遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
身長163cm
体重54kg
Cカップ
痩せ型
締まったお尻
好きなもの
絵本 お母さんのご飯 居ても許される場所 笑ってくれる人
嫌いなもの
実家 虐められること 心無い言葉 嫌悪感のある視線
ハマっていること
最近釣りに関する本を借りるようになった
将来の夢
お母さん
最近の悩み
自分を抑えられない時がある
裏話
狂徒が被り物するようになったのは、トラちゃんがなんか被って来たのをネズ太郎と戌が真似し始めて気付いたら伝染したから。
「志々雄様じゃねーんだからよ……」
いやぁ〜最近いっぱい寝れて嬉しいな〜なんて思ってたのも束の間。
『保健室で知らない天井だ』したら、ミイラにされてました。
いや、絶対に腕とか足とか怪我してなかったじゃんか要らんやろ。
頭? 悪いですが何か?
「こんなんじゃぼくデュエル行けないお……」
「行かせないためにやったんだよ!!」
俺が愚痴った所で、隣に座っていたレイたんに怒られた。解せぬ。
「行かせないためって……俺昨日……むしろ今日? ちょこ〜っと喧嘩売ってきちゃったから、行かないわけ行かなくってですねぇ」
「ダメ」
「いやでもその〜」
「………………」
俺がレイたんを説得しようとしていたら、レイたんが俺の膝の上に乗ってきた。
え? 何? なんのサービスプレイ?
「カリカリカリ〜……」
「ーーうっぎやああああああああああーーー!!!??」
レイたんのちっちゃい指が、俺の包帯だらけの胸元(唯一のガチ重傷)の部分をカリカリしてきた。声は可愛いがやっていることが何も可愛くねえ!
「グッ……ギィっ……ガァッ……!???」
痛い。痛い。いくらロリコンとは言え流石に骨バキボキのところをカリカリされるのは痛い!!
「行くの諦めますか?」
敬語っ! 本気度が伝わってくるようだぜ……そうなっては仕方がない。俺は……
諦める
→諦めない
「グゥッ…………あ、諦めないイィ……っ!!」
「…………(ピキピキ)
スリスリ〜スリスリ〜」
「おっぎゃああああああああああああああああああーー!!!?」
畜生!! 手と足が縛られてて何も逃げられねえ!! しかも包帯が厚くてレイたんのぷにぷにを味わうことすら出来ねえし!! ただ痛え!!
せめてレイたんの香りだけでも肺に収めねばァ!!!!
「あ〜き〜ら〜め〜な〜さ〜い〜!(ツンツンツンツン……!)」
「あきらめません〜っ、かつまではぁ〜!(歯食いしばり)」
「この意地っ張りぃ〜!!(クニクニクニクニ……!)」
「おおおおおおおおおお…………!!!!(徐々に慣れて気持ちよくなって来た)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…………で、お前らに腕の包帯切ってもらうことになったわけ」
「な、なるほどです……」
「お、おう……」
偽遊が目を覚ましたことを知り、神楽坂。そして見舞いに訪れていた無傷の三沢が何処か遠い目をしながら不要な部分の包帯をハサミでチョキチョキしていた。
レイは恨みがましい目で睨んでいるため、背中が痛い二人だが。
『男として両手が塞がれている。この苦しみを少しでも理解してくれるなら頼む……っっ』
と言われてしまい、男としては無視できなかったのだ。決してその後の報復として同じようなことをされるのではないかという恐怖に屈してはいない。
「いや〜サンキューサンキュー。マジで助かったわ」
包帯が切り終わり自由になった両手をプラプラする偽遊。
これで夜のデュエルに行ける。と思ったのも束の間。
カシャン。
「ゑ?」
「へ?」
「なっ……!?」
「これでよし……っと」
レイが偽遊の右手に手錠を掛けて、自分の手首にも掛けた。
「な、何してるんですか、レイ様……?」
自らが信仰する神に手錠を掛ける聖女(扱いされている)幼女に、思わず疑問を口にした神楽坂。
誰でも高校生に手錠掛けるロリがいたら、遊びかプレイかを疑うと言うものだ。
「うん。逃げられないようにしてるの」
ニッコリと満面の笑みでそう言うレイ。神楽坂は何故かその幼い笑顔に恐怖を感じた。
「どうせ逃さないようにするなら、ベッドに手錠を掛けたら良いんじゃないのか?」
「オイこら三沢!! お前、我らが神をこれ以上犯罪臭溢れる絵面に誘導するんじゃない!!
