遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
皆さんメリークルシミマス。虚路居偽遊です。
12月は25日。聖夜。聖イエスの誕生を祝う日ですね。
ぶっちゃけ暦なんて、人間が季節の間隔を忘れないようにするために生み出した測定法に過ぎないので、12月25日だからめでたいとか、誕生日だねーとか、俺にはマジで理解出来ないのでどうでもいい。
言うまでも無いと思うけど、俺は誕生日もクリスマスもお祝いとかプレゼントとかマジで微塵も存じ上げないタイプのヒューマンなので。一年経過したとか、惑星が一周したとか、わざわざ祝うようなことなの? と思う。まあ、別にお祝いに悪感情とか無いし、誕生日を祝って生きていることを再確認する的なサムシングも悪いことは無いと思うよ。
ただしクリスマス。テメーはダメだ。
そんなわけで俺は今、わざわざ特注した白いサンタ服を身に纏っている。使用用途? 知ってる癖に。
「さあ、今年もウィンタースポーツの季節がやってまいりました。
白いサンタクロースの赤の塗料を求めて。リア獣抹殺委員会、はっじま〜るよー」
鉄ヤスリ、ヨシ! 蛇の血が固まらなくなる毒、ヨシ! お悔やみの言葉を印刷した天誅の紙、ヨシ! 死体を運ぶサンタの袋、ヨシ!
嫉妬に狂ったモテない
「ーーさあ、人狩り行こうぜおまいら」
「「「「「a--lalalalalalalalalalalalalalalalalalalalalaaaaaaaaaーーーーーi!!!!」」」」」
我ら非モテ心の涙連合、只今より聖戦である。本土に乗り込むべく船に乗船し、今夜腰をヘコヘコすることしか考えていないリア獣達を狩り取る。
さあ……100人を超えるハンターの放出だ。果たして何人生き残れるかな? なんたってモテない男は本土にだって山ほどいる。下手したらリア獣よりいる。数の暴力が意味を成さないのはジャンプ漫画の世界だけだと言うことを思い知らせてやる。
彼方にこそ栄え有り。モテないからこそ
「さあ行け、獣の軍勢よ!!!!」
「「「「「a--lalalalalalalalalalalalalalalalalalalalalaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaーーーーーi!!!!」」」」」
解き放たれた。殺したいほど羨ましいと叫ぶ嫉妬心が。
今日、この街と彼らの白いサンタ服は血に染まる。
そして悲鳴と骨の砕ける音が鳴り響くのだ。
世はまさに、Dai公開時代!!!!
「……………………………………さて、王の軍勢ごっこも満足したし。俺はアカデミアに帰るか」
リア獣の狩り取り? 聖戦? 何言ってんだこいつら。逮捕されるだけじゃん。バカなの?
「帰っていい感じの飯食うべ。
ケーキとかいう食い物がどんな味なのかも気になるしな。あと、上に乗ってるサンタの何か。アレも食えるらしいが、遊乃のやつちゃんと用意してくれてるのだろうか……いっそのことその辺のケーキ屋で一個くらい買って帰ろうかな……いや、しかしマジで用意してくれてたらいくら遊乃とは言え、罪悪感が………………ねえな。アイツの泣き顔はたまに見たくなるし。
念の為のケーキ購入、ヨシ!」
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アカデミアに船で帰ってすぐ、イエロー寮に戻った俺をレイたんが出迎えてくれた。
「あれ、偽遊。朝から見なかったけど何処か行ってたの?」
「んーちょっと本土に。ケーキ買ってきたぞ」
嘘を付くときはまず真実のみ語る。ここ、テストに出ます。
「ケーキ? それならさっきからみんなで作ってたけど」
「そうだったのか。俺は遊乃が用意するって聞いてたから信用ならなくて普通に買ってきたんだよ」
「信用ならないって……遊乃先輩が可哀想だよ、それ」
「それもそうだな。
ケーキはバレないようにレッド寮の食堂の冷蔵庫に入れてこよう」
宛名は……翔で良いだーーいや駄目だわ。本土でお勤めに入るんだから、消費期限が保たない。なにせ今リア獣狩りの軍勢の筆頭にいる筈だからな。九分九厘国家権力の餌食だ。
クリスマスなんてクソ忙しい時に国家の狗に迷惑を掛けるとは、とんでもないやつもいたもんだ。
宛名は『早いもん勝ち♡』にしておこう。ぜってえ誰か食うって。
「じゃあ、ちょっと行ってくる」
「うん。早く帰ってきてね。今夜はパーティーなんだから」
「ああ。分かった」
なんか、新妻との会話みたいで良いよね。コレ。
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「うええええー……ぐすっ、ひぐっ……!」
レッド寮に入る直前、港から食料の追加を運んでいた遊乃に遭遇したことで、ケーキを目撃されてしまった俺は、何も隠すことなくありのままを説明した。
したら泣かれた。
「もう泣くなよ鬱陶しいなぁ……不足の事態に対するケアはデュエリストの常識だろ」
「だって、だってぇ……!
