遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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キャラクター紹介は眠いから今夜はお休み。

辰の番だからノーデータとかで適当に済ませられないのに残業長かったから書けなかった。

許せサスケ。また今度な。



キミの名前が決まらない作中の不遇と、今回のこれは特に関係ないからね……。


あ、あと胸くそ注意


万丈目準のー●●●はー包kーー ーードタドタドタドタ!!!!

 カミューラとのデュエルが延期になり、3人目の刺客も音沙汰なく。不眠症の転生者(中身オッサン)は、重傷の身体で保健室を抜け出し、オベリスクブルーの学生寮へ訪れていた。

 

 「獣王(キマイラ)!? 重傷だったはずでは!?」

 

 「動画観たぞ。安静にしてた方がいいんじゃないのか? 冷や汗凄いな。ほら、汗拭けよ。トイレットペーパーで悪いけど。これ便利なんだ」

 

 オベリスクブルー以外の生徒にアレルギーでも持っているのではないかと言うほど他の寮生に食って掛かる門番達が、人としての良心を取り戻したのではないかと思えるほど真っ当な反応をしていた。

 

 それもそのはず。この門番達は、元ラーイエローの2年生で、偽遊の授業を受けて成長した者たち。【キマイラ教】と自ら名乗る訳でもないし、狂ったような崇拝もしていないが、恩人としての感謝は忘れていないのだ。

 

 

 「お気遣いどうもありがとう。

 

 万丈目に会いに来たんだよ。アイツ、少しは外に出てたかな」

 

 

 「いいや、相変わらずだな。

 

 アンタが重傷負ってから、飯とかは届けるようにしてたんだけどさ…………」

 

 

 「アイツの部屋、ネット環境どころかテレビも無い『オカズの餓鬼道』みたいなところだろ?

 

 アンタが顔見せなくなって『遂にアイツも離れて行ったか……ふっ、デュエリストと言うのは、孤独なものさ……』って飯も食わなくなってよぉ」

  

 うん。ちょっと元気になってるな。間違いない。

 

 「ホントはすぐに帰ったほうが良いんだろうけど……ちょっと顔だけでも出してやってくれるか?

 

 歩くの辛そうなら肩貸すぜ」

 

 「いや、肩貸すのは無理だろ。胸骨がイカれてるわけだし。

 

 腕上がるのか? 獣王(キマイラ)?」

 

 

 「無理だな。松葉杖も付けねえし、四十肩よりも腕を挙げられねえし、ディスクも着けられねえ。

 

 そんでも、そもそも万丈目のツラ見るために来たんだ。会っていくさ」

 

 「…………ほんと、面倒見いいよな。アンタって」

 

 「今でも思い出すよ。危うく寮格下げの危機に追いやられて、藁にもすがる思いで年下のアンタに縋ってさ…………3日かけて特別授業してもらったんだよな………………3日間点滴だけ打ちながら徹夜になった時は後悔したし、正気を疑ったけど。

 

 『3日間だけ地獄を耐えきれたら、お前をオベリスクブルーにだって行ける強さまで引き上げてやる』

 

 って言葉と、三日後のカバちゃんのカレーだけを心の支えに地獄に全身浸したんだよな……。

 

 うん。やっぱ終わってみると感謝感謝だわ」

 

 オベリスクブルーの二人は、偽遊を拝んで感謝している。

 

 「オレら、シンクロモンスターも使うようになったから【キマイラ教】だなんて言えないけどさ」

 

 「それでもアンタには、マジで一生感謝してるよ」

 

 

 「………………そうか」

 

 

 二人の感謝の言葉にそれだけ返事をすると、偽遊は寮の中へ入って行くのだった。

 

 

 

 

 オベリスクのエリート(笑)達の眼圧(メンチ)式いらっしゃいませの歓迎を受け流しながら、偽遊は万丈目の部屋へ行き、ノックをした。

 

 「万丈目ー」

 

 返事がない。ただの居留守のようだ。

 

 「おーい万丈目ー。開けろー」

 

 ゴンゴンと、安全靴で扉を蹴り(ノックし)ながら部屋の主を呼び出す。

 

 だが、一向に返答は無い。

 

 

 「…………………………すぅー。

 

 万丈目準のチ●コはー!!!! なんとー未だにーー!!!! ほーー」

 

 ドタドタドタドタ!!!!