そもそも胸骨がヒビだらけなのに何処に括り付けるつもりだ!」
「…………問題、無いんじゃないかな……オレも生放送の映像は見ていたが、普通は骨が抉れているところをヒビで済んでるわけだし」
「人の心は無いのかお前ェ!!
レイ様のお心を見習え!! 偽遊様の身を案じて自らの手首に手錠を掛けたんだぞ!!」
「……? 違うよ神楽坂センパイ。
ベッドだと壊して逃げかねないから、ボクで繋いでるの」
「あ、はい。すみませんでしたレイ様。どうか偽遊様をよろしくお願い致します」
「おい、よろしくお願いするんじゃねえ。右手が結局エクゾディアされちまってるじゃねえか」
「大丈夫だよ、偽遊。右手が使えない代わりにボクが右手になってあげるからね。
だから絶対に逃さないよ」
「あの……トイレとか。行きたいなぁ〜?」
「…………………………ぼ、ボクも……一緒に行くから…………っ」
赤面しつつも外さないという意志は変えないらしい。
「なるほど。つまりレイたんのおトイレにも同行出来るわけか」
「うっ……!?」
(フッフッフッ……俺は知っているぜレイたん。普通の女子は野郎と一緒にトイレ行けないし行きたくない。それが本来の乙女心だってな!
何か俺の周りは例外が多過ぎて忘れそうになってたけど(狂徒とかサキュバスとか)覚えておいて良かった常識!)
「……………………………………神楽坂センパイ!」
「え? あ、はい」
「耳栓と目隠し買っておいてください!!」
「ーーそこまでするの!???」
レイの覚悟に驚愕する偽遊。ついこの前まで恥ずかしさに涙目で逃げるような羞恥心があったはずなのに。
「あの、レイくん。
普通、耳栓では音域の高い音。主に水が水に落ちる音を防ぐことは出来ないんだが」
「なるほど! 聴き放題プレミアムプランだな!!」
こうなればもう偽遊もなりふり構っていられない。乙女の羞恥心VS変態の歓喜のデュエルだ。
「〜〜っ! 神楽坂センパイ。や、やっぱりヘッドホンにしてください!!
偽遊は大音量で音楽聞いてて!!」
「ふっ……甘いなレイたん。俺はトイレという個室かつ密室の中でレイたんの匂いを嗅ぎ放題プランでもあるんだぜ?」
「っ……に、匂い…………くらい……ならっ……!」
「当然、おしっこやもう一方の方のニオイも混じる!」
「〜〜〜っっ!!?」
「大体、片手を拘束しておいてパンツを降ろすときはどうするね?
紙を取るときは?
拭く時は?
どうするつもりかね? レイたん」
「うっ……ぐっ……!!」
フフフフフ。
誰にも止められなくなるぞ……暴走するこの変態を!!!!
「………………ぼ、ボクは……」
(まだ耐えるつもりか? 宜しい。ならばダメ押しだ!)
「そして、最終的に……お風呂はどうするつもりかね?」
「……………………」
(チェックメイトだ……!
これが介護とかなら水着という手がある。
或いは一晩くらいなら耐えると言う選択肢もあるかもしれない。
しかしカカシ。これは時間無制限。そもそも前提として繋ぎっぱなしという状況を破棄せずに行動しなければならないクリア条件のこのデュエルは。人生で最も羞恥心に屈している『思春期の初期段階』の少女には無理ゲーなのだよ。
神楽坂とかに代わろうものなら、別に俺は困らないしな!!)
