遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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読者のみんなー偽遊くんからお年玉だよ〜。




【挿絵表示】



最期は目蓋を閉じる時…………

 

 神楽坂・レイ・サスケの3名がいる一年生教室でクリムゾン・ヘッドが一体覚醒した頃、サイバー流の火力を使い一瞬でゾンビを灰にしたカイザーのいる3年生教室。

 

 「倒したデュエリストが……灰になった。

 

 これが、闇のデュエルの敗者の本来の末路なのか……?」

 

 二度倒さなければならないというルールを貫通するほどのダメージを叩き込まれたゾンビの灰が、風に攫われて爆撃で空いた壁の穴から海に流れる。さながらその光景は、美しいエンディングのよう。

 

 実際は海にゴミを捨てるなとしか言いようの無い事態だが、とにかくデュエルアカデミアの帝王、カイザーは教室の外へ足を踏み出した。

 

 彼の背後には、痛みに呻く同級生の姿がある。だが、ここでクラスメイトの救助を行うには、彼の抱える事情が許さなかった。

 

 「吹雪……明日香……!」

 

 闇のデュエルに敗北したことによるダメージが回復仕切らない天上院兄妹。親友とその妹が心配だ。

 

 戦いがデュエルだけに収まらない。多くの無関係な命が、偶然という名の賽の目によって一秒先の死に晒され続けている。

 

 何より、二人の眠る場所には保険医が一人いるのみ。

 現在は鍵を持っていないとは言え、第一戦の段階で守護者だった天上院明日香が、もう狙われない保証など無い。

 

 既に敗れたとは言え、元セブンスターズだった天上院吹雪にトドメを刺すために間者が送り込まれないとも限らない。

 

 

 巻き込まれただけの、クラスメイトというだけの関係性の同級生よりも……明確に命を狙われる理由が存在する親友と妹の方がよっぽど心配だ。

 

 

 

 

 だからこそ、この重症者に背を向ける選択は見捨てるのでも無ければ非人道的でも無い。

 明確に大切な者がいる者の、本当に心配な人を護るための小さな犠牲(せんたく)だ。

 

 

 

 「二人とも……無事でいてくれ!!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 「「お前本当に可愛いなアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァーー!!!!」」

 

 

 「「ぎゃああああーー!???」」 

 

 

 一方、二年生の教室。

 

 グロい、キモい、ヨダレビチャビチャ。

  

 女子から見て告白されたくない役満のようなゾンビが、自分たちを可愛いと発言しながら復活シてくる様は、悲鳴を上げるなと言う方が酷というものだ。

 彼女達の感じる身の危険は、男で例えるなら範馬●次郎が顔面と股間の血管をビキビキに硬くして迫ってくるようなものだ。生命的にも生理的にも、恐ろしくないわけが無い。

 

 

 「お、おいポチ! なんだよアレ!? デュエル・アカデミアはいつからゾンビの洋館になったんだ!?」

 

 「知らにゃいワン! キモいワン! もうこうなったら逃げるワン!!」

 

 「だ、だがこんな中途半端で逃げたらゴッドに怒られるぞ!?」

 

 「けど怖いワン! 命あっての物種にゃ!

 

 ポチは飼い主のところに帰らせてもらうワン!!」

 

 ポチがそう吠えた直後。

 出口の方から埋め尽くす程の数のゾンビが現れた。

 

 

 「「「「「百済木さんに礼を言いナァ…………!!」」」」」

 

 

 「ーーテメエ何死亡フラグ立ててんだコラァーー!!!!」

 「ポチは死なないワン。一人で逃げるもの」

 

 

 「「お前エエエエ……!!!!」」

 

 「「ぎゃあああーー!! デュエルっ!!」」

 「デュエルゥ!!」

 

 

 

 クリムゾンヘッド1 LP4000

 クリムゾンヘッド2 LP4000

 ポチ LP4000

 巳 LP4000

 

 「あっ!? 間違えてチーム戦のバトルロイヤルモードになってるワン!?」

 

 「嘘だろオイ!? こっちとら爬虫類で纏まってることに意味があるんだぞ!?」

 「こっちだって獣族で固めないと効果を発揮出来ない子がいるんですよ!?」

 

 「ドロー……!!

