遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
自分で言うのもなんだけど、冒頭の捌き方思いついたのは普通に天才では?
同意してくれる心優しい人は高評価下さい。
心の汚い人には海で漂流した時に手に入る飲み物が全部カレーになる呪いを差し上げます。もちろんライスは付いています。10辛です。お好みでキャロライナリーパーをどうぞ。
「ダーク・アームド・ドラゴンの攻撃宣言時、ライフを半分払い、墓地の罠カード『トランザクション・ロールバック』の効果を発動!!」
「トランザクション・ロールバック!!?」
万丈目 LP250
「この効果により、オレは自分の墓地の通常罠でタイミングが適切な効果を使用出来る。
オレが発動するのは『カウンターゲート』だ!!」
ダーク・アームド・ドラゴンの凶爪が、突如万丈目の目の前に現れた赤くて銀色の丸い装飾が付いた丸い門に阻まれた。
『グオオオ……!!』
「相手の直接攻撃を無効にする。
…………ふぅ……そして、カードを一枚ドローする。これがモンスターなら、攻撃表示で召喚出来る」
「へえ。予想外のカードが来たな。
けど、どの道攻撃表示じゃ壁にもならねえ。オワリだよ、お前。
そのデッキを作ったやつは何でそんなカード入れたんだ?
攻撃宣言時にしか使えない防御カード入れるにしても、バリア系で良かったじゃねえか」
「…………知らん。
アイツに何かを聞くと、いつも適当な返答ばかりだ。アイツはアウトプットがまるで出来ていない。今まで人と話してこなかったみたいに」
「ああ。いるいる。
大会でも見るぜ。陰キャの中でも特に陰に寄ってて、話も出来ねえやつ」
「違うな。
社交界で様々な人間を見てきた。ペガサス会長のような成功者から、エリートの家系に産まれながら凡庸な負け犬。
だが、あいつはそのどれとも違う。
…………まるで……ずっと見守ってきた物と初めて会話をする、王のようだった」
「ふーん。あっそ。だから何?
言っとくけどな。どうせソイツもオレと似たような、底辺の負け組だぜ? カードゲームやってる奴は大体底辺だ。だって話聞くとは工場勤務とか夜勤とかばっかだもん。例外もいたけども」
「アイツが負け組か…………なら、お前に一つ教えてやるぜ」
「へえ〜何を?」
「ーー
ドロー!!!!」
「何を引いたって無駄だっての。何気合とか入れちゃってんだか。
オレとお前のデッキじゃ、時代が、力が! 性能が!! 格が違うんだよ!!」
「ああ。そうだな。お前のデッキと
来い! 『カオス・ネクロマンサー』!!」
「な、何だと!?」
カオス・ネクロマンサー ATK3000
カオス・ネクロマンサー。原作のアカデミア買収デュエルにて、フィニッシャーになった攻撃力ゼロのレベル1モンスター。
墓地のモンスターの数×300ポイント攻撃力を上げるだけの、この世界でも普通に手に入る古きカードだ。
「新しいも古いも、関係ない。結局使いこなせるかどうかが全てだ!」
「…………………………は、はは……!」
卓の場にはカオス・ネクロマンサーを超えるモンスターは、いない。攻撃の続行は不可能だった。
「マジかよ……。
メインフェイズ2。ダーク・アームド・ドラゴンの効果でカオス・ネクロマンサーを破壊だ」
「ぐっ……!!
助かったぞ。カオス・ネクロマンサー……」
「カードを一枚伏せて、ターンエンドだ」
「キサマの手札は尽きた! そしてオレも手札は0!
次のターンを耐える余力は無い。ならばこのターンでケリをつけてやる!!
ドロー!!」
パァンーー!!!!