「……………………」
「さて、真面目にトイレ行きたくなって来たからこれ外してくれ。レイ」
勝利を確信した偽遊は、ベッドから降りようと立ち上がり……。
「うお?」
損ねて、そのまま床に崩れ落ちた。
「偽遊っ!!」
「偽遊様!!」
「大丈夫か、偽遊!?」
「…………おっかしいなぁ。なんか頭の中の三半規管が片寄ってるような感じがする」
「当たり前じゃない! 偽遊死にかけてたんだよ!? もう大人しくしててよ!
死んじゃ……やだよ……っ」
「………………」
偽遊の頭の中で何かがグルグル回っている。
立ち上がるどころか、動こうとすればするほど目眩に襲われて天と地が分からなくなっていく。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「神楽坂センパイ、三沢センパイ。お願い、偽遊をベッドに戻してあげて」
「もちろんです!」
「分かった!」
自分で動くこともままならない偽遊は、大人しく神楽坂と三沢に肩を借りてベッドまで戻る。手錠をしたレイは邪魔にならないように身を躱しながらフォローする。
「……………………なんてこった……俺、デュエルどころじゃないやん」
「今更気付いたの!?」
「いや、それは嘘だ…………無理は嘘つきの言葉なんだっ!!
地獄より地獄の前世を思い出せ……便所一つ行くのにも勤怠表とタブレット端末の操作と上司の許可を必要とされた奴隷のような頃に比べれば!
朝昼飯を食う時間も無く、夜飯が朝昼夜兼用だった頃の地獄を思い出せ!
こんな楽園で身体が動かないなんてことあるわけがねええぇぇーっ!!」
トライ・アゲイン。
しようとして……。
「ねえ偽遊」
レイがそれとなく偽遊の動きを制して声を掛ける。
「ボクが戦う」
「ーー駄目だ!!!!」
偽遊のどことなく巫山戯ていた瞳から、遊びが消える。
「だったら休んで」
「い、いやだから……」
「ごめんね、偽遊……ボクのせいなんだよね。
ボクが、校長先生のお願いを聞いてほしいって言ったから……」
「……あんまり関係は無いぞ。それ」
「でも、遊乃センパイから聞いたよ。
ボクが悲しい顔をしたから、戦うことにしたって……」
「…………あんのバカ女マジ……っ」
現在不在のもう一人の転生者の軽率な発言に怒りを燃やす偽遊。きっと後で彼女は泣かされるのだろう。
「もう良いんだよ。頑張らなくて……」
「別に頑張っているつもりは無いぞ。
ただ、やると言ったからにはやる。それだけだ」
「…………だから偽遊は、嘘でもその場しのぎで『諦める』って言ってくれないんだね」
「まあ、嘘つかないって大事だよね。俺くらい誠実な人間になると吐いた言葉を真実にするまであるね」
「なにそれ……へんなの」
少しだけ嬉しそうに笑ったレイは、自分に付けた手錠を持っていた鍵で外して自由になる。
そして、足に付けているカードホルスターから数枚のカードを取り出した。
白い縁のカードだ。
「ーー!! お前ソレ……っ!」
「シンクロモンスターか。火武羅遊乃くんが売っていたカードとは違うようだが」
「れ、レイ様! シンクロモンスターは、偽遊様が固く禁じていた筈では……!?」
「………………ねえ、偽遊ーー」
「ーーはぁ、分かったよ……」
「ーー!!」
レイが何を言いたいのか。偽遊にとっては聞くまでもない。
そして、自分のプライドとレイの安全。どっちを選ぶのかも。
「ただし、今夜だけだ。どの道カミューラを倒さなければ、第二の鮫島がフカヒレになるだけだからな」
「………………分かった。せめて今日だけでも休んで。偽遊」
レイからシンクロモンスターを受け取った偽遊は、ベッドの横の小さな机にソレを置いて横になった。
「テメェの不始末を嘆くべきか……或いは怪我の功名と取るべきか。迷うところだな……」
「………………なあ、偽遊。一ついいか?」
「何よ三沢っち」
「何故そこまでシンクロモンスターを使うことを止めるんだ?
