遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

128 / 210
ようやく公認大会に出られました

対戦相手の血と悲鳴を浴びて、久しぶりに蛮族として闘争本能が満たされました。

内訳は

相手事故って不明 後手○○
罪宝レスキュー 後手○○
粛声 先手☓☓
罪宝レスキュー 先手○☓○
 

炎王楽しい。でも俺のスタイルに罪宝は合わないので、ディアベルスターは抜きます。

どうせ『罪宝狩りの悪魔』は、来年の夏頃には制限になるだろうしな。


問題は『粛声なる祈り』と『粛声の祈り手ロー』の制限具合。これが読めない。
カードは全部持ってるから組めるが、組んで気に入ってから制限で瓦解すると萎えるんですのねぇ……。


おっと。本編始まります。



VS アームド・ドラゴン ー影依の融合。運命の鎧影ー

 

 万丈目VS万丈目戦も中盤戦。一歩間違えれば戦況が崩れて敗北の底へ猫まっしぐら。

 万丈目サンダーが戦闘の対象を選ぶ今この時はまさに、分岐点となる。

 

 そんな彼が選んだ攻撃対象は…………。

 

 

 

 「行くぞ! VWXYZで攻撃!!

 攻撃対象は、『シャドール・ビースト』だ!!」

 

 「何だと!?」

 

 

 万丈目のその選択に、対戦相手の卓はもちろんのこと。デュエル・アカデミアの今後の命運を見守る観戦席の生徒たちも驚愕した。

 

 

 

 ”お、おい……確か『シャドール・ビースト』って、表側になったら2枚ドローして1枚捨てさせる効果のモンスターだよな!?”

 

 ”ああ。攻撃力だって高いから与えられるダメージも少ない。何も得にならねえぞ!”

 

 ”何考えてるんだよ万丈目のやつは!?”

 

 ”やっぱりな。そうだと思ったぜ。

 

 学園の為に戦ってるフリして、本当は万丈目グループが学園を買収するのを手伝ってたんだぜ! 今まで全部演技だったんだよ!”

 

 ”そうなのか!? くそっ、汚えぞ万丈目!!”

 

 ”醤油が溢れたの袖で拭くし、二重の意味で汚え!!”

 

 ”そうだ!! ちゃんと制服洗濯しろぉ!!”

 

 ”この前ズボンがイカ臭かったのは、頼むからイカ焼きを落としたとかであってくれ!!”

 

 ”負けたら女装させてわからせるぞコラー!!”

 

 ”キマイラと朝帰りしてた時のあの蕩けた瞳はどういうことなんだー!!”

 

 ”怖気が走ったぞー!!”

 

 

 観客から野次が飛び交う。

 半分くらいは関係の無い内容だが、そもそもふんぞり返ってた奴が出戻りしたところで好感度が高いわけもないのだ。是非もない。

 

 

 「VWXYZの攻撃!!」

 

 ここで万丈目のミスが出る。

 攻撃宣言時の表示形式変更効果を使い忘れていた。

 

 「これで、ビーストのリバース効果発動だ!

 2枚ドローして1枚捨てる」 

 

 これで卓の手札は7枚。手札は多いに越したことは無い。果たして万丈目は次のターンを生き残れるのだろうか?

 

 

 「VWXYZアルティメット・デストラクション!!」

 

 VWXYZードラゴン・カタパルトキャノン ATK3000 VS シャドール・ビースト DEF1700

 

 

 

 

 「一体何がしたかったんだ?」

 

 「メインフェイズ2だ。

 魔法カード『アイアンドロー』を発動。カードを2枚ドローする」

 

 

 この場面で一枚しかない手札が『アイアンドロー』。これには最初から万丈目の運命力を考慮してデッキを組んだ偽遊も思わず目を見開いた。

 

 「おいおいおい。マジかよアイツ。どんだけ運命力高えんだよ。       

 

 ケッ」

 

 

 

 「VWXYZの効果発動。『禁忌の壺』を除外する。

 

 カードを伏せて、ターンエンドだ」

 

 

 「オレのターン、ドロー!」

 

 「これで何枚だ?」

 

 「……あ?」

 

 「お前の手札だ」

 

 「手札? 誰かさんがバカやってくれたおかげで潤沢だよ」

 

 「8枚だ」

 

 「あ?」

 

 「いま、お前の手札の枚数は……8枚だ」

 

 

 

 

 

 ”何言ってんだ万丈目?”