「ーー!???」
万丈目がドローしたカードが、何かにはたき落とされ消滅した。
「ドローフェイズのこの瞬間。カウンター罠『強烈なはたき落とし』を発動……ドローカードは、捨てて貰う」
「な……!」
「お前らには、勝負どころで勝ちを強引に引き寄せるためのデステニードローがある。
よく言えば美談。悪く言えばご都合主義。
けどなぁ、ドローそのものを封じてやれば関係ねえんだよ……!」
「………………」
「さあ、エンドフェイズを宣言しろ。
それとも、サレンダーするか。
好きな方を選ばせてやるよ」
「オレは」
万丈目が、笑った。
「墓地の『アームド・ドラゴンLv7』となっている『アームド・ドラゴン・サンダーLv7』と『VWXYZードラゴン・カタパルトキャノン』を除外する」
「………………………………何?」
「アームド・ドラゴン。光ユニオン。共に譲り受けた力だ。
ヤツは獣と悪魔のキマイラだが、オレはドラゴンとユニオンを強引に合体したキメラを生み出す!
来い、『アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン』!!!!」
アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン ATK3500
「ば……バカな……そのカードは……使い道の無い産廃クソカードじゃねえか!!」
「フン。愚かな話だな。
使い道がないだと? 今まさにこの万丈目サンダーが使っているぜ!!」
「クソっ……チートドローがっ……!!」
「そんなにオレのドローが恐ろしいなら、ドローして見せてやろう!
墓地の二枚目の『おジャマ改造』を発動! このカードを除外して、『おジャマ』モンスターを3体デッキに戻して1枚ドロー!」
「な……!? そんなもんいつの間に!?」
「さっきキサマがはたき落としてくれたカードさ!
……痛かったぞ」
「そんな馬鹿な……!? オレの……オレの運命力が、相手にアドを!??」
「おジャマ三兄弟をデッキに戻してドロー!!」
「………………!」
卓の頬から汗が流れる。この世界に来て初めての、冷や汗だった。
「万丈目家の三男。所詮キサマでは力不足だったな。奪い返させてもらう。
その籍はオレの物だ!!!!
速攻魔法『リミッター解除』!!」
『ガアアアアアアアアアアァァァァァーーーー!!!!!!!』
アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン ATK7000
「……………………フフ」
「これで終わりだ!! バトルフェイズ。
アームド・ドラゴン・カタパルトキャノンで、ダーク・アームド・ドラゴンを攻撃!!!!」
アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン ATK7000 VS ダーク・アームド・ドラゴン ATK2800
「おいおいおい…………負けたわ、オレ。
アハハハハ!」
「アルティメット・アームドキャノン・ブレイカー!!!!」
万丈目卓 LP0
「……………………………………勝った」
ライフポイントがゼロになる効果音が響き、確かに敵の敗北を確認した万丈目。
酸素を求めて上を向き、気道を確保する。
心血を注ぎ呼吸を止めた決闘に勝利した者で無ければ分からない『酸素が美味い』と言う勝利の美酒を生まれて初めて味わった。
全身を巡る血流を勝利の呼吸で満たしている。
“万丈目の奴、勝ちやがったぞ!!“
“オレは最初から信じてたぜ万丈目!!“
“ああ、アイツはデュエルアカデミアの大切なナマカだもんな!!“
“流石はオレたちの万丈目だ!!“
“実はオレ万丈目って良いやつなんじゃないかって思ってたんだよな〜“
“万丈目〜!“
“万丈目ー!“
観客席では手首の関節部分と皮膚と肉を全て取り払う勢いで掌を返したモブ達の喜びの声、そして勝者を称えるコールが始まっていく。
““““““““““万丈目!! 万丈目!! 万丈目!! 万丈目!! 万丈目!! 万丈目!!““““““““““
「新しいも、古いも、旧き物も。確実な勝利をもたらさない。どっちも必要とされる役割がある。
上には上。下には下。
たった一人だけでも、認めるなら……『必要』なんだ」
万丈目が上を見上げる。視界に入るのは無粋な鉄の天井と、観衆。
そして、挫折したあの日から今まで、自分を見守ってくれていた獣の王。
““““““““““万丈目!! 万丈目!! 万丈目!! 万丈目!! 万丈目!! 万丈目!!““““““““““
すう……と、今までより一層大きく息を吸った。
「ーー否!! オレの名はーー。
一、十ーー!!」
