遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
やっぱり世論は巨乳なんすかね……??
主人公のクズさ具合なら絶対に偽遊とタメ張れる筈なのに……。
いっそコラボでもさせてみるか……?? いやダメだ地獄絵図過ぎる……。
虚路居偽遊のエンドフェイズ。浅倉仁は上機嫌に自らの手札を捨てた。幻獣王キマイラのハンデス効果処理だ。
捨てたカードは『強欲で金満な壺』。次の自分のターンに備えたドローソース。
それを見た偽遊は、また一段階上機嫌になる。
「まだまだ引き出しは有りそうじゃねえか……!」
「お前は、どうかな?
オレのターン、ドロ―」
これで浅倉の手札は一枚。フィールドは邪神トークンが四体に、効果が無効になった溟界神-ネフェルアビス。
墓地にオグドアビスが存在する。目に見える情報だけでも、最低限の展開は可能だ。
前のターンに敢えて温存していたであろう『強欲で金満な壺』。残しておいたEXデッキのカードを使い、ここからどう動くのか? 決闘者-浅倉仁の真価をここから問う。
「メインフェイズ。邪神トークン二体を使い、リンク2『レプティレス・エキドゥーナ』をリンク召喚」
レプティレス・エキドゥーナ ATK200
「レプティレスのリンク召喚成功時効果。相手モンスター一体を対象に、攻撃力を0にする」
「墓地の『コーンフィールドコアトル』の効果をチェーン。対象効果を無効化し、破壊する」
これで、フィールドにはネフェルアビスと邪神トークンが二体。
「次。墓地の『溟界の滓-ヌル』を特殊召喚」
溟界の滓-ヌル DEF0
「ヌル、邪神トークン二体をリリース。
墓地の溟界神-オグドアビスを特殊召喚!」
「特殊召喚効果にチェーン。ミラーソードナイトをリリースして効果発動」
「チェーンはねえ」
「『大翼のバフォメット』」
「効果処理」
溟界神-オグドアビス ATK3100
大翼のバフォメット DEF1800
「バフォメット」
「チェーンはねえ」
静かに、淡々と。さっきまでと同じ。分かり切っている者同士のやり取りだけが続く。
「『幻爪の王 ガゼル』と『合成獣融合』」
「処理後、オグドアビスの全体破壊効果」
「ミラーソードナイト」
墓地のミラーソードナイトを除外して、フィールドで発動するモンスター効果を無効にする効果。コーンフィールドコアトルと違って、破壊は無い。溟界の神は鎮座している。
ここまでは。
(公開情報はお互いにほぼ吐き切った。お互いに、効果を使うために効果を
俺の未公開情報は手札が3枚。リバースが一枚。
奴は未公開情報は手札のみ。
さあどう来る?)
「そんじゃあ、
チューナーモンスター『エフェクト・ヴェーラー』を召喚」
「シンクロモンスターか……てっきりランク10のエクシーズが来るもんかと思ってたぜ」
「フフフ。ランク10のエクシーズも悪くはねえがよぉ、物足りねえんだよ。チカラが。
オレは『溟界神-ネフェルアビス』に『エフェクト・ヴェーラー』をチューニング。」
溟界神-ネフェルアビス☆10 + エフェクト・ヴェーラー★1 =☆11
「レベル11のシンクロモンスター……ってことは!」
「乖離しろ、混濁しろ。対峙する者達の血と肉は、力を溢れさせ沈静化する。
シンクロ召喚。レベル11。『サイコ・エンド・パニッシャー』」
サイコ・エンド・パニッシャー ATK3500
サイコ・エンド・パニッシャー 光属性 星11
ATK3500 DEF3500
①自分のLPが相手のLP以下の場合、S召喚したこのカードは相手が発動した効果を受けない。
②1ターンに1度、LP1000を支払い自分の場のモンスターと相手の場のカードを対象に発動。対象のカードを除外する。
③自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動出来る。攻撃力をお互いLPの差の数値分アップする。
『サイコ・エンド・パニッシャー』。
最優のシンクロモンスターを『フルール・ド・バロネス』とするなら、このシンクロモンスターは最強のシンクロモンスターと言って良い。
条件付きとは言え相手の発動した効果を受けない耐性。
条件達成を補助するコストと、除去効果。
そして、耐性付きのモンスターの多くに弱点とした攻撃力で押し切られることに対する回答。
これだけ持って汎用シンクロモンスター。最強と呼んで過剰ということも無いだろう。
「シンクロ召喚成功時、リバースカードオープン。『無限泡影』! サイコ・エンド・パニッシャーの効果を無効化!」
「ククク……嬉しいぜ。まだ楽しませてくれるってか?