 

 ”いま、お前の手札の枚数は……8枚だ(ドヤッ)”

 

 ”はいはい。数かぞえられて偉いでチュね~”

 

 ”オレ、それで天上院明日香に褒められたいな。戸惑った感じに”

 

 ”オレは、レイちゃんが良い。あの子はきっとオレのママになってくれる女性だ”

 

 ”代表決定戦で司会やってた銀髪の美人にゴミを見る目で『はぁ?』って言ってもらうのこそ至高。あの日以来一度も出会えていないが、アレはあの日一日の奇跡だったんだろうか……?”

 

 ”レイン恵は良いぞ。無表情系の美人かと思ったら、くすぐられるとあどけない顔で笑うんだ。キャハハ……ってよぉ。ーー(ヘケ)ェ!!”

 

 ”オレは火武羅遊乃かな”

 

 

 ”””””いや、火武羅遊乃は無い”””””

 

 

 ”ーー!??? 何でだよ可愛いじゃん!!”

 

 

 ”アレは中身が終わってる”

 

 ”知ってるか? クトゥルフ神話の不定形の怪物って、クッソ美少女に変身出来るらしいぞ”

 

 ”例えば可愛いぬいぐるみがあるとするだろ? それが染料以外は全部汚いオッサン達のチン毛を集めて羊毛フェルトみたく編まれてたら触れるかって話する?”

 

 ”アレはマジで剥製にして飾っておくのが最良だろ” 

 

 ”””””異議なし”””””

 

 

 

 

 

 

 

 モブ達がデュエルから逸れてバカ話をしている間に、万丈目卓は一つの答えを導き出した。

 

 「………………!!!!(止まった電車の中で唐突に下痢したような表情)

 

 お、お前……まさか……まさかぁ……!!!?」

 

 「ドローフェイズ時、リバースカードオープン! 

 『大暴落』!!」

 

 

 大暴落 (通常罠)

 発動条件【相手の手札8枚以上】

 

 相手は手札を全てデッキに戻してシャッフル。

 その後2枚ドロー。

 

 「アアアアアアアアアアアアアアアアーーー!!!!??」

 

 

 

 「ふっ……フフフ……!! 

 シャドールは手札が比較的補充されやすい。なんなら増殖するGとかの使用もあり得る。だから使えるかもしんない。

 

 ワンチャンあればうれちいな〜なロマン砲が入ったZEEEEEEEEE!!

 フォオオオオオオォォォーー!!!!

 

 (ミシッ)

 

 ……あ、骨が……」

 

 「…………偽遊って、もしかしてすっごくバカなの……?」

  

 「でもあのデッキ作ったの俺だよ……?」

 

 「……………………はぁ」

 

 「そんな顔しないでよ。

 

 興奮しちゃうじゃないか……♡」

 

 

 

 

 

 

 「まさかそんなカードまで…………ッッ!!

 そのデッキ作ったやつは一体何を考えてんだ!??」

 

 「それが分かれば苦労せん!」

 

 「クソがっ!!

 

 ドロー!!!!」

 

 もうヤケクソ。そんなドローだ。

 これは負けたかもしれない。そう思った卓の目にしたカードは…………。

 

 「更に、効果処理後。ABCの効果発動。聖占術姫タロットレイはゲームから除外だ!!」

 

 「………………」

 

 何ということでしょう。さっきまで優勢だった盤面はもはや更地。

 場に残ったのはエルシャドール・ウェンディと星遺物の傀儡のみ。手札は2枚。

 卓の場の株価はまさしく大暴落だ。

 

 

 (勝てる……このまま行けば……勝てる……!!)

