいのかだ」
「デュエルで……何をしたいのか?」
「隼人くんにそこんとこ考えさせると日が暮れるから答えを言うな。
今回の場合、親父さんに勝てなきゃ退学なんだろ? なら、今回のデュエルの目的は勝つことだ。勝つための最善を尽くせ。そう……
どんな手を使ってでも」
「うぉっ!?」
「ーーっっ!?」
「ぎ、偽遊!! 父ちゃんに何するつもりだ!?」
「え? 何そのリアクション??
俺はただ勝つために普段使ってるデッキを変えろって言ってるだけだぞ?」
「「「声色が紛らわしい!!!!」」」
「あっ……あっ……」
そんな責められると、某泣いちゃうぞ。誤字じゃねえよ。
「何で急に涙目になるのよ……本当に貴方って、変わってるのね」
「ーーフッ。(笑み)」
「それで、デッキを変えるって、何を使えばいいんだ?」
「ああ。それに関しては、ここに俺が作った
「2がいっぱいなんだな。と言うか、いつの間にそんなデッキを組んだんだ?」
「いやちょっと前世で」
「「「前世?」」」
地中界の厄災、良いよね。サブテラーとかのデッキが強化されてさ。俺環では全然使ってたやつ見なかったけども。
「とにかく、これを使いこなせるようになれば、隼人の親父さんは勿論、オベリスクブルーへの昇格もクロノスを鼻息で吹き飛ばすことも余裕だ」
「お……オレがオベリスクブルーに!?」
「おうよ。フカフカのベッドに高級な食事。ダニより下等な
「最後のは……遠慮したいんだな」
「だったら泣き叫ぶまでボコにして奴隷にでもしろよ。
と言うわけで、今からこのデッキを使いこなせるように徹底的に特訓するぞー」
「………………オレが……オベリスクブルー…………!」
モチベーションは上々のようだ。後はそれを使いこなせばこの世界のデュエリストなら大体倒せるので是非頑張ってもろて。
さーて、地獄見せるぞ〜♪
翔「…………ふ……ふふ……段々痛みに慣れてきたぞー……ふふふふふふふ………見てろよ偽遊くん。ボクはム●に負けない地獄の身体を手に入れる。そうなればもう……フフフフフフフフ……!!」
十代「偽遊、このケースの中には何が入ってるんだ?」
偽遊「うん? カードと……あと最近は荒い紙ヤスリとか、とろろの汁が入った密封袋とか、塩とか、チュールとか、ハチミツとか。あとは……ロープとワイヤーが少々」
十代「…………何に使うのかは、聞かないでおくぜ」
偽遊「聞かなくてその内見ることになるからな」
十代「………………生きろよ……翔」
隼人の親父さんのデュエルが見たいかー!??
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応!!!!(OCGのみのオリデッキ)
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否(親父さんの命運が…………)