墓地の『黎溟界闢』の効果。除外状態のヌルをデッキに戻して、デッキから爬虫類族モンスターを墓地へ送る。
デッキからは『イピリア』を墓地へ。
この瞬間。墓地のネフェルアビスの効果発動。特殊召喚!」
溟界神-ネフェルアビス ATK2100
「ネフェルアビスの効果発動。イピリアを蘇生。イピリアの効果で一枚ドロー」
イピリア DEF500
「おお……丁度良いのが来たな。
バトルフェイズだ」
「来い」
幻想魔獣キマイラ ATK3100
「まずは大翼のバフォメットだ。ネフェルアビスで攻撃」
溟界神-ネフェルアビス ATK2200 vs 大翼のバフォメット DEF1800
大翼のバフォメットが爆散。戦況を殆ど左右しないバトルから、状況の変化の狼煙が上がった。
「サイコ・エンド・パニッシャーでキマイラに攻撃」
サイコ・エンド・パニッシャー ATK3500 vs 幻想魔獣キマイラ ATK3100
「そしてダメージ計算時前、速攻魔法発動『禁じられた一滴』。発動コストでイピリアを墓地へ。
キマイラの効果を無効にして攻撃力を半分にする」
「良い引きしてやがる……!」
サイコ・エンド・パニッシャー ATK3500 vs 幻想魔獣キマイラ ATK1550
このデュエル、初のダメージが入るバトルが成立する。視覚的に非常に退屈だった
ぐちゃり--。
「グブッ……!?」
サイコ・エンド・パニッシャーのキマイラを貫いた剛腕が、そのまま偽遊の腹まで届く。
痛みと人体にとって致命傷なキズが入り、偽遊の口から血が吹き出る。
虚路居偽遊 LP6050
「次だ。オグドアビスで攻撃!」
溟界神-オグドアビス ATK3100
「ぼ、墓地の……幻獣王キマイラ、の効果。
甦れ、幻想魔獣キマイラ……!」
幻想魔獣キマイラ ATK3100
「ああ…………やりがいがあるぜ。殺しても、殺しても、死なない獲物……ターンエンド」
「ハァ……ハァ……お、俺のターン…………ドロー」
息も絶え絶えになりながら、戦意衰えず偽遊のターン。
ドローしたカードを確認。
「ハァ……これが、闇のデュエルの……痛み……か」
「ああ。良いもんだろ?」
「ああ。そうだな。ライフポイントがそのまま命って感じがするぜ。
メインフェイズだ……」
(手札にはガゼルがある。だが、もうサーチ先はねえ。となると……)
「まずは、墓地の『合成獣融合』を回収。
モンスターをリバース。そして、合成獣融合を発動!
場のリバースのコアトル。手札のガゼルと大陰陽師タオを融合!
ーー原初・典型・連鎖と混沌の果てに其は至る。
爪と牙と嘴の境界を喰い散らかし、神に
融合召喚。レベル9 ガーディアン・キマイラ!!」
ガーディアン・キマイラ ATK3300
「ガーディアンの効果発動! サイコ・エンド・パニッシャーを破壊して、二枚ドロー!」
「いいぜぇ……!」
「バトルだ!!
