遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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今回は遊乃の視点になります。




篝火とHERO

 

 こんにちは。火武羅遊乃です。この度、偽遊さんがレイちゃんに軟禁されて行動出来ないので、これからは遊乃ちゃんが主人公です。

 

 題名はどうしよっか?

 

 〜ネグレクトの果てに天涯孤独になった貧困少女、●●死の果てに時空を越えて初めて人生は楽しいと知る〜

 

 とか?

 

 

 もちろん冗談です。主人公とか荷が重いので、その内にもっと陰キャで承認欲求の強い巨乳な女の子に視点が行くのでも待っててください。

 

 今日は休日なので、私は日課の散歩でもしながら、偽遊さんからのSOSコールでも待ってます。

 

 

 

 浅倉の罰ゲームを受けて目を覚ましてからと言うもの。偽遊さんが優しくなりました。

 いや、違うかな。元々優しいことは優しいんだよ。でも、何故かあの人は他人に自分の優しさを向けることに消極的と言うか、拒絶的と言うか。

 

 「最初は、お父さんに似てて良いな〜って思ってたけど……よくよく知ると、あの人って全然別の人なんだよね」

 

 

 お父さんはよく外に連れて行ってくれた気がする。

 川とか、海とか、山とか、森とか。

 

 そこでいつも言うの。

 

 『ここで生き残るためにはこんな方法がある』

 

 サバイバル趣味があったのか、まだ小さな小さな私に、少しでも色んな事を教え込もうとずっと話をしていた。

 

 特に、『火』の扱いについては何度も何度も話してた。

 

 『良いかい、●●。「火」だ。

 人間が生きていく上で、火が一番必要な時が多い。

 

 水も勿論必要だが、日本で生きている限りは水に悩まされる機会は少ないだろう。

 

 だから、どんな状況でも火を扱えるようにしておきなさい』

 

 

 「…………火……かぁ」

 

 

 もしかしたら、お父さんはあの時はもう既に、いつか私を捨てて行くつもりだったのかも知れない。

 

 でも……そうだったら、嫌だな…………。

 

 

 

 

 「…………ばかおやじ。育児放棄野郎。サバイバル馬鹿……」

 

 

 『大丈夫だぞ、●●。お父さん、ちゃんと帰ってくるからな。いい子で待ってるんだぞ…………』

 

 

 「………………………………………………………………うそつき」

 

 

 

 

 潮風に当たりながらぼんやり歩いていると、いつの間にか私はオシリスレッドの学生寮まで来ていました。

 

 「…………そろそろ帰ろっかな。

 少し早いけど、お昼ご飯作ろっか……恵が遊びから帰ってくる前に」

 

 

 

 そんなことを考えていた時、アニメでよく聞いた声が聞こえてきました。

 

 死んだ母さんが、何故かよく観ていた古い遊戯王のアニメの主人公の声が。

 

 

 「行くぜ! バトルフェイズ、『E・HERO フレイム・ウィングマン』で『スーパービークロイドージャンボドリル』に攻撃だ!!

 

 スカイスクレイパーシュート!!」

 

 

 E・HERO フレイム・ウィングマン ATK3100 VS スーパービークロイドージャンボドリル ATK3000

 

 「うわああああー!!」

 

 

 丸藤翔 LP0

 

 

 デュエルアカデミアの休日の日常風景。そこにいたのは、遊城十代くんと、丸藤翔くん。

 デュエルは十代くんの勝ちみたい。

 

 

 「ハァ……ハァ……ハァ……!!」

 

 「あ、アニキ。少し休もうよ。もう20回もぶっ続けじゃないっすか!」

 

 「………………いや、オレはまだ……!!」

 

 「アニキ……」

 

 

 に、20回……!? いくらデュエル大好き主人公くんでも……と言うか、付き合わされる翔くん可哀想。

 

 しかもまだやるつもりらしい。

 

 でも、その顔は全然ワクワクしてる感じじゃない。

 

 

 せっかくだから少しコンタクトを取ってみようかな? あんまり話すことなかったし。

 

 

 

 「こんにちは、十代くん。翔くん」

 

 「あ、遊乃さん。こんにちは」

 

 「火武羅……どうしたんだ? こんなところで」

 

 翔くんはにこやかに挨拶を返してきて、十代くんはどこか落ち着かない様子。

 

 「うん。ちょっと散歩中だよ。

 

 ところで十代くん。随分荒れている様子だけど、どうかしたの?」

 

 「別に……荒れてなんてないさ」

 

 気付いてないのか、気付いていないふりなのか。ぎこちない顔の十代くん。

 これじゃあまるで、ユベルと超融合した後の暗い十代くんだ。

 

 

 「そっか。

 荒れてないなら、私の勘違いだね。

 

 でも、デュエルに翔くんを無理矢理に誘っても『楽しいデュエル』は出来ないと思うよ?」

 

 「…………っ。

 

 ………………ああ、そうだな。オレ、荒れてたよ。

 

 

 ごめんな、翔」

 

 「ううん。良いんだよ、アニキ。

 

