遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
巳
スレンダーなイメージ。黒髪ロング。舌ピアス。
以上だ!!!!
俺のたのしいでゅえるじゅぎょうを受けることにした万丈目。せっかくだからしっかり仕込んでやりたいので、クロノスてんてーにお願いして、この件を丸投げして来た海馬社長に連絡を取ってもらうことにした。
明日の午後と言う急も急なスケジュール。普通なら断っても問題ないはずだ。
が。
「やっぱりダメだったノーネ。シニョール偽遊。
オーナーは
『初心者相手に準備期間だと?
フゥン。真のデュエリストなら、例え
子どものこづかいが関の山の財力しか武器の無い
って、すっげえおっかねえこと言って聞く耳持たないノーヨ!」
「あのカイバーマンほんっっっまに原作通りかよ」
言わんとしていることは分かる。
もしあの魚の餌候補が俺に向かってきていたのならば、お土産にかる〜い地獄と
ご機嫌やったら両手両足の親指と人差し指の二本ずつで堪忍しといたるわ。
が。
「多分あのお山の成長を助ける役割を持つチャラ男は転生者だろう。
となればまず万丈目は勝てないんだよなぁ……」
前提が間違っている。
まず戦うのはヒゲじゃないし、下手すれば海馬だって充分負ける可能性はある。なんか神聖化されてるが、所詮は魔法カードの使い方に難のある奴だ。負ける気がしない。
「さーて、どうすっかなぁ……。
せめて俺が千本ノックよろしくデュエルでもしてやれればなぁ……(ちらり)」
隣に座っているレイたんを見る。
「………………」
眉間にシワを寄せて、両手に持った手錠を指でくるくる回している。ワイルドだぜぇ……。
「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………しっっっっっっかたねぇなぁあああああ………………」
やりたくない。マジで心からやりたくない。
だが、他に方法が思い浮かばない。
「レイたん」
「……………………………なに」
苦虫を現在進行系で噛み潰しながら、レイたんに話しかける。
話しかけながらも葛藤が収まらねえ…………やりたくねぇ……っっ!!!!
「……………………………………………………………………………………
お……っっ、お願いが………………あるっ……!!」
「え? 何? どうしたの偽遊。
何かこれっぽっちもお願いしたくない顔してるんだけど……」
うん。したくない。マジでしたくない…………。が、仕方ねえ…………。
「ギリギリギリギリ…………ッッ!!!」
「ちょ、偽遊!? どうしたの!? 歯が割れそうなくらい食いしばってるよ!??
お腹痛いの!? トイレ行く?」
レイたんが心配そうに話しかけてくれる。マジ天使。
「ゆ…………っっ、遊乃を……呼んでくれ……ッッ!!!!」
「全然呼んで欲しくない顔してるんだけど!!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「うぃーっす偽遊さん〜遊乃ちゃんに会いたくなったと聞いてー。
来ちゃった♡」
ウゼエエエエエエエエエエーーーー!!!!
何が来ちゃっただこの野郎!! ああああ殴りてえ……っ!!
この重傷の身体でコイツのテンションはマジで健康に悪い! いずれはガンも悪化させるだろう!!
「………………万丈目」
「あ、ああ……」
「………………この方法は、出来れば使いたく無かったんだが…………っ」
「そ、そのようだな……」
「なになに〜? わざわざ遊乃ちゃんをご指名した偽遊さん〜☆」
「胃に穴が空きそう……コイツを調子付かせておくと、俺のコスモが早くぶん殴れとざわめくんだよ……!!」
「ええ〜? 照れ隠しかな〜?
可愛いなぁパ〜パ♡」
「……………………………………………………………………………………
遊乃」
「うんうんっ! なになに?」
「万丈目グループの買収デュエル、知ってるよな?」
何にせよまずは説明フェイズだ。それから万丈目の育成フェイズへ移行しよう。
こいつだって原作知識はあるんだから、これだけで十分理解出来るはずだ。
な? 火武羅遊乃。
「…………………………なにそれ?」
マジで分からない顔でそう返してきた。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーー!!!! この役立たずガアアアアアアアーー!!!!」
「うおぅっ!? ど、どうしたんだよ偽遊さん!?
入院性活でストレスが限界迎えた?
わたし、右手の代わりに介護しようか?」
「ほっとけよ!!