 

 万丈目に来た千載一遇の好機。この後デュエルをやり直しても、こうも上手くは行かないだろう。万丈目もそれは感じている。

 だが、例え百回……否、千回。1万回に一度の勝利であったとしても構わない。

 

 「このデュエルを……1万分の1にしてみせる!!」

 

 ここから決してミスをするまいと、万丈目は気合を入れ直して両頬を叩いた。

 

 一方で、万丈目卓の方は……。

 

 「………………魔法カード発動。『影依融合』。

 このカードは、相手にEXデッキから特殊召喚されたモンスターがいれば、デッキから融合素材を墓地へ送れる」

 

 「やはり一筋縄では行かないか。だが、オレはもう怯まない!!」

 

 「……ふーん」

 

 気合爆発の万丈目サンダーに対して、どこか冷めたような目に戻っている万丈目卓。

 一体いつ。どこに。それまで曲がりなりにも上がっていたテンションや闘志を落としてきたというのか?

 

 「オレは場の『エルシャドール・ウェンディ』とデッキから『シャドール・ビースト』を融合するわ……。

 

 『エルシャドール・アプカローネ』」 

 

 

 エルシャドール・アプカローネ ATK2500

 

 

 「まだ新たなシャドールがいたのか……!」

 

 「アプカローネの効果。ABCを無効化。ビーストでドロー」

 

 「効果が無効化されるなら、こちらはチェーンしてABCを分離する!」

 

 Aーアサルト・コアDEF200

 Bーバスター・ドレイクDEF1800

 Cークラッシュ・ワイバーン DEF2000

 

 「まあ、効果は使わねえけどさ…………一応? 礼儀? みてぇな……?」

 

 「……礼儀……?」

 

 「デッキ。これまでの経験。デュエル。

 

 オレが歩いてきた獣道に対してだな。

 

 

 つっても……まあ、あんまし関係ない行動だけどよ。前世(まえ)ならぜってえそうしてたしな。うん……」

 

 「何が言いたいのか、さっぱり分からんな」

 

 「………………………………………………………………。

 

 

 もし、もしもだ。『()()』が運に恵まれていなくて、常に最高のドローが出来たら……って願っているデュエリストなら。やめておけ。

 

 

 欲しい内が……幸せだ」

 

 「……?」

 

 「運命は…………………………ああ、表現出来ねえなあ…………。

 

 魔法カード発動。『終わりの始まり』」

 

 「終わりの……始まり……?」

 

 「墓地の闇属性モンスターが7枚以上あれば、5枚を除外することで、3枚ドロー出来る。最強の手札増強カードの1枚だ。

 

 

 オレさあ、ほんとは『強欲な壺』も入ってんだよ。この世界ではレギュレーション違反じゃないからさ……。

 

 でも、来たのはこっちだ。

 

 『運命』は、()()だ……。上等だよ」

 

 投げやりにデッキから3枚引き抜く。そして、そのまま一番上のカードをディスクに叩き付けた。

 

 

 

 

 「『ボチヤミサンタイ』」

 

 

 

 

 ガタッーー!!!!

 

 

 卓の言葉に、車椅子に座っていた偽遊が立ち上がる。

 

 「ああ、やっぱり入ってたか……『黒き森のウィッチ』のサーチ範囲内だもんなァ!!」

 

 「ちょ、偽遊! 立っちゃだめ!! 連れて帰るよ!?」

 

 「ゴメンナサイ……」 

 

 

 

 「ボチヤミサンタイ……?」

 

 「ああ。オレが万丈目のパチモンになったこと。

 

 それもまた……運命ってことだ。

 

 

 来い!! 『ダーク・アームド・ドラゴン』!!!!」

 

 「アームド・ドラゴンだと!!??」

 

 

 ダーク・アームド・ドラゴン ATK2800

 

 

 「こんだけ馬鹿げたデッキがロマン砲ぶつけて来ても、オレは負けねえんだ!!

 

 もうなんでも良いよなぁ!? 全てぶち壊せェ!!!!」

 

 

 『ガアアアアアアアアアアァァァァァーーー!!!!!』

 

 

 ダーク・アームド・ドラゴンが部屋全体に響き渡る咆哮を上げる。

 ソリッドビジョンの筈のソレは、部屋の壁や床をヒビ割れにした。

 

 「墓地の『シャドール・ビースト』『冥占術姫タロットレイス』『シャドール・リザード』を除外して、A B Cのユニオンを破壊!!!!」

 

 「ぐう……っ!!?