 

 バタン!!!!

 

 「何の真似だキサマぁ!?」

 

 「おー。ちょっと見ない間に元気になったじゃん。

 門番やってた奴らが、俺が来なくなってから飯も食わないほどショックを受けて泣いていたって言うからよ。ちょっとしたジョークをな」

 

 「ジョークで人の秘部を笑い者にするな!!」

 

 「なんだよ。実はケツが青いって方が良かったか?」

 

 「前後の問題じゃない!」

 

 「ったくギャーギャーうるせえなぁ。近所迷惑だろうが」

 

 「誰のせいだ誰の!!」

 

 「お前に決まってんじゃん。声出してんのはお前に間違いないんだから。

 

 何か間違ってるか?」

 

 「くっ…………。

 

 そもそもキサマ何しに来たんだ。ずっと顔も見せないから、もう来ないものかと…………」

  

 「少なくとも頻繁には無理だな。

 ほら、見てみろよこの怪我。歩いて来たから包帯に血が滲みやがる」

 

 そう言って、偽遊はタンクトップの胸元を見せつける。中には赤く染まった白の包帯と、それに巻き付かれた偽遊の上半身。

 

 「ーー!?

 な、何だその傷は……何があったんだ!?」

 

 「色々とな。知りたきゃお前部屋出てこい。いつまでもヒッキーやってんじゃねえよ」

 

 「…………誰が、引きこもりだ。オレは……別に」

 

 「だったらさっさと出て来い。

 

 運動不足のせいで、今にも気失いそうなんだ……」

 

 「何でそんな状態で来たんだ!? 馬鹿なのかキサマは!!」

 

 「馬鹿だと思うぞ。

 なにせお前は単位が足りなくてオシリスレッドに落ちたが、俺は成績がレッドラインのカームベルトに置き去りで、クロノス先生がありったけの権力(ユメ)を掻き集めて血涙にしても昇格出来ないくらいテストの点数が終わってる」

 

 「偉そうに言えたことかっ!」

 

 「もう良いからさっさと服着て出てこい。

 

 実はちょいと理由があって、わざわざこんなところに来てるんだ」

 

 「…………理由?」

 

 「ああ。だから取り敢えず校長室へ行くぞ。話はその後だ」

 

 「……………………オレは…………行かな」

 

 「万丈目のー!!」

 

 「ーー分かった! 行く。行くからもう黙れ!!!

 

 それ以上叫ぶとますます傷に障るだろうが!!」

 

 

 「じゃあさっさとしろ」

 

 「くそっ、何なんだ今日は……いつにもまして意味が分からん」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 《やあ、万丈目くん。元気そうで良かったですよ》

 

 

 「ーー!!!???」

 

 万丈目が偽遊に連れられて最初に見た光景は、趣味の悪い校長に似た人形が喋りだす物だった。

 

 「お、おい……何だあれは? ドッキリか?」

 

 「俺がドッキリ仕掛けるなら、もう少しこう放送コードに引っかかるようなNice boat.的なやつをだな……」

 

 「もういい分かった。黙れ。

 

 声が痛々しいぞ貴様。そんなに辛いならお供の一人も連れてくれば良かったろうが」

 

 「…………したらお前、来ないだろ」

 

 「…………何の話だ」

 

 「一週間前より声が掠れてる。誰とも話してねえ証拠だ。

 

 陰キャ舐めんなよ。テメエが通った道は俺が既に過ぎ去った日常としていた場所だ」

  

 「ーーっっ。

 

 ………………黙れ。怪我人のくせに」

 

 「そうなノーネ。シニョール万丈目を連れてきて貰う役割は、確かにシニョール偽遊にしか出来ないことでしターノ。不甲斐ない限りナノーネ。

 

 しかし、此処からは我々が説明するノーネ。シニョールは安静にしていて欲しいーノ」

 

 「……クロノス教諭」

 