そんな重傷を負っても止まる気が無かったお前が、レイちゃんがシンクロモンスターを渡すと言った瞬間にこれだ。
少し執着心が異常じゃないか?」
三沢が偽遊に疑問を投げ掛ける。
【キマイラ教】では偽遊の教えは絶対。偽遊が良しとしない事をしようとする者はおらず、疑問を解消する動きすら取る者は少ない。
一見自由に動いているように見えるネズ太郎ですら、シンクロモンスターに関してはノータッチなほどだ。
疑問を解消せずにいられない学者気質の三沢大地としては、聞かずにはいられなかったのだろう。
「……………………説明が難しい」
だが、肝心の偽遊がこれである。
「オベリスクブルーの人間の殆が、火武羅からシンクロモンスターを購入している。
その影響か、一部のオベリスクブルー生は、それまでは勝てていなかった【キマイラ教】のオシリスレッドやラーイエローの生徒に勝ち星を取り戻す者も出ている。
シンクロモンスターは間違いなく強い。そして、お前の授業では『使える物は使え』と言う言葉が何度も聞こえていた。
この矛盾の意味は何なんだ?」
「……………………」
偽遊からの返答は無い。話す気が無いのではなく、どう語るべきかがまるで纏まっていない様子で。
「三沢センパイ。その話はまた今度にしようよ。
ボクもそれについては散々聞いてきたけど、偽遊は一度も答えてないんだ。
多分……難しい何かがあるんだと思う」
「難しい何か……?」
「うん。
実際ボクも、あんまり偽遊がダメって言うからシンクロモンスターについては頼み続けてはいたけどダメ元だったんだよ。
けど……今回の事があったから。遊乃センパイに貰ってきたの。説得に使うからって」
「………………ハッタリだったのかよ」
「使える物は使いなさい。偽遊の教えだからね」
「言いよるわ……」
「それでも諦めきれなかったから、言い続けてたんだけどね。
でももう止めた。ボクはシンクロモンスターを諦める」
「レイちゃん。どうして急に考えを変えたんだい?」
「…………………………偽遊がやらないって決めたことをボクが無理矢理させると、碌なことにならないんだって。分かったから。
偽遊が死にかけたって聞いて、凄く怖かった。
あの船のこと、思い出して心臓が潰れそうだった。
偽遊は、きっとみんなのために大切な決断をしながら生きてるんだよ。そのためなら、命懸けなんだ。
だから、偽遊……生きて私の側にいて。死んじゃ、やだよ」
「…………………………。
ごめん、レイ」
「偽遊……?」
「ーーもう限界! オシッコ漏れるうううううううううーーー!!!!」
「えええええーー!!? アレ本当だったのぉ!?」
「三沢! 神楽坂! 南を
「南って誰だ!?」
「三沢ぁ!! こういう時の偽遊様の一人称は全て無視しろ!!
偽遊様、すぐにトイレにお連れします!! もう少し耐えてくださいいいいーー!!!!」
偽遊「俺は……下の偽遊さんの涙を、護れなかった…………っっ(泣)」
神楽坂「大丈夫です我が神よ。バケツに水ためて来ますので、被って濡れたことに致しましょう……私も一緒に濡れますので…………」
偽遊「ごめんなぁ神楽坂ぁ……こんなんが神とかになっちゃってごめんなぁ……」
神楽坂「そんなことを言わないで下さい。偽遊様。
オレは貴方の為なら死ねます。トイレが間に合わないくらいなんでもありませんよ。貴方はオレの人生に間に合ってくださった神様なんですから」
サスケ「…………すっ……(突然現れ水の入ったバケツを、手持ち無沙汰な三沢に手渡す)」
三沢「ーーあ、ああ。そうだな。
女性から渡されるより、男同士の方がずっとマシだな。ありがとう」
サスケ「…………(ぺこり)」
この後、この場所に繋がる通路が一時間ぐらい不自然に封鎖された。