『『『『『『百!! 千!!!』』』』』
「ーー万丈目……!!」
『『『『『サンダー!!!! サンダー!!!!』』』』』
「ーーオレこそが!!!!」
『『『『『万丈目サンダアアアアアアアアアアァァァァー!!!!!』』』』』
「フフ……あーあ。完全にアニメ通りじゃんかよ」
デュエルに敗北した卓が、アニメで何度も見た光景を現実で目の当たりにしている。
その表情は、悔しいような、気に入らないような……それでいて、どこか嬉しそうだった。
不意に、彼の胸ぐらを掴む者が現れた。
「ーー卓!! キサマ、万丈目一族の未来が掛かっている大切な一戦で敗北するとはどう言うことだ!!」
「そうだ!! あらゆる大会を総なめにしたキサマの実力を買ったからこそ、兄貴とオレはキサマのような薄ら寒い格好の部外者をわざわざ養子縁組までして万丈目家に迎え入れたんだぞ!!」
「兄さん達……!」
ステージの上に上がってきた万丈目の兄二人を見た準が、悲しい表情で見つめる。
「寄りにもよってあんな
「…………………っ」
「そうだ!! あんな
「………………」
元兄たちの人の心の無い言葉に、万丈目の心が握り潰されそうになった。
だが、その時。
「ーーああ、はいはい。もういいよおたくら」
卓が2枚のカードをポケットから取り出すと、ビリビリに引き裂いた。
「何がもう良いだ!! 万丈目家の三男として恥ずかしくないのか、
「ーーえ……」
「…………ん? いや、待て……誰だキミは?」
「通りすがりのボンバーヘッドですが?」
「……………………そうか。いやすまない。私が用があるのはキミでないんだ。
後でしっかりと謝罪させて貰いたいので、時間を貰えるだろうか?」
「かまわねーですよ」
「助かるよ、ありがとう」
「な、何だ……何が起きた……??」
目の前の光景に着いていけない万丈目に、兄の長作が詰め寄ってくる。
「準!! 万丈目家でありながら勝利などしおって………………む???????????」
「……………??????????
なあ、アニキ。準は勝利したのだから、何も問題は無いのでは??」
「あ、ああ……そう……だな???? うむ。そのとおりだ。勝ったのだから、良いことだな。
あー……ゴホン! 準、良くやったな」
「ああ。何だか良くわからんが、勝ったのは良いことだ。
この調子で我ら万丈目一族の未来の為に奮闘するのだぞ。準」
「……………………………………長作……兄さん……」
「どうした? 準」
「……………………………………正司……兄さん……」
「む? 何だ、準」
「あ…………ああ…………!!」
「「準?」」
ここから先、語るのは野暮に過ぎるだろう。人の幸福。暗闇の先の出口。鳴り響く心の悲鳴と、受け止める愛情。
兎角、美談を好むは人の心根の善か悪か。
どちらにせよ………………。
「ーー兄さん………………っ、兄さぁ……っ!!!!」
今は存分に、勝者が褒美を堪能出来れば、それが全てで良いではないか…………。
おジャマイエロー「うっ……ううっ……良かったわねぇ……万丈目のアニキぃ……!!」
おジャマブラック「オレたちも、サポートとは言え活躍したよな?」
おジャマグリーン「もちろんだとも。おジャマ改造でリミッター解除をドローしたからこその勝利だ!
つまり、あの攻撃は『おジャマ・アームド・ユニオン・ハリケーン』で合体攻撃だぜ!」
おジャマブラック「だったらせめて弾丸として発射するとかくらいしてくれてもさぁ……」
おジャマグリーン「それはしゃーねえよ。
んなことしたら、オチを全部持っていっちまうじゃねえか……」
おジャマブラック「……しゃあねえな。今回は、空気読んだことにしとくか」
万丈目対万丈目のデュエル
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楽しかった
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男同士のデュエルに興味はない
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コレジャナイ感
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傑作
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凡作
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駄作
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遊作