お前、原作履修済みじゃねえのかよ!」
「いやぁ……私、あんまり万丈目くん興味無かったから。メイン回見返す事なかったんだよね〜。あはは」
「………………こいつ、マジつっかえ……」
「興味ない…………(´・ω・`)」
「ちなみに推しは若い(当社比)頃の双六さん」
「絶妙にツッコミづれえトコに不時着しやがったな……」
「なんでオーバーオール着て身長縮んだんだろうねー?」
「知らねえよ。AIBOの祖父だぞ。元々身長低かっただけだろ」
閑話休題。
「それで、私が万丈目くんとデュエルしてどうするの?
知ってると思うけど私、弱いよ?」
「火武羅……それは嫌味かキサマ……っ!?」
遊乃の弱い発言にピキピキとして目くじらを立てる万丈目。
そう言えばノースではっきり上下付いてたんだっけか。1番と3番で。
「まあ落ち着け万丈目。よく言うだろ? 下には下がいるって」
「それを言うなら上には上だろうが!」
お前のセリフなんやが。
「俺の下には遊乃がいて、その下にはお前がいる。それだけの話だ」
「くっ……この化け物共が……!」
「因みに俺の上も普通にポンポンいる」
急に万丈目の顔が引き攣った。なんだ? 舌噛んだ?
「…………冗談は止せ」
「受け止めろ。戦わなきゃ……現実と」
「嘘だああああああーーっ!!」
万丈目が頭を抱えて絶叫している中、遊乃がコソコソ耳打ちしてくる。
「実際どうする気よ? 私、エンジョイ勢だよ?
たまに大会出てはボロ負けしてギャンブルに負けて床を濡らす女だよ?
相手が転生者らしいのは分かったけど、ソイツが上澄みだったらトレーニングにもならないんじゃない?」
「それでも他の奴はそもそもカードパワーが追いついたデッキが無い。付け焼き刃を回させるくらいなら、結局お前にやらせるのが一番ベターだったんだよ。
あとあんま耳に近付くな。お前の声何かくすぐったいんだよ」
「ええ〜わたしの声も好きな感じ?
耳元でコショコショ〜とか囁いてあげよっか〜?
膝枕に耳かきも付けちゃうよ〜☆」
「………………あ〜……万丈目に百回くらい勝てたら考えてやるよ」
「良し! じゃあレイちゃんや明日香の前で見せびらかしてやらせて!」
「殺す気かお前」
「大丈夫大丈夫。半分冗談だから」
「それ、半分はどっちだ? レイたんか? 天上院明日香か?」
「面白半分かな」
「お前は左右半分に割ってやろうな」
「イマジンじゃないんだから……」
「ああ、それと使用デッキだが……」
「分かってる分かってる。バーンで焼き殺しても修行にならないってことでしょ?」
「デッキの持ち合わせはあるのか?」
「ふふ〜ん。なんたって私、戦争経験者ですから?
同じデッキを何個か作って、その上でレシピを変えたデッキも幾つも持ってるよ」
「持ち方が変態勢」
「別に英語版とかキムチとかにしてるわけじゃないよ?
一度に何人も相手するのにレシピが違うと考える労力増えるでしょ?」
「一度に何人も相手……か」
「偽遊さんはやらないほうがいいよ。私はバーンだからキリング数稼ぐためにサイクルしてるだけだし」
「それもそうだな。つーかデュエルディスクそんなに着けられねえし」
「うんうん。そうだね。
それじゃあそろそろデュエルしようか。万丈目くん準備はいいー?
って、アレ? キミデッキは……?」
万丈目を見てみると、ディスクを持ってきてはいるが……デッキが入ってない。
「…………その……ノースに返した」
「あ…………」
そうじゃん……。アームド・ドラゴン。ハチマキ校長に返したやん。俺が。
「万丈目準、デッキ持ってないってよ……」
「…………ええー…………」
こうして、万丈目は遊乃と共に
口軽く大徳寺をアムナエル呼びする遊乃。引きこもり生活が祟ってロープを使って降りることが出来ない万丈目。
そして、二人を待ち受ける新たな敵の正体とは!?
万丈目『次回、オレより下のやつに会いにいく。デュエルスタンバイ』
遊乃『この学園、気軽に精霊界に繋がってる場所が多過ぎない?』
※次回予告ではありません。