 火武羅さん、ありがとう。アニキを止めてくれて」

 

 「どういたしまして」

 

 良かった。これで通じてくれた。普段のキミと違うよって。

 アニメで観ている限りでは、十代くんは意外と冷静にものを見るタイプだったから、通じるとは思ってたけど……私は偽遊さんみたいに説明とか得意じゃないからね。

 

 

 「それで、十代くん。

 

 話を蒸し返すみたいで申し訳ないんだけど、何かあったの?」

 

 

 「………………ああ。

 

 オレ、セブンスターズとのデュエルで負けただろ?」

 

 「ああ……そういうこと」

 

 十代くんは、セブンスターズ編の最初の闇のデュエル。ダークネス吹雪戦の後、初めてデュエルは楽しいだけのものじゃないかもしれないって悩んでたんだった。

 アニメではカイバーマンとデュエルして吹っ切れてたんだっけ。

 

 でも……最初のセブンスターズとのデュエル。絶好調で勝ってたし、友達も特別危険な目には遭ってなかったから、今回が初めて闇のデュエルを意識したケースになったわけだね。

 

 しかも……敗北から。

 

 

 「…………オレ、負けて……。

 

 罰ゲームで、宇宙に居たんだ」

 

 「宇宙?」

 

 「ああ。

 

 そこで、ずっとずっと……翔や万丈目や、明日香……他にも誰かいた気がするんだけど。

 みんなが、オレから離れて行く光景をずっと見せられてたんだ。

 なんか、こんなこと前にもあったような気もする……」

 

 

 「みんなが、離れていく光景……」

 

 

 「その後も、色んな人が苦しむ姿とか……世界中がおかしくなるような未来も見せられた……」

 

 

 (…………それって、まるで十代くんが『覇王』になる前から、なった後にやった行動みたい)

 

 

 「そんなの、ただの幻覚だって分かってるけど……けど、もしもアレが本当になったらって思ったら…………オレ……っ」

 

 「十代くん……」

 

 

 「だから……怖くて、デュエルをしていたんだ……オレ」

 

 

 「アニキ……」

 

 

 

 「……………………十代くん」

 

 

 酷い夢を見せられていた。

 

 十代くんが戦った相手は【イシズティアラメンツ】と言う、偽遊さん曰くデッキとしての生き汚さは【征竜】の再来。

 相手のターンから制圧盤面を組み上げることすら有り得る『0ターンキル』を内包している。

 

 つまり、こんな世界で使ったらラスボスだろうが主人公だろうが関係無く常勝無敗になり得るチートデッキ。

 

 これでアニメ勢に負けるなら、『ババ抜き』か『UNO』にでも鞍替えした方が人生が有意義になるとまで言っていた。

 

 

 そんなデッキとデュエル。しかも闇のデュエルで、その上敗北してそんな地獄を見せられたりしたら、いくら十代くんでも思いつめるようになるよね。

 

 

 

 

 「オレ……もっと、もっと力を……!!」

 

 

 「十代くん!」

 

 

 「えっ?」

 

 

 

 「私とデュエルしよう!」

 

 「え?」

 

 「へ??」

 

 

 十代くんと翔くんが、変な声を上げた。

 

 

 「実はね、遊乃ちゃん。昔はHERO使いだったんだよ?」

 

 「HERO使い!?」

 

 「うん! しかも十代くんの知らないHEROも持ってるの!!」

 

 「オレの知らないHEROだって!?」

 

 「フッフッフ〜!

 

 見たい?」

 

 「あ、ああ……見たい!」

 

 

 

 「じゃあ決まり!!」

 

 

 パチンと指を鳴らして、私は太ももに括り付けてあるデュエル・ディスクを腕に装着してデッキを入れ替える。

 

 これは……私が転生してから、『滅んだ未来』から脱出するまで使っていたデッキ。

 

 

 

 私にとっての、ヒーローのデッキ。

 

 

 

 「準備は良い? 十代くん」

 

 「ああ、いつでもいいぜ!」

 

 

 

 あの日の私にそうしてくれたように、今度は十代くんに希望の篝火を示してくれますように。

 

 

 

 

 「「ーーデュエル!!」」

 

 






一方その頃、偽遊は……。







トイレにて。



 レイ「別に見ても良いよ。偽遊。
 どうせ……お風呂も一緒なんだから…………。

 あ、紙取れないや。ほら偽遊、こっち向いて。手が届かない。


 それとも……偽遊が拭きたいの? …………えっち」


 「…………」



 お風呂にて。

 レイ「偽遊、手が届かないから、背中洗ってもらえる? 次はボクが、洗ってあげるね。

 
 どんなところを洗って欲しい?」


 「…………」









 
 偽遊「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ーー!!!!」






 

 天国と地獄は、現世にて共存可能。
 はっきり分からされました。


 偽遊「どぼじでごんなごどになっだのおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーー!!!??」

ヤンデレレイちゃん好きですか?

  • はい
  • いいえ
  • このままラブラブしてて欲しい
  • 正気を取り戻して正式に正妻に
  • 親子や兄弟のような絆を取り戻して
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