 

 墓地の闇属性モンスターを除外することで、場のカードを破壊出来るのか!!

 

 

 だが、もうお前の墓地に闇属性モンスターはいない!!」

 

 

 「弾丸補充だァ!!!!

 

 更に『異次元からの埋葬』を発動! 除外から『シャドール・ドラゴン』『シャドール・ファルコン』『シャドール・ヘッジホッグ』を墓地へ戻す!」

 

 「何!? 効果を発動するためだけにモンスターを墓地へ!?」

 

 「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャーー!!!!

 テメエも知ってるよなぁ!? 雑魚には雑魚の使い道ィ!!!!

 

 ダーク・アームド・ドラゴンの効果発動!!!!」

 

 万丈目の最後の砦、VWXYZも狙われた。

 

 「光属性・機械族融合モンスターが破壊される場合、場の『おジャマパーティ』の効果により、墓地の『おジャマ改造』を除外して破壊を免れる!」

 

 「だったら壊れるまで撃つんだよおおおおおーー!!!! アヒャハハハハハハァーー!!!!」

 

 そのまま、次の墓地のシャドール達が砲弾としてVWXYZへ襲いかかる!! 一発。二発。

 

 「『おジャマジック』! 『おジャマトリオ』!!」

 

 「二枚目の『異次元からの埋葬』を発動ォ!! 

 アハハハ!!!! 採用なんかしてなかった筈なんだけどなぁ!?

 紛れ込んだかよおおおおおーー!!!!」

 

 「『おジャマピンク』…………!!」

 

 ここで、墓地のおジャマが切れる……。

 

 「なんだ終わりかぁ!? じゃあ行くぜえ!!8発目ぇ!!」

 

 「場の『おジャマパーティ』を除外……!」

 

 「ラストぉ!!!!」

 

 ドオーーンン………!!!!

 

 

 計9発のダーク・アームド・ドラゴンの効果を受け続けたVWXYZが、膝を付いて崩れ去った。 

 

 「ハァ……ハァ……すまない……VWXYZ……」

 

 「わざわざ何のために立たせてたんだか。もう全部空っぽじゃねえか。

 

 まあ、オレが言えた義理じゃねえけどよ。

 

 お前から全て奪って壊した、このオレがよ」

 

 「……………………」

 

 「そんじゃ、終わりだな。

 

 お前の代わりは、オレがしっかりやってやるよ。

 万丈目グループも、兄貴達の面倒もよ。

 

 このオレと……鎧影(ダーク・アームド・ドラゴン)がな。」

 

 

 ダーク・アームド・ドラゴン ATK2800

 

 

 宣言もなしにバトルフェイズに突入し、ダーク・アームド・ドラゴンの無慈悲な進軍。

 

 

 

 万丈目LP500

 

 

 

 

 

 

 「ダーク・アームド・パニッシャー」

 

 

 

 

 ーー影が、堕ちる。







 偽遊「万丈目……お前は良くやったよ。誰に見せても決して恥ずかしくない最高のデュエルだった。

 アームド・ドラゴンとユニオン融合とおジャマ。全てを使いこなせるデュエリストなんて、俺は知らない。

 万丈目準と言う、この世唯一のデュエリストを除いてな。だから、安心して…………眠れ、準。
 
 どこの誰にも、俺がお前を嘲笑わせない。
 デュエリストの誇り、お前の墓標に手向け続けよう。



 次回、万丈目、死す。


 …………デュエルスタンバイ」


















 万丈目「勝手に殺すなあああああああーーー!!!!」

デュエルについて

  • タリナァイ……もっと戦わなキャア……!
  • ハナス! ハナス! ゼェーンブハナシダァ
  • ガチじゃない決闘なんてツマラーン!
  • 意味も無く戦うカラ楽しいんだよォ!
  • 転生者…オリスト…結末は何処へ行く?
  • 見たいキャラのデュエルがある
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。