わたしずっと楽しみにしてて、一週間前から準備してたのに……偽遊さんがぁ!!」
「分かった分かった。俺が悪かったよ。
ほら、一万円やるから泣き止め」
「そうじゃないんだよおおおぉぉー! 賭けカスにだって傷付く心はあるんだよ!
偽遊さん私のことなんだと思ってるのぉー!?」
「賭けカス」
「うあああああああーーん!!」
なんだよ、本当のことしか言ってないだろ。
「ああもう、うるせえなぁ! どうしたら満足なんだよ!!
酒か? ヤニか?」
「褒めてよ!! 頑張って食材用意してこんな頭おかしい距離を往復して貢献してる遊乃ちゃんをデロデロに甘やかして!!」
「………………甘やかす……?
それ、おじいちゃんが孫に財布の紐緩めるのと何が違うんだよ?
結局金に帰結するんじゃねえのか?」
「モンスターか!! 人と人の繋がりを金や物でしか語れないのかパパ!! パパとしての自覚が薄いぞ!!」
「無いものは薄まらねえよ」
「もっとこうあるでしょ!? いい子いい子してみたり、抱き締めてくれたり、愛を囁いてみたり!!」
「………………なんの意味があるんだそれ??」
ってか、いい子いい子って何?
「うわぁ……(ドン引き)。偽遊さんそれ私以外に言っちゃ駄目だよ?
人間性が終わってる以前の問題だよそんなの」
「意味が分からん…………が、だ」
「? がって、なーー?
へ?」
取り敢えず抱き締めるのは物理的に問題なく出来るので、実行しておいた。
「………………へ? ……え??」
ボトボトボトボト……。
このあと坂道を転がっていった食料(特にりんごとかの丸いもの)をめちゃくちゃ回収する羽目になった。
「何やってんだお前ぇ!!!!」
「偽遊さんが悪いんだろぉぉ!!!?」
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「メリー・クリスマス。偽遊」
「あ、はい。どうも」
食料を回収して(ほとんど遊乃が自力でやった)ヘトヘトになった俺がイエロー寮の広間に戻ると、そこにはクレヨンでグルグルして描いたような目をした天上院明日香がいた。ミニスカサンタの姿で。
…………万丈目を呼んでやるか。
「ねえ、偽遊……」
「あ、ゴメンちょっと待って欲しい。
もしもし、万丈目? イエロー寮でクリパするから来いよ」
『クリスマスパーティー? せっかくのお誘いで悪いが、今は新しい戦術を試したくてデッキの改造を』
「天上院明日香がミニスカサンタ姿で参加してて」
『ーー
「ふむ」
いやぁ、良いことをした後は気持ちがいいね。
「さて、俺は暫く自室で籠もって」
「あら、それなら私も一緒に居ていいかしら? 二人っきりで」
「ーーいるなんて時間が勿体ないので、パーティーの準備の手伝いをしてこよう。
何せ男女平等の時代だ。男が食っちゃ寝してるだけの時代は終わったのだよ、ハハハハハ!」
「準備ならもう済んでるわよ。立食形式だから、もう出来ることなんて何も無いわ……ねえ、偽遊。たまには私とも親睦を深めましょう?」
価値観という意味ですでに
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