 

 手札の『方界帝ゲイラ・ガイル』『方界帝ヴァルカン・ドラグニー』『方界超帝インディオラ・デス・ボルト』を相手に見せることで手札の『暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ』を特殊召喚!」

 

 

 暗黒法界神クリムゾン・ノヴァ ATK3000

 

 「方界……? いったいどんなテーマなんだ」

 

 「クンクン……! 何だあのモンスターめっちゃヤバい臭いがするワン!!」

 

 「エンドフェイズ。クリムゾン・ノヴァの効果発動。

 

 お互いのプレイヤーは3000ポイントのライフを受ける。

 

 今回はバトルロイヤルモードなので、全プレイヤーに3000ポイントのダメージだァ」

 

 

 「「何だと!???」」

 

 

 クリムゾンヘッド1 LP1000

 クリムゾンヘッド2 LP1000

 ポチ LP1000

 巳 LP1000

 

 「ぐううううう!??? な、何だ今の衝撃は!

 ソリッドビジョンで許されるレベルじゃねえぞ!!」

 

 「す、すっげえ痛いワン…………っ」

 

 「ドローォ……!」

 

 クリムゾンヘッド1のターンが終わり、クリムゾンヘッド2のターンが始まる。

 

 「『方壊獣ダーク・ガネックス』『方壊獣ブレード・ガルーディア』『方壊超獣バスター・ガンダイル』を見せて手札から『暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ』を特殊召喚!!」

 

 暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ ATK3000

 

 「そ、そんな……二体なんて…………」

 「嘘だろ……こんなんアリかよ……」

 

 

 

 「コ……コンカイの……テーマは……『痛み』ダ。

 

 エンドフェイズ。クリムゾン・ノヴァの効果発動ォ。

 

 

 

  感染する暗黒方界(パンデミック・クリムゾン)

 

 

 

 

 クリムゾン・ノヴァの頭部のキューブが拡大し、全てのプレイヤーを飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 「「きゃあああああああああーー!!!!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 その頃、一年生の教室では。

 

 

 「ぐっ……!!」

 

 神楽坂 LP1000

 

 氷剣竜のミラジェイドATK1500

 

 教導の聖女エクレシア DEF1500

 

 

 「アハアアア……!」

 

 

 暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ ATK4500

 

 

 「ハァ……ハァ……!!」

 

 神楽坂がクリムゾン・ノヴァ相手に追い詰められていた。

 

 

 (ミラジェイドの効果も通用せず、攻撃力も下げられて……くそっ、【方界】。なんてデタラメなデッキなんだ……!!)

 

 「偽遊様が警戒されていたのは、コレか? いや、強力ではあるが単体の力に頼ったデッキだ。あの方なら決して倒せない相手ではない。だとすると、まだこの上がいると言うことか。

 

 フッ……デュエルってのは、本当に奥が深いぜ……」

 

 

 「暗黒方界神クリムゾン・ノヴァで、氷剣竜のミラジェイドに攻撃。

 

 優美なる憎しみの方界(ジ・エンドオブ・ディーヴァ)

 

 

 暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ ATK4500 VS 氷剣竜のミラジェイド ATK1500

 

 

 

 「……………………」

 

 

 「神楽坂殿!!」

 「神楽坂先輩!!」

 

 

 「偽遊様……………………」

 

 

 

 

 カードスペックを越えた攻撃力によって実現した、憎しみの攻撃が、教室全てを飲み込んだ。

 

 

 





前回のネタを速攻で看板されたので、正解者の方には何か可能な限りで願いが叶う神龍(けんり)を進呈します。

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