 「お久しぶりデスーネ。シニョール万丈目。

 

 見ての通り、シニョール偽遊は重傷を負っていてなお、貴方を呼びに行ってくれたのデスーガ、本来は絶対安静。こんなことをさせていること自体がもう大人として恥デスーノ……。

 

 それでも、今回貴方を呼び出して貰ったノーは、ある重大な案件が持ち上がったからナノーネ」

 

 「…………()()

 (…………十代…………)

 

 「それーは、とても言いにくいのデスーガ…………」

 

 

 「ーー万丈目。お前の元兄貴たちが、学園の買収を賭けて、お前にデュエルを仕掛けてきた」

 

 「兄さんたちが……!?」

 

 「アバ!? しし、シニョール偽遊! いくらなんでも直球過ぎはしませんノーネ!??」

 

 「事実は言い方で変動しない。

 

 クソ上司に敬語で話していても、心の中では敬意を持つ奴がいないのと同じだ。殺意ならゴリゴリにあるだろうがな」

 

 「そ、それはそうですーが。シニョール万丈目の気持ちが……」

 

 「ーー万丈目!

 

 勝つか、逃げるか。お前に選ばせてやる」

 

 「勝つか、逃げるか……?」

 

 「そうだ。今からお前の兄貴達が掛けてきたビデオ通話の録画を観せてやるが、その前に決めろ。

 

 もしお前が逃げると言うなら、この案件。俺が喰い散らかしてやる」

 

 「な、何を言ってるんだその身体で!?」

 

 「だがもし! お前が兄貴達から逃げないと言うのなら……俺がお前に1からデュエルを叩き込んでやる!」

 

 「ーー!!」

 

 脂汗を掻き、傷の開いた胸元を手で押さえながら、偽遊は万丈目を見据える。

 

 「シニョール偽遊…………」

 

 「今決めろ。

 

 万丈目準として……生きる(かつ)死ぬか(にげる)か!」

 

 「…………偽遊……」

 

 「逃げたって良い。怖いなら諦めたって良い。それで万丈目兄弟がまだお前に突っかかってくるなら、俺が収めてやる。

 

 だが、今この時に勝つ決断をするのなら時間が足りてねえ。

 

 刻一刻、敗北のカウントダウンは迫ってる。時間がねえ……勝つ決断をするのなら……!」

 

 「勝つ……決断……」

 

 「ハァ……ハァ…………」

 

 「シニョール万丈目、実は動画には……」

 

 「言うなクロノス!!」

 

 「ーーはいっ!!」

 

 

 「…………動画に、何が映っていたんだ?」

 

 

 「それで決めた道なら、どの道碌なことにならん」

 

 「…………何だそれは……オレへの連絡じゃないのか?」

 

 「違う」

 

 「オレに、もう万丈目の籍は無いとでも言ったんじゃないのか!?

 そうなんだろう!? なあ!!」

 

 「………………そんな……簡単な話じゃ、ねえ……」

 

 「…………簡単……? オレの除籍がか!?

 オレの人生だぞ! 簡単って何だ!!」

 

 「…………………………すまん。表現が間違っていた。

 

 間違えた以上、これ以上決断を迫っても拗れるのが目に見える。

 

 準。今から動画を再生する。心して見ろ。或いは心砕けるくらいなら目を逸らせ」

 

 「…………? 一体、どう言うことなんだ……?」

 

 

 偽遊がクロノスに指示を出し、校長室のクソデカモニターに動画が再生される。

 

 映し出されるのはご存知いけ好かないヒゲ長男と、マザコンをこじらせていそうなツラの次男。

 

 

 「………………何だ…………これは…………」

 

 

 そして…………。

 

 

 「どーもー。ちゃーす。

 

 オレぇ、万丈目家の()()のぉ、万丈目(すぐる)でぇーっす。養子になりました〜。

 

 いぇーい。元万丈目の準くぅ〜ん。見ってるぅ〜?」

 

 

 オタクくんの片思い相手とか妹とかとワンナイトしてそうなチャラい男が居た。

 

 




偽遊くんは悪いリア獣をゆるさない。

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