ガーディアン・キマイラで、溟界神ーーオグドアビスに攻撃!!」
ガーディアン・キマイラ ATK3300 VS 溟界神ーーオグドアビス ATK3100
ミキミキと、骨が軋む音が鳴る。
「あああ……!」
浅倉仁 LP7800
「更に、幻想魔獣キマイラでネフェルアビスに攻撃!!」
幻想魔獣キマイラ ATK3100 VS 溟界神ーーネフェルアビス ATK2200
グジュリ……ネフェルアビスを殺した勢いで、キマイラの牙が浅倉
の肩を抉った。
「フフフハハハハ……!!」
浅倉仁 LP6900
「幻想魔獣の効果。バトルで両者は破壊されず、相手は攻撃力と効果を喪う!」
溟界神-ネフェルアビス ATK0
「だが、墓地から蘇生してきた幻想魔獣は、もう連撃は出来ないぜ」
「溟界の住人だからこそ……もうオグドアビスの溟界送りに巻き込まれることもねえぜ……カードを2枚伏せてターンエンド」
両者とも血まみれ、ボロボロ。
微塵も気にならない。
「オレのターン。ドロー。
魔法カード『おろかな埋葬』を発動。『溟界の漠ーカース』を墓地へ。更に魔法カード『溟界の蛇睡蓮』だ。
デッキから爬虫類族を墓地へ送る。『溟界の黄昏ーーカース』を墓地へ。更に、その後墓地の爬虫類族が5種類いれば墓地の爬虫類族を特殊召喚! 何度でも沸け!! オグドアビス!!」
オグドアビス ATK3100
「そして、効果が無効になったネフェルアビスをリリースして墓地から特殊召喚だ」
「殺しても殺しても湧いてくるのは、お互い様じゃねえかよ……アハハハ!!」
溟界の黄昏ーーカース DEF2400
「相手は墓地のモンスターを効果無効で特殊召喚出来るぜ」
「なら、大翼のバフォメットだ」
大翼のバフォメット DEF1800
「オレも、カースの特殊召喚成功時効果。墓地からレベル4以下の溟界を特殊召喚だ。
溟界の滓-ナイア」
溟界の滓-ナイア DEF2000
「ナイアの効果。デッキから『溟界の大蛟』を加える。
カースを墓地へ送り『溟界の漠ーゾーハ』を特殊召喚!
更に、レベル4のナイアとゾーハでオーバーレイ!!」
「アハハハ……!! 尽きねえ、オモチャが!!」
「エクシーズ召喚! ランク4『魔頭砲グレンザウルス』!!」
魔頭砲グレンザウルス ATK2200
「良いぜぇ! また知らねえカードだ!! ヒャハハハー!!」
「バトルだ!!
魔頭砲グレンザウルスで、大翼のバフォメットを攻撃!!」
魔頭砲グレンザウルス ATK2200 VS 大翼のバフォメット DEF1800
「魔頭砲グレンザウルスの効果! 恐竜族が戦闘で相手モンスターを破壊した時、ORUを一つ取り除き相手に1000ポイントのダメージ!!」
パキッ……!! 肋骨の折れる嫌な音。
「ゴハッ!?」
虚路居偽遊 LP5050
「更にグレンザウルスの攻撃力1000上昇」
魔頭砲グレンザウルス ATK3200
「そしてメインフェイズ2でグレンザウルスを下敷きに『
浅倉 LP6900 手札1(溟界の大蛟)
偽遊 LP5050 手札4 伏せ2
幻想魔獣キマイラ ATK3100 ガーディアン・キマイラ ATK3300
「ハハハ!! こんだけやってほとんどライフを削れないとはな……! 最高だぜ、虚路居……」
「お前もだよ……浅倉ァ……!!
ハァ……ハァ……ああ……………俺は……っ、命を削り合ってる……削り合う命がある…………俺は、生きている……ッッ!!
生きている…………ああ!!!!!!」
ー生きる価値もないゴミクズ。幸福なんて望む権利もなし。だが、それでもー
《……………ーー今死ねたら、最高に幸福だ》
作者のモチベーションが続けば、そろそろ偽遊の過去にちょっとだけ触れて行きたい。